2014年12月21日

アズマオオズアリ
赤くて美しいアズマオオズアリ Pheidole fervida。

9月と少し遅めに結婚飛行を終えた女王アリを単独で採集しましたが、現在働きアリ30匹ほどに増えて、大きく育った幼虫とサナギが合計50匹ほど、そして産卵も続いているので今後も勢い良く増えてくれそうです。
与えているエサはレッドローチ(5mm)に、エサとして与える前にアントサプリを食べさせてから与えています。
このような小型種のアリは、アントサプリなどの液体のエサを与えると溺れる危険がありますが、このようにエサの虫に食べさせてから与えることで溺れる心配はありません。
その他にも、ヒメアリ、コツノアリ、オオズアリなどにもお勧めの方法です。

antroom at 04:48コメント(0)アリの飼育フタフシアリ亜科 
ショッピングカートを更新しました。
アリや虫など入荷しました。
ケブカアメイロオオアリ
美しいケブカアメイロオオアリ。

antroom at 04:38コメント(0)新商品 

2014年12月20日

ヒメテントウ
アブラムシから甘露を集めるアミメアリ Pristomyrmex punctatusと一緒にいた丸い虫。
これはヒメテントウの一種の幼虫です。
ヒメテントウの幼虫はアブラムシを捕食します。
本来、アブラムシは甘露でアリを惹きつけることで、テントウムシなどの天敵から身を守ってもらうのですが、アリはヒメテントウには無関心です。
アブラムシを捕食するため、アリに攻撃されないような何かがあるようです。
厳しい自然界で生き抜くための戦略には驚かされます。

antroom at 10:44コメント(0)アリと暮らす生物(好蟻性昆虫など)採集・野外 

2014年12月19日

ツムギアリ
ツムギアリは幼虫が吐き出す糸で葉を繋ぎ合せて巣を作ります。
結婚飛行を終えた女王アリは、しばらく葉の上で産卵をして過ごしますが、幼虫が孵化するとすぐに糸で巣を作ります。

ツムギアリ
糸の部屋で子育て中の女王アリ。
女王アリはこのように幼虫をアゴで咥えて糸を張ります。

ツムギアリ
ツムギアリは幼虫時代から働き者です。

ツムギアリ
撮影と引越しをさせるために糸の壁を壊したところ、すごい勢いで怒られました・・・。

ツムギアリ
卵と幼虫がたくさん。

ツムギアリ
ツルツルした葉の上で育つツムギアリの幼虫は、吸着力がとても強く、葉に張り付いているので、葉を少し揺らした程度では落ちることはありません。
地中で暮らすアリの幼虫の多くは、全身に細かい毛が生えていたり、ハリアリなどトゲ状の突起がありありますが、ツムギアリの幼虫は毛も突起もありません。
皮膚で葉に張り付くようです。

antroom at 11:26コメント(0)アリの飼育ヤマアリ亜科 

2014年12月18日

シロオビアリヅカコオロギMyrmecophilus albicinctus
南西諸島で最も普通に見るアリの一つアシナガキアリ Anoplolepis gracilipes。

シロオビアリヅカコオロギMyrmecophilus albicinctus
その巣で一緒に暮らすシロオビアリヅカコオロギ Myrmecophilus albicinctus
黒い体に、名前の通り白帯の入った可愛いアリヅカコオロギ。
「アリの巣の生きもの図鑑」P.129でも紹介されていますが、アリヅカコオロギの中でも、特にアリと暮らすことに特化していて、他の種類のアリヅカコオロギは複数のアリの巣で暮らすことができたり、自力でエサを齧って食べるのですが、このシロオビアリヅカコオロギに関しては、同居するのは必ずアシナガキアリで、エサはアシナガキアリからの口移しに頼っています。

シロオビアリヅカコオロギMyrmecophilus albicinctus
立ち上がって、触角を高く上げ、辺りの様子をうかがっているところ。

シロオビアリヅカコオロギMyrmecophilus albicinctus
体中にアリの匂いを塗りつけているので、色や形は違っても、アリは完全に仲間だと思い込んでいます。

シロオビアリヅカコオロギMyrmecophilus albicinctus
匂いに敏感なアリを、匂いで騙してしまうとはすごいですね。

シロオビアリヅカコオロギMyrmecophilus albicinctus
空腹になると、アリの頭部を前脚で叩いてエサの吐き戻しを要求します。

シロオビアリヅカコオロギMyrmecophilus albicinctus
「ごはんちょうだいよ〜!」とかなり激しく、しつこく吐き戻し要求。

シロオビアリヅカコオロギMyrmecophilus albicinctus
一生懸命背伸びする姿が可愛いです。

シロオビアリヅカコオロギMyrmecophilus albicinctus
時々間違えて?コオロギ同士で吐き戻し要求。

シロオビアリヅカコオロギMyrmecophilus albicinctus
そして口移しでエサをもらいます。

この日は一日中、シロオビアリヅカコオロギの観察と撮影を行いましたが、今まで知らなかった行動も見ることができました。
そして、一番お気に入りの写真は、また別の機会に紹介できたらと思います。

antroom at 10:30コメント(0)アリと暮らす生物(好蟻性昆虫など)アリの飼育 

2014年12月17日

紹介するのを忘れていた嬉しい思い出話です。
「アリの巣の生きもの図鑑」P.40で紹介されているオキナワコバネヒゲブトアリヅカムシ Micrelytriger nakatai。
この存在を知ったのは2011年のこと。
小松さんから沖縄本島北部でアメイロアリの仲間の巣にいると教えてもらいました。
沖縄にアメイロアリの仲間は、リュキュウアメイロアリ、ケブカアメイロアリ、ヒゲナガアメイロアリ、ヤンバルアメイロアリなどが生息しています。
リュウキュウアメイロアリの巣は最も多く見つかりますが、過去に数え切れないほどの巣を掘ってきているので、この種と同居しているとは信じられませんでした。
それからと言うもの、毎回アメイロアリの巣を見つけるたびに巣の隅々まで調べていましたが、まったく見つけることができなかったのです。
日が経つにつれて、本当にアメイロアリの巣にいるのか疑いたくなる気持ちになってきました。

探し始めて1年以上たった2012年3月、リュウキュウアメイロアリ Nylanderia ryukyuensisの巣を掘っていると、巣の中心部で赤く輝く虫が目に入ったのです。
オキナワコバネヒゲブトアリヅカムシ Micrelytriger nakatai
ま、ま、まさか!?信じられない気持ちで慎重に吸虫管で採集して観察してみると、間違いなく探し続けていたオキナワコバネヒゲブトアリヅカムシだったのです!!
信じられない気持ちで、しばらく呆然と眺め続けてしまいました。
寄種がリュウキュウアメイロアリであると判明した瞬間でもあります。

オキナワコバネヒゲブトアリヅカムシ Micrelytriger nakatai
その後も巣を掘ったところ、合計3匹を見つけることができたのです。
本当にリュウキュウアメイロアリの巣に同居していたとは。
どんな普通種のアリでも何がいるか分からない、しっかりと調べないといけないことを改めて実感しました。
今月行った沖縄でも、この考えがさらに強くなる出来事がありました。

オキナワコバネヒゲブトアリヅカムシ Micrelytriger nakatai
左:オキナワコバネヒゲブトアリヅカムシ
右:オキナワアギトアリの巣で見つかる小型アリヅカムシ

かなり小型な種類で、オキナワアギトアリの巣で見つかる小型アリヅカムシと同じくらいの大きさ。

必死に探し続けたものが見つかった時って本当に嬉しいですね。
このような新たな発見こそ、僕がアリを探す一番の原動力になっています。
ちなみに、この後も追加で見つけようと探し続けているのですが、未だに発見できていません。
次はいつ出会えるのかな?

antroom at 10:39コメント(0)アリと暮らす生物(好蟻性昆虫など)採集・野外 

2014年12月16日

楽しい夜になりました。
昨晩はクモの卵を専門に食べるメダカダルマアリの観察でしたが、今晩はムカデを専門に食べるノコギリハリアリを観察します。

ノコギリハリアリ Amblyopone silvestrii
ジムカデを捕えたノコギリハリアリ Amblyopone silvestrii。
狩りを観察していて、今まで気が付かなかったことがありました。
面白い!!
今から寝ずに撮影を行います。

antroom at 02:16コメント(0)ノコギリハリアリ亜科アリの飼育 

2014年12月15日

いつも「ありんこ日記AntRoom」をご覧頂いている皆様ありがとうございます。
スマートフォンからブログを見て頂いている方が増えているようですので、見やすくなるように変更しました。
今まではトップページに題名のみの表示でしたが、写真も表示されるようになっています。
記事内検索も使えるようになりましたので、今まで以上に使いやすくなったと思います。
一番下の表示切り替えで「パソコン」を選択すると、パソコンで見たときと同じように見ることもできます。
スマートフォンからのブログ


antroom at 23:53コメント(0) 
沖縄に行っていた休業中にご注文を頂いた方への発送が完了致しました。
お届けに時間がかかってしまい大変申し訳ありませんでした。
メール返信も日々行っているのですが、まだすべての方へ返信ができていない状態です。
もうしばらくお待ちください。

日中は蟻マシーン作りや商品の発送をして、深夜にアリの観察や撮影を行っています。
今回は観察するものが多く、寝不足続きで疲れてきましたが、とても興奮するような発見がいくつかありました。
アリの巣から見つけた新種と思われる好蟻性昆虫も深夜から朝まで観察をしましたが、アリに大切に扱われる様子など、何時間見ていても飽きることはありません。
初めて観察する生物は、この後どんなことが起きるのか予測ができないので、いくら寝不足でも興奮して寝れません(笑)

メダカダルマアリ Discothyrea kamiteta
幼虫を守るメダカダルマアリ Discothyrea kamitetaの女王アリ。
このアリはクモの卵を主食としています。
クモの卵は糸で包まれているのですが、その中に侵入して卵を集める場面も観察することができました。
ずっと見たかった場面なので、深夜の部屋で一人で大興奮です。
ふと思ったのですが、自宅の机で10cmほどの容器に入った2mmの生物を見て、ここまで興奮できる趣味ってなかなかないですよね(笑)
アリの世界は本当に面白い!

メダカダルマアリ Discothyrea kamiteta
クモの卵を狙うメダカダルマアリの働きアリ。

昨日の深夜は、巣の中に運ばれた卵を食べる様子を顕微鏡で観察しました。
働きアリは、クモの卵を前脚2本と腹部先端の3点で持ち上げた状態で、触角で卵を触りながら舐め続けていました。
1時間ほど観察していたのですが、その間ずっと卵を回転させながら舐めていたのです。
鋭いアゴがあるんだから、早く傷つけて中身を舐めれば良いのにと思うのですが、ひたすら舐め続けるだけ。
そして10分ほど目を離して、再び見てみると卵がなくなっています。
卵を探すと、少し潰れた状態で幼虫の山に埋もれていました・・・。
一番いいところを見逃した〜!!
ひたすら舐め続けていたのは、幼虫に与える前にきれいにしていたのでしょうか?
今晩も寝不足になりながら観察しようと思います。
一日24時間では足りないです(笑)

antroom at 10:58コメント(6)カギバラアリ亜科アリの飼育 

2014年12月10日

沖縄
沖縄から帰宅しました。
久々の沖縄は最高に充実した4日間となりました。
しばらく子供が産まれたりで忙しくて、なんと4ヵ月ぶりの沖縄です!
↑全然久々じゃないよ。と言われそうですが、暖かい時期は毎月行っているので、僕にとっては本当に久しぶりに感じました。

気温は12〜16℃と沖縄もだいぶ寒くなってきましたが、晴天で風もなかったので日中はTシャツで過ごせるほど暖かく動きやすかったです。

杉本さん
初日は南部で過ごし、杉本さんと夜まで生きもの探した後、北部へと向かいました。
杉本さん、一日ありがとうございました!!

メダカダルマアリ
この時期にしては様々なアリが見つかり、今回初めてメダカダルマアリ Discothyrea kamiteta のコロニーも見つけることができました。

アリの巣で暮らす生きものは、ミナミアリヅカコオロギ、シロオビアリヅカコオロギ、オビカワウンカ、キノカワハゴロモ、イエシロアリのハネカクシなどいつもの虫たち以外にも、久々にケブカアメイロオオアリの巣で暮らすオキナワヒゲカタアリヅカムシの成虫と幼虫や、ツシマハリアリの巣で暮らすヨコヅナアリヅカムシも見つけることができました。
ツシマハリアリのアリヅカムシは八重山では普通種ですが、沖縄本島では滅多に見つかりません。

そして、今回最も嬉しかったのが、あるアリの巣から見つけた好蟻性昆虫です。
アリの巣の中心部で見つけたのですが、次の瞬間、なんと働きアリがアゴでくわえて運んだのです!
今まで見てきたこのグループの虫は、アリが無関心なことが多く、このようにアリが運ぶ場面というのは見たことがなかったので、とても驚いたのと同時に、アリととても深い関係を持っていることが分かりました。
疲れが一気に吹き飛ぶほどの喜びと興奮でした。
夜に民宿に帰ってから詳しく観察すると、見たこともない姿をしていることに驚きました。
そしてアリと一緒にしたところ、アリがアゴで咥えて幼虫部屋に運んだのです!
アリは完全に仲間だと思い込んでいるようです。
そして、体の一部がアリに咥えられやすいように変形しています。
今までに数え切れないほど見てきた、この種類のアリの巣に、まさかこんなすごい虫が同居していたとは・・・。
これが見つけられただけでも今回沖縄に行って良かったです。
この好蟻性昆虫は、丸山さんに詳しく調べて頂くことになりました。

初めて見つけた種類ということだけでもすごいのに、他の種には見られない行動が見られるなんて。
山で虫探しをしていて、これほど大きな喜びはありません。

antroom at 10:36コメント(2)採集・野外 
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