2017年03月19日

虫嫌いは克服できるのか?

みなさん苦手な虫はいますか?
ゴキブリ、毛虫、ムカデ、クモ、ナメクジ、ヘビなど、誰もが一つや二つは苦手な生物がいるものです。
僕の周りには人から変人呼ばわりされるほどの、すごいレベルの生き物好きの人たちがたくさんいますが、そういう人たちに出会うたびに「苦手な生き物はいますか?」と質問をするのですが、そんな生き物好きな人達ですら何かしら苦手なものがあるのです。
そんな苦手なものは克服できるのでしょうか?
そのためには、なぜ苦手なのか?その理由を考え、その生き物のことを知ること、そして何よりも克服したいという気持ちが一番大切だと思います。

かわいい虫たち
人から嫌われることの多い生きものたちですが、どれも僕の大好きな生き物たちです。
しかし、唯一苦手な虫がいます。
過去のブログを読んで頂いている方はご存知かと思いますが、それは毛虫です!

クヌギカレハ
毛虫の中でも巨大なクヌギカレハやマツカレハなどがとにかく苦手なのです。
以前ヤンバルの茂みを歩いている時に、手の甲に巨大なクヌギカレハが付いていたことがあり、あの時はしばらく茂みに入るのが怖くなるほど大きな精神的ダメージを受けました(笑)
毛虫が苦手な人は多いと思いますが、実は虫好きの人たちの中にも毛虫嫌いの割合は驚くほど高いのです。
毛虫は人を本能的に怖がらせる何かがあるような気がしています・・・。

なぜ人は虫を恐れるのか?その理由は人それぞれです。
過去に刺されたり噛まれたりして痛い思いをしたり、知らぬ間に体にくっついていてびっくりした経験から苦手になったり。
もしこのような経験がないにもかかわらず苦手な場合、最も多い原因は周りの人の影響だと思っています。
幼い時は親、小学生くらいになると周りの友達の影響を大きく受けます。
子どもは親から危険を学びます。
これは生きるために大切なことですが、実際は無害な虫であっても、親がそれを見て悲鳴をあげたり逃げたりすれば、当然子ども虫が怖いと感じるようになります。
僕は毛虫が苦手ですが、息子の前で毛虫を怖がったことはなく、毛虫が苦手だと話したことも一度もありません。
息子が毛虫を見つけたときは、「毒があるから触れないけど、よく見るとキレイだね。」と話して近くで観察をします。
子に危険を教えるのは親の大切な役目ですが、自分が苦手だからと言って、その恐怖心を子供に植え付ける権利はないのです。
毒があって危険な生物を子供に伝える時は、何をするとどのように危険なのかを正確に伝えるのであって、気持ち悪いから近寄らないようにするのとは、まったく意味が違ってきます。

クロゴキブリ
これに当てはまる虫と言えば何と言ってもゴキブリでしょう。
ゴキブリは刺したり噛んだりすることはないのになぜこんなにも嫌われているのか?
きっと自然がたくさんあり、家の中にも虫が頻繁に入ってくるような昔であれば、誰もゴキブリなんて気にしなかったはずです。
それが現在は徹底的に自然を破壊し、土はアスファルトで固め、街中では虫の姿は少なくなり、さらに家の隙間もなくなったことで、室内に虫が入ってくることがなくなりつつあります。
そんな虫一匹の侵入すら難しくなった現代でも、ゴキブリはいつの間にか室内に入り込んで繁殖をします。しかも大きい!
ゴキブリは外見で嫌われるというよりも、虫が侵入しないはずの室内でいつの間にか増えているのが現代の日本人には許せないのでしょう。
見た目が可愛いと評判のナナホシテントウやモンシロチョウだって、もしゴキブリのような生態で家の隅で増えていたらゴキブリと同じ扱いをされているはずです。
そして、大人がゴキブリを見て叫び恐れることで、その意味すら分からない幼い子供へ恐怖心だけが代々受け継がれていくのです。
森を切り開き、生きものたちが暮らす場所を散々破壊して、自分たちが住む家を建てたのに、その家に虫が入ることを許せない人間・・・。

虫採集
幼いころは公園や雑木林で虫を採集して触っていたのに、中学生や高校生くらいになると虫が触れなくなるというパターンも多く見られますが、これは周りの友達も成長するに従い勉強や部活やゲームなど様々なことをするようになり、いつの間にか自然の中で遊ぶ時間が減り、「昆虫採集などをするのは子どもっぽいこと」などと思われたりします。
このように興味が薄れた時こそ、恐怖心が入り込みやすい時期でもあり、興味もないし、毒があったり噛みついたりするかもしれないし、知らないものに触らないに越したことはないと、いつの間にか虫は怖いと思い始めてしまうのです。
ペットショップで仕事をしたり、イベントで虫の展示をしてきた経験から、虫を見て悲鳴を上げる人を数え切れないほど観察してきました。
自分が好きな虫を見て他の人が悲鳴を上げても、僕はまったく悲しくはありません。
なぜなら、幼いころから人は虫が苦手な人が圧倒的に多いことや、自分が好きな生き物は一般的に嫌われていることが多いことを知っているからです。
そして何より僕も毛虫が怖いと思うので、虫が苦手ない人の気持ちも分かります。
しかし、そのような場では、その生き物を好きな人がたくさん来る場所なので、いくら自分が苦手だからと言って大声で叫ぶのはよくないと思いますが・・・。
そして、あなたが苦手な生物は、本当に「自分」の気持ちなのか考えてみる必要があるかもしれません。
自分でも気が付かないうちに、他人の意見に流されてはいないでしょうか?

話がそれてしまいましたが、僕は毛虫に怖いと感じてしまう自分が昔から嫌で、なんとか克服しようと考えてきました。
毛虫嫌いを克服するために図鑑で毛虫について調べたり、野外で見つけた時は近距離で撮影したり、巨大なマイマイガの幼虫を自宅で飼育をしたりもしました。
そして徐々に毛虫が怖いという気持ちは薄れてきましたが、やはり巨大なカレハガの幼虫だけがどうしても苦手だったのです。
これを克服するには、じっくりと近くで観察する必要があると考えました。
そして、石垣島でそのチャンスがやってきました。

イワサキカレハ
森を歩いていると枝を歩くイワサキカレハを発見!
まずは撮影したり近くでじっくり隅々まで観察をします。
体の淵に毛が生えていて、頭には白髪のような毛が生えていて、頭部近くの背中には黒い毒針毛が見えます。
じっくり見ているうちに、だんだん恐怖心が薄れてきます。
恐怖心を克服するためには見ているだけではなく、やはり触ってみるのが一番!
猛毒を持つイワサキカレハですが、その毒は背中の毛にあるため、手の上に乗せるだけなら大丈夫と、事前に毛虫に詳しい杉本さんに聞いていました。
何より僕が怖いのは毒ではなく外見なので・・・。
枝を歩いているイワサキカレハの前に、指を置いて登らせようとしたのですが、指に触れた瞬間に異変を感じたイワサキカレハが頭部を下に隠して、背中の毒針毛をジャキっと出したのです!
危うく刺されるとこでした・・・。

イワサキカレハ
その後、やり方を変えて慎重に怒らせないように優しく扱い、無事に手に乗せることに成功しました!!

イワサキカレハ
手に乗せてみれば、意外と可愛いじゃないですか。
今まで見た目だけで気持ち悪いなんて思ってしまいごめんね。
人を見た目で判断するなんて、人としてやってはいけないことと誰もが知っているのに、人はあらゆる生物を見た目で判断して差別をしています。

クヌギカレハ
今回触った個体は若くてまだ小さかったので、次回は上の写真のような10cmを超える特大サイズを触ってみようと思います。
さらに、カレハガの仲間は幼虫期間が長いので、長く飼育が楽しめると杉本さんに教えてもらったので、次回は食草や飼い方を調べて、持ち帰って自宅で育ててみようと思います。

※イワサキカレハは猛毒で刺されると大変なことになるのでご注意ください。
↑きっと言われなくても誰も触りませんよね(笑)

コメント一覧

1. Posted by 通りすがり   2017年03月19日 13:36
この前、絵本のブログでコメント残したものです

今回のブログはいつになく熱いですね
うちのレオパ用に虫餌を買いに行ったとき、爬虫類を取り扱うショップの中なのに生き物見て「気持ち悪い〜」とか言ってる女がいて、非常に不快になったことを思い出しました
なので、お気持ちはよく分かります(笑

そういえば、あのあと絵本買って、子供と楽しく読ませてもらいました
2. Posted by taku   2017年03月19日 13:38
僕は自分でもなぜ毛虫が苦手なのかよくわからず、毛虫嫌いの自分がずっと嫌だったので、今回手に乗せることができて嬉しかったです(笑)
絵本を読んで頂けたようでありがとうございます!!嬉しいです。

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