2016年01月31日


現在休業中

遠い国へ行くため1月31日〜2月12日まで臨時休業とさせていただきます。
今回はいつも以上に長い休業となります。
休業中は商品の発送や、メール返信をすることができません。
そして、今回宿泊する森は、電話もパソコンも使えない場所なのでブログ更新もできなくなります。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
グンタイアリ
このアリに会いに行ってきます。

antroom at 13:50コメント(0) 

2016年01月29日

熱帯に生息するウデムシと言えば、刺のある長い触肢が特徴で、とんでもなく巨大になる種類も存在します。
南米ペルーでも、かなり巨大な種を見ています。
この刺のある触肢で獲物を捕えて捕食します。

小型ウデムシ
それに対して、こちらは指先に乗ってしまうほど小さなウデムシ。
マレーシアに生息しています。

小型ウデムシ
ウデムシの最大の特徴である触肢も短いです。

小型ウデムシ
しかし、よく見ると刺は長くて立派です。

小型ウデムシ
体長5mmほどですがこれで成体。
こちらは腹部裏の袋の中に卵が見えます。
卵が孵化するまでこのように守ります。

2016年01月28日

ハシリハリアリ
強力な毒針を持ち、様々な獲物を襲う肉食性のハシリハリアリ。
大型種は巨大で、刺されると人間でも激痛です。
グンタイアリ、サスライアリ、ヒメサスライアリなどと同じく決まった巣は作らず、定期的に引っ越しをしながら生活をしています。

ハシリハリアリ
獲物を探す狩りの行列。

ハシリハリアリ
ハシリハリアリ
移動速度はヒメサスライアリのように早くはありませんが、枯葉の下など隅々まで獲物を探して歩き続けます。

ハシリハリアリ
ムカデを捕食しています。
ハシリハリアリ
毒を持つムカデも、ハシリハリアリの集団に襲われてしまえばどうすることもできません。

ヒメサスライアリは数十万匹もの巨大なコロニーを作りますが、主食は小型なアリです。
グンタイアリが生息しない東南アジアでは、大型で何でも食べるハシリハリアリが、最も多くの生物たちに恐れられる存在かもしれません。

2016年01月27日

ジムカデ
朽木の中から出てきた孵化したばかりのジムカデ。
よく見ると卵の殻もあります。
ピンクでとてもキレイ。

2016年01月26日

キンカメムシ
キンカメムシの仲間はとても美しいです。
沖縄に生息するナナホシキンカメムシや、外来種のラデンキンカメムシは緑色に輝きます。
都内の公園にも生息するアカスジキンカメムシもなかなか美しいカメムシです。

美しいミカンキンカメムシ
それらの種類に比べると一見地味に見えるかもしれませんが、石垣島のミカンキンカメムシ。

美しいミカンキンカメムシ
丸い体型がとても可愛いカメムシです。
センダンの汁を吸って暮らしています。

美しいミカンキンカメムシ
遠目には地味でも、よ〜く見るとすごく美しい色をしています。
大好きなキンカメムシです。

美しいミカンキンカメムシ
撮影前に羽化してしまい、これは抜け殻ですが、幼虫はメタリックに輝きます。
1令幼虫は黄色と黒の縞模様で、成虫からは想像できない面白い色彩をしています。

2016年01月25日

ハシリハリアリ
マレーシアで大木の樹皮を剥がしたら、目線くらいの高さから出てきた見慣れないハシリハリアリの一種。
樹上性なのでしょうか?

ハシリハリアリ
アゴの形が変わっています。
何か特殊な獲物を食べているのでしょうか?

ハシリハリアリ
突起のある幼虫。
コロニー規模は小さいです。
いろいろ気になる種類。

※丸山さんから、とても珍しい種類で、ワラジムシを捕食すると教えてもらいました!

ハシリハリアリ
ワラジムシ食と言えば、日本のハシリハリアリと同じ食性です。

2016年01月24日

トゲオオハリアリ 交尾
沖縄に生息するトゲオオハリアリ。
翅芽痕の付いた女王役がオスと交尾をしています。
メスの腹部が白いのはインク。
女王役は働きアリとは体のつくりは同じで、翅芽痕があることで区別できるのですが、肉眼では分かりにくいので、腹部に個体識別できるように印を付けているのです。
このように印を付けることで、女王役の行動がよく分かります。
トゲオオハリアリは、他のアリのように体のつくりが働きアリと異なる女王アリという階級は存在せず、働きアリの中の1匹だけがオスと交尾をして受精卵を産むことができます。
詳しくは過去のトゲオオハリアリの女王役をご覧ください。
この仕組みを観察によって発見した研究者の方がすごいです。

皆さんご存知かと思いますが、すべてのアリの働きアリはメスです。
オスは繁殖期のみ現れて、結婚飛行で新女王と交尾をすると死んでしまいます。
トゲオオハリアリも同じで、メスには生まれつき翅はなく、結婚飛行はしませんが、オスは交尾をして子孫を残すためだけに産まれてきます。

トゲオオハリアリ 交尾
巣の外で交尾をした女王役は、オスを付けたまま巣の中へ戻ります。

トゲオオハリアリのオス
すると、周りの働きアリたちが集まってきます。
このように交尾に成功して子孫を残せるオスは、とても幸運です。
オスはこの日のためだけに存在するのに、未交尾メスよりも、圧倒的に多くのオスが育てられるので、ほとんどのオスは交尾できずに死んでしまうのです。
しかし、この幸運なオスの最後があまりに残酷。

アリは家族で暮らす社会性昆虫で、子育てをしたり、農業をしたり、牧畜をしたりと人間と似たような行動も多く、絵本などでも可愛く擬人化されているのを見かけます。
死んだ仲間をお墓に埋葬する、なんて表現もよく見かけますが、たしかに死んだアリは一箇所に集めるのですが、これはお墓ではなくゴミ捨て場で、食べカスや排泄物も同じ場所に集めます。
巣の中で死んだ仲間は、そのまま放置すればカビなどの雑菌が繁殖して不衛生になるため捨てる必要があるのです。
そして、女王が産んだ卵を大切に世話をしますが、空腹になれば生き残るために卵や幼虫も食べてしまいます。
当然人間のような感情もなく、すべては厳しい野生で生き抜いてきた無駄のない合理的な行動なのです。
トゲオオハリアリのオス
トゲオオハリアリのオスの最後を見ると、それを改めて実感します。

トゲオオハリアリ 交尾
巣に入ってから1時間後。
頭部が取れています・・・。

トゲオオハリアリ 交尾
周りの働きアリに噛み切られたのです。
この状態でもオスは普通に動いて交尾が続いています。

トゲオオハリアリ 交尾
その後も解体が続きます。

トゲオオハリアリ 交尾
交尾開始から3時間後。
脚と翅も切り取られました。

トゲオオハリアリ 交尾
こんな姿になっても、オスの交尾は続いています。

トゲオオハリアリ 交尾
交尾開始から15時間後には胸部も切り取られ、ついに腹部だけになってしまいました。

トゲオオハリアリ 交尾
この状態でも離れない腹部がすごい。

トゲオオハリアリ 交尾
節が外されていきます。

トゲオオハリアリ 交尾
そして、交尾開始から19時間後。
完全に取り外され、メスに精子を渡したオスは、生きる最大の目的を果たしました。
このオスは成虫になってから、たった6日間の命でした。
解体されたオスの体は食べられ、コロニーの栄養となり無駄にはなりません。
交尾中に食べられる虫と言えばカマキリが有名ですが、実際は交尾を終えたオスは素早くメスから離れて逃げることが多く、複数のメスと交尾をします。
しかしトゲオオハリアリにそんな考えは一切なく、1匹のメスに確実に子孫を残してもらう道を選び、文字通り「死んでも離れない」で交尾をします。
このように長時間離れずにいることで、他のオスとの交尾を防ぐことができ、自分の子孫を確実に残すことができます。

トゲオオハリアリのオス
トゲオオハリアリの交尾は、あまりにがっちりと交尾器が連結するため、周りの働きアリによる解体が行われないと、お互いの意思では外すことができません。
つまり、交尾に成功したオスは、全個体がこの解体によって交尾しながら殺されるのです。
交尾中に殺されて解体されるまでが交尾行動の一部なのです。
残酷に見えますが、これがオスが確実に子孫を残すために進化した方法なのです。

トゲオオハリアリ 交尾
交尾を終えたメスは、女王として受精卵を産んでコロニーを繁栄させます。

ちなみに他の結婚飛行をするアリたちは、交尾後にオスが死ぬのは同じですが、雌雄は自然と離れます。
トゲオオハリアリが1匹のオスと交尾をするのに対して、他の多くのアリは結婚飛行で複数のオスと交尾をします。
複数のオスと交尾をした方が、遺伝子に多様性が出て丈夫なコロニーになるという話もあります。
キイロシリアゲアリ
キイロシリアゲアリの結婚飛行。
1匹の女王に群がる複数のオスたち。

ヨコヅナアリ
ヨコヅナアリの結婚飛行。
同じく1匹の女王に群がる複数のオス。
オスが多すぎて、この写真では女王の姿は見えません。

生き物たちの生き残り戦略はすごいですね!

トゲアリ
トゲアリの大きめコロニー入荷です。
入荷というか去年から飼育をしているコロニーです。
とても状態が良く、塊を作っていて正確な数を数えるのが難しいのですが、おそらく300〜350匹ほどで石膏巣にぎっしり入っています。
幼虫も大量です。
簡易ではありますが、トゲアリ飼育に最もオススメで、そのまま飼育ができる環境でお送りします。

2016年01月23日

オヒキコシビロザトウムシParabeloniscus caudatus
沖縄に生息するオヒキコシビロザトウムシParabeloniscus caudatus。
少し前に紹介したサスマタアゴザトウムシ Nipponopsalis abeiと並んで、日本のすごい形のザトウムシです。
この両種に共通して言えることは、どちらも個体数が少なく、どこでも見つかるような種ではありませんが、毎回行けば必ず見つかる(しかも複数)場所があります。
生息環境の条件がいろいろあるようです。
オヒキコシビロザトウムシは、「日本産土壌動物」によると「洞窟に生息」とあります。
いつも見つけている場所は洞窟ではないものの、おそらく温度や湿度などは洞窟に近い条件の場所です。

オヒキコシビロザトウムシ
腹部先端に突起があるのがオスです。

オヒキコシビロザトウムシParabeloniscus caudatus
色が薄くて小型な幼体と思われる個体。

オヒキコシビロザトウムシParabeloniscus caudatus
メス成体オヒキコシビロザトウムシParabeloniscus caudatus
幼体

脚が短くて可愛いザトウムシです。

2016年01月22日

マダラマルハヒロズコガ
街中の公園でもクサアリの巣などの入り口付近で普通に見られるマダラマルハヒロズコガの幼虫。
クサアリ以外にいも、ケアリ、アメイロアリ、トゲアリなど様々なアリの巣やその周辺で見つけることができます。

マダラマルハヒロズコガ
土やおがくずなどを材料に二枚貝のようなミノを作って暮らしています。
ミノから取り出しても、新たなミノを作ることができます。
線虫に寄生されていることも多いようで、持ち帰り飼育すると複数の個体から線虫が出てきました。

マダラマルハヒロズコガ
身近に生息していながら、今まで捕食場面はほとんど観察例がありませんでした。
去年、生きたオスアリを捕食している場面を観察できとても驚きました。

マダラマルハヒロズコガ
その後、飼育していろいろ試したところ、生きたオスアリを食べるのは再確認できましたが、生きた働きアリは襲いませんでした。

マダラマルハヒロズコガ
しかし、死んだ働きアリは食べるのです。
死んだ働きアリは上の写真のように一応は食べるのですが、食べるまで数日かかることもあり、どう見ても好んでいるようには見えないのです。
おそらく働きアリの出す蟻酸を嫌がっているのではないかと思います。
これらのことから考えると、蟻酸を出さないオスアリは、アリではなく、小昆虫として認識して捕食していただけなのかもしれません。
つまり、マダラマルハヒロズコガはアリの巣でアリを襲うわけではなく、他の小昆虫やその他の食料を食べているのだと思います。
アリを食べたことには間違いありませんが、どんなアリでも食べるわけではないのです。

なんでも食べるマダラマルハヒロズコガ
そこで、今度はゴキブリの幼虫を与えてみることに。
すると大喜びで食べています。

なんでも食べるマダラマルハヒロズコガ
狭くて逃げ場のない容器の中では、生きたゴキブリも襲って捕食しました。

なんでも食べるマダラマルハヒロズコガ
ピンセットで渡すと、顔を出して噛みついてミノの中へ引っ張ります。

なんでも食べるマダラマルハヒロズコガ
ゴキブリ以上に好評だったのは、アオジタトカゲに与えている水でふやかした人工飼料です。

なんでも食べるマダラマルハヒロズコガ
何よりも喜んでいるように見えます。

これらのことを総合して考えると、やはり以前から予想されていたように、アリの巣から運び出された食べカス、アリや虫の死骸などが主食で、時々近くを通りかかった小昆虫などを食べて暮らしているのだと思われます。
ケアリやアメイロアリなどの小型種のアリと暮らす場合は、幼虫が置かれているような巣の中から見つかることがあるので、そのような場合はアリの幼虫なども食べていると思われます。
肉食傾向の強い雑食性で、生きた働きアリは襲わないことが分かりました。

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