2012年12月27日
秋の北海道 ゴマシジミ調査
クロシジミと同じく、全国的に年々生息数が減っているゴマシジミ。
北海道ではある程度多くの個体が生息しているとのことで、生息環境の調査へ行ってきました。
北海道に行って驚いたことは、本州では標高の高い山に多く生息しているシワクシケアリ、ムネアカオオアリ、ヤマトアシナガアリ、キイロケアリなどが標高の低い街中付近にも普通に生息しているということ。
これらのアリは、山に行かないと生息していないと思っていましたが、標高ではなく気温が重要だとわかりました。

坂本さん
まず向かったのは、翌日高校の生物部の皆さんとゴマシジミ調査をする場所の下見です。

ゴマシジミの成虫はワレモコウの花に産卵するため、この花が生息場所の目印になります。
正常な花はまっすぐ伸びますが、ゴマシジミが入ったものは曲がることが多いです。

皆で手分けして、シワクシケアリの巣を探して目印を付けます。
シワクシケアリの巣を調べていると、北海道にゴマシジミが多いことに納得です。
とにかくシワクシケアリの生息密度が高いのです!
写真に写っている範囲だけでも、数え切れないほど多くの巣がありました。
今まで長野県の生息地を何箇所か調査したときは、ゴマシジミの前に、シワクシケアリを見つけるのに苦労するのです。
ゴマシジミは幼虫期間中に、かなり大量のシワクシケアリの幼虫を捕食するため、1コロニーで育てる数は限られています。
やはりゴマシジミを保護して生息数を増やすのには、まずはシワクシケアリの生息数を増やす必要があるのです。
シワクシケアリを見ると、普段見慣れたシワクシケアリとは外見が大きく異なる事に気が付きます。

上:今回草むらで見つけたシワクシケアリ
下:普段森で見ているシワクシケアリ
ゴマシジミが生息する草むらのシワクシケアリは、色が薄くて小型なのです。
今まで長野県の山で見慣れたシワクシケアリは、色が濃くて大型です。
実物を見ると別種かと思うほど違いがあります。
長野県のゴマシジミ生息地で見つけたシワクシケアリも、色が薄くて小型タイプでした。
これだけを見ると、ゴマシジミは色が薄くて小型タイプのシワクシケアリとしか同居しないようにも思えますが、過去に飼育した結果では、色が濃くて大型タイプのシワクシケアリでも、問題なく成虫まで育てることができたので、ゴマシジミにとってはどちらのシワクシケアリでも良いようです。
過去に森で見つかる色が濃くて大型タイプのシワクシケアリと飼育したゴマシジミ。
なぜ草むらと森で、こんなにもシワクシケアリの外見が変わるのかが気になります。
続いて別の場所へ移動して、シワクシケアリの巣を掘りゴマシジミを探す事になりました。

ヒグマのいる場所なので、効果があるのかは不明ですが、妻が前日に家にある鈴をかき集めて作った熊避け鈴を付けます(笑)

シワクシケアリの巣を掘る、河野さん、伊藤さん、坂本さん。

シワクシケアリの巣を掘りますが、なかなかゴマシジミは見つかりません。
そして数箇所目。
背丈よりも高く伸びる草が生い茂る草むらを掻き分けて入り、シワクシケアリの巣を掘っていると、突然美しい物体が。
ゴマシジミです!!!

シワクシケアリの巣の中で暮らすゴマシジミの幼虫。
やはり野外で見つけると感動しますね。
その後も複数のゴマシジミを見つけることができました。
この日の夜は銭湯で温まった後、坂本さんが北海道大学で研究をしていた頃から頻繁に通っていたという居酒屋へ。

今回北海道に来たのは、もちろんゴマシジミ調査が目的なのですが、せっかく北海道まで来たので、美味しい料理や魚介類を食べるのも楽しみの一つ。
特にグルメの伊藤さんにとっても大きな楽しみだったようです。

うわ〜!超美味しそ〜!!

日本酒も美味しかった!
虫や北海道の話で盛り上がり、最高に楽しく美味しい一日となりました。
翌日は早起きをして昨日下見をしたゴマシジミ生息地へ。
この日は高校の生物部の皆さんとゴマシジミ調査を行います。

ゴマシジミの調査方法を説明する坂本先生。
高校の生物部の皆さんは、貴重なゴマシジミの保全活動をしていて、どうしたら生息数を増やすことができるか考案中です。
北海道では、今はまだ身近に生息しているゴマシジミですが、保全活動をせずにいたら、将来どんどん生息数が減ってしまうことが予想されます。
そうなってしまってからでは手遅れなので、今から保全を行うという素晴らしい活動をされています。


シワクシケアリの巣の場所や、産卵したと思われるワレモコウの調査。
皆さん真剣です。

シワクシケアリの巣を掘る坂本さん。

皆で手分けをして巣を調べたところ、複数のゴマシジミを見つけることができました。
続いて高校の理科室で、アリの巣作りなどを行います。

アリの飼育方法を説明させて頂きました。

飼育容器の製作
午後は別の場所で、北海道の様々なアリや生き物を観察しました。

昼食はスープカレー!
温まる〜。イモ餅美味しい。

カワカツクガビル O. kawakatsuorum


新鮮な魚介類が並ぶ市場。

市場で買った刺身を切る伊藤さん


本当に楽しくて充実した北海道でした。
滞在中お世話になった、坂本さん、伊藤さん、高校の先生と生物部の皆さん、北海道大学の皆さんありがとうございました。
そして、滞在中は北海道に住む河野さんにいろいろな山や、美味しい店を案内して頂きました。
本当にありがとうございました!
美味しいものが多すぎて、東京に戻ったら体重が増えていました(笑)
北海道ではある程度多くの個体が生息しているとのことで、生息環境の調査へ行ってきました。
北海道に行って驚いたことは、本州では標高の高い山に多く生息しているシワクシケアリ、ムネアカオオアリ、ヤマトアシナガアリ、キイロケアリなどが標高の低い街中付近にも普通に生息しているということ。
これらのアリは、山に行かないと生息していないと思っていましたが、標高ではなく気温が重要だとわかりました。

坂本さん
まず向かったのは、翌日高校の生物部の皆さんとゴマシジミ調査をする場所の下見です。

ゴマシジミの成虫はワレモコウの花に産卵するため、この花が生息場所の目印になります。
正常な花はまっすぐ伸びますが、ゴマシジミが入ったものは曲がることが多いです。

皆で手分けして、シワクシケアリの巣を探して目印を付けます。
シワクシケアリの巣を調べていると、北海道にゴマシジミが多いことに納得です。
とにかくシワクシケアリの生息密度が高いのです!
写真に写っている範囲だけでも、数え切れないほど多くの巣がありました。
今まで長野県の生息地を何箇所か調査したときは、ゴマシジミの前に、シワクシケアリを見つけるのに苦労するのです。
ゴマシジミは幼虫期間中に、かなり大量のシワクシケアリの幼虫を捕食するため、1コロニーで育てる数は限られています。
やはりゴマシジミを保護して生息数を増やすのには、まずはシワクシケアリの生息数を増やす必要があるのです。
シワクシケアリを見ると、普段見慣れたシワクシケアリとは外見が大きく異なる事に気が付きます。

上:今回草むらで見つけたシワクシケアリ
下:普段森で見ているシワクシケアリ
ゴマシジミが生息する草むらのシワクシケアリは、色が薄くて小型なのです。
今まで長野県の山で見慣れたシワクシケアリは、色が濃くて大型です。
実物を見ると別種かと思うほど違いがあります。
長野県のゴマシジミ生息地で見つけたシワクシケアリも、色が薄くて小型タイプでした。
これだけを見ると、ゴマシジミは色が薄くて小型タイプのシワクシケアリとしか同居しないようにも思えますが、過去に飼育した結果では、色が濃くて大型タイプのシワクシケアリでも、問題なく成虫まで育てることができたので、ゴマシジミにとってはどちらのシワクシケアリでも良いようです。
過去に森で見つかる色が濃くて大型タイプのシワクシケアリと飼育したゴマシジミ。
なぜ草むらと森で、こんなにもシワクシケアリの外見が変わるのかが気になります。
続いて別の場所へ移動して、シワクシケアリの巣を掘りゴマシジミを探す事になりました。

ヒグマのいる場所なので、効果があるのかは不明ですが、妻が前日に家にある鈴をかき集めて作った熊避け鈴を付けます(笑)

シワクシケアリの巣を掘る、河野さん、伊藤さん、坂本さん。

シワクシケアリの巣を掘りますが、なかなかゴマシジミは見つかりません。
そして数箇所目。
背丈よりも高く伸びる草が生い茂る草むらを掻き分けて入り、シワクシケアリの巣を掘っていると、突然美しい物体が。
ゴマシジミです!!!

シワクシケアリの巣の中で暮らすゴマシジミの幼虫。
やはり野外で見つけると感動しますね。
その後も複数のゴマシジミを見つけることができました。
この日の夜は銭湯で温まった後、坂本さんが北海道大学で研究をしていた頃から頻繁に通っていたという居酒屋へ。

今回北海道に来たのは、もちろんゴマシジミ調査が目的なのですが、せっかく北海道まで来たので、美味しい料理や魚介類を食べるのも楽しみの一つ。
特にグルメの伊藤さんにとっても大きな楽しみだったようです。

うわ〜!超美味しそ〜!!

日本酒も美味しかった!
虫や北海道の話で盛り上がり、最高に楽しく美味しい一日となりました。
翌日は早起きをして昨日下見をしたゴマシジミ生息地へ。
この日は高校の生物部の皆さんとゴマシジミ調査を行います。

ゴマシジミの調査方法を説明する坂本先生。
高校の生物部の皆さんは、貴重なゴマシジミの保全活動をしていて、どうしたら生息数を増やすことができるか考案中です。
北海道では、今はまだ身近に生息しているゴマシジミですが、保全活動をせずにいたら、将来どんどん生息数が減ってしまうことが予想されます。
そうなってしまってからでは手遅れなので、今から保全を行うという素晴らしい活動をされています。


シワクシケアリの巣の場所や、産卵したと思われるワレモコウの調査。
皆さん真剣です。

シワクシケアリの巣を掘る坂本さん。

皆で手分けをして巣を調べたところ、複数のゴマシジミを見つけることができました。
続いて高校の理科室で、アリの巣作りなどを行います。

アリの飼育方法を説明させて頂きました。

飼育容器の製作
午後は別の場所で、北海道の様々なアリや生き物を観察しました。

昼食はスープカレー!
温まる〜。イモ餅美味しい。

カワカツクガビル O. kawakatsuorum


新鮮な魚介類が並ぶ市場。

市場で買った刺身を切る伊藤さん


本当に楽しくて充実した北海道でした。
滞在中お世話になった、坂本さん、伊藤さん、高校の先生と生物部の皆さん、北海道大学の皆さんありがとうございました。
そして、滞在中は北海道に住む河野さんにいろいろな山や、美味しい店を案内して頂きました。
本当にありがとうございました!
美味しいものが多すぎて、東京に戻ったら体重が増えていました(笑)
コメント一覧
1. Posted by こばやし@北海道 2012年12月27日 19:37
今年は素敵な皆さんとの出逢いがあって素晴らしい一年でした(^-^)
それもゴマシジミとシワクシケアリという不思議な生態を持つ生き物が繋いだ縁だと思います。
今年はありがとうございました!来年もよろしくお願いします。
また北海道に遊びに来てください(^-^)
生物班皆でお待ちしてます(^-^)
2. Posted by taku 2012年12月27日 21:39
小林様、北海道ではお世話になりました。
ゴマシジミ保全活動に参加させていただきありがとうございました。
なかなか簡単には行かないこともあるかと思いますが頑張ってください!
飼育方法などで分からないことがありましたらお気軽にご連絡ください。
また、北海道に行ったときはよろしくお願い致します。
ゴマシジミ保全活動に参加させていただきありがとうございました。
なかなか簡単には行かないこともあるかと思いますが頑張ってください!
飼育方法などで分からないことがありましたらお気軽にご連絡ください。
また、北海道に行ったときはよろしくお願い致します。