2006年03月30日

基準超す賠償命令可能-自賠責保険、最高裁が初判断

自動車事故の際に相手方の自賠責保険から支払われる保険金の額について、法律に基づいて定められた支払い基準に裁判所の判断が拘束されるか−が争われた訴訟の上告審判決が30日、最高裁第一小法廷であった。

横尾和子裁判長は「裁判所は支払い基準によらずに損害賠償額を算定し、支払いを命じることができる」として、支払い基準に拘束されないとの初判断を示した。その上で保険会社側の上告を棄却、約320万円の保険金支払いを命じた一、二審判決が確定した。

判決などによると、盛岡市内の国道で平成15年10月10日、女性が乗用車にはねられて死亡。乗用車の運転者が契約していたセコム損害保険は、国の支払い基準に基づき、女性の遺族に自賠責保険から約1800万円を支払った。これに対し、遺族は自賠責の上限が3000万円であることから、同社を相手取り、慰謝料や逸失利益などとして残る約1200万円の支払いを求めて提訴。同社は支払い基準以上の支払いは拒否できると主張していた。

横尾裁判長は「保険会社が訴訟外で支払う額と、訴訟で支払いを命じられる額が異なることがあるが、訴訟では個別的事案ごとの結果の妥当性が尊重されるべきで、額に違いがあっても不合理とはいえない」と述べた。
(産経新聞) 3月30日
anzenbanks at 19:54│Comments(0)TrackBack(0)損害保険 

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