さて、問題の『成人』です。これは二つに分かれます。

まず、15歳まで「トレーニング」を受けてきて、社会人になるケースです。

早期発見・早期支援が大事であるとして、

ここまで来た人がもう『トレーニング』が不要であるとは云えないと思います。

やはり、これからも何らかの手当てが必要ではないでしょうか。

『社会生活』という大きな風に立ち向かうとき、

どのような「トレーニング」が用意されているのでしょうか。

今の情勢を見るとき、この人たちもまた、

研究成果を出すための資料になるような気がしてなりません。

早くこの事に気づいた人たちが対策を講じて欲しいものです。


そして、もう一つのケースで、これまで何の手当てもされてこなかった

『成人』に、どんな『ソーシャルスキルトレーニング』があるのでしょうか。

人間形成上、一番大切な時期を空白のまま過ごしてきた人たちについて、

どう考え何をしてきたのか、関係者に答えて頂きたいものです。


医療の専門家の発言にこんなのがありました。

成人の患者であっても、児童精神科領域の経験がある医師でなくては難しいだろう

しかし、医師達は押し寄せる子供への対応で手一杯で、成人まで応じる余裕がない

特に成人になって、初めて診断を受けた場合には、被害念慮や攻撃的行動の噴出

など、さまざまな二次障害を抱えている事も稀ではなく、

エネルギーを要する治療が必要であることが多い。


進んでいる筈の医療分野ですら、対処する医師不足で、治療方法も難しいと

云われてしまうと、『社会性を身につける』という一見容易そうで、その実

奥の深い『トレーニング』を行なうのを、誰が担うのでしょうか?