2019年07月19日

他のアリの巣を乗っ取るアリたち

ジメジメしたこの季節は、様々な種類のアリたちが結婚飛行をします。
夜の街頭にはケアリの仲間の女王が多くみられます。
そして、他のアリの巣を乗っ取るアリたちも、様々な種類を見つけることができます。

サムライアリ
サムライアリの結婚飛行も始まっています。
サムライアリの女王は、交尾を終えるとクロヤマアリの巣に侵入して巣を乗っ取ります。

アメイロケアリ
トビロケアリの巣を乗っ取るアメイロケアリやヒゲナガアメイロケアリたち。
女王の多くは、このようにトビイロケアリの働きアリを咥えながら歩いているのを見ることができますが、乗っ取りは決して楽ではなく、トビイロケアリに捕まってしまう個体がほとんどです。
乗っ取りに成功した個体は一気に大量に産卵をして、飼育下で観察したところ1年で数千匹にまで増えました。

ヒラアシクサアリ
このアリは、クサアリモドキからヒラアシクサアリに和名が変わりました。
たしかに、クサアリ亜属なのにクサアリモドキというのはおかしいです。
このアリの女王はクサアリの中では足が平たく太いのでヒラアシクサアリの方がよいと思いますが、今までずっとクサアリモドキだったので名前が変わるとややこしいですね。
ヒラアシクサアリもアメイロケアリと同じくトビイロケアリの巣を乗っ取ります。

ヒラアシクサアリ
こちらは現在飼育中のコロニー。
カートン製の巣を作っています。
去年の7月に結婚飛行をした女王で、現在働きアリは数千匹にまで増えています。
アメイロケアリと同じく産卵数が多く、去年羽化が始まって1ヶ月ほどで1000匹は超えていました。

antroom at 09:36コメント(0)採集・野外  

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