テニスエッセイ[Another Side of Tennis]

新宿ゴールデン街 バーの片隅のテニスと音楽の与太話
〜テニス、甲斐バンド、SION、ディラン、ストーンズ〜

咲き切った桜も出て来た中、まだまだ満開の桜もあるうららかな昼。
先祖の墓参りで多磨墓地。
試験場の方から入って、南からの陽射しで綺麗な桜並木を自転車で抜けて、墓を掃除して帰ろうとしたが、あまりの天気の良さに多磨霊園の駅の方の名誉霊域に向かう。
山本五十六長官をはじめ英霊達の墓に手を合わせて来た。
試験場の方まで戻って来て、最後は日本女子テニスプロ第一号の井上早苗先生の墓。

いつだったか挨拶をした時にどこかで会ってる記憶があった。
(中学校の頃毎年朝日生命久我山での関東中学で運営本部にいたんだ!)
早苗先生も俺の名前が珍しいことで覚えてくれていたらしい。
どこの呑み屋でも一回ボトル入れると名前覚えてもらえるけど、これはナイスアドバンテージだな。

早苗先生が亡くなって多磨墓地に埋葬されていると知ってから、先祖の墓参りの帰りに手を合わせて、勝手に「ありがとう」と言ってもらってる気になって帰って来る。
今日は野川公園を抜けてあのメチャ急な二枚橋の坂を登って、東小金井の商店街を冷やかして帰るか。
冨士ランチのオムライスか宝華の油そばでビール呑みながら飯もいい。
いやいやもうちょっと漕いで丸善のみそチャーハン油そばセット?
たまらん、武蔵野ライフ!
うん?たまらん?
久々に多摩蘭坂もいいねえ。

何人も酷い目に合わせ、冷たい仕打ちをして来て、一人去り二人去り、気付けば独りぼっち。
懺悔と後悔。
それでも人生は続いて行くから、こんな俺でも少しづつ成長するのか。
結局は相手をわかろうとする、知ろうとする気持ちなんだろう。

初めて沖縄に遠征するジュニア選手にこんな話をした。
「沖縄では基地問題について見聞きするかもしれない。その時に発信者の論調は排除して自分なりに受け止めて判断する事が大切だよ」
帰って来て話ししてみたら、
「海にもどこにも行かないでずっとテニスしてた。隣の神社にジャイアンツが来てたけどそれも見なかった」
なはは、それでいいよ。

目的の為には手段は選ばないのは権力者だけじゃなくて、自分の都合不都合だけでもはやそこら中で見かける。
相手に非があればそれはもう大騒ぎ。
当事者でなければどっちかに加担する事なく冷静に静観するしかない。
でもね、まずはお偉いさん方よ、もう少し謙虚になろうや。
いい歳こいて平気な顔で嘘を言ったり、他人の言葉に薄笑いを浮かべたりすんのはやめときな。
あとね、嘘ついてやり過ごしてれば風化すると思ってんなら大きな間違いだぜ。

「市場の仕事は人が全て。経費の殆どが人件費。人の気持ちを奮い立たせることが重要。政争の具にはしないでほしい。そんな事よりとにかく魚が好きでこの業界にいるんだから」
築地市場の要職の人の言葉。
テニススクール業界と全く同じじゃん。
腐り切った組織でも必ずどこかに心ある人がいる。

20日に発表された国連の世界幸福度報告書で日本は51位。
昨年より2位上がったが、G7では最低。
「人生の選択における自由さ」「寛容さ」のポイントが低いらしい。
「寛容さ」がないというところに(そうだよなあ……)と深く納得してしまうのが悲しい。

「コンビニってさ、日本の縮図だよ。良くも悪くもね。データ分析を突き詰めるハイテクなところも、サービスがとにかくきめ細かいところも、少子高齢化で働く人が足りないところも……」

これはfbから辿り着いた記事の最後の言葉。
ちょっと胸が痛む。
他人の顔色を伺って、他人の反応を想像しては、先回りする事に苦心しちゃ疲れてる。
そのくせ人には求めて、文句を言う。
何だかなあ。
テニススクール業界ではサービスの質の向上が常に語られている。
同じサービスでもいいサービスを打てる様に指導方法についてもっと語り合っても良い気がする。
……。
はいはい、全然ユーモアもウイットも効いてませんね。

今俺は自宅で福島のドキュメントを観てて、手元には充電中のiPhoneにMacBook Air。
Mr.アンバランスだ。

「みんなやってるんだから」
「ちょっとだけだから」
「仕方ない」

中高の他の部の先輩だったシンガーがこの間出したアルバムのタイトルは、
『いいことあるかもしれないよ』高田エージ
タイトルを見ただけで救われた気がする。
即ポチったのはいいが、ディランの新譜『トリプリケート』と一緒に注文したら、『トリプリケート』発売日の3/31までお預け……。
早く聴きたい。
(クロネコさんが再配達にならない様にしないと!)

そんなこんなしてたらある配信限定のシングルを見つけた。
『いい予感がするよ』kainatsu
『いいことあるかもしれないよ』との見事な共鳴。
何という偶然。

毎日もがきあがいてるガキ共には「いい予感がするよ!」と声をかけよう。
そしてこの年老いた淋しがりやの少年にも「いいことあるかもしれないよ」とつぶやいてみるか。

クロスロード。
右か左か、どこまで行けばいい?
いずれにせよ振り返れば道は一本しかない。

ガキがどこからか俺のOvationやらシャツだかを引っ張り出して来る。
流れでvansonのライダースはくれてやった。
俺と言えばここ数年、冬はどこに行くにももっぱらポール・スミスの軽い革コート。
とっくにレスポールもライダースも重たい歳になってたってことか。

「体重、体脂肪、悪玉コレステロール、γGTP、全て改善されていますね」
健診の問診。
正確には体重はずっと適正体重以下なんだが、まあいい。
3泊4日、朝から晩まで大会運営をした翌朝にしちゃ上出来。
毎晩10時半にスクールのフロントを閉めてゴールデン街にすっ飛んで行き、終電まで呑んで帰ってた頃から見れば、今は外で晩酌してる様なもんか。
そうそう、毎年一緒に野音にSIONを観に行く十数人の仲間の1人はγGTP250超えらしい。
ちょっと心配だけど健診の前の晩の酒を我慢出来てないだけって気もする。

SIONと来て急に歌詞のフレーズが……。
メジャーレーベルから出すアルバムと別にインディーズで毎年出している宅録アルバム、
Naked Tracksシリーズの中の2009年、SION49才の誕生日にリリースされた曲。

"やっと今俺達もライダースが似合う歳になったってもんだぜ"

この曲を初めて聴いた時はセンチになりながらも、「俺もまだイケる!」って前向きな気持ちになったもんだ。
う〜む、vansonはガキに「俺が着ない時は着ていいぞ」って言ったか、「一緒に着よう!」って言った気がして来た。
そうだ!帰ったらNaked Tracks2聴いて、鏡の前でvanson着ちゃうもんね。

さっき奴の部屋をこっそり覗いたら、"俺の"vansonは無造作にギターケースにかけてあった。
何かもう取り返しにくいわ……。

強者は我儘を言い、弱者は愚痴をこぼす。
聞く方にして見ればどっちもいい迷惑だ。
でも身近なところから海の向こうまで見渡す限りこんな感じだから辟易する。
すぐに騒ぎ立て、囃し立てる俺みたいなのも周りから見れば同じ類か。
そう思えば、都合が悪くなった時に黙り込んだり、嘘をつかない様にするのが精一杯だ。

日本リーグ決勝トーナメント2日目。
対戦が終了して勝ち残ったチームの公式練習が始まった東京体育館
翌日のセレモニーの音合わせで"前前前世"がかかった。
練習中の選手達が一瞬反応する。
ちょうどコートに入る途中だった女子選手はスピーカーがある天井を指差しながら、もう若くはないコーチに(多分)「これRADWIMPSですよ』と教えてる。

皆リラックスして明日の決戦に備えてる。
我儘、愚痴、そりゃなんだ?!
明日もいいファイトを!

確かストーンズの"Paint it black"を聴く前に永ちゃんの"黒く塗りつぶせ"を聴いた。
後楽園スタジアムのライヴ盤で、アルバム自体良く聴いた。
ストーンズは日本だけの企画版"GOLDEN PRIZE"だったか。
どっちもいまだに好きだ。

ブラックイマジネーション豊かな奴等が増えてる。
「ほれみろ!」とばかりに吊し上げるのはもう当たり前で、疑心暗鬼で猜疑心たっぷりな詮索を誰彼構わず四六時中してやがる。
識者ぶったり、心配な振りしたりで、下から煽って市井レベルでも大変なのに、そこにマイクとメディアって増幅装置が入れば、嘘だろうが、誤報だろうが何だって恰好の話題になる。

ガキの頃なら「黒くぬれ!」と突っかかって行ったんだろうけど、今じゃ奴等のブラックイマジネーションは相手にするだけ豊かになることはわかってるし、えらくいいタイミングで大きな波が来ない限りはどうしようもないのもわかってる。

ジュニアテニスプレーヤー達は今の大人のことをどういう目で見てるんだろう。
(グッドルーザーであれと言われてるけど、この人達は何なんだろう……)
なんて戸惑ってないかな。

"なぁパンクス グチってばっかいねぇで 愛で 愛でぬりつぶせ"

ガキのiTunesに入っていたThe Birthdayの"愛でぬりつぶせ"が、今夜もまたグルグル廻ってる。

「奴の場合さ、"勝ち馬に乗る"じゃなくて"勝ってウィニングランしてる馬に乗る"だね」
「まっ、それがいろんなものが流行る理由の一つでしょ」

"だれの友にもなろうとする人は、だれの友でもない"

諺や寓話ってのは表現は違えど、どこの国でも同じ様な話があって、これは人間の業は古今東西変わらないってことなんだとしみじみ思う。

錦織圭選手の活躍でテニスのメディアへの露出は増えた。
テニススクールでは小学生が増えた。
でも12〜18才のジュニアの競技人口は増えず、むしろ減ったとも聞く。
殆どの公立中学校に硬式テニス部がないことは大きな要因だが、この状況は関係者が必死の努力をしても数十年前から変わっていない。
また高校なら殆どの学校にテニス部があると思いがちだが、テニス部があるのは全国の約6割5分の学校で、東京でも9割を切っている。
それでも生徒達がテニス部を選ぶ割合は変わらず人気種目だと言うから、ジュニアの競技人口が増えないのは少子化の影響があるのか。
テニスだけじゃなくこれからが心配になる。
いろんなところに目を向けないとだ。

"どれほど愛しているかを語り得る者は、大した情熱は持っていない者である"

全豪オープンを観ていると、子供達がテニスをする場所も大事だが、やはり熱意ある指導者の存在が大事な事を痛感する。
無慈悲で不寛容な今の世の中で、子供達と目的を共有して、そこに向かって一歩一歩進み続ける事がどれだけ大変なことか。
選手だけでなく彼等、彼女等もサポートする事が大切だ。

"顔を太陽に向けていれば、影を見ることはできない"

全豪オープンでの錦織圭選手敗退の喪失感をぬぐい去り、一気に笑顔にさせてくれたのが穂積絵莉選手と加藤未唯選手のペア。
日本人ペアとして初の全豪ベスト4!
惜敗した準決勝もポジティヴなプレーを見せてくれた。
まだまだ成長しそうなじゃじゃ馬!
勝ち馬に乗りたがる胡散臭い連中は跳ねのけて、高く駆け上がれ!

何てことない住宅街を独りで歩いていた時、久し振りに背筋に悪寒が走った。
風邪じゃあない。
今の自分を振り返って。
以前は毎日の様にあった。
まだ何とか魚の目をした大人にはなっていなかったのか。

「年をとってもしょうもない大人はこの世に腐るほどいるし、たとえ未成年であっても素晴らしい思考を持って素晴らしい情熱を持ってこの世の中で生きている人も沢山います」

TVで観たワンオク1,000人の18才のコラボでのTAKAの言葉。
本番当日までそれぞれの場所で高め合って行き、当日一曲を一回限りのパフォーマンスで成し遂げる様子に涙がこぼれた。

そこで唄われたのはこの日の為に書き下ろされた「We are」。

"夢は終わり 目を覚ます時 絶望や希望も 同時に目を覚ました"

自分を俯瞰する冷静さとそこから湧き上がるエネルギー。
毎月、毎週、毎日休みなく闘い続けるテニスプレイヤー達を想う。
俺はこの曲を彼等、彼女等へのオマージュとしたい。

短い競技人生の中の長いシーズンの始まり。
We are!

ホルモン焼き屋のTVでFIFAクラブワールドカップ決勝戦を眺めながら一献。
「この中継あいつがやってるんだけど、世界中のビッグイベントをチームで廻ってるんだよね」
「そうなんだ」
「青森から東京に出て来て強かったし、カッコ良かったなあ、おまけにいい奴だし、都中学の4決めで当たるはずが、あいつが体育の授業で骨折しちゃったんだよなあ」
奴のFacebookからはオリンピック、ワールドカップの現場で活躍している様子が見えて力をくれる。
来月呑もうかという話になっているが、
「日本に行ける様にスケジュールしてみるよ!」
って感じだから難しいか。

何故か部活、ジュニア時代の仲間との呑みが多くなった。
いいことなのか、悪いことなのか。
まあ歳をとった証には違いない。

Stonesの最新アルバムはティーンエージャーの頃への原点回帰のブルースのカヴァーアルバム。
ミック・ジャガー自ら「ブルースの伝道師」という彼等のシカゴブルースへの敬愛ぶりがビンビン伝わって来る。
タイトルのBlue & Lonesomeはリトル・ウォーターのこんな唄。

I'm blue and lonesome as a man can be
I'm blue and lonesome ooh as a man can be
I don't have headaches over myself
My love has gone away from me

幾つになってもどんな場所にいてもこんな感じなんだろう。
そしてそれは多分悪くない。

「今晩ブルースセッションに行って来るってベース持って出かけて行ったよ」
ベロベロで家に帰るなり家人が言う。
バイトで貯めた自分の金で買ったばかりのMOMOSEのベースのお披露目だな。
「聴くか?」と渡したBlue & LonesomeのCDを聴いて影響を受けた?
今度ロバート・ジョンソンのCDも渡すかな。
流石にまだ早いか。

<中野北口の立ち食いそば屋の隣の路地入ってすぐの立ち呑み>
(あ〜あの辺ね)と改札を出たら立ち食いそば屋が見えたけど路地はない。
(どこだよ……)と歩いて行くとゴールデン街の店と店の間の隙間の通り抜けと同じ位細い路地があった。
立ち呑みもすぐ見つかってこれが当たり。
しかも開店記念日とかで高いウイスキーが安くなってて、常連が入れ替わり立ち替わりお祝いに来る。
ちょっと引っかけて、路地を出て左に曲がったら見える中野サンプラザへ。

"光の中に躍り出ようぜ 今夜 迎えに行くよ Baby"

オープニング、甲斐よしひろが近藤真彦に提供した"Blue City"を唄い出す。
バックは押尾コータローと上綱克彦。
押尾コータローのギターは相変わらずの音色、いや音数?いやいやリズム?
そこに上綱克彦のピアノが入って来るんだからそれはもうバンド乗りになる。
本編を"氷のくちびる"で終わらせ、アンコールが"ポップコーンをほおばって"で始まるという仕掛けにニヤリとさせられたりもして終演。
当然又中野の街に繰り出す。
今夜は来てない高円寺に住んでる奴が家族で通ってるという中華で一盛り上がり。
「破れたハート凄かったな!」
「若手のいいバンド教えてよ」
「ワンオク!ユニゾンもだな!」
「渚園行ったんだよね?あのモッシュとか何あれ?!」

しかし音楽ってなんでこう楽しいんだろう。
錦織圭は「音楽はテニス人生に欠かせない」と言っている。
その"言っている"根拠は、WOWOW大晦日に放送される錦織圭×稲葉浩志「テニス対談」のPR記事。
(圭の対談相手に何故B'z?)と記事を読んで行くと、
稲葉浩志は学生時代は軟式テニス部で今でもテニス観戦に通うテニス好きとのこと。
来シーズンのWOWOWテニスのイメージソングが彼の曲になるのを差し引いても十分観たくなる。
この前の日にはフジテレビ系で『The 世界力〜渡辺謙×錦織圭×松山英樹〜』もある。
楽しみだ。

さてさて今年の年末はお引きが多い。
どれも忘年会なんて堅苦しい集まりじゃないのがいい。
"ネオンが夜を昼に変える"この街の酒場で、今夜も控えめに控えめに……無理か!?

あるアンケートで東京オリンピック競技種目の中で子供に取り組ませたいスポーツで、テニスが野球を上回ったそうだ。
割合としては1位の競泳が20.6%、2位のサッカーが17.7%、3位のテニスが12.6%、そして野球は10.9%。
TCメディアとしては「テニスが野球を上回った」となるが、競泳が1位というところが気になる。
テニス界では「中学校の硬式テニス部がないのがテニス人口拡大のネック」と言われて久しい。
実際、錦織圭選手の活躍でジュニアの会員数はどこのスクールも伸びていると聞くが、中学校にテニス部がないということで小学校卒業を機にテニスをやめる子供が多い。
そこでこれまで全く気にして来なかった水泳だ。
園児、小学生がスイミングスクールに通う割合はかなり高いと感じる。
どこのスクールも送迎バスをいろんな方面に走らせているからそれは間違いないだろう。
そして中学校に部活がありながら水泳部に入る割合は相当低いのも間違いない。
それが競泳が「子供に取り組ませたいスポーツ」1位か。
テニス関係者が底辺拡大に必死な様に水泳関係者も必死なんだろう。
ちょっとリサーチしてみるか。

先週あるサッカーコーチがレッスン前に雑談しているところに居合わせた。
楽しそうに子供達の様子や、いろんなエピソードを話している。
サッカーも子供も好きなんだなと感じた。
彼はレッスン毎に子供達に、「サッカーが出来ること、応援してくれている親、家族に感謝の気持ちを忘れないこと」と言い聞かせているらしい。
そこだよな。
スポーツは遊戯としても競技としても、そして仕事としても感謝の気持ち、信頼感がないとだ。

話は戻って冒頭のアンケートには「保護者自身が今後やってみたい競技」というのもあり、1位が7.8%のテニス、2位が7.1%で陸上競技、3位が6.3%でバドミントン。
陸上競技は=ランニング、マラソンということになるのだろう。
都内では皇居ランナーという言葉もあるし、実際俺の友達でもゴルフよりランニングに夢中になっている奴が増えている。
スポーツショップはカラフルなランニングウェアが目立つ。
表参道にあるMIZUNO運営のランステーションNOHARAを覗いたが、シンプルで清潔な作りでカフェもいい感じと、仕事帰りに寄って走ってリラックスする絵が見える空間だった。

う〜む、水泳と陸上……。
気になる。

NOHARA BY MIZUNO http://noharabymizuno.jp

新宿大ガード前のどでかいオーロラビジョンに浜田省吾の「路地裏の少年」のライヴ映像が映し出されていた。
「J.BOY」30周年記念ボックスのプロモビデオらしい。
周りではオーロラビジョンの写真を撮ったり、独り足を止めて見入る50前後のサラリーマンが結構いる。
ワンコーラス観て歩き出したが、最後まで観たくなって引き返す。
俺が観に行った1982年の渋公、NHKホールの映像もインサートされていた。
一時期結構聴いたけどダウンピッキング一辺倒のギターとかサウンド的に段々聴かなくなったんだよな。

Tシャツかタンクトップ、ブルージーン、テレキャス。
そして路上の物語。
1980年代の日本のソロシンガーの多くはスプリングスティーンを敬愛していた。
そのスプリングスティーンの自伝の上巻をもうすぐ読み終わる。

“誰かと仕事するときには、相手が心を許してくれていると確信できなければだめだった。心をゆだねてくれることが仕事仲間の条件だった。”

「Born to Run」製作中のエピソードに差し込まれた言葉。
“心をゆだねる”
全く同感だが、世のやり手ビジネスマンから見れば時代遅れの甘ちゃんとなるのか。
時代遅れと言われようが、甘ちゃんと言われようがこっちは気にもならないが、本当に哀れな奴等だ。

電車に乗ると悪友からLINE。
<お世話になった。合掌》
大手新聞社が軒並み訃報を流していた。

石黒修氏が死去 戦後初プロテニス選手/日本経済新聞
攻撃的プレーで世界へ プロテニス界の礎/毎日新聞
石黒修さん死去…戦後初のプロテニス選手/読売新聞
テニスの石黒修氏が死去、80歳 戦後初のプロ選手 俳優の石黒賢氏の父/産経新聞

合掌

ディランのノーベル賞授賞騒動。
“Everybody must get stone!”と、雨の日の女を聴きながら笑って眺めてる。
その騒動の中でスプリングスティーンのコメントには惹きつけられた。

“彼は人を無能にしてしまう礼儀正しさや、堕落と腐敗を覆い隠してしまう日々のルーティンに足を踏み入れたのだ。彼が描写した世界はすべて俺が小さな町で目の当たりにしていたものだった。”

スプリングスティーンらしいなあと感じていたら、またスプリングスティーンの別のコメントが目に入った。
またディランについてかと思いきや、発売になったばかりのスプリングスティーンの自伝からの抜粋だった。

“鬱はいきなり襲ってこない。じわじわと忍び寄ってくる…抗鬱剤は気まぐれだ。59歳から60歳にかけてのどこかで、おれは服用していた薬が効かなくなったことに気づいた…”

マジか……。
「Nebraska」の後、「Born In The U.S.A」を出す前あたりから現在まで33年間、鬱で苦しんでいるらしい。
すぐに頭の中にRockin’Onの表紙で、確かスティングと一緒に写っているスプリングスティーンが、「SIONか?!」という位耳にピアスをつけているのを見た時を思い出す。
あれだけの数の穴を開けるってのは、いくらロッカーでもそうそうないんで驚いた。
その頃出た「Tunnel Of Love」が聴きたくなったがLPでしか持ってなく、データ変換するのが面倒でAmazonでCDを探したら中古で104円……。
ファンの中ではそういう位置のアルバムなんだろう。
でもこの今「Tunnel Of Love」というタイトルが物凄くリアルに響いて来る。
そしてこのアルバムが醸し出す不安定なイメージがわかった様な気がする。

テニス界ではアザレンカ選手が鬱を克服した。
彼女は薬ではなく絵を描くことで鬱を乗り越えた様だ。
連戦と移動のプロテニスツアーの職場環境、トップ選手ならではの義務と重圧。
随分前からトップ選手は皆ツアーにメンタルトレーナーを帯同していると聞く。
日本サッカーに目を向けると、ジュニアスクールでも積極的にメンタルトレーニングを行なっている。
心技体。
安定して良いパフォーマンスをする為には心。
旧態依然とした日本スポーツ界の根性論はもう消えたのか。
いや、ジュニアテニス、学校テニスの現場からは未だに根性論エピソードが聞こえて来る。
選手、学生、職員といろんな場所でポジティヴに力を発揮させられる大人が必要だ。

もう相当前だが、東京に住んでいる人の7〜8割は何らかのメンタルヘルス疾患に当てはまると聞いた。
疑うこともなく納得した。
それでもトンネルはいつか抜け出せる。
気分も状況もいつか変わる。
勿論”動かずに抜け出せる 贅沢なトンネルはない”が。

※2012年記事「B・スプリングスティーン、うつ病の過去を告白(2012年07月26日 16:02 発信地:ニューヨーク/米国)」

「僕達はもうすぐ30才になります。僕達が全力で夢を叶えるには、あとこれっぽっちしか時間はないんです」
5万5千人が入った渚園。
28才のシンガーはこう続けた。
「でも、この残された時間を僕等は精一杯生きて、精一杯音楽を奏でて、これからもONE OK ROCKの音楽を伝え続けて行きます」
一番前のブロックでもみくちゃになりながら、甲斐バンドの1980年代のライヴの度に感じていた感覚が蘇る。
残りの時間がぐっと短くなった今よりも感じていた焦燥感。
漠然とした不安と焦りとイライラ。
Teenage Lust……。

錦織圭選手は26才。
同じ世界トップを目指すにしても確実にロッカーよりは時間がない。
気がつけば下には21才のキリオス、19才のズベレフ。
それでも俺等は錦織選手の明日を信じれる。
Amazing!Wonder!びっくりマークたくさんのプレーが好きだ。
ジャパンOPで棄権した直後にロッカールームで会った人の話では相当憔悴していたらしい。
焦らずに身体を治して次に向かってほしい。

こちらときたら、50'sなんて一昔前の音楽ジャンルだと思っていたが、今や自分の歳を指す。
それでも幾つになっても”過去の自分が今僕の土台になる”。
全国ツアーしていたバンドを解散してからステージに立っていなかった奴等が一昨日の夜、関内のライブハウスで久々に演ったらしい。
11才の時からの付き合いながら、ちょいとしたいざこざで丁度10年間音信不通になってたギタリストにメッセージ。
<「たかが風が吹いただけ」演った?>
<やんなかったねぇ。新曲2曲こさえて。昔の曲は2曲とあとは奴の曲をアレンジして、あとはなんとギミーシェルター笑>
10年間を一気に埋める緑と白の吹き出し!?
正気の時間が少しは増えそうだ。
奴等の新曲は聴けないから、ここんところヘヴィロテのちょっとクラッシュみたいなキメの「キミシダイ列車」を聴こう。
キミシダイ……。

リッキー・リー・ジョーンズが聴きたくなった。
勿論あのジャケットも観たくなる。
新宿大ガードの横断歩道を渡りながらの”Chuck E.'s In Love”。
そのままアルバム全曲聴いて、今度はカーリー・サイモンの”No Secrets”。
ガキの頃、ラジオから流れて来た曲が誰の何て曲か知りたくてラジオ局に問い合わせした事があった。
回答はカーリー・サイモンの”You're So Vain”。
ミックのねちっこいバッキングヴォーカルがいい。
次はそうだな、キャロル・キングの”Tapestry”を頭からだな。
女性シンガーソングライターだけのこの選曲は、九月の長雨でジメジメした気分を変えたいってところか。
(調子に乗ってトム・ウェイツに行かない様にしないとな)
なんて思ったけどリッキー・リー・ジョーンズはトム・ウェイツと恋に落ちていたんだよね。

週の初めに雨の中での大会運営。
と言っても男なら傘をささない程度の降りで、まさに男子ダブルスだけのOPで実施。
だが予報通り昼過ぎに雨脚が強くなり途中中止。
選手が雨の中プレーしているのにと外にいて、そのまま撤収と雨の中にいたら翌日から咳。
クシャミも出て悪寒もして来た翌朝はテニスの日の有明イベント。
見事な雨で開始数時間前に中止。
そして又雨の中の撤収。
大半のスタッフが帰った後の本部撤収も終わり、東レPPOを観にコロシアムへ。
ごった返す西口ロビーを見てちょっと驚く。
中に入ってトーナメント運営スタッフと鉢合わせして、
「入ってますね!」「こんな天気の日にこんなに来てくれてありがたいですよ!」
と固い握手。
彼を始め、表に出ないところでプロモーションをしているスタッフがいて大会は成り立っている。
半年以上前からテニススクールを回ったり、いろんな所で頭を下げて回って、こっちこそ頭が下がる。
この日、翌日は平日だというのに最後のクルムザ選手の試合まで多くの観客が席を立たなかった。

そんな翌朝のリッキー・リー・ジョーンズな訳だが咳は酷くなってる。
まっいっか。
帰りに一杯引っ掛けて寝れば治る。

昨日のクルムザ戦の後に入るはずだった加藤未唯選手のダブルスが今日の10時からになり、何らかの事情で観客は11時まで入場出来なかったらしい。
SNSならではの情報だが、そこには批判もくっついてる。
そしてすぐそれに感情的に乗っかる人達。
気持ちはわかるが、同じテニスフリークとして何故一回相手の立場に立てないんだろう。
まあ日本全体の縮図か。
右も左も上も下も、どこ見ても同じだ。
どうせ目を吊り上げた正論に汗まみれの事情は勝てない。

今はiPhoneからダイアン・バーチの”Bible Belt”。
SIONの”風邪”が聴きたくなって来た。
厄介な風邪をひいちまったのか、ちょっと風邪をひいちまっただけのか、そのうちわかるだろ。

「優勝してみて、ごくわずかな人しか知りえないことを知った。
勝利の喜びは敗北の苦しみにはかなわない。
幸せな気持ちは悲しい気持ちほど長くは続かない。似てるとさえ言えない」
1992年のウィンブルドンを獲った後のアガシの言葉。
ミニマリズムに書かれた本の「モノを増やしてしまうのか」という項目で「慣れ」について書かれたページでこれを見つけて、嬉しいやら頷くやら。

慣れね。
確かに厄介だ。
本には何かと足し算する生活は慣れが欲望を生むと書かれていて、禅に傾倒したスティーブ・ジョブズが理想の一人とされている。
俺はまずは引き算の生活から始めないとだな。
洋服、CD、本……。
収納そのものがいらない生活。
大した衣装持ちでも、コレクターでもないが、いやあムツカシイ。

転戦転戦のプロテニスプレイヤー。
コート、ホテル、コート、ホテルの生活。
シンプルにならざるを得ない生業。
ランキングはピンキリ。
それ故に収入もピンキリ。
己の中の価値観がないと到底生きて行けない。

そんな選手達を勝ち馬に乗って応援しておきながら、
ちょっとのUP&DOWNにすぐにため息をついて「あいつはもうダメだ」という俄か評論家。
「きみといっしょに陰口をきく者は、きみの陰口もきくだろう」って諺知ってる?
いい加減雰囲気を悪くするなよ。
選手は勿論、もっと人をリスペクトしようや。
その前に自分を見つめ直すのが先か。

“どけ 終わりの足音なら お前のその先の明日を歩くから お前に用はない 明日に用があるんだ”SION

今夏、節目を沢山目の当たりにした。

まずは世界中のアスリートの節目、オリンピック。
言わずもがなの錦織圭選手の銅メダル。
ガエル・モンフィス選手とお互いギリギリの闘いをした準々決勝。
そしてラファエル・ナダル選手との3位決定戦。
素晴らしかった。
調子のいいマスコミでなくても、
・日本初の五輪メダル獲得のテニスで96年振りの快挙!
・次の2020年東京オリンピックで100年目に金!
と浮かれたくなる。

中学生テニス選手の節目と言えば全中。
今年は富山。
涼しいと思いきや暑い。
3年間応援して来たチームのファイトを見届けた。
出発前にいつも励まして下さった方の訃報。
亡くなった日の晩にご自宅前で家族で手を合わせ、出発前に葬儀前の斎場でお別れをして来た。
亡くなる2週間前に電話で話したのが最後。
「良く頑張ったな!」
そんな声が聞こえる。

そして夏は野音だ。
今年もSIONに会いに行った。
今回はメジャーデビュー30周年のライヴ。
お祭り的要素は皆無で赤裸々に30年間の歩みを感じさせる選曲。
オープニングの「サイレン」から「ブーメラン」へのメッセージ性の強い流れ。
「ありがてぇ」「12号室」「ノスタルジア」、さらに黒ちゃんと二人で良く聴いた「元気はなくすなよ」。
缶ビールと笑顔と涙。
また少し頑張れる。

この4日前も野音。
甲斐バンド THE BIG GIG AGAIN 2016。
1983年8月7日に今は都庁が建ってる都有5号地で行なわれたライヴを33年振りに同じ8月7日に再現するライヴ。
テニスコーチのアルバイトを始めてから33年か。
ゾロ目ね。
節目なんだろう。
甲斐バンドはとんでもないステージングを超満の客に見せつけた。
日本初のスタジアムバンドのパワー。
ひたすら自分達が求めるいい音を追いかけて来た強さを感じる。
呑み仲間のテニスコーチがある選手を見た時の言葉を思い出す。
「あの子、テニス好きそうだね。いいかもしれない」
好きこそ物の上手なれ。

ブライトン・ロック 答えはどこだ!

リオに行く直前にモントリオールいる選手からメッセージが届いた。
気遣いしなくていいのにと思いつつもやはり嬉しくなる。
しかしすごいな、テニスでオリンピアンだもんな。

テニス関係者は「オリンピックでの日本人初のメダルは、1920年アントワープの熊谷一弥選手のシングルス、そして柏尾誠一郎選手とのダブルスの銀メダル」と言う話を嫌という程聞かされているが、オリンピックでのテニスは1926年のプロテニス選手の誕生を受けての1928年アムステルダム大会から1988年ソウル大会までの除外期間があり、テニス選手、まして日本人テニス選手のオリンピックでの活躍は錦織圭選手以外は思い浮かばない。
ATP、WTAポイントはつかないが、メダルの数で国からの各競技団体への強化費の配分が決まるというシビアな面もあり、錦織選手にはどうしても期待してしまう。
錦織選手ならやってくれると信じよう。
今夜はマイティ・ハーキュリーよろしく、心の中で「オリンピアー!」と叫びながら錦織圭選手とダニエル太郎選手の応援だ。

メッセージと言えば昨夜、確実に36年は会ってなく、SNSでも繋がっていないJr日本代表だった他の学校の先輩とMessengerでやり取りした。
一昨日彼がFacebookに唐突に俺の名前を出したのがきっかけ。
本当に驚き、そして嬉しくなった。
テニスやってて良かったと思えるささやかな瞬間。
そのうち呑む機会あるかな。

「9/23はテニスの日」
随分長い間使われて来たキャッチフレーズ。
気になって調べたら「今日は何の日」サイトに載っていた。

テニスの日(日本)※秋分の場合
日本テニス協会と日本プロテニス協会が1998年に制定。

日本テニス事業協会が抜けてる……。
ちなみに今日7月25日は「かき氷の日」と「うま味調味料の日」らしい。

テニスの日のイベントのメイン会場は有明。
数年前の「全国ボレーボレー大会」での出来事。
10分間続けば「達人」、5分間続けば「五段」、3分間続けば「三段」と認定されるこのイベントで、後数分で「達人」となるペアが数組。
そのうちの1ペアに若いご夫婦。
それを見守り激励していた松岡修造プロが急にシャウトした。
「おいガキ!ゲームなんかするな!」
両親がボレーボレーしている横でお子さんが携帯ゲーム機で遊んでた。
彼は修造プロの言葉には気付かずそのままゲームを続ける。
ご両親はボレーボレーの宇宙に完全に入り込んで当然気付かない。
修造プロは隣のスタッフに、「俺の子供じゃないしなあ……」とぼやく。
なかなか笑えた。
見事「達人」となったご夫婦を表彰する際に、
修造プロがちゃんと子供に注意したのも微笑ましかった。

日本でリリースされたばかりなポケモンGO。
今年の有明は拍車をかけてゲームに夢中の子供が増えるのか。
有明がその頃有名なスポットになっていたら……。
いいじゃん!
たまたまポケストップになっていたN.Yのクイーンズのピザ屋が、10$で店の中にポケモンを放って店が大繁盛してる話があったけど、その位やってもいい。
でも東レPPO、ジャパンOPと続く時期。
インプレー中のコートの周りをウロウロするのはご勘弁!

「子供らのレッスンを休んで臨んだ27日の1回戦」(読売新聞)
今真っ盛りの毎トーでの話じゃあない。
ウィンブルドン男子シングルス本戦でのこと。
ATPランキング772位というよりは、イギリスのジュニア指導コーチのマーカス・ウィリスが予選ワイルドカードを賭けた予選の予選、そして予選3試合を勝ち抜き、ウィンブルドン本戦1Rでも初勝利。
「歴史あるテニス界で最高の話題の一つ。こういうストーリーが必要だった」
こう語ったフェデラーに2Rで負けたが、思わず顔がほころび、俺もまだ頑張れるんじゃないかと思わせられた。
近所のスーパーじゃ声をかけられたりはしてるんだろうけど、もう普通の生活に戻っているんだろうな。

数日前の夜。
「亡くなる前に最後に話をしたのは俺だったんですよね」
「スクールでキツい苦情対応があって、集中治療室を抜け出して電話して来てくれたんです」
「巡回に来ると必ず近くの美味しい店に連れて行ってくれて、いつも『大丈夫だよ』って励ましてくれました」
1年前に亡くなった朗らかで鷹揚のあった方を偲んで溝の口で二軒目。
皆今だに力をもらってる。

昨夜は十三回忌のテニス部先輩を偲ぶ会。
バカっ話の合間のふとした会話に溢れる想い。
亡くなった先輩のお兄さんには、毎年同じ思い出を話してる気がする。
何才になっても先輩後輩だが、どこかで同じ仲間として横並びの素晴らしいチーム。
やっぱり今だに力をもらってる。

そして今日。
クソ暑い西日が射す部屋に宿酔いでひっくり返りながら”KAI BAND & YOSHIHIRO KAI「NEW YORK BOX」”を聴いてる。
7/5に逝った甲斐バンドのギタリスト大森信和も十三回忌。
“きんぽうげ””最後の夜汽車”も聴かないとな。
そうそう”7月の便り”も。

真っ青な空と濃い緑の高い木々に囲まれた十数面のコート。
あまりのコントラストの見事さに見とれてしまう。
いい風も吹いてる。

「あと1時間行きましょうか?!」

元気だなあ。
初めて一緒にテニスをした二人は多分60間近。
一人は最近協会からテニス界への貢献で表彰されたばかりの紳士。
テニスのプレーはオーソドックス。
とりあえずと、もう数年テニスをやってない長男のアエロプロドライブを抜き出して来たけど、張りっ放しのポリでキツい。

二周り目のシングルス。
一周り目でへばって空ゲロが出そうになったままサーブを打つ。
(あれっ?この間習った”今時のサーブ”打ってたぞ!スピードは遅いけど……)
何か楽しくなって来た。
単純にプレーしている事が嬉しい。
勝負でも仕事でもないテニスってこうなのか。

(こういう感覚ってラポールって言うんだっけなあ)
ベンチで二人のシングルスを冷やかしながら、以前ちょっと齧った知識が頭を過る。
(二人にも仕事中の顔があって、そこではハイパーラポールの人間関係があるんだよな)
(でもハイパーラポールはいつかネガティヴラポールになって……)
いかん、いかん、何を無粋なこと考えているんだ!
おっ、時間かな。

「ありがとうございました!楽しかったです!また遊んでください!」

浜松のテニスコーチ達と連絡を取り合ってる。
内容はテニスじゃなくて家族が泊まる場所の相談。

ワンオクの渚園に当選して家人は浮かれてる。
「早く入金しないと席が悪くなる」とセブンイレブンへ。
オールスタンディングのブロック指定なんだけどな……。

渚園と言えば俺はサザンでもB’zでもなくVTRで観た浜田省吾のイベントを思い出すけど、その浜田省吾の1983年の海の中道のイベントに行った奴等がいたのも思い出した。

1983年。
テニスコーチのバイトを始めた年。
悪い先輩に騙されて夏の軽井沢の長期泊まり込みのキャンプに送り込まれた。
関東同好会の大会出場人数がギネスブックに載るだの載らないだの言われてた時期。
沢山の人が東京から泊まりでレッスンを受けに来てた。
こっちは数週間朝から晩までコートに立ち、夜は工事現場に良くあるスーパーハウスで酒を呑んで寝る毎日。
あれが軽井沢のどこだったか今もってわからない。

8/6の夕方やっとの思いで高速バスで新宿に辿り着き、翌日開催される甲斐バンドのTHE BIG GIGのリハを見に、今は都庁が建っている都有5号地、通称ZONEまで走った。
甲斐よしひろは”ボーイッシュ・ガール”1曲だけ唄った。
そして翌日8/7はとんでもないピーカン。
クソ暑い中、陽射しから逃げ場のない超高層ビルに囲まれた”空き地”に3万人がひしめいてた。
噂によれば西新宿の飲料水自販機は全て売り切れになったらしい。
そのライヴの後、一緒に行ったうちの2人が浜田省吾を観に海の中道に向かった。
青春だなあ。
そう言えばあの頃は甲斐バンドと浜田省吾の両方が好きという奴が多かった気がする。

甲斐バンドはこの夏、1983年と同じ8/7にTHE BIG GIG AGAIN 2016と銘打って日比谷野音に立つ。
あれから33年……。

何か感慨深げな言葉を吐こうとしたら、浜名湖の鰻が頭に浮かんだ。
武蔵小金井の田川の鰻喰いたい。

【甲斐バンドにとって、ファンにとって特別な日、“8月7日”に「THE BIG GIG AGAIN 2016」開催!その展望を甲斐よしひろが語る】DIGAonline(2016.7.13)

【初めて行ったライブは?〜甲斐よしひろ(甲斐バンド)編〜】DIGAonline(2016.7.21)

【みんなが歌う甲斐バンド】DIGAonline(2016.7.28)

【甲斐バンド伝説のライブが33年の時を経て日比谷野外大音楽堂に蘇る!当時のセットリストで再現するスペシャルライブを、WOWOWで8月7日に独占生中継!直前には甲斐よしひろが語る特別番組も無料放送!】PR TIMES(2016.7.29)

【33年前の“伝説”振り返る 前例なしで仮設トイレ集めに奔走も】毎日新聞(2016.7.31)

Facebookはエッジランクとやらで「いいね!」をした頻度を親密度と捉え、表示に反映しているらしい。
双方が「いいね!」をする頻度が低いとお互い相手の投稿が表示されなくなるってことで、お互いが興味ないのに「友達」のままというのはシュールで笑える。

そのFacebookが拾い上げて表示した中に、
『サッカーで子どもの可能性を育てよう/サカイク』
というFacebookページの
「子どもの背中を押すようなサポートをしてほしい!日本一の街クラブが語る、子どもを伸ばす"理想の親"像とは」
という記事があった。
文章中の見出しは、
■カバンをみると親が準備しているか子ども自身が準備しているかわかる
■親まで厳しく接してしまったら逃げ道がなくなってしまう
あるJr強化育成コーチが「レッスンしてれば家での様子がわかりますよ」と言っていたのを思い出す。
どちらも「自分の事は自分でやる」姿勢を求め、「自分で出来たら褒める」という事だ。

山本五十六の有名な言葉に、
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
があるが、この言葉の続きの
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
も深い。
Jrの試合会場ではモンスターコートママが目立つ昨今だけど、殆どの大人達は黙って子供達のプレーを見守っている。

サカイク、とっても良い感じだけど、テニイクも負けちゃいない!

随分前に
「このiTunesの中でもう一生聴かないアルバムとか曲とかあるんだろうなあ……」
と妙に黄昏たのを覚えてる。
今となっちゃあ尚更だ。

最近は聴きたい曲をGeniusで選ぶと勝手に出来上がるプレーリストを聴いてる。
昨日はディランの”Love Sick”のライヴヴァージョン。
今朝はトム・ウェイツの”Hang Down Your Head”。
駅のホームに降り立ち歩き出すと「Hiroshima」という言葉が入った曲。
(あれ?これ昨日のプレーリストにも入ってた)と曲名を見ると、Natural Born Killersのサントラの中のレナード・コーエンの”The Future”。

でもどういうアルゴリズムで曲をチョイスしているんだろう。
Apple担当者は
「アーティスト名、アルバム名は関係なく曲同士をリレーションシップで結んでいる」
とわかった様なわからない様な説明。
そしてまた頭は取り留めのない事を考え始める。
(ゲーム中の錦織圭の頭の中のアルゴリズムってどうなってんのかなあ……)
思わず唸らされたり、立ち上がって拍手したくなる彼のプレー。
世界中で沢山のコーチが分析してるだろうから、今度ゆっくり探してみるか。

しかしゴルフならパットの時に
「1分間だけタイガー・ウッズになる!」
なんてギャグも飛ばせるが、テニスのプレー中は
「1分間だけ錦織圭になる!」
のは何があってもあり得ないもんな。

錦織圭のGeniusは諦めて、今夜もiPhoneのGeniusに力をもらおう。
曲は”きんぽうげ”の松藤甲斐ボサノバヴァージョン。
どうだ!どんなリストだ?!
ほほう、”きんぽうげ”の後はDOES”明日は来るのか”、Superfly”Alright![Live]”、浜田省吾”あばずれセブンティーン”、SION”彼女少々疲れ気味”……。
やるじゃん!

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