停止中の福島第一5号機で、またまた恐ろしい事故が発生した。

28日午後9時頃から翌朝8時過ぎまで、15時間以上の冷却停止状況にあったとのことである。原因は冷却用ポンプの電気回路が故障したらしい。予備ポンプの切り替えに手間取り午後0時半まで冷却出来なかった。この記事を読んで詳しく故障箇所と原因が発表されておらず、情報の隠蔽があるように思えるが、東京電力の管理力と対応力のマズさが表れている。問題を考えると、ポンプの停止が現場の巡回まで判らなかった。いつから停止していたのかもわからない。予備ポンプ切り替えに4時間も掛かった。

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このような状況の中で課題を考えると、1)完成した冷却システムといえ、原子炉容器と貯蔵プールを12時間毎に切り替える冷却方式がとられている事。2)貯蔵プールを冷却中には原子炉容器の温度変化が掴めない。5号機は停止中で、1〜4号機にリソースをつぎ込む必要があるとはいえ、最低限の安全対策が施されていないことに驚きをおぼえる。放射能の危険があるとはいえ、1〜4号機に比べ、管理も簡単であり現場に数名の作業員をおく必要がある。予備ポンプに即時、出来れば自動で切り替わるような改善対策を直ぐに掛かっておく必要がある。朝から夕方9時まで判らないセンシングシステムを即時に改善する必要がある。容量不足の非常用発電機を緊急配備するなら、このような状況にある各所の不具合と安全対策に注力する必要がある。水温が95度と表示されているなら、計器誤差も考えると一次冷却水は沸騰が予想され、燃料ペレットは数百度に上昇している事も考えられる。もし、五号機が稼働中で運良く停止していたのなら、5号機はメルトダウンが起こるだろう。常に危機発生を予見する対応が必要である。他の原発でも、同じ事がいえるので全電力会社には至急対応が望まれる。

更に一番の課題は、各社の人材不足である。日立か東芝だったか70歳ぐらいまでの元技術者を総動員して、この人材対策に充ててはどうか、今なお現役以上に技術力を持った高齢者が、日本を救うだろう。