2006年10月

2006年10月27日00:13乳酸菌生産物質の病気撃退メカニズム
腸内における有効菌と有害菌の闘いを第一の闘いとするならば、免疫細胞はさらに深いミクロの領域での第二の闘いを担当しているといってもいいでしょう。

そのパトロールシステム、免疫機能のメカニズムについて少し触れておきますが、免疫細胞の連携プレーぶりを見ると、私達の体には何と素晴らしい機能が備わっているか、皆さんもあらためて実感させられることになるでしょう。

まず、私たちの免疫機能をおもに担当しているのは血液中の白血球です。

外部から体内に細菌やウイルスが侵入してくると、すみやかに行動を起こすのが白血球のうち「顆粒球」という細胞です。

顆粒球は、細菌やウイルスの進入部分に素早くかけつけ、敵を自らの細胞内に取り込んで殺してしまいます。

これが白血球の食菌作用という素晴らしい機能の一つです。

ところが敵があまりに多くなると顆粒球だけでは対処ができず、今度は「マクロファージ」と言う細胞が援軍としてかけつけ、共に敵と闘います。

しかも目の前の敵と闘いながら、同時に敵の情報を「リンパ球」という細胞(T細胞)にすみやかに伝えることも忘れません。

このリンパ球の「T細胞」は、免疫の司令塔の役割を担っています。

T細胞はすぐさま「B細胞」に命令し、至急、敵を撃退すべく「抗体」をすみやかに作らせるとともに、キラー細胞、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)といったいわば殺し屋的役割を担う強力な援軍を用意します。

顆粒球やマクロファージでも力が及ばす、細胞組織内に敵が攻め込んでくるような危機を迎えた場合、最後にこの強力な援軍が登場する訳です。

こうして二重、三重の備えをもって敵を撃退してしまうのが私達の体の免疫機能メカニズムです。

このキラーT細胞、ナチュラルキラー細胞と言う言葉は皆さんも近年のみによく聞かれるのではないでしょうか。

実はこれらの細胞は、癌細胞を攻撃する細胞で、これらをいかにもっと有効に活躍させられるかが、癌治療、あるいは癌予防の中で大いに注目されているところですが、人間の体の不思議はまだまだ解明され尽くされてはいません。

しかし、これらの免疫細胞がもしパワーダウンした状態だとすると、私達の免疫機能はネットワーク全体が根底からバランスを崩すことだけは間違いないでしょう。

こうして免疫機能の働きを見てみると、一つ一つの細胞連携、つまり極めて精巧なネトワーク上に私達の健康が成り立っていることが、本当によくわかります。

この免疫機能は、ふだんは体をむしばむ病原菌などを全滅させてしまうほどの力を持っています。

つまり免疫機能が正常に働いていれば、私達の体はもともと病気になりにくいように作られている訳で、この生まれながらに備わった「自然治癒力」があるからこそ私達は、普段健康でいられるのです。

最近の研究では、こうした免疫細胞群は、人体細胞から出る「サイトカイン」というホルモンによってその免疫ネットワークがコントロールされている事が分かってきました。

つまりサイトカインが正常に分泌されていれば免疫機能は保たれ、サイトカインが減少すると免疫機能が著しく衰えてしまうと言う事です。

いわば免疫機能の生命線とも言うべきホルモンなのですが、実はこのサイトカインと極めて類似した働きを及ぼすのが、乳酸菌生産物質であることも明らかにされて来たのです。

もうおわかりでしょう。

細胞をイキイキとさせる有効物質、乳酸菌生産物質を普段から体内に取り入れておく大事さは、実はこの免疫ネットワークをイキイキと活性化すると言う最大の目的を実現する大事さにあったと言うことなのです。