グンタイアリ亜科

2012年02月24日

ついに南米で最も見たかったグンタイアリEciton burchelliiに出会う事ができたのです!
グンタイアリを見た瞬間、あまりの興奮で「おぉ〜〜!!わぁ〜〜!!でか〜〜〜!」と大声で叫び続けながら地面に寝転んで撮影をしました。
隣にいたホセさんは苦笑いです。
これはバーチェルグンタイアリという種類で、南米では最もよく見る種類の一つのようです。

その行列は狩りの最中でした。
グンタイアリ
森の中を大量のグンタイアリが行進しています。
行列はいくつにも枝分かれをしていて、それぞれ別の場所に狩りに行っているようです。
今までヒメサスライアリの行列はたくさん見てきましたが、迫力が全然違います。
グンタイアリの働きアリは、個体によって大きさに大きな差があり、最大個体の兵隊アリは体に不釣合いなほど巨大な湾曲した鎌のようなアゴを持ちます。

狩りの行列を見ていると、様々な獲物が運ばれてきました。
グンタイアリ
この行列はアリの巣を襲ったようで、アリの幼虫が多く運ばれてきました。
グンタイアリ
グンタイアリ
小さな獲物は1匹で運びますが、大きな獲物は複数の働きアリで運ぶ事があります。
上の繭を運ぶ働きアリは、後ろから運ぶのを手伝っています。

グンタイアリ
多くのゴキブリ類も運ばれて来ました。

そして、恐ろしい姿をした兵隊アリもたくさん見ることができました!
グンタイアリEciton burchellii
すごい大きさと形をした大アゴで、まさに武器ですね。
湾曲しているので、釣り針のようです。
グンタイアリ
行列の脇で立ち止まる兵隊アリ。

昔からグンタイアリの写真を図鑑などで見て気になることがありました。
それは、兵隊アリに噛まれたら痛いのか?
見るからに痛そうですが、やはり体験してみないと分かりませんね(笑)

つづく・・・

南米ペルー調査 目次

antroom at 09:28コメント(1) 

2012年02月21日

ヒメグンタイアリNeivamyrmexと、巨大ウロコアリの観察を終えて再び歩き始めると、何やら黒い帯状のものが。
近くに行くと、ものすごい数のマルセグンタイアリLabidusの行列だったのです!!

マルセグンタイアリLabidus
先ほどのヒメグンタイアリは、働きアリの中に大きさの差はほとんどありませんでしたが、このマルセグンタイアリは3mmほどの小型個体から、10mm以上の大型個体まで大きさには差があります。

行列の両サイドには、アゴを開いて立ち止まっている護衛の働きアリがいて、その中心を猛スピードで働きアリが走り続けています。
走る速度がとても速くて、まるで川のような行列です。
マルセグンタイアリLabidus
行列の淵には護衛の働きアリがいます。

マルセグンタイアリLabidus
アゴを開き、立ち上がりながら威嚇中。

マルセグンタイアリLabidus
1cm近くもある大型兵隊アリ。

この行列は狩りの最中で、次から次へと獲物が運ばれてきます。
マルセグンタイアリLabidus
大型働きアリが運んでいたのはアリの幼虫です。

マルセグンタイアリLabidus
こちらはクモの腹部を運んでいるようです。

アジアに生息するヒメサスライアリの場合、同居をしている好蟻性昆虫の多くは引越しの行列を一緒に歩くのですが、南米のマルセグンタイアリやグンタイアリは、狩りの行列にも好蟻性昆虫たちが出てくるのです。
ビバークにいた方がエサも運ばれてくるし、外敵に襲われる心配もなくて安全だと思うのですが・・・

行列を観察していると、すぐにハネカクシを見つけることができました。
マルセグンタイアリLabidus
マルセグンタイアリ
可愛い姿をしたハネカクシです。

マルセグンタイアリLabidus
続いて現れたのは変な姿のハネカクシ。
眼のないハネカクシです。

マルセグンタイアリLabidus
美しいシミも現れました。

次から次へと好蟻性昆虫が現れるので大興奮!
じっくりと撮影に専念したいところですが、撮って、採らないといけないので大忙しです。
行列が地表に出ている部分はそれほど長くはないので、素早く撮影してから、すぐに採集しないと地中に入ってしまうのです。

行列を観察していると、行列に気が付かずに近寄ってしまったアリたちが捕らえられていました。
マルセグンタイアリLabidus
一歩足を踏み入れたとたん、あっという間に身動きができないほど大量のマルセグンタイアリが襲い掛かってきます。

マルセグンタイアリLabidus
猛毒を持ち、巨大なパラポネラの女王でもどうする事もできません。

マルセグンタイアリLabidus
さらに南米最大のディノポネラも捕まってしまいました。
これらの捕まったアリたちは、このままエサとして運ばれてしまうのかと思いきや、しばらくすると攻撃が弱まり、逃げ出せる事が多いようです。
マルセグンタイアリたちも、食べようとしている様子はありません。

撮影した画像を確認していると、得体の知れない虫が写りこんでいたのです。
マルセグンタイアリLabidus
何だこれは〜!?
細長い体に、長い脚をしたハネカクシです!

しばらく観察をしていると再び現れたのです。
このように写真で見ると、姿かたちはアリには似ていないし、大型なので見やすいように思えるかもしれませんが、実際猛スピードで走るアリの群れの中に紛れてしまうと発見がとても難しいのです。
マルセグンタイアリLabidus
このハネカクシも歩くのがとても早く、撮影しようとファインダーをのぞく見失い、撮影後に採集しようとすると見失いの繰り返しで、さらに個体数も少なかったので上手く撮影する事ができませんでした。

マルセグンタイアリの行列、楽しすぎる・・・
様々な好蟻性昆虫が見つかり大満足です。

この後、今回の一番の目的である巨大グンタイアリを見ることができたのです!!

つづく・・・

南米ペルー調査 その1 夢の南米に行ける!?
南米ペルー調査 その2 ついにジャングル到着!
南米ペルー調査 その3 巨大ディノポネラ発見!
南米ペルー調査 その4 南米といえばキノコアリ!
南米ペルー調査 その5 超巨大バッタ発見!
南米ペルー調査 その6 パラポネラに刺された!?
南米ペルー調査 その7 パラポネラを捕食するディノポネラ!?
南米ペルー調査 その8 巨大ウロコアリ!
南米ペルー調査 その9 マルセグンタイアリの同居人たち


antroom at 08:56コメント(2) 

2012年02月04日

やっと時差ぼけが直りました。
昨日までは、完全に昼と夜が逆になっていました。
時差ぼけなんてならないと思っていましたが、時差14時間の影響は大きかったようです。

今日は朝からグンタイアリの行列を観察して、好蟻性生物を探しました。
帰国しているのにどうやって観察をしたのかというと、エクアドルでグンタイアリを観察した事のある小松さんから、「グンタイアリの行列を大量に撮影して、自宅に帰ってじっくり観察すると現地では気が付かなかった好蟻性生物が写りこんでいる」と聞いていたので、今回は大量にグンタイアリを撮影してきたのです。
たしかに、グンタイアリの仲間は走るのが速いので、その中に紛れ込んでいる小さな虫を肉眼ですべて見つけ出すのは不可能です。
今日は、撮影した行列を観察して好蟻性生物を探したところ、新たに数種類の虫を見つけることができました。
見つけることはできても、採集はできませんが・・・

グンタイアリのダニ
バーチェルグンタイアリEciton burcheliiの働きアリの脚に寄生するダニの一種。
このダニは複数の個体に寄生していましたが、すべて同じ箇所に同じような体制で寄生していました。
グンタイアリには様々なダニが寄生しますが、種類ごとに寄生する箇所が異なるのです。

マルセグンタイアリ
マルセグンタイアリLabidus sp.の行列に、ある虫が紛れ込んでいますが、どこに何がいるか分かりますか?
こんな虫までもが、グンタイアリの行列を一緒に走っているのです。

他にも、ハネカクシ、ムクゲキノコムシ、ノミバエなどを新たに発見する事ができました。

antroom at 09:46コメント(0) 
記事内検索
Archives
Recent Comments