2011年08月22日

クロシジミの産卵〜孵化

クロシジミの産卵の瞬間を観察するために、生息地へ行ってきました。
生息地に着くと、ススキに止まる成虫を発見。
クロシジミ
大型なシジミチョウです。

クロシジミ
この個体は、花の蜜を吸っていました。

気温が低い早朝は、あまり活発ではありませんでしたが、気温が高くなると多くの個体が飛び始めたのです。
そして、産卵の瞬間を観察することができました!
クロシジミ 産卵
ススキに止まるクロシジミの視線の先には、たくさんのクロオオアリがいます。
そして、このような場所に必ずと言ってよいほど一緒にいるのがアブラムシです。
クロオオアリは、アブラムシから甘露をもらうために群れていたのです。
そして、クロシジミの1令幼虫はアブラムシの甘露をエサとして、2令幼虫まで成長してからクロオオアリに運ばれるため、成虫はこのような場所に産卵するのです。
アリの存在は一切関係なく、ワレモコウさえあれば産卵するゴマシジミと比べると、クロシジミの方が生存率は高そうです。

クロシジミ 産卵
しばらくアリの動きを見ていたメスが、ついに動きました。
アリが最も群れている場所まで近づいて、葉の隙間に産卵をしたのです。
クロシジミの存在に気が付いたクロオオアリが、調べに来ましたが、気にせず産卵を続けていました。
この周辺には、他の個体が産卵した卵や、すでに孵化した幼虫がいました。

クロシジミの産卵
この個体も、アリをじっくり観察しています。

クロシジミ 産卵
産卵中のクロシジミ。
クロシジミの産卵には、クロオオアリの存在が重要で、アブラムシの存在は関係ありません。
稀にクロオオアリの巣の入り口付近の石などにも産卵することがあるそうです。

産卵された卵は、1週間以内に孵化します。
クロシジミ 孵化
孵化したばかりの1令幼虫。
クロシジミ 孵化
この個体は、卵の殻を食べていました。

そして、孵化した1令幼虫はアブラムシを探して歩き始めるのです。
クロシジミ 1令幼虫
アブラムシを探す目的は、アブラムシから甘露をもらうためです。
クロシジミの幼虫は、頭を細かく震わせて、アブラムシの腹部先端を刺激します。
すると、アブラムシは甘露の雫を出すのです!
まるでアリが触角でアブラムシの腹部を叩いて甘露をもらうのと同じような行動です。
クロシジミは、どうしたらアブラムシから甘露をもらえるのか知っているのです。
チョウの幼虫がアブラムシから甘露をもうとは、すごい光景です。

クロシジミ 1令幼虫
アブラムシの周りに群れている1令幼虫。
この時期は、クロオオアリはクロシジミに無関心です。
2令幼虫になるまで、アブラムシの甘露を飲んで成長します。

つづく・・・

クロシジミの生活 2〜3令幼虫

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