2018年07月14日
乗っ取り乗っ取られるアリの世界

先月採集したクロクサアリの女王アリ。
クロクサアリの女王は、体も腹部も小さくて、まるで働きアリのような体型ですが、こんなに小さいのによくあれだけ大規模なコロニーを作れるものです。
クロクサアリは結婚飛行を終えると、アメイロケアリの巣を乗っ取ります。
アメイロケアリはトビイロケアリの巣を乗っ取りますので、クロクサアリはトビイロケアリの巣を乗っ取ったアメイロケアリの巣を乗っ取るのです。

野外でもクロクサアリの初期コロニーは、このように黄色のアメイロケアリと一緒に暮らしているのを見ることができます。
自宅近所の公園にも、数年前まではこのような巣がありましたが、現在はアメイロケアリはすべて死に、クロクサアリだけのコロニーになっています。
アリの世界は複雑ですね。
しかし、今回ちょうどトビイロケアリをたくさん確保していたため、トビイロケアリと一緒に暮らしてもらっています。

数週間たった現在は、トビイロケアリの働きアリたちに無事女王として受け入れられて口移しでエサをたくさんもらっています。
最初は小さかった腹部が、だいぶ膨らんできました。
すでに産卵も始っています。