[Another Side of Tennis]
坂東海

Scene 231
[OH MY LOVE]

「山中湖の合宿手伝いに行かない?」
「田園組まない?」
懐かしい面子からのダイレクトコールにメールが続いた。
皆元気だ。
先輩も後輩もそれぞれ新聞記事的には、「あ〜あ、いい歳こいてこんなバカな事しちゃって……」という歳なのに。
まあ、「あ〜あ、いい歳こいてこんなバカな事しちゃって……」の正しい見本って事にしておこう。

今日はレンタサイクルで旧軽をフラフラ。
三笠通りからゴルフ橋を渡って、苔むした低い石垣が続く道を進んでいたが、小腹が減って旧軽銀座へ。
フランスベーカリーで、俺は“ジョン・レノンが食べてたフランスパン”の明太子版、娘はチョコレートパンを買って、バス停のベンチで一息。
当然ジョンゆかりの万平ホテルの方へペダルを漕ぎたくなって来る。

“あのテニスコート”が、さっき土屋写真店で見た“テニスコートのロマンス”を写したセピア色の写真そのままに、“あの時のままのたたずまい”で現れる。
手入れの行き届いたクレーコートは本当に美しい。
いつもに比べて今日は随分人が多くて、車道側からコートを覗いてる人の雰囲気で、トーナメントとわかる。
“夏は軽トー、冬は静トーとイメージ出来る世代”の男性達がダブルスをしてる。
(軽トーかな?)と知り合いの顔を探したが、そのまま通り過ぎた。

旧軽銀座の待ち合わせのカフェに行くと、家人が「一回戻って来たのに又行って、まだ帰って来ないよ」と教会通りの方に首を傾げる。
息子が去年同様に、“工房ものずきん”からなかなか戻って来ないらしい。
「まあいいじゃん」と腰を下ろすと、テーブルにはさっき買ってやった“ドア君”と、店の人が奴に「夏休みの自由研究用に」としこたまくれたコルクが置いてある。
ホテルへの帰りにホームセンターに寄って、太っとい針金とペンチにグルーガンを買って一緒に遊んでみるか。
そうそう、明日は早朝テニスだから、まっ、程々にだな。

2007.8.1
Kyugaru