2007年05月09日

ヒメサスライアリの狩り

e99c9c3b.jpg日本にはヒメサスライアリが2種類生息しています。
そのうちの一種である、チャイロヒメサスライアリの狩りの場面を観察する事ができました。
このアリは沖縄本島北部のヤンバルにのみ生息していて、とても珍しいアリです。
僕の大好きなアリの一つで、毎回沖縄へ行くと、このアリを見つけることを目標にしています。

そして今回は運よく大コロニーを発見し、しかも狩りの場面を観察する事ができたのです。
午後4時ごろに、ヤンバルのジャングルを歩いていると、幼虫をくわえて走り回っているアメイロアリを見つけました。
始めは引越しでもしているのかと思いましたが、ばらばらに散っている姿は、引越しではないとすぐに気がつきました。
そして良く見ていると、同じくらいの細いアリがそこら中にいました。
これがヒメサスライアリだったのです!!
ヒメサスライアリはアメイロアリの巣に侵入して、幼虫やサナギを奪っていたのです。
枯葉をどけてみると、そこには数千匹ものヒメサスライアリの行列ができていて、アメイロアリだけではなく、その範囲にある小さなアリの巣を片っ端から襲っていたのです。
きれいな行列を作り、他のアリを襲っている姿は、まさにグンタイアリといった感じでした。
アリの幼虫を見つけると、始めは数匹の働きアリしかいませんが、数分後には数十匹ものグンタイアリが集まってきて、あっという間に幼虫を奪っていってしまうのです。
襲われた他のアリたちは、抵抗する事はなく、子供たちをくわえて逃げ出すのが精一杯です。

ヒメサスライアリは、繁殖期以外は毎日のように移動しながら暮らすアリで、決まった巣を作りません。
コロニーを探すために、枯葉を慎重にどけながら探していると、狩りの範囲は直径3m以上もありました。
そして2時間かけて、ようやく巣の中心を見つけることができました。
それは、地面に開いた、たった3mmほどの巣穴だったのです。
狩りが終わったのか、暗くなり始めた7時ごろから、働きアリがこの穴に戻ってきたのです。
その数はとても多く、1時間以上たっても次から次へと行列が帰ってくるのです。
この日は結局4時間もヒメサスライアリを観察していて、ジャングルに寝そべっていたので、全身をブヨに食われて大変な事になりました・・・

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