2017年04月01日
身近なアリほど面白い!

熱帯で最も普通に見かけるアリの一つアシナガキアリ。
日本でも南西諸島では街中などで普通に見ることができます。
巣は広範囲に広がり、一つの巣にたくさんの女王アリがいます。
あまりに身近なアリで、ついつい見過ごしてしまいそうですが、このようにコロニー数も多くて広範囲にいるアリこそ、様々な生き物が関係を持っているのです。
沖縄のアシナガキアリの巣でも、シロオビアリヅカコオロギ、フタオビアリヅカコオロギ、ミナミアリヅカコオロギ、チャイロクビナガカメムシ、ヒゲブトテントウダマシ、トゲシリグロハネカクシ、オカチョウジ、ヤスデやダニ、ベンガルバエなどを見つけることができ、海外のアシナガキアリも同じくいろいろ見つけることができます。

東南アジアのアシナガキアリの巣の中ではアリスアブが見つかります。

こちらが成虫です。
日本のアシナガキアリからはアリスアブは見つかっていません。

腹部に蜜を蓄えて巣に帰る働きアリ。
巣の中だけではなく、巣の外でも様々な虫と関係を持っています。
草や木の登る働きアリは、アブラムシ、カイガラムシ、ツノゼミから甘露を収穫するので、アシナガキアリがたくさんいる草を見ると、これらの虫を見つけることができます。








いろいろな虫たちが、アシナガアリを惹きつけることで外敵から守ってもらっています。

巣の入り口や引っ越し行列では、肉食のベンガルバエがアシナガキアリが運ぶ幼虫を狙っています。
アリと関係を持つ生物を観察するなら、身近なアリほどいろいろ見れることが多いのです。