2023年11月30日

ケアンズの熱帯雨林から、24時間かけて到着したカルグーリーの乾燥地帯。
まだ暗い時間に到着したので、宿に荷物を置いてすぐに生きもの探しに出発です。
雨もほとんど降らず、日中は灼熱の砂漠地帯。
こんな過酷な環境に生き物は暮らしているのでしょうか?と思う前に、足元にはたくさんの昆虫たちが。
特に目立ったのが、コオロギやキリギリスなど直翅目たちです。

砂の上を飛び跳ねていたコオロギの一種。

こちらはメス。

宿の壁に付いていたキリギリスの一種。

とてもかっこいいキリギリスの一種。


翅の長いコロギスの一種。

コモリグモの一種。

なんとダンゴムシを発見!
暗くて湿ったところを好む種が多いですが、乾燥地帯にも暮らしている種がいるとは驚きました。

ヤモリの仲間も何種か見かけました。

マダラカールヘビと言う可愛いヘビ。
大人しそうな顔をしていますが毒ヘビなのです。
世界にはこのような毒ヘビがたくさんいますので、種類の分からないヘビは触ってはいけません。

暗い時間に少し歩いただけでたくさんの生き物を見ることができました。
過酷な乾燥地帯にも、そこに適応した生物がたくさん暮らしていることに驚きでした。
朝になったのでアリ探し開始です!
2023年11月26日
2023年11月24日

夢の国から帰国しました。
今回も大興奮の刺激的なアリ探しの旅になりました!

もちろんアリ以外の生きものたちも見てきました。

久々に再会した息子たちと北戸田イオンへ遊びに行ってきました。
たくさんの家族連れで賑わう店内、数日前まで高温多湿のジャングルで、マラリアを媒介するハマダラカに刺されたり、猛毒のヘビに注意して森を歩いていた日々が現実とは思えません。
未来屋書店さんで小松さんの「陸の深海生物」を購入。
好きな本は好きな本屋さんで買いたいです。
さすが小松さん、またすごい本が誕生ですね。
本日より通常営業となります。
2023年11月12日


アリ探しの旅に行くため11/23まで休業となります。
休業中は発送もできなくなります。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
すでにご注文を頂いている方への発送は、休業前、またはご指定日に届くように発送させていただきます。
本日以降にご注文を頂いた方は、11/24以降の発送となります。

久しぶりの本気のアリ探し。
現地でバテないように、運動不足でなまりになまった体を動かしています。
せっかく行ったのに疲れて動けなくなったらもったいないですからね。
最後まで全力のアリ探しを楽しみたいのです。
とりあえず毎朝走っています。
初日は軽く30分くらい走るかと家を出たのですが、10分くらいで足が痛くて帰宅。
翌日も足が痛くて、どんだけ運動不足だったんだと自分でも驚きました(笑)
それからしばらく走り続けていますが、今では筋肉痛にもならないし、長く走れるようになってきました。
あとは、アリ探しは登山のように長距離を歩くことはそれほどありませんが、しゃがんだり立ったりがとにかく多いのでスクワットをします。
初日は50回もすると翌日筋肉痛で歩くのも大変ですが、数日続けるだけで筋肉痛にはならなくなります。
筋肉痛は出発前に終えておくと、現地でアリ探しがだいぶ楽になります。

A型肝炎、黄熱病、狂犬病、三種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)など、様々な予防接種をしました。
狂犬病ワクチンは期間を開けて3回打ちます。
発症したら死亡率100%と言われる狂犬病。
このワクチンで防げるのではなく、噛まれてしまった場合はその後も複数のワクチンを打って発症を抑えるようです。
黄熱病は10年以上前に打っているのですが、パスポートを新しくしたときに接種証明書のイエローカードを紛失してしまうとう大失敗。
検疫所で再び打ってきました・・・。
ちなみに10年以内であれば証明書を紛失しても再発行してくれる場所もあるようです。
その他のものについても、接種記録は大切にしましょう。

持っていく撮影機材を選別中。
できるだけ軽くしたいところですが、万が一カメラが壊れた場合を考えると、2セットは持っていきたいです。
充電もできる環境か分からないので、バッテリーもたくさん持っていくので、どうしても重くなってしまいますが、次はいつ行けるか分からない場所なので仕方ありません。
どんなアリや生きものに出会えるのかとても楽しみです


世界中の様々な爬虫類を数多く展示している体感型動物園iZoo。
アリの配達に行ってきました。

虫コーナーでパラポネラの展示が始まりました!

白輪園長が写真を送ってくれました。
巣の中には、女王アリがいて、卵、幼虫、繭、そしてたくさんの娘である働きアリが暮らしています。
家族で協力する社会生活が観察できるほかにも、ゴミ捨て場、子育て部屋、トイレなど部屋の使い分けが見れたり、巣から地上に餌を探しに出歩く働きアリなども観察できます。
体の大きなパラポネラは、普通のアリでは見ることのできない細部まで肉眼で見ることができるのです。

運がよければ産卵の瞬間が見れたり。

繭から羽化する場面が見れたりします。
これからの寒い季節、野外のアリや生きものたちは冬眠してしまい寂しくなりますが、ぜひ暖かいiZooに南米のパラポネラや爬虫類たちを見に来てください。
2023年11月01日

現在飼育中のインドクワガタアリ。
トゲオオハリアリのように、飼育下で交尾をさせてコロニーを養殖できるアリです。

現在このような環境で飼育をしています。
蟻マシーン2号ミニを、ガラス面を上にして置き、出入り自由にする飼育方法です。
繭作りには必ず床材が必要なアリですので、床の一部には床材を敷いています。
アギトアリなど他のハリアリを飼育するときにもオススメの方法です。
蟻マシーンを使用するメリットは部屋の使い分けができる他にも、水持ちの良さがあります。
石膏飼育ケースは、使用している石膏量の少なさやケースの密閉性などから、どうしても乾燥するのが早くなってしまい、頻繁に水分補給をする必要があったり、うっかり乾かしてしまったり、湿った環境を好むアリの長期飼育は管理が難しいのです。
石膏飼育ケースの12倍の量の石膏を使用していて密閉性も高い蟻マシーンであれば、4〜6ヶ月は水分補給しなくても大丈夫なので、圧倒的に管理が楽になるのです。

巣の中ではこんな感じに暮らしています。

上手く部屋を使い分けていますね。
この様子を見ても、やはり部屋の使い分けができる蟻マシーンが飼育に向いていることが分かります。
幼虫部屋に置かれている幼虫たちは、口元に刻んだレッドローチが置かれています。
下の部屋が繭を作らせる部屋になっていて、繭作りを始める幼虫は、ここに連れてこられて、土に埋められます。
そして1日ほどで繭を作ると、土から掘り出されて同じ部屋に置かれるのです。

餌は主にレッドローチのSサイズ。
生きたまま多めに餌場に入れると、すぐに出てきて狩りをします。
毒針で刺して麻痺をさせたレッドローチを、貯蔵部屋に置きます。
この時、レッドローチは体が麻痺して動けないだけで死んではいません。
よく見ると触角や脚は動くのです。
このように貯蔵することで、新鮮な状態を保っているのだと思われます。
そして、順番に食べていくのです。
東南アジアのクワガタアリも同じ方法で狩った獲物を貯蔵します。
絶食には弱いアリですが、このように貯蔵するので、エサを与えるのは週に2回ほどで大丈夫です。

ちなみに、クワガタアリの仲間は野外では面積の広い平たい部屋を作って暮らしています。
蟻マシーン2号ミニは、クワガタアリにとって部屋が少し狭いため、ニッパーを使って部屋を壊して空間を広くして使うことにしました。
2023年10月28日
オーストラリアに来てから、毎日雨の降る熱帯雨林で過ごしてきましたが、それもこの日でお別れ。
ケアンズからカルグーリーという乾燥地帯に大移動です。
オーストラリアはとにかく広大!
国内移動と言っても、ケアンズ空港→ブリスベン空港→パース空港→カルグーリー空港と、なんと飛行機に三回も乗るのです。
地元の方にも「西部に行くなら日本に帰ったほうが早いよ」と言われました。
ここまで時間をかけて移動してまで見つけたいアリとは一体?
そして、初日は乗り継ぎに失敗しましたが今回は無事に成功するのでしょうか??

朝五時にロッジを出発してケアンズからブリスベンに向かいます。

ケアンズからブリスベンには無事についたのですが、ブリスベンからパースへの飛行機が大幅に遅れることになり、パースからカルグーリーへの飛行機に乗れないことが決まってしまいました・・・。
次の便は翌日になってしまうのですが、今回乾燥地帯に滞在できる時間がかなり少ないので、それだとせっかく行っても、ほとんど何もできなくなってしまいます。
もしかしたら行けないのではないかと不安になりました。
今回砂漠地帯には、何としても行きたかったので、この時は本当に悲しくなりました。
何とかして行けないかと考えた結果、飛行機で行くはずだった約600kmのルートを車で移動することにしました!
この方法なら朝にはカルグーリーに着くのです。
車での移動時間は10時間ですが、少しでも乾燥地帯での滞在時間を長くするには、これしかありません。

途中ガソリンスタンドで休憩しながら、楽しい長旅の始まります。

数ヶ所のガソリンスタンドに立ち寄ります。

ガソリンスタンドには店があったり、ライトに飛んできている虫を観察したり、楽しい時間でした。
そして、パースを出発して10時間半経った4:30に目的地であるカルグーリーの砂漠地帯に到着です。
本当に長かったですが、無事に来ることができて良かったです!!
ケアンズから丸一日かかりました。

今回宿泊する宿になります。


中に入ると、トイレに可愛いカエルがいました。

水辺もなさそうな乾燥地帯にもカエルが暮らしているのですね。
そして、この日も長旅で大変だったので、少し仮眠をして朝からアリ探し開始となりましたが・・・。
滞在時間が少ないのに、もったいなくて寝れるわけありません!!
荷物を置いて一人で夜の砂漠へ。

宿の周りを少し探索しただけで、見られる生き物が熱帯雨林とは全く異なり驚きでした。
当たり前と言えば当たり前なのですが、同じ国でここまで異なる環境があることが、とにかく驚きだったのです。

探索を開始して数時間で太陽が出てきました。
この場所で見た朝日がとにかく美しかったです。
景色を見てこんなに感動したのは初めてでした。
しばらく一人で眺めてしまいました。

明るくなったことで、初めて周辺の環境が分かりました。
所々に植物は生えていますが、どこまでも続く乾燥した赤い砂。
雨もほとんど降らず、日中の気温は40℃を超える過酷な環境。
一見生き物が少なそうに見えますが、どんな生きものが暮らしているのでしょうか?
砂漠での朝のアリ探し開始です。
つづく・・・
ケアンズからカルグーリーという乾燥地帯に大移動です。
オーストラリアはとにかく広大!
国内移動と言っても、ケアンズ空港→ブリスベン空港→パース空港→カルグーリー空港と、なんと飛行機に三回も乗るのです。
地元の方にも「西部に行くなら日本に帰ったほうが早いよ」と言われました。
ここまで時間をかけて移動してまで見つけたいアリとは一体?
そして、初日は乗り継ぎに失敗しましたが今回は無事に成功するのでしょうか??

朝五時にロッジを出発してケアンズからブリスベンに向かいます。

ケアンズからブリスベンには無事についたのですが、ブリスベンからパースへの飛行機が大幅に遅れることになり、パースからカルグーリーへの飛行機に乗れないことが決まってしまいました・・・。
次の便は翌日になってしまうのですが、今回乾燥地帯に滞在できる時間がかなり少ないので、それだとせっかく行っても、ほとんど何もできなくなってしまいます。
もしかしたら行けないのではないかと不安になりました。
今回砂漠地帯には、何としても行きたかったので、この時は本当に悲しくなりました。
何とかして行けないかと考えた結果、飛行機で行くはずだった約600kmのルートを車で移動することにしました!
この方法なら朝にはカルグーリーに着くのです。
車での移動時間は10時間ですが、少しでも乾燥地帯での滞在時間を長くするには、これしかありません。

途中ガソリンスタンドで休憩しながら、楽しい長旅の始まります。

数ヶ所のガソリンスタンドに立ち寄ります。

ガソリンスタンドには店があったり、ライトに飛んできている虫を観察したり、楽しい時間でした。
そして、パースを出発して10時間半経った4:30に目的地であるカルグーリーの砂漠地帯に到着です。
本当に長かったですが、無事に来ることができて良かったです!!
ケアンズから丸一日かかりました。

今回宿泊する宿になります。


中に入ると、トイレに可愛いカエルがいました。

水辺もなさそうな乾燥地帯にもカエルが暮らしているのですね。
そして、この日も長旅で大変だったので、少し仮眠をして朝からアリ探し開始となりましたが・・・。
滞在時間が少ないのに、もったいなくて寝れるわけありません!!
荷物を置いて一人で夜の砂漠へ。

宿の周りを少し探索しただけで、見られる生き物が熱帯雨林とは全く異なり驚きでした。
当たり前と言えば当たり前なのですが、同じ国でここまで異なる環境があることが、とにかく驚きだったのです。

探索を開始して数時間で太陽が出てきました。
この場所で見た朝日がとにかく美しかったです。
景色を見てこんなに感動したのは初めてでした。
しばらく一人で眺めてしまいました。

明るくなったことで、初めて周辺の環境が分かりました。
所々に植物は生えていますが、どこまでも続く乾燥した赤い砂。
雨もほとんど降らず、日中の気温は40℃を超える過酷な環境。
一見生き物が少なそうに見えますが、どんな生きものが暮らしているのでしょうか?
砂漠での朝のアリ探し開始です。
つづく・・・

2023年10月23日

ちょうど一年前にランドクルーザープラドから乗り換えたランドクルーザープラド。
山も走れる3列シートのファミリーカーとして最高の車でした!
まだ一年しか乗っていませんが、二年以上前に注文していた車が納車となったのでお別れしました。

新たに来た車はランドクルーザー300。
プラドより一回り大きくなり、エンジンが比べ物にならないほど力強くなっています。
この車の魅力は数えきれないほどありますが、購入を決めた一番の理由はこの素晴らしいエンジンです。
3.5LV6ツインターボエンジンの余裕のある走りはすご過ぎます。
車重2.5tもあることを全く感じさせない軽快でスムーズな走り。
これで高速での長距離移動がかなり楽になりそうです。
安全性能も高く、とても頑丈な車体で、山道を走れる3列シートのファミリーカーとして、これ以上の車はないと思っています。
ちなみに普段あまり洗車をしません。
手洗い洗車はしたことがなく、山に行って泥で汚れたらガソリンスタンドの洗車機に入れるくらい。
そのため購入時には汚れが取れやすくなるようにコーティングをしています。
今までは購入時にディーラーでコーティングをしてもらっていましたが、いろいろ調べていると専門店であるキーパーコーティングがとても良いことが分かりました。
数年前に家の近くにキーパーコーティングの店舗ができたので、そこでお願いしようと思っていたところ、なんと同じ中学の友達がキーパーコーティング大森店に努めていて、しかもコンテストで賞を取るほどすご腕の持ち主だったのです!
と言うことで、今回はキーパーコーティング大森店の 三浦要さんにコーティングをしてもらいました。

一日かけて隅々までコーティングをしてもらいました。
車を見て驚きました。
納車時もピカピカでしたが、コーティング後は納車時をはるかに超えるほどピッッッッッカピッッッッッカ!!
驚くほどの輝きで、コーティングでこんなに感動するとは思いませんでした。
コーティング前は爪が少し当たるだけでも傷が付く感じでしたが、コーティング後は爪が当たってもツルっと滑ってまったく傷が付きません。
普段アリ探しで通っている狭い山道では、枝や草が車体にバシバシ当たるので、これで傷が付きにくくなるはずです。
コーティングの大切さが改めて分かりました。
キーパーコーティングとてもオススメです!!

三浦要さんありがとうございました〜。
2023年10月15日

南米に生息するメダマハネアリ。
大きな目とジャンプすることができることから目玉跳ねアリ。
南米では何度も見ているアリで、いつかは飼育してみたいアリの一つでした。

初めてコロニーがやってきました!
現地では比較的見かけるアリではありますが、巣を見つけてコロニーで採集できたことはありません。
そんな経験をしているからこそ、このように状態の良いコロニーで入荷することがどれほどすごいことなのかが分かります。

こちらが女王アリ。

翅の抜けた痕があります。

繭から出てきたばかりの働きアリ。

働きアリの顔。

女王アリの顔。

このアリの視力はとてもすごくて、1〜2m離れたところで動いても目で見て振り向きます。
餌場に出てきている個体は、近くで動く人に対してもかなり敏感に反応するのに対して、石膏巣の中で落ち着いている個体は、近くで手を動かしてもほとんどの個体は無反応なのです。
まるで動くものを見るときと見ないときで、切り替えのスイッチでもあるのかと思うほど反応に違いがあります。
視力が良いことやジャンプができるなど、他のアリにはない特徴があるアリなので、他のアリではできないような実験がいろいろできそうです。
野外では小さなトビムシを目で見て追いかけて捕らえる場面を観察していますが、飼育下ではレッドローチSサイズや昆虫ゼリーをよく食べています。
レイアウト水槽でトビムシを狩る場面などを観察できたら面白そうです。