アニマータをやめてしまったことや、
コロナ禍だからというのもあるけれど、
何よりなかなか痛みから解放されないことで、先々の自分の姿のイメージが描きにくいことが大きくて、引いては悲しいことにイタリアへの思いも随分変わってしまった。

日々楽しみにしていたイタリア在住者の方々のブログやSNSもほとんど見なくなってしまったし、現状のニュースにもここ数か月目を通していない。
もちろん、イタリア語の学習欲も推して知るべし。

今年発売されてすぐに購入したのに、読みたい欲が日に日にしぼむ中、今、斎藤幸平氏の”人新世の「資本論」”を読んでいて、テーマはすごく興味深いのだけど見知らぬカタカナ専門用語の連続や、脱成長なんて絶対無理じゃん、とつい無力感に襲われてなかなか先に進めず、そんな時に軽い読み物をはさんでみようと手に取ってみたら、あっという間に読み終えた。

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プーリア州出身の著者はまだ35歳ながら、ローマの大学で日本文学を研究し、奨学生として東京外大や東大に留学、今は翻訳家として活躍されているだけに、完璧な日本語で非常に読みやすいエッセイだった。
いわゆるステレオタイプのイタリア人やイタリア料理に対するイメージとは、実際違うよという話。
内容的には目新しい発見はなかったけれど、今まで現地で出会ったイタリア人たちを思い浮かべては、確かに確かに、と納得したり、ま、人によるよね、と当たり前のことを思ったり。
また、敬語に関するくだりでは、逆に日本語の奥深さを思ったり。(だから、外国人が日本語をちゃんと話すのを見ると本当に尊敬する)
あとは、私がイタリアを愛した理由のひとつに、私とは真逆で言いたいことをちゃんと言って情緒豊かな彼らは羨望の対象で、時に短所には苛立ちと憎しみを募らせ、常にココロをかき乱す存在だったからだった、と思い出したりw

恋愛関係のくだりで、イタリア人は情熱的だという内容の中に出てきたイタリア語の諺に「Lontano degli occhi,lontano del cuore」という一文が紹介されていた。
目から離れると心も離れる、という意味なんだけど、まさに今の私とイタリアだ。
21年前にアニマータを始めて10年くらいは、寝ても覚めてもイタリアのことを想い、全てを投げ打ってでも住みたいと願っていたくらい大好きだったのに。
せめて、痛みが和らいでいる瞬間だけでも、また元気にあの町々を闊歩する自分を思い描いて、今のイタリアを追いかけるかな。

それにしても、眞子さまにはこの諺は通用しなかったようで・・


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続・初秋の花めぐり。
いつも美味しいお水でお世話になっている梨木神社は、境内中が萩一色。
あいにく少〜し見頃を過ぎてしまったのと、花が小さいのであまり映えないのが少々残念ではあるけれど。


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こちらも、知る人ぞ知る萩の寺、出町柳駅そばの常林寺さん。
やはり少し枯れ気味で〜 ススキが秋らしさを演出。

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意外だったのが、西陣界隈の妙蓮寺さん。
門前の彼岸花に目が留まって近づくと、大ぶりの芙蓉の花がてんこ盛り。つられて初めて足を踏み入れたら、広い境内には白にピンクの芙蓉があちこちで満開だった。
まだまだ知らんとこありますな〜




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