2013年07月

2013年07月30日

先ほど短い時間でしたが雨が降りましたが、日中は毎日晴天で暑いです。
様々な生物を見つけていますが、最も嬉しい発見は見たこともないアリヤドリコバチを発見できたこと。
こんな種類が日本にいたとは。
詳しく調べてもらうのが楽しみです。

ネッタイコシビロダンゴムシ
今回見つけたネッタイコシビロダンゴムシの中で最も美しかった個体。
頭部だけではなくて、体の淵までオレンジです。


antroom at 00:02コメント(2)採集・野外 

2013年07月27日

ベランダで飼育しているカメたちに桃を与えました。
食べ残しを掃除するために、小屋の外に出して数時間後に見てみると、シロテンハナムグリとカナブンがたくさん集まっていました(笑)
シロテンハナムグリ
あまりに美味しそうに食べているので、このまましばらく出しておく事にします。

明日から石垣島に行ってきます。

antroom at 20:32コメント(0)アリ以外の生き物採集・野外 

2013年07月25日

ジャパンレプタイルズショー開催が近づいてきて、準備が終わるか心配になってきました。
週末から石垣島に行き、帰ってきたらすぐに静岡へ出発なので、石垣島に行く前には準備を終わらせたいところ。
イベント準備
ジャパンレプタイルズショーに持っていくアリを選別中です。
今年もすごい数のアリたちを連れて行きます!

antroom at 23:13コメント(0)イベント情報 

2013年07月24日

蟻マシーン3号を使って長年飼育をしているハヤシクロヤマアリFormica hayashi。
ハヤシクロヤマアリFormica hayashi
このコロニーには不思議な現象があり、今年で飼育6年目となりますが、何故か3年目に春から秋まで、まったく産卵をしない年があったのです。
しかし、その翌年からは普通に産卵を開始してコロニーが増えました。

そして繭を作る年と、作らない年があります。
クロヤマアリやハヤシクロヤマアリは、環境によって繭を作らない場合もあるのですが、去年までこのコロニーは繭は作りませんでしたが、今年はすべて繭を作っています。
与えているエサなどは、特に変わっていないと思うのですが。

ハヤシクロヤマアリFormica hayashi
エサを食べる働きアリたち。

ハヤシクロヤマアリFormica hayashi 
働きアリの数は1000匹程度と、それほど大規模とは言えませんが、今月に数匹の新女王が誕生しました!
このように飼育下で新女王が誕生しても、オスアリがいないし、運よくオスが現れたとしても交尾をさせてコロニーを増やす事はとても難しく、今のところ成功はしていませんが、新女王が誕生したということは、コロニーが状態よく飼育ができている証拠ですのでやはり嬉しいです。

antroom at 09:39コメント(0)ヤマアリ亜科アリの飼育 

2013年07月23日

セミの幼虫
アブラゼミGraptopsaltria nigrofuscataの幼虫。
夜に公園に行ったら、羽化場所を探してたくさん歩いていました。

セミの羽化
去年観察したセミの羽化。
セミの羽化って、子供の頃から見るたびに感動します。

antroom at 00:30コメント(0)アリ以外の生き物 

2013年07月21日

アリが砂糖を運んでいる姿を撮影するため、ヨーグルトに入っている砂糖を持って公園へ。
様々なアリの前に砂糖を置きましたが、クロオオアリ、クロヤマアリ、シリアゲアリ、アミメアリなどすべて無関心で砂糖を運びません。

砂糖を運ぶトビイロシワアリ
アミメアリPristomyrmex punctatusは少し舐めた程度。

アリの大好物といえば砂糖といった印象があるので意外でした。
砂糖に水気を含ませれば、もっと興味を持ったはずですが。

砂糖を運ぶトビイロシワアリ
そんな中、唯一砂糖を運んだのがトビイロシワアリTetramorium tsushimaeでした。
次から次へと巣に運ぶ姿は見ていて面白かったです。
トビイロシワアリが、アスファルトだけの苛酷な環境で生き延びられるのにも納得です。

知人の方から、トビイロシワアリは乾燥したエサに水を含ませて食べる習性があることを教えて頂きました。
シロアリの中でも、最も家に被害を与えるイエシロアリも乾燥した木材に水を運んで湿らせて柔らかくしてから食べる事ができますが、このように他の種にできない事ができる事で、食料として食べられる範囲が広がり、住める範囲も広がります。

砂糖を運ぶトビイロシワアリ
クロヤマアリFormica japonica(右)は一切興味なし。

砂糖を運ぶトビイロシワアリ
このトビイロシワアリ、頭部に赤い何かが付いています。
最初見たときはダニかと思ったのですが、角度を変えて見てみると・・・。

砂糖を運ぶトビイロシワアリ
アリの頭部でした。
どうやら戦ったようで、トビイロシワアリに噛み付いたまま死んでしまったようです。
アリの世界も生きていくのは大変です。

antroom at 09:11コメント(2)採集・野外フタフシアリ亜科 

2013年07月19日

自宅近所の公園に、去年までサムライアリの巣があったのですが、今年になって巣がなくなってしまいました。
息子を保育園に迎えに行った日の帰り道、公園に寄ってサムライアリを探していたところ、去年まで巣があった場所から5mほど離れた場所で見つけることができました。
おそらく引っ越したのでしょう。
さらに離れた場所でも新たな巣を発見。

サムライアリ
湾曲した鋭いアゴを持つサムライアリの働きアリ。

サムライアリ
右がサムライアリで、左は奴隷となったクロヤマアリ。

サムライアリ
サムライアリの仕事は、定期的にクロヤマアリの巣を尾襲って幼虫や繭を盗む事で、エサ集めや子育てなどの仕事はすべてクロヤマアリ任せ。
お腹が空くとクロヤマアリから口移しでエサをもらいます。

antroom at 10:26コメント(0)ヤマアリ亜科 

2013年07月18日

ナメクジ界ではかなり話題となっていますが、マダラコウラナメクジが日本に侵入しました。
ヨーロッパ原産の斑模様の大型ナメクジなのですが、数年前から茨城県を中心に発見されるようになり、年々数が増えてきているようです。
そんなマダラコウラナメクジの話をフェイスブックで知人としているとき、以前から見てみたかったので、「探しに行きたい!」という一言から、マダラコウラナメクジ調査隊が結成されました。
ビーボックスアクアリウム熱帯倶楽部、廣田さんなど豪華メンバーで総勢8名です。
ナメクジ隊長はビーボックスの二木さん。
調査日は10日後に決定!
皆で予定を合わせて、出発は夜となりました。
ナメクジ隊長や廣田さんが生息場所を絞り込み、調査日へ備えます。

そして待ちに待った出発日。
仕事を終え、深夜に皆が現地に集まりました。
まず始めに、車を停めた駐車場近くの草むらを調べる事に。
ダンゴムシ
地面を覆いつくすほどのダンゴムシたち。
ここはダンゴムシの数がとにかく多かったです。
アルビノや色彩変異ダンゴムシを探していると、すぐ隣りでナメクジ隊長の「いたー!」という叫び声が!?
「えっ!アルビノダンゴムシ?」と思って近づくと、なんと目的のマダラコウラナメクジだったのです!!
いきなり目的達成してしまいました(笑)

マダラコウラナメクジ Limax maximus
マダラコウラナメクジ Limax maximus
本当に美しいナメクジですね。
皆目的が達成されて大興奮で、深夜の暗闇で大騒ぎです(笑)

その後も追加個体を探しますが、どういうわけか見つかりません。
少し離れた場所に雑木林があったので、その周辺に行く事にしました。

カニムシ
杉の樹皮を剥がしてカニムシ探し。

マダラコウラナメクジ Limax maximus
廣田さんが雑木林の中で立ち枯れた木に生えたキノコに集まるヤマナメクジを発見。
しかしマダラコウラナメクジはいません。

沖縄に帰化しているアシヒダナメクジ、ヒラコウラベッコウガイ、アフリカマイマイなどは、どれも雑木林よりも、少し開けた芝生地帯や、畑周辺に多いので、次はそのような場所に移動しました。
そして、車を降りて数歩歩いたところで追加個体を発見!
マダラコウラナメクジ Limax maximus
マダラコウラナメクジ Limax maximus
最初の個体よりも柄が薄いです。

その後も次から次へと見つかります。
マダラコウラナメクジ Limax maximus
草の枯れた部分を食べています。

マダラコウラナメクジ Limax maximus
模様は個体によって様々。

マダラコウラナメクジ Limax maximus
地面にいる個体が多かったですが木にも登ります。

マダラコウラナメクジ Limax maximus
触ると怖がって丸くなってしまいました。

マダラコウラナメクジ Limax maximus
ワラジムシと仲良し。

マダラコウラナメクジ Limax maximus
竹林にもいました。

マダラコウラナメクジ Limax maximus
そして竹の子を食べています。

マダラコウラナメクジ Limax maximus
こちらでも竹の子。

マダラコウラナメクジ Limax maximus
この個体は、死んだヒバカリを食べています。

マダラコウラナメクジ Limax maximus
大きな個体。

マダラコウラナメクジ Limax maximus
場所によっては、かなり高密度に生息していました。
日本に侵入してたった数年でここまで増えているとは・・・。
今後も増え続けることが予想され、畑などに大きな被害が出るのではないかと心配です。
マダラコウラナメクジ Limax maximus
色や形、質感など、外国ナメクジ特有のものです。
過去にドイツで見たナメクジも、これに似た種類が多かったです。

ナメクジ隊員
目的が達成されて嬉しそうな隊員たち。
ナメクジ隊の皆様、徹夜での調査お疲れ様でした〜。

antroom at 09:41コメント(11)採集・野外 

2013年07月17日

毎日、板橋区の自宅近所で激しく鳴いているオオタカたち。
とても大きな鳴き声で、日の出と共に鳴くのでオオタカの鳴き声で目覚めることもあります。
無事にヒナが巣立ったようで、家の裏にある雑木林に親と子供数羽で暮らしています。
メレ子さん
先日、虫の取材のためにメレ山メレ子さんにアリ飼育部屋に来て頂き、様々なアリや虫たちを撮影してもらいました。

その日の午後3時ごろ、いつも以上に大きな声がしたので窓から外を見ると、なんと3mほどの距離のビワの木にオオタカがいたのです。
カメラを持って外へ行くと、すでにいなくなっていましたが、別の木の上で2羽一緒にいるのを発見!
オオタカ
親と思われる1羽はすぐに飛び立ってしまいましたが、今年生まれた若い個体はじっくりと観察することができました。
この場所は丘の上にある大きな松の木で、上からは街が一望できるほど眺めの良い場所。
ここがお気に入りの場所のようで、この後も毎日この木で見ることができます。
今朝は3羽を見ることができました。

antroom at 07:52コメント(0)採集・野外アリ以外の生き物 

2013年07月16日

ヒメサスライアリを襲う、肉食ベンガルバエを観察した続きです。
夜の森で生きもの探し。
カエル
葉の上で見つけたカエル。

ハネナガウンカ
キノコを食べるハネナガウンカの幼虫。

ハネナガウンカ
ハネナガウンカ成虫。

ヤスデ
森の中で、ヤスデの大群を発見!
どれくらいの大群かというと・・・。

ヤスデの大群
ヤスデだらけで足の踏み場がありません。
なぜこの場所だけ、こんなにも集まっているのか分かりませんでした。

ジャイアントローチ
シャイアントローチ幼虫。

巨大ゴキブリ
体長、横幅共に巨大なゴキブリ。
夜間、このように葉の上にいるのを時々見かけます。

コロギス
とても美しい大型コロギス。
肉食性で、小昆虫を鋭いトゲのある前足で捕らえて捕食します。

ハエトリグモ
眼が大きくて可愛いハエトリグモ。

ハシリハリアリ
大型ハシリハリアリの狩りの群れを発見。

ハシリハリアリ
こんな感じで、地面を覆い尽くして様々な生物を捕食します。
まるで南米のグンタイアリのような狩りです。

ヒメサスライアリ
小型ヒメサスライアリの狩りの行列も発見!

ヒメサスライアリ
まるでサムライアリのように湾曲した鋭いアゴを持ちます。

ヒメサスライアリのオス
灯りに飛んできたヒメサスライアリのオス。

日中、林道を歩いていたら近くの崖から鳥が飛び立ちました。
鳥の巣
その場所をみると巣がありました。

ツノゼミ
ツノゼミ
知久さんが発見したツノゼミの幼虫と、菌によって死んだツノゼミ。
茎に張り付いたまま死んでいますね。

オオアリ
頭部が赤いズアカオオアリ。

ギガスオオアリ
巨大なギガスオオアリ。

冬虫夏草
冬虫夏草に寄生されたギガスオオアリ。
冬虫夏草に操作され、草をしっかりと噛み付いたまま死んでいます。

冬虫夏草
冬虫夏草に寄生されたカタアリ。
こちらも葉を噛んで死んでいます。

ツノゼミ
ツノゼミの幼虫たち。

クモ
腹部がトゲトゲのクモ。

シリアゲアリ
シリアゲアリの一種。

ハチ
クモを狩っていたハチ。
クモの足はすべて切り取られています。

バッタ
可愛いバッタ。

ホタル
大型ホタルの幼虫。
このタイプはカタツムリを捕食します。

ダニ
大きなダニがいました。

ヨロイアリ
ヨロイアリ。

ウンカ
ウンカ。

クモ
樹皮に張り付くクモ。

クモ
クモ。

クビレハリアリ
クビレハリアリの一種。

ツノゼミ
枝の付け根にいるツノゼミの幼虫。
居場所だけではなく、質感まで新芽にそっくりです。

ヒメサスライアリの引越し
ヒメサスライアリの引越しを見つけたので、しばらく好蟻性生物を探すも、特に何も見つからなかったのですが、後から写真を確認したら、アリの幼虫に擬態した翅なし脚なしノミバエが写っていました。
右上の個体が運んでいるのは、アリの幼虫ではなくノミバエです。

トゲアリ
樹上性の小型トゲアリ。
このタイプのトゲアリは、葉を張り合わせたり、オガクズのような素材で巣を作ります。

そして熱帯の森には、カラフルな美しい虫たちが数多く生息しています。
カメムシ
カメムシの幼虫。

ウンカ
ウンカの幼虫。

ゴキブリ
青いゴキブリ。

カメムシ
カメムシの一種。

クモ
腹部先端が膨れているハエトリグモの一種。

トンボ
このトンボ、一見地味な感じですが、実は角度によって光が反射する事で青く輝くのです!

トンボ
飛び立ったときに、太陽の光が反射してキラキラと輝きます。
珍しい種類ではなく、林道でよく見かけるトンボです。

アリ
赤いアリ。
このアリは、触ると白い液体を出して死んでしまいます。

つづく・・・

5月のマレーシア 目次

antroom at 09:37コメント(2)採集・野外 

2013年07月14日

沖縄本島に生息するオキナワハンミョウCicindela chinensis okinawana。
今のところ本土のハンミョウCicindela japonicaの亜種となるようです。
森の中を流れる川周辺の、少し開けた場所などで多く見つかります。
オキナワオオミズスマシが多い川の周辺には、だいたいオキナワハンミョウもいます。
そう言えば、オキナワオオミズスマシって触ると甘くて良い匂いがするのですが、なぜかオキナワハンミョウも同じような匂いがします。
オキナワハンミョウ
本当に美しいハンミョウです。
肉食性で、幼虫、成虫共に小昆虫を捕食します。
幼虫は地中性で、すごい形をしています。

オキナワハンミョウ
川岸の砂地で見つけたオキナワハンミョウ。
あと少し!という距離まで近づくと飛んで逃げてしまうので、網がないと捕まえるのは大変。

オキナワハンミョウ
しかし、夜になると枝や葉の上で熟睡しているので、素手で簡単に捕まえる事ができます。

antroom at 11:08コメント(3)アリ以外の生き物 

2013年07月13日

アフリカに生息するSpalacomimus liberianaと言うバッタの一種。
Spalacomimus liberiana
バッタと言っても、翅はないし、さらにジャンプする事もできずにゆっくりと歩くだけです。
他の多くのバッタたちは、素早い動きやジャンプ力で外敵から身を守りますが、このバッタは硬いトゲのある胸部で身を守るのです。
これでは、アゴの力の強い大型トカゲなどでも食べることはできないと思います。
Spalacomimus liberiana
飛べるような翅はありませんが、オスは鎧のような硬い胸部の下に2枚の小さな翅があり、これを擦り合わせて鳴くことができます。

antroom at 01:01コメント(0)アリ以外の生き物 

2013年07月11日

今年結婚飛行を終えた、販売中のクロナガアリたちは働きアリがどんどん羽化しています。
クロナガアリ
蟻マシーンで飼育中のクロナガアリMessor aciculatusの家族。
オオアリやケアリなどのヤマアリ亜科のアリと異なり、フタフシアリ亜科であるクロナガアリは、サナギになるときに繭を作らないので、サナギの形などもよく観察ができます。
羽化が近づくと白いサナギが黒くなってきます。

クロナガアリの飼育で気をつけることは、エサのタネを与えるときは、1週間ほどで食べきれる量に調節して与えることです。
一度に大量のタネをエサ場に入れてしまうと、働き者の働きアリは、すべてのタネを巣に運んでしまうことがあります。
すると、蟻マシーンや石膏飼育ケースの中でタネが発芽したり、カビが生えてしまったりするのです。
野外でも同じようにタネを集めているはずなのに、なぜこんなことがおきるのか??
実はクロナガアリは、地中に数メートルもの縦穴を掘ることが知られていますが、このように光も届かなくて、温度が一定の地中深くではタネは発芽しないようなのです。
そのため、クロナガアリたちはタネがたくさん収穫できる秋に、大量のタネを地中深くの巣に貯蔵して、翌年まで巣の中で貯蔵したタネを食べて暮らしているのです。
そんな習性があるため、タネを見つけたクロナガアリは、嬉しくてすべてを巣の中に運び込んでしまうのです。

しかし、飼育下では温度も高く、光も当たるためタネが発芽してしまいます。
アリたちの予想に反して発芽してしまったタネは、そのまま放置されることがほとんどなので、巣の中がモヤシのような草で一杯になってしまうことがあるのです。
そのため、飼育下では人がタネの量を調節する必要があるのです。

そして知人の研究者の方から、種以外でクロナガアリにオススメのエサを教えて頂きました。
なんとパスタです!?
人間が食べる普通の乾燥パスタです。
そうめんくらいの細いものが良いようです。
パスタは小麦から作られているので、原材料はタネなのでクロナガアリは大好きなようです。
これを小さく切ったものを、茹でたりせず、そのまま与えるのです。
海外でクロナガアリを飼育している方も、エサにパスタを与えているとのことです。
パスタなら巣の中で発芽する心配はありませんが、やはり与えすぎると食べ残しからカビが生える可能性があるため、働きアリが1匹で運べるほどの長さ(1〜2mm)に切ってから与えるようにしてください。
パスタでアリが飼育できるなんて面白いですね。

antroom at 09:43コメント(2)フタフシアリ亜科アリの飼育 

2013年07月10日

飼育用品とエサに新商品を追加しました。
エサ場
飼育用品はエサ場が追加です。
蟻マシーン2号ミニで使用しているエサ場を、石膏飼育ケースでも使用できるようにしました。
蓋の開け閉めが楽に行えるのと、今までの石膏飼育ケース用のエサ場よりも高さがあるため、アリの脱走防止にもなります。

昆虫ゼリー
そしてエサはゼリーが追加です。
AntRoomでも長年使用している高栄養ゼリーで、様々なアリに与える事ができます。

antroom at 19:57コメント(0)新商品 
飼育中の3匹のヨロイオオムカデたちを、繁殖させるために同居させました。
その前に雌雄なのかが不明なのですが、左の小さな個体は腹部先端腹側にあるオレンジの突起が、あきらかに他の2匹よりも小さいのでオスではないかと考えています。
ヨロイオオムカデを飼育してみて、とても丈夫で飼いやすいムカデだと分かりました。
代謝も低くて、エサは月に1〜2回程度で問題ありません。
あと3ヶ月で、飼育を開始して1年が経ちます。
ヨロイオオムカデ
ヨロイオオムカデは、性格がとても穏やかです。
おそらく現在知られている世界中のこの大きさのムカデで、素手で触って噛み付かないのはヨロイオオムカデだけではないでしょうか?
そして予想通り、同居をさせてもお互いまったく攻撃はしませんでした。
ヤスデしか食べないので共食いの心配もなし。
とても貴重なムカデなので、繁殖成功すると良いのですが。

antroom at 09:10コメント(4)アリ以外の生き物ヨロイオオムカデ 

2013年07月09日

沖縄に生息する、日本最大のハリアリ亜科であるトゲオオハリアリには、体型で区別できる女王という階級がありません。
すべての個体が発達した卵巣を持ち、産卵することができるのです。
しかしアミメアリのように、単為生殖によって繁殖をするわけではなく、コロニーの中で1匹だけがオスと交尾をしてメス(働きアリ)になる有精卵を生むことができるのです。

体型では区別できなくても、この女王役を見分ける事はできます。
トゲオオハリアリ
上が働きアリ役で、下がオスと交尾をした女王役の個体です。
何が違うかお分かりでしょうか?
※色が異なって見えるのは、使用しているレンズやストロボが異なるためで実際は同じ色です。
胸部(矢印)に、うっすら赤いかさぶたのような物がありますが、これがあるのが女王役の証拠なのです。
上の働きアリ役の胸部は、黒く窪んでいます。
これは翅芽痕(しがこん)と呼ばれるもので、羽化した時はすべての個体が持っているのですが、その巣にすでに女王役個体がいる場合は、羽化直後に他の仲間たちに翅芽痕を切り取られてしまうのです。
その他に、女王役は働きアリよりも腹部が若干大きい事が多いです。

トゲオオハリアリの女王役
翅芽痕の拡大写真。

トゲオオハリアリ
この写真に写っている中心の個体の胸部には赤い翅芽痕がありますが、周りの働きアリたちに足や体を噛まれています。
複数の仲間に噛み付かれ、押さえつけてから切り取るのです。
これが翅芽痕切り取りの儀式で、この巣にはすでに女王役がいるため、切り取られようとしているのです。
知らずに見ると、仲間同士で喧嘩をしているように見えます。

このように切り取られた個体は、オスと交尾することなく一生働きアリとして生きていくのです。
運よく?巣に女王役個体がいなかった場合、この翅芽痕は切り取られず、フェロモンでオスを誘って交尾をして女王役へとなれるのです。

翅芽痕は、このように写真で見ると赤くて分かりやすいのですが、肉眼で見るのはかなり困難で、特に野外で採集するときに見分けることはできません。
そのため、せっかく採集しても女王役が採れていないこともあります。
持ち帰ってから、撮影をしたり、実体顕微鏡を使って女王役を探すのです。

女王役が採れていない場合でも、飼育をしていると働きアリたちがどんどん産卵をします。
この卵はすべて無性卵ですのでオスアリとなります。
女王役がいる場合でも、働きアリが産卵をしているようで頻繁にオスが現れます。

今のところ、飼育下で計画的に女王役とオスを誕生させ、交尾をさせてコロニーを殖やすことに成功している唯一のアリです。

antroom at 21:05コメント(0)ハリアリ亜科 

2013年07月07日

この時期は様々なアリたちが結婚飛行を行いますが、最も見つけやすいのはケアリ属のアリたちです。
トビイロケアリ、カワラケアリ、クサアリの仲間、アメイロケアリなどを見つけることができます。
モリシタケアリ
体毛が少なくツルツルで細身な体型が特徴のモリシタケアリLasius capitatusの新女王。
モリシタケアリ
同じコロニーから採集した新女王とオス。
モリシタケアリ
しばらく観察していると、同じコロニーの女王アリにオスが積極的に交尾をしようとしていました。
野外でも、巣の入り口付近で同じような行動を見ましたが、このように同じ巣の雌雄で交尾をしてから飛び立つこともあるのでしょうか?

クサアリモドキ
同じくクサアリ亜族のクサアリモドキLasius spathepusの女王アリ。
モリシタケアリと同様、全身とても美しいツヤですが、がっしりとした体型です。
クサアリの仲間は、結婚飛行を終えるとケアリの巣に侵入して女王アリをころして巣を乗っ取ります。

続いてアメイロケアリ亜族のアメイロケアリ。
働きアリは黄色ですが、女王アリは黒くて一見ケアリの女王に見えますが、ツヤの感じや腹部の形などで簡単に見分ける事ができます。
アメイロケアリ
結婚飛行を終えて、トビイロケアリの働きアリを捕らえたアメイロケアリLasius umbratusの女王アリ。

アメイロケアリ
クサアリの仲間と同じく、アメイロケアリもケアリなどの巣を乗っ取るのですが、巣に侵入する前にこのように1匹の働きアリを捕らえて、アゴでくわえたまま巣の中へ突入するのです。
巣に侵入すると、当然ケアリの働きアリたちは警戒して攻撃をしますが、このようにケアリをくわえている事で、仲間の匂いがするので攻撃を受けにくくなるものと思われます。

アメイロケアリ
巣に受け入れられたアメイロケアリの女王アリは、トビイロケアリたちから口移しでエサをもらうことができます。
クサアリの仲間や、アメイロケアリのように、結婚飛行後に他のアリの巣を乗っ取る事を一時的社会寄生と言います。

他にもサムライアリ、トゲアリ、アカヤマアリなども他のアリの巣を乗っ取ります。
トゲアリは自分よりも巨大なクロオオアリの女王アリをころします。
トゲアリ
クロオオアリの女王を攻撃しようとしているトゲアリの女王。

これらのアリたちは、巣に侵入後に直接相手の女王アリをころすのに対して、アメイロケアリは直接攻撃をせずに、相手の女王アリをころしてしまうのです。
しばらくは、女王アリをころさずに同居をするのですが、1ヶ月ほど経ったころ、突然ケアリの働きアリたちが、母親である女王アリを攻撃してころしてしまうのです!
アメイロケアリの女王は、おそらく何らかの匂い物質を使い、本物の女王よりも女王になってしまうのです。
一時的社会寄生といっても、乗っ取り方は種類によって様々です。

antroom at 10:23コメント(0)ヤマアリ亜科 

2013年07月06日

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2013年7月6日(土)深夜2時25分〜2時55分放送のNexTでメレ山メレ子さんが出演!
メレ子さんが自宅で飼育しているアリや虫たち、虫イベントなどが紹介されます。
そして、蟻マシーン3号で飼育をしている、飼育3年目のムネアカオオアリも登場します。
是非ご覧ください。

antroom at 05:22コメント(2) 
飼育中のオキナワアギトアリOdontomachus kuroiwaeのコロニーから新女王が誕生しました。
オキナワアギトアリ
美しい女王アリ。
オキナワアギトアリOdontomachus kuroiwae
オキナワアギトアリのオス

別のコロニーから生まれたオスと2日間ほど同居をさせたところ、羽を抜いたのですが交尾したのかな?

antroom at 04:21コメント(0)ハリアリ亜科 

2013年07月04日

販売中の今年結婚飛行を終えた、クロヤマアリクロオオアリクロナガアリたちは働きアリの羽化が始まりました。
蟻マシーンで飼育をする場合は、お届け後にすぐに引越しをさせることができます。

antroom at 15:55コメント(0)新商品 
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