2021年09月25日

キイロシリアゲアリの結婚飛行
秋は様々なアリが結婚飛行を行いますが、数も多く人目につきやすいアリは、やはりキイロシリアゲアリでしょう。
夜間、灯りという灯りに無数の羽アリが集まります。
毎年撮影していますが、今年もたくさん撮影しましたのでご紹介します。

キイロシリアゲアリの結婚飛行
夕方、巣穴からたくさんの羽アリが出てきます。
こちらの巣穴を見ると、だいぶ大きく広げられているのが分かります。


こんな感じで、一つの巣からものすごい数の羽アリが一斉に出てきます。
この巣はコンクリートブロックの下に巣があるので、持ち上げて巣の中を見てみると、巣の中にはほとんど羽アリが残っていないので、この日で一気に飛びきるのが分かります。
そして、巣の中を歩く新女王をよく見ると、すでにオスが交尾しようとくっ付いているのです。
別の日にも同じように巣の中で交尾をしている女王がいたので、同じ巣の中で交尾をしてから巣を出る女王もいるようなのです。

キイロシリアゲアリの結婚飛行
美しい新女王。

キイロシリアゲアリの結婚飛行
このキイロシリアゲアリの体型や色が好きです。

キイロシリアゲアリの結婚飛行
どんどん出てくる新女王たち。

キイロシリアゲアリの結婚飛行
巣から出てきた新女王たちは、草や石など少し高いところを目指します。

キイロシリアゲアリの結婚飛行
そして、空へ飛んでいくのです。

キイロシリアゲアリの結婚飛行
こちらの巣は木の根元にあり、巣穴から出てきた羽アリたちはそのまま木に登っていました。


こんな感じで登っていきます。
隣で見ていた息子の声も入っていますが、「あ〜。もう今日で会えなくなっちゃうのか。」と寂しそうな様子。
その気持ち、とてもよくわかります。
一年で限られた期間でしか見れない結婚飛行は特別なのです。
ここまでの大規模な結婚飛行は、今年はもう見れないでしょう。

キイロシリアゲアリの結婚飛行
行列を作って木に登る羽アリと働きアリ。
結婚飛行の日は、働きアリたちもものすごい数が巣から出てきます。
そして高さ1〜1.5mほどの高さまで登ったのですが、実はこの木には樹上性のハリブトシリアゲアリの巣があるのです。

キイロシリアゲアリの結婚飛行
木の上では、縄張りに侵入してくるキイロシリアゲアリに怒ったハリブトシリアゲアリとの争いが起こっていました。

キイロシリアゲアリの結婚飛行
ハリブトシリアゲアリの方が攻撃的で強いようで、ほとんどのキイロシリアゲアリはやられてしまっています・・・。

キイロシリアゲアリの結婚飛行
キイロシリアゲアリは毒針から毒を出してはいるのですが、攻撃能力は低いようです。

キイロシリアゲアリの結婚飛行
木の幹から飛び立つ新女王。

キイロシリアゲアリの結婚飛行
それにしても、本当に驚くほど多くの羽アリと働きアリが出てきます。
地中にこんなに多くの個体が暮らしていたのかと驚きます。


これ、すべて一つの巣から出てきている羽アリと働きアリたちです。
そして、この巣から出てくる新女王を見ているとこんな場面を見ることができます。

キイロシリアゲアリの結婚飛行
まだ飛び立つ前の巣から出た直後なのに交尾をしています。

キイロシリアゲアリの結婚飛行
別の巣からオスが飛んできていることもあるでしょうが、最初の動画のように巣の中ですでに交尾をしている個体も多少いるようなのです。

キイロシリアゲアリ
そして、その場ですぐに翅を落とし始めました。
この個体は一度も飛ぶことなく、巣から少し出歩いたところで翅を落としたのです。

キイロシリアゲアリ
脚を使って。

キイロシリアゲアリ
翅を折り曲げると。

キイロシリアゲアリ
根元からぽきっと折れます。

キイロシリアゲアリ
4枚とも落としました。

キイロシリアゲアリ
こちらの女王は、巣穴から出てきた段階ですでに翅を落としていました。

キイロシリアゲアリ
こんな感じで、巣の周りにはたくさんの翅を落とした女王が一緒に歩いているのです。
これを見た息子が、「同じ巣だから働きアリを一緒に持って帰れば飼えるかな?」と言うので試してみることにしました。
上の動画で息子が吸虫管で吸っているのは、この実験をするための働きアリです。

キイロシリアゲアリ
そして持ち帰ったのがこちらです。
巣から出てすぐに翅を落とした新女王と、同じ巣の働きアリたち。
今のところとても順調です。
女王はすでに働きアリから食料ももらっていて何も問題なさそうです。

次回は、飛び立った後の観察をご紹介します。

過去の観察は以下をご覧ください。
2020年 キイロシリアゲアリの結婚飛行
2019年 秋ですね!キイロシリアゲアリの結婚飛行
2017年 秋はキイロシリアゲアリの結婚飛行
2015年 キイロシリアゲアリの天敵はキイロシリアゲアリ!?
2014年 キイロシリアゲアリの結婚飛行
2013年 キイロシリアゲアリの結婚飛行









antroom at 08:53コメント(0)採集・野外フタフシアリ亜科 

2021年09月23日

トフシアリの新女王
今月結婚飛行を終えたトフシアリの新女王。
秋に結婚飛行をするアリの多くは、そのまま越冬して翌年春以降に産卵をする種が多く、このトフシアリも翌年から本格的に増えます。
最初の働きアリが羽化するまで半年以上もかかるのです。

トフシアリ
こちらは以前から飼育中の大きなコロニーですが、ものすごい数の幼虫やサナギがあります。
そこで、この大きなコロニーから、幼虫とサナギを少し分けてもらうことに。

トフシアリ
新女王に幼虫とサナギを入れたところ、女王は世話を始めて、すぐに働きアリも羽化しました。






antroom at 09:43コメント(0)アリの飼育フタフシアリ亜科 

2021年09月22日

アリスアブ
トビイロケアリの巣で暮らすアリスアブの幼虫。
こうやって見ると大きいですね。
こんな生物が巣に入り込んでいることに、アリたちはまったく気が付いていないのです。
この種は、幼虫時代はトビイロケアリの巣で暮らします。
アリスアブの中では、最も見つけやすい種ですが、実は今まで幼虫が何かを食べる場面は一度も見たことがありませんでした。
何をどのように食べるのか知らなかったのです。
今日は、ずっと見たかったアリスアブの食事場面を見ることができました!
5時間ほど観察をして、証拠写真と動画も撮影することができました。
写真と動画を整理でき次第ご紹介します。






antroom at 21:48コメント(0)アリと暮らす生物(好蟻性昆虫など) 

2021年09月18日

ミカドオオアリ
昼に山を歩いていたら、ミカドオオアリが何匹も歩いていました。
ミカドオオアリは夜行性のアリで、こんな明るい時間に出歩くなんて珍しいなと思いよく見てみると、仲間を運び引っ越し中でした。
運ばれている個体は色が薄いことから、羽化して間もない個体だと分かります。
他にも幼虫や繭もたくさん運ばれてきました。


こちらは別の日。
登園前に息子と公園を散歩していたら、クロヤマアリの引っ越しに遭遇。
ミカドオオアリと同じく、働きアリが仲間を運んでいたのですが、しばらく見ていると女王も運ばれてきました!
女王は持ち上げられないので、このようにアゴを咥えて引っ張りながら新居へ案内するのです。
アリはより良い環境を見つけると、このように家族全員で引っ越しをします。







antroom at 10:14コメント(0)採集・野外ヤマアリ亜科 

2021年09月17日

パラポネラ
長年飼育をしているパラポネラ。
このコロニーの女王は、2016年5月に女王単独で飼育を開始。
現在蟻マシーン3号を二台連結して飼育をしています。
餌場が汚れてきたので洗うことに。
餌場にいた働きアリを集めたのですが、パラポネラは怒ると威嚇音を出します。
威嚇音を撮影してみました。


結構大きな音を出します。
どこかで聞いたことのある音。
こんな音のおもちゃがあった気がしますが思い出せません。
ゼンマイのおもちゃ?





antroom at 18:03コメント(0)サシハリアリ亜科 

2021年09月16日

次回の蟻マシンの入荷9月18日 土曜午前10:00を予定しています。

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手作りのため製作が追い付いていない蟻マシーンは、数に限りがあるためすべての方へお届けができず大変申し訳ありません。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。









antroom at 18:36コメント(0)新商品 
オオケマイマイ
殻の周りに毛の生えたカタツムリのオオケマイマイ。
山に行けばよく見ますが、街中の公園では生息場所が限られ貴重なカタツムリです。
自宅近所の公園(板橋区)には湿度が高いエリアに生息しているのですが、それでも簡単にたくさん見つかるような種ではありません。
しかし、行けば必ず見れる場所があるのです。
しかもたくさん。


それがこちら。
オオケマイマイが必ず付いている木があるのです。
他にも大きなカタツムリも来ています。
この木にオオケマイマイが集まることに気が付いたのは数年前ですが、今年もたくさん集まっています。
周りの木を見ても、他に同じように集まっている木はありません。
樹液などを食べに来ているのでしょうか??






antroom at 11:17コメント(0)採集・野外アリ以外の生き物 

2021年09月14日

クルミを食べるアシナガアリ
林道を歩いていると、車に踏まれて割れたクルミがありました。
そのクルミにはたくさんのアシナガアリが集まっていたのです。

クルミを食べるアシナガアリ
クルミの種の中身を齧っています。

クルミを食べるアシナガアリ
そして、中身を巣へ運んでいました。
タネを食べるアリと言えばクロナガアリが有名ですが、フタフシアリの仲間は巣の中に種子を運んでいるのをよく見かけます。






antroom at 17:29コメント(0)採集・野外フタフシアリ亜科 

2021年09月13日

ミドリバエ
夜間、枝先にとまっていた美しいミドリバエ。
寝ているのかと思って、ゆっくり近づいて撮影。
数枚撮影しても全く動きません。
あまりに動かないので不自然に思い、指で突っついてみたところ、なんとこの状態で死んでいたのです。
撮影した写真をよく見ると腹部下から白い菌糸のようなものが生えているようです。
おそらく何らかの菌類に寄生されてころされてしまったのでしょう。






antroom at 12:28コメント(0)採集・野外アリ以外の生き物 

2021年09月11日

本日夕方、自宅近所のキイロシリアゲアリの巣を見に行ったところ、巣穴から大量のオスアリが出ていました。
これは今晩もすごそうと思い、17時過ぎに再び行ってみたら、ものすごい数の羽アリが飛び立つ瞬間を見ることができました!

キイロシリアゲアリ
たくさんの羽アリたちが巣から出てきます。

キイロシリアゲアリ
翅を落とす新女王。

キイロシリアゲアリの結婚飛行は、20年以上毎年見続けているのですが、同じ瞬間は二度と見れませんし、同じ写真も二度と撮れません。
死ぬまで毎年見続けたいです。


トフシアリ
今日はトフシアリも結婚飛行を行いました。
以前、トフシアリのコロニーを吸虫管で吸ったら、舌が痺れたような感じになりました。
もしかしてトフシアリが出す毒が原因ではないかと思ったのですが、今日トフシアリの新女王を吸虫管で吸ったところ、同じように舌が痺れたのです!
やはり毒が原因で間違いなさそうです。
ちなみに、猛毒で有名なヒアリもトフシアリ属になります。

明日も早朝からアリ探しに行きます。
秋は本当にアリ観察が忙しい。
アリが好き!!!!






antroom at 20:36コメント(0)採集・野外 
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