デコメハリアリ亜科
2025年11月07日

この美しいアリは、オーストラリアに生息するデコメハリアリ亜科タタミアリ属のメタリカタタミアリ Rhytidoponera metallicaです。
タタミアリの仲間は、デコメハリアリやマガリアリに近縁のアリで、オーストラリアには乾燥地帯や熱帯雨林に様々な種が生息しています。
金属光沢のある種も多く、中でもこのメタリカタタミアリは美しいです。
15年前、初めてオーストラリアに行ったとき、乾燥地帯のロッジ周辺の土から、太陽光に青く輝くメタリカタタミアリが出入りしているのを見たときの感動は今でも忘れられません。

体長は7mmほどと小型ではありますが、この仲間は飼育がしやすく増えるスピードも早いので飼育をしていてとても楽しいアリです。

新女王での入荷ですが、早くも繭を作り始めているので、どんどん増えていくことでしょう。
2023年08月22日
2021年11月23日

黒いデコメハリアリ。
南米らしい特徴があり大好きなアリ。
デコメハリアリって、何となく雰囲気がパラポネラに似ています。

野生で観察をしていても、ツノゼミの甘露や植物の蜜などの液体をアゴの間に挟んで運ぶ行動などもよく似ています。

新女王単独から飼育を始めて7ヶ月で、働きアリの数は50匹になり、卵や幼虫もたくさんあります。
このアリは、ある程度の数のコロニーになると、とても丈夫で飼いやすいです。
餌にはミルワームを主食に与えて、他にはレッドローチを時々与えていました。
ゼリーやアントサプリなど甘い餌も与えます。

こちらのコロニーはご注文を頂きお別れすることになりましたので、最後に卵を改めて撮影してみました。
多くのアリの卵は黄色や白など薄い色をしていますが、デコメハリアリの卵は、茶色など濃いのが特徴です。
種によっては黒い場合もあり、最初見たときはこの卵大丈夫なんだろうか?と心配になりましたが、これが正常なのです。
2021年03月25日

南米に生息する黒いデコメハリアリ Ectatomma quadridens。
過去に何度か紹介している赤茶のデコメハリアリ Ectatomma tuberculatumよりは少し小さめですが、女王は13mmほどあります。
デコメハリアリの仲間は、液体はアゴに挟んで運ぶことができます。

デコメハリアリの仲間はかっこいいです。
初期コロニーが入荷しました。
2017年03月22日
2016年04月14日

デコメハリアリ Ectatomma tuberculatum

主に植物に登っていて、樹液やツノゼミやウンカなどから甘露を集めたりしています。
そんなデコメハリアリが登る植物を見ていると、アリに混じって別の昆虫が見つかります。

これはデコメハリアリ。

そしてこれは??
ホソヘリカメムシの一種です。
よく見ると口を実に刺して汁を吸っていますね。

このように拡大するとアリではなくカメムシであることが分かりますが、少し遠目に見ると色や形が本当にそっくりです。
腰のくびれなど、見事なアリ擬態。

このデコメハリアリは小さなウンカから甘露を集めていましたが、よく見るとさらに別の虫がいます。
この写真には体半分しか写っていませんがお分かりでしょうか?
この虫もとても面白い暮らしをしています。
つづく・・・
2016年04月13日

南米に生息するデコメハリアリ Ectatomma tuberculatum。
デコメハリアリは種類が多いのですが、この赤くて大型な種が最も普通に見ることができます。
前回行ったペルーでも、今回行ったフレンチギアナでもたくさん見てきました。
大型で色も美しくて大好きなアリ。

仲間をアゴで咥えて運んでいました。

少し離れた場所の巣穴まで運んでいます。
先日クロオオアリの引っ越しを紹介しましたが、クロオオアリはお互いが向かい合うように咥えるのに対して、デコメハリアリは背負うように咥えていますが、仲間の運び方はアリによって異なります。









