2017年03月25日
口髭を収納するサスライアリ

東南アジアに生息するモトサスライアリ Dorylus laevigatus。
赤い体に湾曲した大顎など、最高にかっこいいアリです。
生息地では、それほど珍しいアリではないのですが、この種はとにかく地中性が強くて、行列も地下を通るため観察の難しいアリです。
巨大な女王アリと、膨大な数の働きアリで地下に巨大コロニーを作ります。
そして、数々の好蟻性生物が同居をしていて、いろいろな意味で魅力的なアリ。

サスライアリはアフリカに数多く生息するアリで、南米のグンタイアリのような暮らしをしています。
世界最大のアリといえば、3cm前後のパラポネラ、ブルドックアリ、ギガスオオアリ、ディノポネラなどが有名ですが、実はサスライアリの女王アリが体長50mmを超えるので世界最大のアリなのです。

そして働きアリには大小様々な大きさがあり、各サイズを並べてみるとこんな感じです。
一番小さな個体が2mmほどで、最大サイズは10mmほどとなります。

50mmにも達する女王アリは見たことはありませんが、大きさを比較してイメージしてみるとおそらくこんな感じです(笑)
世界で最も見てみたいアリはサスライアリの女王アリです。

アゴを大きく開いて威嚇する兵隊アリ。
働きアリには大小様々な大きさがあり、大型個体は大きなアゴを持ちます。

指を近づけると当然噛まれます。

東南アジアのサスライアリは噛まれても大して痛くはありませんが、サスライアリの本場であるアフリカの種は、噛まれた瞬間に皮膚が切り裂かれて激痛らしいです。
いつかアフリカのサスライアリに噛まれてみたい!!!!

撮影した写真を見返していたら、あることに気が付きました。
この写真の右個体の口をご覧ください。
アゴの間にある口には、他のアリと同じくヒゲがあります。
ここでエサを舐めたりするのです。
そして↓の写真をご覧ください。

蓋がしまって口髭が完全に収納されています!
左の個体も蓋がしまっている状態です。
モトサスライアリは完全地中性なので、地下に穴を掘る時や移動するときには蓋をしてヒゲを守っているのではないかと思いました。

これをみて、メクラネズミ、タケネズミ、ハダカデバネズミなどの、地中性げっ歯目を思い出しました。
これらのネズミたちは、前歯を使って地下に長いトンネルを掘るのですが、この時に口の中に土が入らないように、唇より前に前歯が出ているのです。
つまり、前歯を開いても唇は閉まっているので中に土は入らないのです。
コメント一覧
1. Posted by ナナシアリ 2017年03月28日 13:45
いつもブログ楽しみにしています!
アフリカ産サスライアリについて述べてるサイトがあったので参考までにリンク載せておきます。
いつかこんなアリを生で見れたらなぁ...
http://antsofafrica.org/ant_species_2012/dorylus/dorylus_rufescens/dorylus_rufescens.htm
アフリカ産サスライアリについて述べてるサイトがあったので参考までにリンク載せておきます。
いつかこんなアリを生で見れたらなぁ...
http://antsofafrica.org/ant_species_2012/dorylus/dorylus_rufescens/dorylus_rufescens.htm
2. Posted by taku 2017年03月30日 03:35
サスライアリの写真は、この標本含めて少数しか見つかりませんよね。
海外の番組でサスライアリとシロアリの闘いを撮影したものがあるのですが、それには生きた女王の姿が写されています。
いつか生きた女王を見つけてみたいです。
海外の番組でサスライアリとシロアリの闘いを撮影したものがあるのですが、それには生きた女王の姿が写されています。
いつか生きた女王を見つけてみたいです。