2007年07月29日

再会

約1年半ぶり・・
社長にお会いしてきました。
第二の人生だったとも言える某地方都市まで新幹線で日帰り。

社長によく連れて行ってもらったクラブの15周年記念パーティーに誘っていただいたのが1ヶ月前くらい。行くか行かないか・・随分迷ったけど、”今ならもう大丈夫”と意思を固め、誘いに乗ることにしました。

彼女には仕事、と嘘をついて。
思えば彼女に初めて嘘をついたかも知れない。

その都市では多分一番高級なホテルなんじゃないかな。
1時間くらい早く着いた私は、よっぽどどっかの居酒屋でアルコールでも入れておこうかな・・なんて軽い動揺が消えなかった。
数日前は、やっぱり行くならドレスだろうか・・なんておバカな事も頭をよぎったりしていたけど、結局スーツで来て良かった。
ロビーで待っている人たちはけっこう紳士な人たちばかり。

ホテルの回転ドアから入ってくる社長の姿はすぐに解った。
10mくらい離れたソファーに座っている私にスローモーションの様に近づいてくる。
あぁ、懐かしい。と思いながら、どうしてこんなチンチクリンなオヤジに使えていたんだろう・・と冷静な視線も半分あった。

「お久しぶりです、お元気そうで・・」
と挨拶を交わしたものの、私たちは昨日も会っていたかのように直ぐに通常の会話に溶け込めた。
今の仕事の事や、K部長が近くにいること。
社長のお母様が昨年亡くなられたこと。
会社事務所は閉鎖して、今は山登りと写真にハマっているなど・・。
最後まで私のスーツ姿に関してコメントを一切することはなかった。
でもそれでいいんだろう。

往年のパートナー。すっごく久しいようでもあり、でも確実に一つの時代が終わったんだと、何かそんな風に感じていました。


パーティー客は150人くらい。議員さんや地元で著名な企業トップなどそうそうたる人たちが集まり、普段は経験出来ないセレブの社交場の様でした。
社長との仕事ではいつもこんな感じが日常だったなぁ〜と思い出す。
今は、違う身分や異業種の人たちと交流することなんてまずない生活。

食事をして飲んで、その後は”ジ・エボリューション・ジャズ・クインテッド”と言うジャズバンドの演奏が1時間。この場にジャズバンド・・と最初は思ったけれど、ボーカルのフェリータ・ロウが会場を盛り上げる。まぁ、主催が企業ではなくてクラブ・・と言うこともあるのだろうけれど、著名なオジサマ達が最後はスタンディングでノリノリ。

私は後ろの方で一部始終を見ていて、彼らバンドのプロフェッショナル性を見せてもらった感じがありました。
お酒の場の、BGMを勤めるのかな・・と思っていたのに、最後はパーティーと言うよりはライブハウスの様な雰囲気で、会場の空気ががらりと変りました。
確かにヨッパライ相手であっても彼らの演奏と歌は手を抜かず、まるでドームでやっているような力の入れよう。
私は自分の仕事とダブらせて見ていました。
自分の尺度で客を選別して、一見下位と思える客には手を抜いて・・意識は無くても知らず知らずの内に、そんな風になっていたんだろうなって強く感じました。
その相手が大きくても小さくても、常に全力でパフォーマンスし、成功の結果を収める。
そんな初心を忘れていたのだと思いました。

社長と仕事をしていた時は、失敗と言う仕事は無かった。
例え失敗でも他で取り返したし、そうしないと事業が存続出来ない張り詰めた現実もあった。今は適当に事が済み、給料がもらえる。でもそこからじゃ何も生まれない。
忘れかけていた頑張る気持が蘇った。

帰りの新幹線で、社長はもしかしてそんな私のことを解っていてこの場に誘ってくれたのではないか・・とふと感じた。
会っていなくても私のことは解るのか・・もしやK部長と交流がつづいて報告されているのか・・。ゲスな詮索は止まらないものの、しつこく誘うわけでもなく、さりげなく今日をセテッィングしてくれた社長には感謝。
気持のターニングポイントでは、けっきょくいつも助けられちゃうな・・と、そんな人たちに見守られて、私はけっこう幸せ者です。  

Posted by anju1 at 10:21Comments(2)TrackBack(0)

2007年07月07日

東京タワー

彼女と「東京タワー」を見に行ってきました。
劇場での挨拶や楽屋見舞い、芸能通な彼女のお供もすっかり板についた感じ。
もともと芸能関連にあまり興味がないせいか、
誰と会っても舞い上がることなどなくて普通にしていられる。
まぁそれがいいみたいだ。

7時からの開演で終わったのは10時。
それから浜松町あたりをブラブラして・・
チラッと見えた本物の東京タワー。
モノゴト超現実的な彼女と、ロマン好きな私。
心情は複雑だけど、けっこう上手く行ってるのかもしれない。

彼女とのことで、もうゴールを考えるのは辞めようと思った。
今日この時がゴールで、そしてまた明日、運が良ければスタートになる。
そんな風に考えようと、東京タワーを見ながら思っていた。

そんな横で、どこで夕食を食べるか必死で物色している彼女を、
今日もカワイイと思うようになった。  
Posted by anju1 at 11:25Comments(4)TrackBack(0)