2010年12月12日
マレーシア調査 その4
ヒメサスライアリAを見に行くと、再び引っ越しを行っていました!
小松さんんが撮影を終えてから新居を探すと、木の根元の枯葉の中にあることが判明しました。
ここなら採集できそうです。


枯葉ごと素手で採集しますが、手は一瞬でアリだらけになります。
そして刺されると痛いです。
採集後のコロニーは、人工的に引っ越しをさせてハネカクシなどを採集しました。
数万匹のヒメサスライアリが、次から次へとバケツから出てきます。

行列は左から右に流れていて、ハネカクシなどが来ると、小松さんと学生さんが撮影して、最後に丸山さんが吸虫管で採集するという完璧な作業です。
このコロニーからは、4種のハネカクシが採集することができ、その中の一種です。

このハネカクシは、引っ越しの時にアリに運ばれる種類で、弱った仲間を運ぶ時と同じように、触覚の根元をくわえて運ばれます。


左:弱った仲間を運んでいるところ。
右:ハネカクシを運んでいるところ。
この日に採集したヒメサスライアリAは、4日間で4回の引っ越しを行いました。

引っ越しの距離は、だいたい20〜50mほどです。
それにしても毎日引っ越しとは、ヒメサスライアリも、その巣で暮らすハネカクシなども大変ですね。
今回のマレーシアでは、ヒメサスライアリA〜Hの8コロニー7種を見つけることができました!
一番見つけたかったアリだったので、こんなに多くのヒメサスライを見つけることができ、とても嬉しかったです。
それにしても、8コロニーも見つけたのに、種類が7種類とは驚きです。
前回の調査では、4コロニー4種見つけて、それも今回の種類とはかぶっていないので、合計12種類を見たことになります。
見つけるたびに、新しい種類が見つかると言うのは、生物の種類が多い、熱帯のジャングルの特徴かもしれません。
他の生物でも、1回しか見つけられなかったものが多数います。
そういえば、数日前にヒメサスライアリを観察中にダニにたかられましたが、そのダニが攻撃を始めてきました。
シャワーを浴びながら、体を調べると、脇周辺、腰周辺、股周辺などの皮膚の柔らかい場所に食いついています。
これが、引っ張って剥がす時が痛い!物凄く痛いのです。
しかも取ってからも、その傷口がかなり痛くて、触るとビリビリと激痛があります。
あれから半月以上たつ現在でも、傷口が痛みます。
朝食を食べているときに、腕の裏に付いているのが分かりましたが、見えない場所だったので隣にいた金尾さんに取ってもらいました。


上田さんは途中に風邪をひいてしまい、かなり具合が悪そうでしたが、昼も夜もマカランガ調査をしていました。

森の中を歩いていると、枯れ枝の先端でハエに寄生している冬虫夏草を発見しました。
ハエヤドリタケの仲間だと思います。
この枝には、2匹のハエが付いていましたが、菌に寄生されたハエは、同じような場所に来て死ぬのようです。
冬虫夏草に操作されているのかもしれません。
続いて見つけた冬虫夏草です。


東南アジアでよく見る、茶色くて大型トゲアリの行列を観察していると、地面で動かない個体(写真右)を見つけました。
その個体を良く見てみると、冬虫夏草に寄生されている個体だったのです!
体からは数ミリのキノコが生え始めていました。

これが数日後の姿です。
キノコはアリの栄養分を吸収しながら、勢いよく成長をしています。


左:小型ですが美しい色彩のオオアリ。
右:コツノアリの一種。

アジア最大のギガスオオアリがいました!
女王は3cm、働きアリも25mmと超巨大です。
大木の根元などに巣を作っています。
触ると大量の蟻酸を飛ばしてきます。


集団でバッタの死体の汁を吸う、美しいカメムシ。







そして、最後の夜に痛い出来事がありました。
この日は、山を登り始めると、たくさんのヤミスズメが集まってきます。
ヤミスズメは夜行性のスズメバチで、ライトなどの灯りに集まってきますが、襲ってくるようなことはないハチなので、あまり気にはしていませんでしたが、ヘッドライトにもたくさん飛んでくるので、一時消して、手持ちライトだけを使用していました。
すると、突然ふくらはぎに「ブス!ズキ!」っと激痛が!!
見てみるとヤミスズメが長靴の中に入ってしまい、怒って刺していました…
しかし、これは事故で、スズメバチが襲ってきたわけではないので、痛みを我慢して採集を続けました。
歩くたびにふくらはぎに激痛があり、想像以上の痛みです。
前回のマレーシアでは、丸山さんがまぶたを刺されていましたが、その時の痛みが分かりました。
しばらくすると、巨大ハシリハリアリを発見して、行列を観察していると、突然脇腹に激痛が!!
ハシリハリアリに刺されたのかと思いましたが、見てみるとTシャツにヤミスズメが噛みついて刺していました…
偶然Tシャツに止まった個体を、腕で押してしまったのか、それとも襲ってきたのかは分かりませんが、短時間で2匹にも刺されてしまいました。

その瞬間、あまりの痛みで全身から大量の汗が出てきました。
ハシリハリアリを観察する気力がなくなりました(笑)
この日は山の上まで登るつもりでしたが、痛すぎるため、近場で採集を続けることにしました。
刺された場所は、赤く腫れ上がり、水ぶくれになりました。

美しい巨大コロギス。


20匹ほどの行列で狩りをするクビレハリアリの一種。
巨大なイボイボナメクジはAtoposという属のものらしいです。


イボイボナメクジは、頭が白くて美しい色彩です。



なんと!4cmもある巨大なハサミムシがいました!
こんなに大きなハサミムシは初めて見ました。
しかもかっこいい。
一緒に写っているカマドウマもかわいい。
この日の夜は、スズメバチに刺された痛みで、ほとんど眠れませんでしたが、翌日には痛みはなくなりました。
朝食を食べてから採集に行こうとすると、吸虫管がありません。
きっと昨晩、ハチに刺されたときにでも落としたのかもしれません。
今回は3個の吸虫管を持ってきているので、採集には問題ないのですが、あの吸虫管は、今年1年を共にしたものです。
オーストラリア、マレーシア、バリ島、沖縄、石垣、西表、渡嘉敷などを一緒に旅をした大切なものです。
同じ吸虫管でも、あれが一番吸える気がするのです。

少し落ち込みながら、昨晩歩いた場所を探してみると、なんと発見できました!!
まさか本当に見つかるとは思っていなかったので嬉しかったです。
吸虫管も、なんだか喜んでいるように見えました(笑)

楽しい時間はあっという間です。
もう帰る日になってしまいました。
他の方々とは帰国日が異なるため、一足先に日本へ帰りました。

今回もこんなに楽しい調査に、ご同行させて頂き本当にありがとうございました〜!
みなさん、さようなら。
丸山さん、小松さん!日本でも一緒に採集行きましょうね。



帰りは、現地の方に駅まで送って頂き、電車で空港に向かいます。
ラフレシアのオシャレな電車がありました。
帰りの機内でも、ダニが脇腹に食いついているのを見つけました(笑)
今回は少し痛い思いもしましたが、無事に帰国することができました。
おわり。
小松さんんが撮影を終えてから新居を探すと、木の根元の枯葉の中にあることが判明しました。
ここなら採集できそうです。


枯葉ごと素手で採集しますが、手は一瞬でアリだらけになります。
そして刺されると痛いです。
採集後のコロニーは、人工的に引っ越しをさせてハネカクシなどを採集しました。
数万匹のヒメサスライアリが、次から次へとバケツから出てきます。

行列は左から右に流れていて、ハネカクシなどが来ると、小松さんと学生さんが撮影して、最後に丸山さんが吸虫管で採集するという完璧な作業です。
このコロニーからは、4種のハネカクシが採集することができ、その中の一種です。

このハネカクシは、引っ越しの時にアリに運ばれる種類で、弱った仲間を運ぶ時と同じように、触覚の根元をくわえて運ばれます。


左:弱った仲間を運んでいるところ。
右:ハネカクシを運んでいるところ。
この日に採集したヒメサスライアリAは、4日間で4回の引っ越しを行いました。

引っ越しの距離は、だいたい20〜50mほどです。
それにしても毎日引っ越しとは、ヒメサスライアリも、その巣で暮らすハネカクシなども大変ですね。
今回のマレーシアでは、ヒメサスライアリA〜Hの8コロニー7種を見つけることができました!
一番見つけたかったアリだったので、こんなに多くのヒメサスライを見つけることができ、とても嬉しかったです。
それにしても、8コロニーも見つけたのに、種類が7種類とは驚きです。
前回の調査では、4コロニー4種見つけて、それも今回の種類とはかぶっていないので、合計12種類を見たことになります。
見つけるたびに、新しい種類が見つかると言うのは、生物の種類が多い、熱帯のジャングルの特徴かもしれません。
他の生物でも、1回しか見つけられなかったものが多数います。
そういえば、数日前にヒメサスライアリを観察中にダニにたかられましたが、そのダニが攻撃を始めてきました。シャワーを浴びながら、体を調べると、脇周辺、腰周辺、股周辺などの皮膚の柔らかい場所に食いついています。
これが、引っ張って剥がす時が痛い!物凄く痛いのです。
しかも取ってからも、その傷口がかなり痛くて、触るとビリビリと激痛があります。
あれから半月以上たつ現在でも、傷口が痛みます。
朝食を食べているときに、腕の裏に付いているのが分かりましたが、見えない場所だったので隣にいた金尾さんに取ってもらいました。


上田さんは途中に風邪をひいてしまい、かなり具合が悪そうでしたが、昼も夜もマカランガ調査をしていました。

森の中を歩いていると、枯れ枝の先端でハエに寄生している冬虫夏草を発見しました。
ハエヤドリタケの仲間だと思います。
この枝には、2匹のハエが付いていましたが、菌に寄生されたハエは、同じような場所に来て死ぬのようです。
冬虫夏草に操作されているのかもしれません。
続いて見つけた冬虫夏草です。


東南アジアでよく見る、茶色くて大型トゲアリの行列を観察していると、地面で動かない個体(写真右)を見つけました。
その個体を良く見てみると、冬虫夏草に寄生されている個体だったのです!
体からは数ミリのキノコが生え始めていました。

これが数日後の姿です。
キノコはアリの栄養分を吸収しながら、勢いよく成長をしています。


左:小型ですが美しい色彩のオオアリ。
右:コツノアリの一種。

アジア最大のギガスオオアリがいました!
女王は3cm、働きアリも25mmと超巨大です。
大木の根元などに巣を作っています。
触ると大量の蟻酸を飛ばしてきます。


集団でバッタの死体の汁を吸う、美しいカメムシ。







そして、最後の夜に痛い出来事がありました。
この日は、山を登り始めると、たくさんのヤミスズメが集まってきます。
ヤミスズメは夜行性のスズメバチで、ライトなどの灯りに集まってきますが、襲ってくるようなことはないハチなので、あまり気にはしていませんでしたが、ヘッドライトにもたくさん飛んでくるので、一時消して、手持ちライトだけを使用していました。
すると、突然ふくらはぎに「ブス!ズキ!」っと激痛が!!
見てみるとヤミスズメが長靴の中に入ってしまい、怒って刺していました…
しかし、これは事故で、スズメバチが襲ってきたわけではないので、痛みを我慢して採集を続けました。
歩くたびにふくらはぎに激痛があり、想像以上の痛みです。
前回のマレーシアでは、丸山さんがまぶたを刺されていましたが、その時の痛みが分かりました。
しばらくすると、巨大ハシリハリアリを発見して、行列を観察していると、突然脇腹に激痛が!!
ハシリハリアリに刺されたのかと思いましたが、見てみるとTシャツにヤミスズメが噛みついて刺していました…
偶然Tシャツに止まった個体を、腕で押してしまったのか、それとも襲ってきたのかは分かりませんが、短時間で2匹にも刺されてしまいました。

その瞬間、あまりの痛みで全身から大量の汗が出てきました。
ハシリハリアリを観察する気力がなくなりました(笑)
この日は山の上まで登るつもりでしたが、痛すぎるため、近場で採集を続けることにしました。
刺された場所は、赤く腫れ上がり、水ぶくれになりました。

美しい巨大コロギス。


20匹ほどの行列で狩りをするクビレハリアリの一種。
巨大なイボイボナメクジはAtoposという属のものらしいです。


イボイボナメクジは、頭が白くて美しい色彩です。



なんと!4cmもある巨大なハサミムシがいました!
こんなに大きなハサミムシは初めて見ました。
しかもかっこいい。
一緒に写っているカマドウマもかわいい。
この日の夜は、スズメバチに刺された痛みで、ほとんど眠れませんでしたが、翌日には痛みはなくなりました。
朝食を食べてから採集に行こうとすると、吸虫管がありません。
きっと昨晩、ハチに刺されたときにでも落としたのかもしれません。
今回は3個の吸虫管を持ってきているので、採集には問題ないのですが、あの吸虫管は、今年1年を共にしたものです。
オーストラリア、マレーシア、バリ島、沖縄、石垣、西表、渡嘉敷などを一緒に旅をした大切なものです。
同じ吸虫管でも、あれが一番吸える気がするのです。

少し落ち込みながら、昨晩歩いた場所を探してみると、なんと発見できました!!
まさか本当に見つかるとは思っていなかったので嬉しかったです。
吸虫管も、なんだか喜んでいるように見えました(笑)

楽しい時間はあっという間です。
もう帰る日になってしまいました。
他の方々とは帰国日が異なるため、一足先に日本へ帰りました。

今回もこんなに楽しい調査に、ご同行させて頂き本当にありがとうございました〜!
みなさん、さようなら。
丸山さん、小松さん!日本でも一緒に採集行きましょうね。



帰りは、現地の方に駅まで送って頂き、電車で空港に向かいます。
ラフレシアのオシャレな電車がありました。
帰りの機内でも、ダニが脇腹に食いついているのを見つけました(笑)
今回は少し痛い思いもしましたが、無事に帰国することができました。
おわり。