2015年12月31日
小型ヒメサスライアリの女王やハネカクシ

マレーシアの森で、日本の種にそっくりな小型ヒメサスライアリの行列を見つけました。
しかも、その行列をよく見ると、狩りの行列ではなく引っ越し行列だったのです!!
上の写真を見ると、中心の個体は丸い形の幼虫を運んでいますが、これは獲物である他のアリの幼虫ですが、その他の個体が運んでいる細長い幼虫はヒメサスライアリの幼虫で、これを運んでいるということは間違いなく引っ越しなのです。

このタイプの小型ヒメサスライアリは地中性が強く、行列は枯葉の下や地中など見えない場所を通ることが多く、引っ越し行列は滅多に出会えません。
これは女王や好蟻性昆虫を見つける最大のチャンス!

ちなみに、こちらが沖縄のヒメサスライアリです。
大きさや形は、本当に日本のヒメサスライアリにそっくりです。
行列の観察を始めてわずか数分。

えっ!?え〜〜〜〜!!
なんといきなり女王様が現れたのです。
このタイプの女王を初めて見れて感動!!
まだ見たことのない、日本のヒメサスライアリの女王アリもこんな姿をしているのでしょうか。


その後も行列を観察していると、シミが現れました!
さらに嬉しいことに、行列の最後には複数のハネカクシが現れたのです!
ものすごく早く走るハネカクシで、嬉しさによる興奮と、逃がしてはいけないという緊張で、来た瞬間吸虫管を持つ手が震えましたが、無事に採集することができました。
日本のヒメサスライアリは何度も見つけていますが、未だ引っ越し行列は一度も見たことがありません。
ヒメサスライアリのビバークや引っ越し行列から、まだ誰も見たことのない女王アリや好蟻性生物を見つけ出すのが沖縄での最大の目標でもあります。
今回似たような種の引っ越し行列から、シミやハネカクシを見つけられたことで、日本のヒメサスライアリにも、もしかしたらハネカクシなどがいるのではないかと夢が膨らみます。