2008年04月30日

紅 第4話

サブタイトル「才物」  

幼稚園の土地買収が絡む一件で、相手の事務所を訪れた真九郎。  
後を付けて来た紫が騒ぎに巻き込まれたことで、真九郎は怒りを爆発させる。  

紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)  

以下詳細  
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第4話のあらすじ(公式サイトより)

かつて自分と銀子が通っていた幼稚園を救うため、土地の権利書を奪ったグループと交渉を行う真九郎。
しかし、その交渉の最中に、真九郎の後をつけてきた紫が相手側に捕まる。
それでも、真九郎がめげずに粘り強く交渉すると、相手グループのボスがすんなりと権利書を渡してきた。
受け取って真九郎が帰ろうとしたそのとき、紫がボスの態度が怪しいと言い出した!
怒ったグループは二人を窮地に追い込む。
気絶した紫をよそに真九郎は・・・!
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物語詳細

深夜にアパートを抜け出した真九郎は、ある雑居ビルへと向かう。
その後を追う

突然訪ねて来た少年に対し、無視を決め込もうとするチンピラグループ。
だが真九郎が花村幼稚園の名を出すと、ようやく彼は中へと通される。
玄関のロックが閉まらないうちに、ビルの中へと侵入する紫。
しかし紫の後を付けていた弥生は、外に置き去りにされてしまう。

若頭の男・久能に対し、真九郎は幼稚園への嫌がらせをやめて欲しいと、真正面から交渉を持ちかける。
園長宅から盗んだ権利書を返し、嫌がらせをやめてもらえれば、入手している証拠を破棄する、と...
最初は幼稚園とは無関係を装っていた久能だが、証拠を突き付けられ、次第に顔色を変える。

そこに真九郎の知り合いだと言って、紫が現れた。
「真九郎! 紫を守ると言っておいて、こんなところで何をしておるんだ!?」(紫)
「外に出ちゃダメだって...!」(真九郎)
「子連れかよ... おい! 話にならねえ。 今日は帰れ!」(久能)
それでも引き下がらず、交渉を続けようとする真九郎。
仕方なく久能は要求に応じ、権利書を真九郎に手渡した。

しかし紫は久能の言葉が本心によるものではないと感じ、思ったままのことを口にする。
「あやつは怪しいぞ! お前は嘘つきだ! お前の顔にそう書いてあるぞ」(紫)
「揉め事処理屋! とっとと帰れ。 我慢の限界だ」(久能)
真九郎は頭を下げながら事務所を引き上げて行く。

しかし、事務所の若い男たちが退路で待ち構えていた。
奇襲攻撃を受け、ボコボコに殴られる真九郎。
真九郎を助けようと、男にすがり付く紫。
男たちが紫にまで手を出したことで、真九郎は怒りを抑えられなくなる。

男たちをあっと言う間に倒し、再び事務所に現れた真九郎のヒジからは、鋭い刃が突き出ていた。
事務所に残っていた男が銃を放つが、真九郎は刃で銃弾をハネ除ける。

非常階段を駆け上がり、事務所の前で倒れている紫を発見した弥生は、真九郎の腕の刃に気付く。
「あれは、崩月の...!」

真九郎が久能をぶちのめした頃、ビルの下には紅香の車が駆けつけていた。
車の後部座席に押し込まれ、弥生から厳しい言葉を吐き捨てられる真九郎。
大きな仕事なのよ!? 九鳳院を敵にする、とてつもなく大きな仕事なの!
あなた、この子がどれだけ重要な子か、全然わかってないのね!
この子をアパートに置き去りにして、挙句はヤクザの事務所? 無用心すぎる!!
この仕事を一体何だと思ってるの!? だいたい、あなた程度の男にできる仕事じゃないのよ!
「詳しい話をしなかったのは自分だ」と言って、弥生をなだめる紅香。

紫をアパートに送り、「今後は気を付けるように」と真九郎に念を押しただけで紅香は引き上げてゆく。
そんな紅香を理解できない弥生。
「私以外でも彼女を守ることができる面子はいくらでも揃っているのに、なぜよりによって紅真九郎を?」
「だから、私の勘だって...」
「でも、今日のことではっきりわかったはずです。 この仕事は紅真九郎には無理だと...」
「力不足はわかってるわよ...」と、真意を話そうとしない紅香。

翌朝紫が目を覚ますと、真九郎は布団にも入らずに横たわっていた。
紫は自分が言いつけを守らなかったせいで真九郎が男たちに殴られてしまったと思い、彼に気を使う。
「紫が勝手だった。 怒られても仕方がない」(紫)
「怒ってないよ。 悪いのはオレだ」(真九郎)

昨夜の案件について銀子に報告する真九郎。
「一応やったけど、これで(連中が)手を引くかどうかはまだわからないから...」

いつものように振舞っていた真九郎だったが、右腕にはまだ痛みが残っていた。
彼の微妙な動きから、夕乃は「あなた、不覚を取りましたね?」と指摘する。
「崩月家の者としてひと言申し上げます。 ツノを使わねばならないようなお仕事は、あまりなさらない方が...」(夕乃)
夕乃から「未熟者」扱いされ、ショックを受けたまま帰宅する真九郎。

するとアパートでは、紫が真九郎の布団を干していた。
「綺麗になっただろう? 今日は部屋の掃除をしたんだ!」と誇らしげな紫。
しかし鉛筆やリモコンが並んだ食器スタンドや、花が活けられたヤカンに、真九郎は呆れるばかり。

銭湯では自分で髪を洗うなど、少しずつ成長を見せる紫。
真九郎の腕の傷に気付いた紫は、やはり昨夜の件で罪の意識を感じていた。

「真九郎はどうして揉め事処理屋になったのだ?」(紫)
「そうだなあ... 紅香さんに憧れたからかな?...」(真九郎)
「紅香はそんなにいい女なのか?」(紫)
「女としてではなく、紅香さんみたいに強くなりたいって思ったんだ」と、真九郎は自らの過去について話し始める。

その頃紅香も、真九郎と出会った時のことを弥生に明かしていた。
「拉致...ですか?」(弥生)
「そう... 空港を爆破して、生き残った子供たちを連れ去ったのよ」(紅香)
「その中に紅さんが?」(弥生)
「両親がその時に亡くなられてね...」(紅香)

回想シーン
〜 男に連れ去られた子供たちの中に、幼い真九郎や銀子の姿があった。
  必死で喚き散らす銀子とは対照的に、真九郎は気力を失い、一切抗おうとしない。
  男に銃で脅されても、「いいよ... 死んでもいい...」と目を閉じる真九郎。

  その時、アジトに紅香たちが現れた。
  あっと言う間に男たちを倒し、拉致された子供たちを救出する紅香。
  両親を失った真九郎は、紅香に付いて行った...

  その後真九郎は夕乃の家に預けられ、崩月流の武術を8年学んだ。
  そうして真九郎は、現在の力を手に入れたのだ...
 〜

「紅香さんがオレを揉め事処理屋にしてくれた...」(真九郎)

紅香は、この仕事を真九郎に任せた理由を打ち明ける。
「何か似てるのよね、あのふたり...
紫の気持ちをわかってやれるのは真九郎しかいない... そう思ったのよ」(紅香)
「けれども、彼にはまだ力が...」(弥生)
約束もあってさ... もう随分昔のことだけど...」(紅香)

紅香は以前、「いつか紫を外に連れ出してやって欲しい」と蒼樹に頼まれていた。
蒼樹は3人の子を産んだが、結局九鳳院家の女は何もできないことを知った。 
このままでは、紫は自分と同じ運命となってしまう...
蓮丈には家訓に抗うような様子は見られず、彼には期待できない...
「紫にはもっと外を知って欲しい。 私よりずっと素敵な恋をして欲しい」
それが紅香が蒼樹から受けた依頼だった。

九鳳院で仕事をしていたからわかるの... あの家はおかしい...
幼い紫を見たら、やらなきゃって思ったわ。
真九郎には荷が重いのはわかってるわ。 でも、あいつにとってもプラスになると思ってね...
誰かを守りたいという気持ちは、人を強くする... 私はそう信じている...
」(紅香)

紅香の言葉に納得したように、弥生は車を降りて五月雨荘へと向かった...
〜続く〜
***********

何だあのマンガ的な腕は!(^^;;
真九郎の腕から剣のようなものが突き出ていました。
ツノと呼ばれていましたが、あれを使っていなくとも真九郎は強いのですから、
彼の能力の大半は崩月流武術によるところが大きそうです。
崩月流にはあのツノを使う術も含まれているらしいので、
通常の武術とは違う”暗殺術”のようなものなのかもしれませんね。

ツノが皮膚の内側の骨に固定されているとすると、やはりこの流派の異常性が際立って見えます。
崩月の「月」は漢字で言うと「人間の肉」を示すものであり、従って崩月というネーミングからは
「敵の肉体を駆逐する」という凶暴性を秘めたニュアンスを感じます。

今エピソードでは、真九郎がツノで銃弾を弾き返すシーンがありましたが、
それは「銃弾が発射されてからの反応行動」であり、もちろん物理的には不可能なはずです。
とは言っても、このような設定はアニメやマンガではよくあるパターンでもあり、
この作品の世界観が「意外とマンガ的である」ことを示しています。


生きるための糧
両親を失って生きる気力を失くした真九郎は、紅香という存在を知り、彼女を目標に生きることを決意したようです。
紅香は紫とかつての真九郎の姿を重ねていますので、
彼女なりの教育方針で真九郎に数々の試練を与えているように思えます。
すなわち、真九郎にとって紅香は、憧れの対象であり、親代わりであり、さらに生きる上での目標ってことになりますね。

紫が真九郎と同じような思いを抱いて成長してゆくのであれば、
彼女も「真九郎に喜んでもらえるように、強くなる」と考えるようになるのかもしれません。
ただ、紫の「ひたむきで真っ直ぐな心」は真九郎にも見習って欲しい部分であり、
できればこのふたりが「支え合って成長する」という姿を描いて欲しいと思います。


紫に兄弟が!?
終盤の回想シーンでは、蒼樹が「3人の子を産んだ」と言っていました。
九鳳院家の中には紫以外の子供の姿が見られませんので、おそらく他の2人は男の子なのでしょうね。

当初私は、「蒼樹は蓮丈の妻として認められていない存在」だと思っていましたが、
一応は九鳳院の名前となっていたようです。
となると、和子はどのような位置づけにあるんでしょう?
この辺の詳細説明に欠けている部分があり、ちょっと混乱しています。

(放送日 2008/4/26・深夜、地上波)

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