2007年06月
2007年06月15日
コミケ当選のお知らせ
コミケC72当選のお知らせです。
日時:3日目(日曜日) - 2007/08/19
場所:東ホ08a
(*:コミケ自体に関してはコミックマーケット公式サイトをご覧ください)
3回目の応募は落ちるというジンクスがあるらしいですが、無事に受かっていました。よっぽどマイナーなジャンルなのでしょうか?
しかも島角という、参加3回目の弱小サークルにしてはかなり良い場所を頂きました。なんだか怖い気がします。
刊行物ですが、今のところ新刊<ベト5集>を出せるよう動いています。
■ベト5集
クラシック音楽にあまり馴染みの無い人向けに、"クラシック音楽って同じ曲でもいろんな演奏方法があっておもしろい"ということを伝えようということで、よく知られている曲であるベートーベン交響曲第5番の冒頭部に注目し、いろいろな演奏を集めて紹介します。
ブラボー集同様、紹介音声と共に音源を収録していますので、特別な知識無く楽しめるかと思います。
もちろん既刊のブラボー集、年表、壁紙集も用意していますので、よろしければお立ち寄りください。
wrote by sikezoh
日時:3日目(日曜日) - 2007/08/19
場所:東ホ08a
(*:コミケ自体に関してはコミックマーケット公式サイトをご覧ください)
3回目の応募は落ちるというジンクスがあるらしいですが、無事に受かっていました。よっぽどマイナーなジャンルなのでしょうか?
しかも島角という、参加3回目の弱小サークルにしてはかなり良い場所を頂きました。なんだか怖い気がします。
刊行物ですが、今のところ新刊<ベト5集>を出せるよう動いています。
■ベト5集
クラシック音楽にあまり馴染みの無い人向けに、"クラシック音楽って同じ曲でもいろんな演奏方法があっておもしろい"ということを伝えようということで、よく知られている曲であるベートーベン交響曲第5番の冒頭部に注目し、いろいろな演奏を集めて紹介します。
ブラボー集同様、紹介音声と共に音源を収録していますので、特別な知識無く楽しめるかと思います。
もちろん既刊のブラボー集、年表、壁紙集も用意していますので、よろしければお立ち寄りください。
wrote by sikezoh
2007年06月05日
音楽史05〜ルネサンス、フランスとスペイン〜
《フランス王国》
ルネサンス期に隆盛を誇ったフランドル楽派だが、
実際にはそのような音楽組織があったわけではない。
便宜的に、フランドル地方を中心に活躍したか、
その影響下にあった音楽家を総称しているに過ぎない。
その意味で、厳密にどこまでをフランドル楽派とするのか
意見が分かれることもある。
例えば、フランス王国のジャック・アルカデルトは
フランス西部の生まれなのでフランドル地方の作曲家ではないが
音楽的な位置づけからフランドル楽派に分類されることが一般的である。
ルネサンスのフランス王国では、隣国フランドルの影響が大きく、
ほとんどの音楽家がフランドル楽派といってもいいくらいではあったが
その中で、それとは別の独自の音楽活動を展開させていった者もいた。
その代表がクレマン・ジャヌカンである。
●クレマン・ジャヌカン
Clement Janequin(1485-1558)
フランス世俗シャンソンの分野で独自の音楽を切り開いた人物。
フランドル楽派のシャンソンが中世宮廷音楽の流れを強く引きずっていたのに対し、
ジャヌカンのそれはより民間に根付いた音楽であったといえる。
表現は遥かに自由で、男女間の露骨な描写や
オノマトペなどもふんだんに取り入れた曲作りを行った。
このような音楽は、歌詞がわからないとその面白さを
充分に味わうことができないのだとは思うが、
翻訳文を見ながらでもその特異性は強く感じることができる。
お勧め:「鳥の歌」
オノマトペを多用したジャヌカンの代表的な作品。
《スペイン》
スペインでは、既に中世から聖歌の編纂などが
積極的に行われており独自の音楽的発展を遂げていた。
ルネサンス期に入ると、それにフランドル楽派の影響が加えられ、
三大家と呼ばれる作曲家が登場して黄金期を形成していった。
ルネサンス期は、スペイン音楽史上でも最も充実した時代であった。
●クリストバル・デ・モラレス
Cristobal de Morales(1500頃-1553)
スペイン最初の大作曲家と言える人物。
フランドル楽派の影響を受け、それとスペイン古来の様式とを融合させた。
音楽的特徴としては調性やリズムの自由さが目立ち
イタリア的な美しい響きはパレストリーナの先駆けともいわれる。
お勧め:「5声のレクイエム」
モラレスの代表作。充実した響きが楽しめる。
ジョスカン・デ・プレのシャンソンを定旋律に使用した
「ミサ・ミル・ルグレ」や「スターバト・マーテル」も有名。
●フランシスコ・ゲレーロ
Francisco Guerrero(1528-1599)
若くしてモラレスから教えを受けた。早熟の天才だったという。
その音楽は旋律美と和声重視を特徴としており
フランドル楽派やモラレスに比べ、非常に先進的なものであった。
晩年には聖地エルサレムへの巡礼を行ったが、
海賊に襲われたり監獄に投獄されたりと波乱に満ちた旅となり、
そのあまりの大冒険ぶりに後に本ともなって出版されている。
晩年、懲りずに2度目の旅を計画するも実現前に病没してしまった。
お勧め:「レクイエム」
ゲレーロ本人の葬儀でも演奏されたといわれる作品。

●トマス・ルイス・デ・ビクトリア
Tomas Luis de Victoria(1548-1611)
パレストリーナやラッススと並ぶ後期ルネサンス最大の作曲家にして
スペイン音楽史上最高の音楽家と評される人物。
フランドル楽派やパレストリーナの影響を強く受け、
後にヴェネツィア楽派によって広められた複合唱も取り入れた。
複雑な対位法よりもリズムや旋律美を重視したところは
先輩であるモラレスやゲレーロの流れをしっかりと汲んでいる。
響きの美しさに関してはルネサンス随一とさえ言えるが
その一方で烈しさや荘厳さも兼ね備えており、
様々な作曲技法をものにしていたことがわかる。
お勧め:「死者のための聖務曲集」
最高傑作「6声のレクイエム」が含まれる晩年の曲集。
ビクトリアには他にもアヴェ・マリアなど名作が多いが、
全て宗教音楽であり、世俗音楽は一曲も残していない。
●アントニオ・デ・カベソン
Antonio de Cabezon(1510-1566)
ルネサンスのスペインには、もう一つ器楽大国としての顔があった。
フランドル楽派にばかり気を取られると忘れがちになるが
この時代、器楽音楽もしっかり発展していたのだ。
特にスペインではギターに似たビウエラやオルガンが発達し
ルネサンス屈指の器楽音楽の繁栄地となった。
カベソンは幼少時に失明した盲目のオルガン奏者で、
この時代の代表的な器楽作曲家であった。
残された作品はオルガンだけでなく、ビウエラやギター
ハープ、ヴィオールなど多岐にわたっている。
小品が多いのでここでは1曲だけの推薦はしないが
カベソンの様々な楽器による
作品をまとめたアルバムは相当数出ている。
スペインはその後、バロック期のセレロールス、
ロマン派のアリアーガ、近代のアルベニス、グラナドス、ファリャの他
「アルハンブラの宮殿」で有名なタルレガ、
「アランフェス協奏曲」のロドリーゴなど
断片的に佳品と残した人物は登場したが、
ビクトリアを最後にそれに匹敵する世界的な作曲家は登場しなかった。
演奏家も含めた「音楽家」という括りでならば
20世紀にようやくチェロのカザルスの登場を見ることができるのだが。
wrote by Au-Saga
次回は、ルネサンス期の最終回、イギリス
ルネサンス期に隆盛を誇ったフランドル楽派だが、
実際にはそのような音楽組織があったわけではない。
便宜的に、フランドル地方を中心に活躍したか、
その影響下にあった音楽家を総称しているに過ぎない。
その意味で、厳密にどこまでをフランドル楽派とするのか
意見が分かれることもある。
例えば、フランス王国のジャック・アルカデルトは
フランス西部の生まれなのでフランドル地方の作曲家ではないが
音楽的な位置づけからフランドル楽派に分類されることが一般的である。
ルネサンスのフランス王国では、隣国フランドルの影響が大きく、
ほとんどの音楽家がフランドル楽派といってもいいくらいではあったが
その中で、それとは別の独自の音楽活動を展開させていった者もいた。
その代表がクレマン・ジャヌカンである。
●クレマン・ジャヌカン
Clement Janequin(1485-1558)
フランス世俗シャンソンの分野で独自の音楽を切り開いた人物。
フランドル楽派のシャンソンが中世宮廷音楽の流れを強く引きずっていたのに対し、
ジャヌカンのそれはより民間に根付いた音楽であったといえる。
表現は遥かに自由で、男女間の露骨な描写や
オノマトペなどもふんだんに取り入れた曲作りを行った。
このような音楽は、歌詞がわからないとその面白さを
充分に味わうことができないのだとは思うが、
翻訳文を見ながらでもその特異性は強く感じることができる。
お勧め:「鳥の歌」
オノマトペを多用したジャヌカンの代表的な作品。
《スペイン》
スペインでは、既に中世から聖歌の編纂などが
積極的に行われており独自の音楽的発展を遂げていた。
ルネサンス期に入ると、それにフランドル楽派の影響が加えられ、
三大家と呼ばれる作曲家が登場して黄金期を形成していった。
ルネサンス期は、スペイン音楽史上でも最も充実した時代であった。
●クリストバル・デ・モラレス
Cristobal de Morales(1500頃-1553)
スペイン最初の大作曲家と言える人物。
フランドル楽派の影響を受け、それとスペイン古来の様式とを融合させた。
音楽的特徴としては調性やリズムの自由さが目立ち
イタリア的な美しい響きはパレストリーナの先駆けともいわれる。
お勧め:「5声のレクイエム」
モラレスの代表作。充実した響きが楽しめる。
ジョスカン・デ・プレのシャンソンを定旋律に使用した
「ミサ・ミル・ルグレ」や「スターバト・マーテル」も有名。
●フランシスコ・ゲレーロ
Francisco Guerrero(1528-1599)
若くしてモラレスから教えを受けた。早熟の天才だったという。
その音楽は旋律美と和声重視を特徴としており
フランドル楽派やモラレスに比べ、非常に先進的なものであった。
晩年には聖地エルサレムへの巡礼を行ったが、
海賊に襲われたり監獄に投獄されたりと波乱に満ちた旅となり、
そのあまりの大冒険ぶりに後に本ともなって出版されている。
晩年、懲りずに2度目の旅を計画するも実現前に病没してしまった。
お勧め:「レクイエム」
ゲレーロ本人の葬儀でも演奏されたといわれる作品。

●トマス・ルイス・デ・ビクトリア
Tomas Luis de Victoria(1548-1611)
パレストリーナやラッススと並ぶ後期ルネサンス最大の作曲家にして
スペイン音楽史上最高の音楽家と評される人物。
フランドル楽派やパレストリーナの影響を強く受け、
後にヴェネツィア楽派によって広められた複合唱も取り入れた。
複雑な対位法よりもリズムや旋律美を重視したところは
先輩であるモラレスやゲレーロの流れをしっかりと汲んでいる。
響きの美しさに関してはルネサンス随一とさえ言えるが
その一方で烈しさや荘厳さも兼ね備えており、
様々な作曲技法をものにしていたことがわかる。
お勧め:「死者のための聖務曲集」
最高傑作「6声のレクイエム」が含まれる晩年の曲集。
ビクトリアには他にもアヴェ・マリアなど名作が多いが、
全て宗教音楽であり、世俗音楽は一曲も残していない。
●アントニオ・デ・カベソン
Antonio de Cabezon(1510-1566)
ルネサンスのスペインには、もう一つ器楽大国としての顔があった。
フランドル楽派にばかり気を取られると忘れがちになるが
この時代、器楽音楽もしっかり発展していたのだ。
特にスペインではギターに似たビウエラやオルガンが発達し
ルネサンス屈指の器楽音楽の繁栄地となった。
カベソンは幼少時に失明した盲目のオルガン奏者で、
この時代の代表的な器楽作曲家であった。
残された作品はオルガンだけでなく、ビウエラやギター
ハープ、ヴィオールなど多岐にわたっている。
小品が多いのでここでは1曲だけの推薦はしないが
カベソンの様々な楽器による
作品をまとめたアルバムは相当数出ている。
スペインはその後、バロック期のセレロールス、
ロマン派のアリアーガ、近代のアルベニス、グラナドス、ファリャの他
「アルハンブラの宮殿」で有名なタルレガ、
「アランフェス協奏曲」のロドリーゴなど
断片的に佳品と残した人物は登場したが、
ビクトリアを最後にそれに匹敵する世界的な作曲家は登場しなかった。
演奏家も含めた「音楽家」という括りでならば
20世紀にようやくチェロのカザルスの登場を見ることができるのだが。
wrote by Au-Saga
次回は、ルネサンス期の最終回、イギリス

