テレビで毎朝やっている「今日の運勢」を見逃した時、得も言われぬ不安に陥る人が多いと言う。というのも、そういう人達は普段から「今日の運勢」を把握し、その日の行動を決定するので、それを見逃したことに気付いた瞬間、果たして今日の自分は誰に気を付ければ良いのか、何を食べなければならないのか、どのような色の服を着れば良いのか、どの湯温でお風呂に入ればよいのか等がわからなくなりパニック。思考停止に陥るのである。
そのため、そうした先の見えない恐怖に怯えた人々は嗚咽を噛み殺しながら、通勤途中、わざわざ神社まで出向き、「おみくじ」を引きに行くらしいのだが、世の中にはそういう人が多いので各地の神社には長蛇の列ができ、おみくじを引き終わる頃には日没しているなんてこともままあるらしいのである。当然の如く、会社の上司からこっぴどく怒られ、何度かそのようなことを繰り返しているうちに会社をクビになる人も多いと言う。
それもこれも「おみくじ」を引ける所が神社にしかないことが問題なのである。こうした「今日の運勢難民」の問題は今や大きな社会問題となっており、解決に向けた対策が急務であるのだが未だ政府の方から効果的な政策が打ち出されることはない。
しびれを切らした私はそうした人々を救うべくNGO団体を立ち上げ、日本全国を飛び回り、「今日の運勢難民」へのカウンセリング、手軽にできるおみくじについてレクチャーする活動に従事している。今、このブログを読んでいる人の中にも「今日の運勢難民」が多数いると思うので今日はその手軽にできるおみくじについて書いてみたい。

それは至って簡単。車に乗っている時、赤信号で止まっている前の車に対して、「ぶっ殺すぞ」などの口汚い罵声を浴びせ、半狂乱になりながらクラクションを連打するだけ。これをずっと繰り返していると、断続的に鳴らされる耳障りな音に激昂した前の車から誰かがドアを開けて勢い良く飛び出してくるのである。これがおみくじ。果たして何が飛び出して来るのだろうか。
開け放たれたドアから指名手配犯と誘拐女児が出てきたら大吉。警察に突き出してあげると賞状と賞金がもらえます。
一般人が出てきたら小吉。彼らは青信号になったら再び車に乗り込むのでそれまで適当にヘラヘラしておきましょう。
そして、開け放たれたドアから金属バットを持った育ちの悪そうな若者たちが降りてきたら、大凶。車から引きづり出され、袋叩きに合い、大怪我を負うのは確実でしょう。
でも大丈夫。そんな時、あなたを救ってくれるラッキーアイテムがあります。
それは「保険証」です。