海外のアリ

2021年02月13日

ホンウロコアリの女王
南米に生息するホンウロコアリ Daceton armigerum。
アゴもすごいですが、胸部のトゲとかすごいですね。
何よりすごいのが、その大きさです。
ウロコアリの仲間はどれも2mm前後と小型で、薄暗い森の中でひっそり暮らしているもの。
しかし、このホンウロコアリは体長が1cm以上もあり、樹上性で木の幹を活発に上り下りして暮らしているのです。
大きさも行動も、ウロコアリの仲間とは思えません。
ウロコアリ好きなら誰もが一度は見てみたいと思うはずです。
ペルーで生きた姿を見たときは本当に感動でした。

ホンウロコアリの女王
アゴを180度に開いて攻撃態勢。
ウロコアリやアギトアリのように、アゴを一気に閉めて獲物を捕らえます。
小昆虫以外にも、ツノゼミの出す甘露なども大好物です。

ホンウロコアリ
甘露などは口移しで仲間と分け合います。
過去の写真を見返していたところ、ホンウロコアリの女王を紹介していなかったことを思い出しました。

ホンウロコアリの女王
初登場!
これが巨大ホンウロコアリの巨大女王です。

ホンウロコアリ
かっこよすぎる・・・。

ホンウロコアリ
アゴを開いて威嚇中。

ホンウロコアリの女王
ホンウロコアリに会いに南米行きたい・・・。






antroom at 08:13コメント(0) 

2020年05月14日

朝倉書店「外来アリのはなし」
朝倉書店「外来アリのはなし」が届きました。
ありがとうございます。
これはすごい本です。
全国で問題になっているヒアリなど、世界中で問題になっている外来アリについて、広く深く紹介されています。
アリ全般の生態も学ぶこともできます。

IMG_2314
すごい方々が書かれています。
いつもお世話になっている方もたくさん。
正座して読ませていただきます。






antroom at 10:50コメント(2) 

2019年09月17日

Pheidole xanthogaster
南米フレンチギアナで見つけたオオズアリの一種。

アリヅカムシ
以前、ペルーで見つけて巣から新種の巨大アリヅカムシを見つけたPheidole xanthogasterと同種か近い種だと思われます。
今回も巣を調べたかったのですが、残念ながら調べられる場所に巣がありませんでした。

antroom at 11:18コメント(0) 

2017年05月07日

大型オオアリ
大型オオアリ
オーストラリアオオアリの女王。
どちらも体長18〜19mmと大型で、一見同じ種に見えますが別種です。
上の種は腹部が黒一色ですが、下の種は腹部付け根が黄色です。
働きアリも、それぞれ女王と同じ色をしています。

antroom at 05:40コメント(0) 

2016年07月14日

ヒラズオオアリタイ産IMG_175
左は日本のヒラズオオアリの女王アリ。
そして右は東南アジアのヒラズオオアリで、体型は似ていますがかなり巨大です。
ヒラズオオアリの兵隊リアリは、頭部がまるでスパっと切ったように平らになっている部分があり、これを蓋のように使って巣穴を塞ぎ、外敵の侵入などを防ぎます。
日本のヒラズオオアリは実はとても身近なアリで、東京の街中にも普通に生息しているのですが、樹上性なので普段はなかなか目にする機会のないアリです。
この時期は結婚飛行で、夜に自動販売機やコンビニの灯りに女王アリが飛んできます。

antroom at 10:48コメント(0) 

2016年05月29日

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ヨコヅナアリの女王アリは約2cmと大型ですが、その体格からは想像もできないほど小さな卵を産みます。
上の写真の女王、どこに卵があるかお分かりでしょうか?
女王の腹部裏に張り付けています。
今回の女王たちも、多くはこのように腹部に張り付けています。
子育てについては産卵数の多いヨコヅナアリもご覧ください。

ヨコヅナアリ
女王がこんなにも巨大なのに対して、働きアリはとても小型です。
日本のオオズアリの働きアリと同じくらいの大きさです。

ヨコヅナアリ
しかし、コロニーが成長すると様々なサイズの兵隊アリが誕生し、最大サイズの兵隊アリは1.5cmと信じられないほど巨大になります。
この写真の上にいる2匹が兵隊アリです。

antroom at 03:04コメント(0) 

2016年05月10日

Camponotus
アフリカの乾燥地帯に生息する大型オオアリ。
赤い体と、白黒の腹部が美しいアリです。

Camponotus
腹部の白い部分は長い毛です。

Camponotus
働きアリも同じ色。

Camponotus
こちらも同じ場所に生息するオオアリですが、上の種と同じく腹部には美しい毛が生えています。
すごいアリです。

antroom at 17:24コメント(0) 

2016年04月23日

マレーシアのカワセミ
マレーシアで夜の森を歩いていて見つけた鳥の糞です。
一つなら気にしませんが、よく見ると複数の糞が落ちていました。
幼いころから、地面に鳥や虫の糞がたくさん落ちていると上を見る癖があります(笑)
そして、上を見上げると・・・。

マレーシアのカワセミ
美しいカワセミの仲間が木の枝で寝ていたのです。

マレーシアのカワセミ
翌日も同じ場所で眠っているのを観察できました。

antroom at 11:57コメント(0) 

2016年01月25日

ハシリハリアリ
マレーシアで大木の樹皮を剥がしたら、目線くらいの高さから出てきた見慣れないハシリハリアリの一種。
樹上性なのでしょうか?

ハシリハリアリ
アゴの形が変わっています。
何か特殊な獲物を食べているのでしょうか?

ハシリハリアリ
突起のある幼虫。
コロニー規模は小さいです。
いろいろ気になる種類。

※丸山さんから、とても珍しい種類で、ワラジムシを捕食すると教えてもらいました!

ハシリハリアリ
ワラジムシ食と言えば、日本のハシリハリアリと同じ食性です。

antroom at 10:35コメント(0) 

2016年01月19日

ギガスオオアリ
働きアリとしてはアジア最大級のギガスオオアリ。
兵隊アリの大きさは3cmに達します。
ちなみに、世界最大のアリはサスライアリの女王で、その大きさは5cmを超えます。

ギガスオオアリ
森の中をギガスオオアリが歩いている場所では、自分が小さくなったかのような感覚になります。
一般的に毒針を持たないオオアリの仲間は攻撃されてもたいしたことはなく、日本最大のクロオオアリも、噛まれても少し痛い程度です。
しかし、このギガスオオアリほど巨大になると、刃物のように鋭いアゴで噛まれると皮膚が簡単に切れてしまい、さらに大量の蟻酸を吹きかけてきます。
怒らせたくないアリです。

antroom at 11:46コメント(3) 

2016年01月12日

アギトアリ
触覚を前に突き出し、長いアゴを180℃に開いて獲物を探しているアギトアリの一種。

アギトアリ
アゴの内側には長い数本の毛が生えていますが、この毛に獲物が触れた瞬間、すさまじいスピードでアゴを閉じて獲物を捕えます。
この時、パチン!と音が聞こえたり、堅い地面や石にぶつかったと時は、その反動で後ろへジャンプしてしまうほどの威力があります。
昆虫はすごい」でも紹介されていて、アゴが閉まる時のスピードはなんと時速230kmにもなるようです!
ちなみに気になったので調べてみたら、人間のパンチは時速30〜40kmだそうです。
人間も噛まれたら大変!と思われるかもしれませんが、パチンと少し衝撃があるくらいでたいしたことはありません。
しかし、噛んだ後の毒針攻撃は人間にとってもかなり痛いです。

アギトアリ
大きな獲物の場合は、アゴで捕えてから毒針で刺して麻痺させるのですが、小さな獲物はアゴの閉まる衝撃だけで死んでしまいます。
日本にも、沖縄にオキナワアギトアリ Odontomachus kuroiwae、屋久島周辺にアギトアリ Odontomachus monticolaが生息しています。
ここ数年、本州でアギトアリが定着しているのが確認されています。

アギトアリ
マレーシアの森で、サスライアリ(右)と戦っていたアギトアリ(左)。
サスライアリの頭部を見ると穴が開いていますが、これはアギトアリのアゴでパチンとやられたため。
アリの堅い外骨格に穴をあけてしまうとはすごい破壊力。
頭に穴が開いてもアギトアリに噛みついているサスライアリもすごいです。

アギトアリ
別の場所では、アギトアリがヨコヅナアリに襲われていました。
1対1なら負けませんが、集団に襲われてしまえばどうすることもできません。

antroom at 05:53コメント(1) 

2015年10月12日

ヨコヅナアリ
体長約2cmもある巨大なヨコヅナアリ Carebara diversusの女王アリ。
女王アリや兵隊アリは巨大なのですが、働きアリは女王アリからは想像できないほど小型で、日本のオオズアリの働きアリと同じくらいの大きさです。

ヨコヅナアリ
結婚飛行後は、他のアリと同じく女王アリだけで子育てをするのですが、こんなに小さな卵の世話ができるのか心配になります。
理由は分かりませんが、産んだばかりの卵をこのように腹部裏に張り付けている姿をよく見ます。

ヨコヅナアリ
初めての産卵が始まって2ヶ月ほど経つと、すごい数の働きアリが羽化します。
これらは、女王アリがエサも食べずに育て上げた娘たち。
しかも、下にはやや大型個体まで現れています。

ヨコヅナアリ
幼虫やサナギも大量です。
巣を乗っ取るアリも短期間で大量に産卵しますが、このように体に対して小さな卵を産むアリも産卵数が多く、短期間でたくさんの働きアリが羽化します。


antroom at 11:53コメント(0) 

2015年10月11日

アミメアリ
日本のアミメアリは単為生殖で働きアリが産卵するため、女王という階級がありません。
この写真の中心にいる大きな個体は、稀に現れる特殊個体で、仕事をせずに産卵だけする個体のようですが、女王アリではありません。

アミメアリの女王アリ
マレーシア産アミメアリの女王。
熱帯には様々なアミメアリが生息していますが、これらの多くには有翅の女王アリが存在します。

antroom at 09:57コメント(0) 

2015年06月12日

カレバラアリ
東南アジアに生息するカレバラアリ。
女王アリは20mmと大型で、質感や体型など、他のアリにはない独特の雰囲気があります。

カレバラアリ
日本に生息するカレバラアリ属はコツノアリです。
コツノアリの働きアリは1mmと超小形ですが、この種は同属とは思えないほど巨大です。
しかし、巨大なのは女王とオスだけで、働きアリはものすごく小さいのです。

カレバラアリ
結婚飛行を終えて短期間で産んだ卵で、この塊で100個以上あります。
この大きな体で、こんなに小さな卵の世話ができるのですね。

antroom at 09:29コメント(0) 

2015年01月08日

南米日記が、かなり長くなってきたため目次を作りました。

グンタイアリ

南米ペルー調査 その1 夢の南米に行ける!?
南米ペルー調査 その2 ついにジャングル到着!
南米ペルー調査 その3 巨大ディノポネラ発見!
南米ペルー調査 その4 南米といえばキノコアリ!
南米ペルー調査 その5 超巨大バッタ発見!
南米ペルー調査 その6 パラポネラに刺された!?
南米ペルー調査 その7 パラポネラを捕食するディノポネラ!?
南米ペルー調査 その8 巨大ウロコアリ!
南米ペルー調査 その9 マルセグンタイアリの同居人たち
南米ペルー調査 その10 ついに発見!グンタイアリ
南米ペルー調査 その11 グンタイアリに噛まれてみた
南米ペルー調査 その12 グンタイアリのビバーク発見!
南米ペルー調査 その13 ハキリアリの菌園観察
南米ペルー調査 その14 様々な昆虫たち
南米ペルー調査 その15 バーチェルグンタイアリの引越し
南米ペルー調査 その16 バーチェルグンタイアリの好蟻性昆虫たち
南米ペルー調査 その17 再びマルセグンタイアリの観察
南米ペルー調査 その18 マルセグンタイアリが恐れるハエ
南米ペルー調査 その19 様々なマルセグンタイアリたち
南米ペルー調査 その20 風呂場で見つけたシジミタテハ
南米ペルー調査 その21 グンタイアリ狩りの行列
南米ペルー調査 その22 ナナフシから吸血する・・・
南米ペルー調査 その23 面白い!ショウヨウアリの行列
南米ペルー調査 その24 さよなら山小屋
南米ペルー調査 グンタイアリを狙うノミバエ?

ちなみに南米日記はまだまだ続きます。

antroom at 10:15コメント(0) 

2014年06月28日

東南アジア、オーストラリア、アフリカに生息するツムギアリ
どれも樹上性で、幼虫が吐き出す糸で葉を紡いで巣を作ります。
アフリカ産だけ見たことがありませんでしたが、やっと撮影することができました!
アフリカツムギアリ
アフリカツムギアリの女王アリ。
やはり東南アジアのとは違いますね。
アフリカには他にも様々な種類がいます。

以下は過去に撮影したツムギアリたち。
アジアツムギアリ茶色
東南アジア産の赤茶タイプ。

アジアツムギアリ緑
東南アジアで最も普通に見る緑タイプ。

オーストラリアツムギアリ
オーストラリア産は女王アリだけではなく働きアリも緑色で美しいです。

antroom at 01:31コメント(0) 

2014年04月17日

世界にはすごいアギトアリがいます。
キノボリアギトアリ
世界最大級のアギトアリ。
南米に生息するキノボリアギトアリです。

キノボリアギトアリ
大きさは2cmと、日本のオキナワアギトアリの倍です。
アゴが長くて、体や脚が細長いのが特徴です。
アギトアリの仲間は熱帯に様々な種類が生息していて、そのほとんどは地上性となりますが、この種類は樹上性なのです!
木の上で生活をするアギトアリです。
樹上と言っても、木の幹に棲んでいるのではなく、木の幹に着生するブロメリアなどの根元に巣を作ります。
これらの着生植物の根元付近は、フカフカした土のようなもので厚く覆われていて、様々なアリや虫が入り込みます。

キノボリアギトアリ
アゴを開いて威嚇する女王アリ。

キノボリアギトアリ
それにしても巨大なアギトアリです。

antroom at 10:10コメント(0) 

2014年04月05日

ハシリハリアリのコロニーを見つけたりした日の続きです。
マレーシアの森
日中でも薄暗い森ですが、所々に日光が差し込みます。

トカゲ
そんな場所では、森林性のトカゲが日光浴をしています。

トカゲ
暖かそうで気持ちよさそう。
この手のスキンク科のトカゲは、動きがものすごく速く、さらに警戒心も強いため、走って追いかけても捕まえるのは難しいです。
しかし、スピードで追い付けなくても捕まえる方法があります。

トカゲがこちらに気が付いて逃げるまで、ゆっくりと近づくのです。
するとトカゲは猛スピードで茂みや巣穴などに逃げ込みます。
その後、トカゲが日光浴をしていた場所を中心に、再び出てくる場所を予想して座り込んで待ち伏せするのです。
数分待つと、逃げたトカゲが再び日光浴をしに出てきます。
もし予想と違った場所で日光浴を始めた場合は、できる限りトカゲを刺激しないように同じことを繰り返します。
予想通り近くで日光浴を始めた場合、そこを捕獲するわけですが、大型スキンクの逃げる速度は、たとえ手を伸ばして届く距離でも、本気で手を出しても逃げられることがほとんどです。
逃げる方向と距離を予想して採ることもできますが、誰でも確実に成功するとは限りません。
手を伸ばして届く距離まで来たら、さらにもう一つのことに注意することで、誰でも簡単に捕まえることができるのです。
この方法ではスピードは一切必要ありません。
幼いころからトカゲ採りをしてきて考案した、日常生活に何一つ役立たない特技です(笑)

トカゲ捕獲
捕獲成功!
トカゲ採りはトカゲとの知恵比べ。
手を伸ばす瞬間は何歳になっても緊張します。

マンマルコガネ
イエシロアリの一種の巣からマンマルコガネ3匹とハネカクシを発見。

マンマルコガネ
マンマルコガネ
昆虫が脚や触覚などを、ここまで丸く収納できるとは凄いですね。

夕方、歩き疲れたので小屋に戻りおやつのドリアン。
ドリアン
大きさは前日食べたものより少し小さかったのですが、割ってみると巨大な果肉が4つも入っていました!

ドリアン
見てください、まるでヤンバルヤマナメクジのように美しくてふっくらとした果肉を!
しかも超おいしい!熱帯の森を歩き疲れた後のドリアンは最高です。
十数年前に初めてドリアンを食べた時は、なんて臭くて美味しくないのだろうと感じたのですが、ドリアン好きの丸山さんに、本当に美味しいものを食べさせてもらっているうちに大好物になってしまいました。
ドリアンは品種や熟し具合などで味に大きな差があります。
美味しくないドリアンは、ドリアン好きでも食べれないものもあるので、一度ドリアン食べたけど美味しくなかった!と言う方も、機会があったら何度か食べてみるのがオススメです。

マンゴスチン
マンゴスチンも甘くて美味しかった〜

ヨロイアリとツノゼミ
夜に森の中を歩いていると、細く伸びた茎にヨロイアリが集まっていました。
近くで見ると、アリたちは大型で角のあるツノゼミから甘露を集めていました。

気になったので、翌朝もツノゼミを見に行きました。
ヨロイアリとツノゼミ
ツノゼミは、ツル植物の新芽に集まっていました。

ヨロイアリとツノゼミ
ヨロイアリとツノゼミ
ヨロイアリとツノゼミ
大きくて立派なツノゼミ。

ヨロイアリとツノゼミ
正面から見ると、すごく可愛い。

ヨロイアリとツノゼミ
幼虫も同じ場所で見つかりました。

ツノゼミたちを観察していると、すぐ近くに別の虫がいることに気が付きました。
ヨロイアリとツノゼミ
謎のカメムシです。
このカメムシ、明らかにツノゼミを意識した動きをします。
大胆にも、アリとツノゼミの群れの中に入ることもありました。
しばらく観察をしましたが、何をしているのかは分かりませんでした。

ヒメサスライアリ
日本のチャイロヒメサスライアリにそっくりな種類を見つけますが、巣の中心部は分かりませんでした。

今回、ヒメサスライアリを探す時に、効率の良い見つけ方に気が付きました。
この方法で複数の行列を見つけることができました。
それは小川に橋のように倒れている木の枝や倒木の上です。
森の中の小川
森の中の小川
森の中の小川
森の中にはいくつかの長い小川が流れているのですが、小さなアリたちにとっては巨大な川です。
川を横断するときは、このような橋を渡るしかないのです。

ヒメサスライアリ
そして川を歩きながら、橋になっている倒木や枝などを見ていると、小型ヒメサスライアリの狩りの行列を発見です!

この種類は、前回のマレーシアでも引っ越し行列を発見したのですが、吸虫管でムシノリダニを採集したところ、その刺激に驚いて引っ越しを中断してしまったという苦い思い出のある種類です。
そして狩りの行列を追いかけたところ、なんと枯葉の下にビバークを発見!

ヒメサスライアリ
枯葉の隙間をライトで照らすと、中にヒメサスライアリの幼虫がたくさん置かれています。
すぐに小屋に戻って、ビバークを入れるためのバケツを取に行くことに。
小型ヒメサスライアリは毒針を持ちますが、ハシリハリアリのように激痛ではないので、ゴム手袋は使いません。
ゴム手袋は刺されない代わりに、触った時の感触が伝わらないのでできれば使いたくありません。
そして狙いを定めて2秒ほどでビバークをバケツの中へ入れました。
数万匹の働きアリと、大量の幼虫が入りました。
何か珍しい好蟻性昆虫や女王アリが入っているのではないかと期待しながら小屋に持ち帰りました。

朝から昨晩採集したヒメサスライアリのビバークのチェックを行いました。

好蟻性生物探し

まずは大きな枯葉や枝などの邪魔なものを取り除き、スプーンで少しずつ平たい容器に移して調べます。
どんなものが見つかるか興奮する瞬間です。
しかし数時間調べても、ハネカクシなどは出てきません。
翅なし脚なしノミバエなども探しますが見つからず・・・。

ヒメサスライアリ
唯一見つかったのは、背中に乗る可愛いダニだけでした。
絶対に入っていると思っていた女王アリもいませんでした。
少し残念な結果でしたが、前回見つけた引っ越し行列からもダニしか見つからなかったです。

つづく・・・

10月のマレーシア調査 その1 オオトカゲが暮らす大学
10月のマレーシア調査 その2 森に到着!
10月のマレーシア調査 その3 ヨコヅナアリの行列
10月のマレーシア調査 その4 珍ヒメサスライアリ発見!
10月のマレーシア調査 その5 シロアリそっくりハネカクシ
10月のマレーシア調査 その6 川でヒメサスライアリの行列探し
10月のマレーシア調査 その7 ヨコヅナアリの結婚飛行
10月のマレーシア調査 その8 ヒメサスライアリの行列

antroom at 16:16コメント(3) 

2014年03月29日

アジアツムギアリ
ツムギアリOecophylla smaragdinaの女王は美しい緑色をしています。

ツムギアリ
個体数は少ないですが、このように茶色個体もいます。

ツムギアリ
同じ生息地に緑も茶色もいるので、地域差ではなく個体差かもしれません。

ツムギアリ
緑タイプも茶色タイプも、働きアリはどちらも茶色です。

ツムギアリ
ちなみにオーストラリアのツムギアリは、女王も働きアリも緑色です。

antroom at 16:07コメント(0) 

2014年03月12日

去年から試験管を使って飼育をしているツムギアリOecophylla smaragdina。
ツムギアリ
どんどん増えていて、巣の中が賑やかになってきました。
与えているエサはアントサプリとレッドローチのみ。
試験管の中には糸で仕切りなどが作られていて、一部ハンモックのように張られている部分があり、この上には主にサナギが置かれています。

ツムギアリ
卵や幼虫が少なかった去年は、卵と幼虫とで置き場所を分けていたのですが、最近は分けることなく雑に置かれている感じです(笑)
よく見ると、何となく分けてあるようにも見えますが。

antroom at 09:46コメント(0) 
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