2009年02月

2009年02月26日

1812年大砲聴き比べ、追加情報その2

「1812年大砲聴き比べ」の追加情報その2です。

「1812年大砲聴き比べ」の中で、
カンゼル/シンシナティ交響楽団の演奏を紹介しています。
大砲録音にこだわりを見せ、テラークの優秀録音を世界に印象付けた名盤です。
録音は1978年に行われています。

さて、そのカンゼル/シンシナティには再録音盤というのが存在しています。
1812年カンゼル新盤

これは最初の録音から21年後の1999年に収録されたものです。
収録に際しては、旧録音で砲手を務めた人物をわざわざ探し出して
録音を行ったという徹底ぶりが話題になりました。

しかし、実際にはそのこだわりだけが話題で、
演奏についてどうこうという評判を聞きませんでした。
レコード会社も変わっており、
一番の売りであった優秀録音という点でも騒がれないということは、
すなわち伝説の旧録音ほどには名盤でないということであり
わざわざ入手するまで気を回すことはしませんでした。

しかし、最近入手した情報によると、演奏には
キエフ交響合唱団、グレーター・シンシナティ児童合唱団が参加しており
いわゆる合唱入り盤だったことが判明しました。

合唱の入りも冒頭ではなく中間部と終結部だそうです。
冒頭だけの合唱入り(カラヤン、マゼール)
終結部だけの合唱入り(ストコフスキー)
冒頭、中間部、終結部の全部で合唱入り(アシュケナージ)
といった例はありましたが、
中間部と終結部という組み合わせは初めてではないでしょうか。

フリッチャイ盤と違ってこちらは未入手ですが
いずれ聴いてみたいと思います。


antonio_salieri at 17:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!au-saga | 雑記

2009年02月25日

1812年大砲聴き比べ、追加情報その1

昨年サリエーリ音楽塾で作成した
「1812年大砲聴き比べ」の追加情報です。

「1812年大砲聴き比べ」の中では、冒頭に合唱の入った演奏として
・カラヤン/ベルリン・フィル(録音:1966年)
・マゼール/ウィーン・フィル(録音:1981年)
・アシュケナージ/サンクト・ペテルブルク・フィル(録音:1996年)
の3つを紹介しています。

中でもカラヤン盤は合唱入り演奏を一躍有名にしたもので
これが冒頭に合唱を入れた最初の録音だろうと思っていました。

しかし実はもっと前に冒頭合唱を入れた盤というのが存在していました。
それが1949年録音のフリッチャイ/RIAS放送交響楽団盤です。
1812年フリッチャイ盤

カラヤン盤よりも17年も前の録音で、もちろんモノラル録音です。
今回、「1812大砲聴き比べ」をやると決まったときには、
なるべく音質を良くしたいとの思いから
モノラル録音は基本的に候補から外していました。

しかもこのフリッチャイ盤には合唱団のクレジットがありません。
どの合唱が歌っているかわからないばかりでなく、
聴いてみないと合唱があることさえわからないCDになっておりました。
もしもわかっていれば最も古い合唱入り録音として取り上げていたでしょう。

カラヤン盤もフリッチャイ盤もレコード会社は同じドイツグラモフォンです。
あるいはこの冒頭合唱のアイデアは、
演奏家ではなくレコード会社のものだったのかもしれません。
というのも、カラヤンもこの有名なベルリン盤の10年前に
ロンドンで録音を行っていてその時は合唱なしで演奏していました。


antonio_salieri at 17:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!au-saga | 雑記