2013年12月25日

10月の沖縄本島 チャイロヒメサスライアリの見つけ方

10月末に沖縄本島に行ってきました。
この時期としては気温が低く、とても寒かったです。
天気予報では今シーズン1番の寒さで、12月並の寒さとのことです。
ヤンバルヤマナメクジ
森の中では、ヤンバルヤマナメクジの特大個体を数多く見つけることができました。
1年中みられるナメクジですが、この時期が最も多くの成熟個体を見かけます。

ハエトリグモ
クワズイモの葉の裏にいたハエトリグモ。

ガガンボ
ガガンボ

オキナワクガビル
薄暗い森の中の土の中で見つけたオキナワクガビルOrobdella shimadae。

ザトウムシ
小型ザトウムシ。

アミメアリ
アミメアリPristomyrmex punctatus

オオズアリ
地面に座ってアリの観察をしていると、オオズアリPheidole nodaがせっせと何かを運んでいました。
良く見ると植物のつぼみか種のようです。

オオズアリ
次から次へと同じものが運ばれてきました。

今回は雨が降り続いたため、ジメジメを好む生物たちを数多く見つけることができました。
ベッコウマイマイ
小型ベッコウマイマイ。

コウガイビル
ミミズやカタツムリを捕食する扁形動物のコウガイビルたち。

ジムカデ
頭部が白くて美しい小型ジムカデ。

オオムカデ
オオムカデの一種。
こちらは最大でも10cm程度と中型種。

ムカデ
あまり見かけないムカデ。
一見ノコバゼムカデに見えますが別種。

オオムカデ
種類不明のオオムカデ。
青くてとても美しい種類です。

オオムカデ
数日後に脱皮をしました。
脱皮直後はさらにきれい!

粘菌
黄色くて美しい粘菌。
このタイプのモジホコリの仲間はオートミールをエサに飼育することができます。

イボイボナメクジ
キセルガイなどの陸貝を捕食する肉食のイボイボナメクジ。

ケナガネズミ
夜の林道を歩いていると、木の上からガザガザと音がして何かが落ちてきました。
上を見るとケナガネズミDiplothrix legataが食事中で、食べカスを落としていたのです。
夫婦なのか、少し離れたところにもう1匹いました。
昔は個体数が少なく、滅多に見つからないネズミでしたが、ここ数年で個体数が増えてきて見つかる機会も増えてきました。
天敵である外来種のマングースやネコの駆除が成功しているためだと言われています。
しかし、残念な事にケナガネズミは路上を歩く事も多く、車に轢かれてしまう事故も多いようです。

オヒキコシビロザトウムシ
オヒキコシビロザトウムシ
久々に発見!
珍しいザトウムシです。
腹部先端からはトゲのような突起があります。
おそらくオヒキコシビロザトウムシParabeloniscus caudatusという種類だと思われます。
トゲや足の形から別種の可能性もありますが、似た種類を奄美大島からも見つけています。
ザトウムシ 奄美大島
ザトウムシ 奄美大島
奄美大島産

アシジロヒラフシアリ
アブラムシから甘露を集めるアシジロヒラフシアリTechnomyrmex brunneus。
南西諸島では、幅広い環境で最も普通に見られるアリです。

アシジロヒラフシアリ
アシジロヒラフシアリの幼虫は、丸くて変わった姿をしていますね。

この日はアリを専門に捕食するチャイロヒメサスライアリAenictus ceylonicusを探しました。
今まで数多くを見つけていますが、巣の中心部を見つけるのがとても困難なアリ。
沖縄で最も見つけたいのが、このアリの女王アリなのです。
ヤンバルニの森には幅広く生息していますが、地中性が強いため簡単には見つかりませんが、見つけるコツはあります。
チャイロヒメサスライアリ
見つけやすいのはこのような環境です。
森の中にある細い道で、道幅は広すぎず、適度に枯葉やコケなどの障害物があるのが良い気がします。
枯葉が積もった森の中では、行列は枯葉の下を通るので発見は困難ですが、このように枯葉の少ない場所では行列がむき出しになるため見つけやすいのです。
それでもアリは3mm以下と小型なので、中腰になり一歩一歩じっくりと地面を見ながら歩きます。
生息地の森の中は、日中でも薄暗いのでヘッドライトは欠かせません。

チャイロヒメサスライアリ
すると探し始めて5分ほどで発見!
ここまで短時間で見つけられたのは初めてです。

チャイロヒメサスライアリ
狩りの行列で、アメロアリを襲っていました。
幼虫やサナギを主食としますが、成虫のアリも襲います。
成虫を運ぶときは、このように足をすべて切り落としてから運びます。
この写真を見ると、足だけではなく触覚までもが切り落とされています。

チャイロヒメサスライアリ
アミメアリが近くにたくさんいましたが、チャイロヒメサスライアリは無関心です。
襲うアリには好みがあり、同じ場所に数多く生息しているアミメアリやアシジロヒラフシアリは襲われているところを一度もみた事がありません。
ケブカアメイロオオアリやオキナワアギトアリなどの大型種も襲いません。
襲われているアリで最も目にするのはアメイロアリの仲間で、他にもオオズアリ、コツノアリ、ヒメアリ、ウメマツアリ、シワアリなどがターゲットとなります。
残念ながら行列の方向が分からず、今回も巣の中心部は見つからず。

コメント一覧

1. Posted by ジーク   2013年12月27日 21:17
オキナワクガビルの次のザトウムシ、見たことない種類です。触肢もなんだか異様な感じですね。
2. Posted by taku   2013年12月28日 09:58
見つけたとき、同じく見慣れない種類だな〜と感じました。
お土産に持ち帰ればよかったです。

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