2010年06月07日

トゲアリ観察

今年初となるトゲアリ観察に行ってきました。
トゲアリは日本にトゲアリ、チクシトゲアリ、クロトゲアリ、タイワントゲアリの4種類が生息しています。

トクシトゲアリタイワントゲアリクロトゲアリ






左からチクシトゲアリ、タイワントゲアリ、クロトゲアリです。

ボルネオ産トゲアリボルネオ産トゲアリ








こちらはボルネオ産のトゲアリです。
全身に金色の毛が生えた美しい種類と、オオアリのように巨大なトゲアリです。

オーストラリアのトゲアリ←オーストラリアのトゲアリです。
白髪のような白い毛が生えていて、湾曲した大きなトゲが特徴です。
トゲアリ類の巣の作り方は、クロトゲアリのように、まるでツムギアリのように樹上に幼虫が吐く糸で巣を作るもの、トゲアリのように樹洞で暮らすもの、タイワントゲアリのように地中に糸で巣を作るなど、様々な場所で生活をします。

暮らし方は様々ですが、外見には共通した特徴があります。
それは、名前の由来にもなっているトゲでしょう。
肩や腰には鋭い棘があるため、一目見ればトゲアリだと見分けることができます。

そして、今回観察に行ったのはこちらのトゲアリです。
トゲアリ

















世界のトゲアリと比べても、まったく引けを取らないかっこよさです!
大きさ、色彩、トゲの大きさなど、本当に素晴らしい種類です。

習性もとても変わっていて、結婚飛行を終えた女王は、クロオオアリの巣に侵入して女王をころします。
クロオオアリをころすトゲアリそのクロオアリの体液を、自分の体に塗りつけるのです。
すると、周りにいるクロオオアリの働きアリたちは、トゲアリを自分たちの母親だと思い込んでしまうのです。
このように乗っ取った巣の中で、トゲアリはどんどん産卵をして、幼虫はクロオオアリが育てます。

トゲアリの初期のコロニーはクロオオアリとトゲアリが混生していて、巣は地中にあるのです。
そして、クロオオアリが寿命で死ぬと、完全なトゲアリのコロニーになってしまうのです。

そんなトゲアリを探すために、クヌギなどが多く生えた里山に行ってきました。

トゲアリが暮らす山



















トゲアリはクヌギやコナラ、杉や松などの根元付近にできた樹洞や朽ちた部分で暮らしています。

しばらく山を歩き続けていると、結婚飛行を行いそうなクロオアリを発見しました。
巣からは多くの羽アリが顔を出しています。

クロオオアリの女王クロオオアリ








先ほど紹介したように、トゲアリの新女王はクロオオアリの巣を乗っ取るため、生息地にはクロオオアリも多く生息している必要があります。

トゲアリの巣
ついに!トゲアリの行列を見つけることができました。
その行列はとても長く、10m以上もあって最後はクヌギの木の上へと続いていました。
行列を辿っていくと、ありました!トゲアリの大きな巣です。
クヌギの根元付近の朽ちてできた空洞に巣を作っていました。

トゲアリムネアカオアリを運ぶトゲアリ








やはり美しいアリですね!
トゲアリが捕らえたのか、それとも死んだものを拾ったのかは分かりませんが、ムネアカオオアリを運んでいる個体がいました。

トゲアリとアブラムシ

















アブラムシから甘露をもらうトゲアリ。
樹液や甘露などの甘い餌も大好きです。

この日は5つほどの巣を観察することができました。

次回はクロオオアリの巣に共生している、クロシジミの幼虫を探しに行ってきます!!

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