2016年12月25日
ハマタグンタイアリの女王現る!

ハマタグンタイアリの引っ越し行列から好蟻性生物探し。

数多くの好蟻性生物が見つかりましたが、もう一つ、今回こそグンタイアリの女王アリが見たいという気持ちがありました。
実は前回のペルーでは、バーチェルグンタイアリの引っ越し行列を観察できたのですが、すでに女王は通り過ぎてしまっていたようで見ることができず、未だグンタイアリの女王を見たことがなかったです。
限られた短い滞在期間中に、引っ越し行列が見れるチャンスなどそう何度もあるものではないのです。
何としても今回のフレンチギアナでは、グンタイアリの女王を見てみたいという気持ちがあったのです。

そして、ついに女王アリが歩いてきたのです!!

やっとグンタイアリの女王アリを見るという夢が叶いました。
前回のペルーで見れなかったのがとても心残りだったので、本当に嬉しい瞬間でした。
この女王アリを見るために遠い南米まで来たのです。

その姿は、思った通り停滞期のため腹部の肥大した状態だったのです。

すごい!これが100万匹を超える娘を持つ母親です。

かっこよすぎる・・・。

よく見ると胸部に大きなダニが寄生しています。

撮影のため一時的に採集しました。
胸部と腹柄節の突起がすごいですね。

撮影中にも、どんどん出てくる卵。まさに産卵マシーン!
通常他のアリは1個ずつ卵を産むのですが、これを見ると2列になって途切れず押し出されるように出てきています。
一体、産卵期は一日何個の卵を産んでいるのでしょうか?

女王様を見てあまりに興奮する僕の姿を見た丸山さんが、「一緒に撮ってあげるよ」と記念撮影をしてくれました。
↓写真を見て驚きました。

女王アリがカメラ目線!なんか嬉しい。
急いで撮影を終えた後は、「ありがとうございました」と拝みながら行列に戻しました。

行列に戻した瞬間、大量の兵隊アリたちが護衛のため女王アリの周りに集まりました。
しばらくして落ち着くと、女王アリは行列を歩いて行きました。
グンタイアリのコロニーを巨大生物に例えるなら、この女王アリは心臓です。
女王がいなくなれば、百万匹を超える働きアリが目的を失い死を待つだけの存在になります。
それを考えると、この女王アリを軽い気持ちで標本にするなどと言ったことはできません。
そう言えば、この後行列がビバークとして利用した場所が面白かったです。
つづく・・・
コメント一覧
1. Posted by アリ好き 2016年12月25日 11:51
単純な質問なんですが数が多過ぎて手におえないとは思うんですが女王単独から飼育すればクロオオアリのように飼育可能なんでしょうかね?
また、パラポネラのように輸入されないのには飼育できないような訳があるのでしょうか?
2. Posted by 横山裕子 2016年12月26日 07:10
素人の質問ですみません。
アリについたダニを捕食する生き物はいるのですか?仲間のアリがダニをとってくれることはないんですか?
女王アリは柔和な御顔でしたが、巨大な牙をもつのは兵隊アリだけですか?牙をもった兵隊アリもメスなんですか?
グンタイアリも、結婚飛行をするのですか?
お時間のあるときに気が向いたら教えてください。お願いします。
アリについたダニを捕食する生き物はいるのですか?仲間のアリがダニをとってくれることはないんですか?
女王アリは柔和な御顔でしたが、巨大な牙をもつのは兵隊アリだけですか?牙をもった兵隊アリもメスなんですか?
グンタイアリも、結婚飛行をするのですか?
お時間のあるときに気が向いたら教えてください。お願いします。
3. Posted by taku 2016年12月26日 11:04
グンタイアリは通常のアリのように、結婚飛行はしないのです。
コロニーで少数の新女王が誕生すると、そこに別コロニーからオスが飛んできて、コロニーの中にいる新女王と交尾をします。
交尾を終えると、コロニーから一部の働きアリを引き連れて巣別れをするのです。
そのため、初期の段階からすでに大量の働きアリがいるのです。
飼育には動物園のような巨大なスペースが必要になります。
コロニーで少数の新女王が誕生すると、そこに別コロニーからオスが飛んできて、コロニーの中にいる新女王と交尾をします。
交尾を終えると、コロニーから一部の働きアリを引き連れて巣別れをするのです。
そのため、初期の段階からすでに大量の働きアリがいるのです。
飼育には動物園のような巨大なスペースが必要になります。
4. Posted by taku 2016年12月26日 11:07
これらのダニは、長年グンタイアリと暮らしてきた好蟻性の種で、アリに見つからないように科学擬態をしていたりします。
周りのアリたちは、女王アリの体の一部だと思っているはずです。
このダニを拡大すると、毛の生え方などもアリの体に似ていることが分かり、仲間のアリが触れた時にも違和感がないようにしているのかもしれません。
巨大な牙を持つのは、働きアリの中でも兵隊と呼ばれる大型個体です。
働きアリも兵隊アリもすべてメスになります。
周りのアリたちは、女王アリの体の一部だと思っているはずです。
このダニを拡大すると、毛の生え方などもアリの体に似ていることが分かり、仲間のアリが触れた時にも違和感がないようにしているのかもしれません。
巨大な牙を持つのは、働きアリの中でも兵隊と呼ばれる大型個体です。
働きアリも兵隊アリもすべてメスになります。
5. Posted by 横山裕子 2016年12月26日 22:31
早々のご回答ありがとうございました。
新女王のところにやってきたオスアリはどうなっちゃうんでしょう。やはり、そこで人生を終えるんでしょうか。
それにしても、アリは種によって生き方も姿も多様です。すごいです。
新女王のところにやってきたオスアリはどうなっちゃうんでしょう。やはり、そこで人生を終えるんでしょうか。
それにしても、アリは種によって生き方も姿も多様です。すごいです。
6. Posted by taku 2017年01月05日 15:59
そうです、オスは女王と交尾をするためだけに存在しますので、交尾を終えると死んでしまいうです。
アリは世界に一万種以上いるので、その暮らし方はまったく違うのです。
アリは世界に一万種以上いるので、その暮らし方はまったく違うのです。