2009年02月27日

つれづれライブ日記2009・2/22 歌舞音曲スペクタクルショウ2009

歌舞音曲スペクタクルショウ2009終了。毎年恒例のホームレス支援ライブ。

ステージ両脇にはうどのあすか筆の「歌舞」「音曲」の垂れ幕。

まずは山田ツトムの口上。衣装もチンドン太鼓も自前。何か「異なコト」が始まるゾ、と予感させる。ええやんか。

Tommy & Aji。何回か福岡で対バンして、今回声をかけ、出演快諾。ええ男ですわ、2人とも。青空を突き抜けるまっすぐな歌。PA席に走っていき、Tommyのギターの低音を上げてもらう。なんだかお行儀よかったサウンドが荒々しさを取り戻す。そうそうジャッキジャキで上から下まで空間埋めてもらわにゃね。お客さんからは「まっすぐでええねえ」の声。そやろそやろ。

大槻オサム率いる単独旅行舎は今回のスペクタクルショウのためにオリジナルの脚本を引っさげてやってきた。「鳥作戦」。パレスチナ・ガザの惨劇に心震わせながら、また派遣切りの嵐吹き荒れる状況と向かいあいながら綴られた物語。掛久美子が叫ぶマフムード・ダルウィーシュの詩「世界がだんだんとじてゆく」に涙が出そうになる。

それに重なって山崎箜山さんの尺八が鳴る。ジャズも、クラシックも、自在に吹く彼ではあるけれども、ぜひ古典や都山流の本曲を皆さんに聴いてもらいたくてそのように依頼。すっと座ってふいっと吹き始めるやいなや、不思議な風に吹かれて会場全体が鎮まり、深い静寂へと導かれる。聴くほどに、浄化されていく感じ。そしてアメイジンググレイス。転調に転調を重ね、どんどんと昇華していく。

山崎箜山ライブが終わり、閉められた幕からひょいと役者が顔を出す。タムラドヒサシイ。「鳥作戦」part2の始まり。アタシとフクヤマワタルの2人、うらぶれ楽士で生劇伴。悲しいのだけれど、傷ついているのだけれど、芝居はニヤリと笑って疾走を始める。そして呆けすとらスタート。

これまでにない強い音の呆けすとら。圧力、密度が今までになく上がる。そして歌う。「レクイエム」にしてもただただみんなでメロディーを繰り返しただけ。しかしそれで十分。

今回初参加の檜皮勇介のドラムスはでっかく重く、でもまん丸の鉄球のようなオトのカタマリを連射、かつて同じステージの上で聞いた大原裕さんのトロンボーンの音を思い出した。そのオトの風を背中にはらみながら西田弘道がバリトンを吹きまくる。白川和宏は時に叫びながらドラムスを叩きまくったかと思うと、檜皮勇介のパワーにひょいとユーモアで返したりして楽しい。ツイン尺八も贅沢。森川良哉の尺八は途切れ途切れのノイズのように聞こえてきて切なくなる。山崎箜山の尺八は、歌そのものを淡々と、しかし深々と紡ぐ。その間にも左右の垂れ幕に裏側からうどのあすかと栗九里子によって絵が描かれていく。

そして、ケイトアワー。ちゃーんとネタ用意してて客席をくすぐり、うふふ、わははと揺らす。毎回楽しみな衣装、今回もばっちり、抱腹絶倒。

ステージから客席を振り返る度にみんなの顔がどんどん嬉しそうになっていく。笑ったり歌ったり揺れて、しまいにおとなも子どもも踊り出す。

終演後もお客さんちょっと放心状態でほへーっとなってる。しばらくしてコッチがつついてようやく我に返ったかのように、割れんばかりの拍手。アンコール終了後、やっぱりなかなかその場を離れようとしないお客さんたち。なんだか呆然となってる。みんな、呆けとらす。

そんなこんなで。

歌舞音曲スペクタクルショウ2009
出演者

Tommy&Aji
山崎箜山
単独旅行舎:大槻オサム、田中亮太郎、タムラドヒサシィ、栗九里子、掛久美子
呆けすとら:佐野哲也、西田弘道、築城勝彦、倉田健一、坂口雅仁、森川良哉、山崎箜山、宮野章、原田敏夫、フクヤマワタル、白川和宏、檜皮勇介、アジ、加藤正文、やまだゆか、野口ジュン、ミステリアスケイト、山田ツトム、万華鏡樹里、大槻オサム、うどのあすか、栗九里子、谷本仰。

フリマの品物は、歴代ケイト衣装共々に殆ど売り切れた。ありがたい限り。

撤収後、にわかに空腹を覚えてコンビニへ。ところがしかし。自分が何が食べたいのか、何を買えばいいのか、何をしたいのか、ワカラナイ。考えることができない。ただぼーっとショーケースの前に立ち尽くすのみ。人間疲れるとこうなる。

帰ってからウチに泊まってくれた役者たちと飲み食いして笑ってようやくカラダがほどけていく。

翌日、ぼろぼろ、どろんどろんに疲れて鉛のような身体。それが前夜の激闘を物語る。

みなさんありがとう。出演者各位、裏方スタッフのみなさん、会場小倉FUSE、そしてきてくださったお客さんひとりひとりに。ありがとう!

youtube映像(加藤正文撮影)
「出たッ」 「レクイエム」  

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2009年02月21日

つれづれライブ日記2009・2/16-17 ソロ連続

2/16、ソロダイヤローグス、小倉カフェcream。お店にとっても初めての投げ銭ライブ。すてきなフライヤーを店主村上さんが手配して作ってくれてた。おかげでそれを見て来た、というお客さん複数。なんとありがたいんでしょ。ちょっとだけよの映像がコチラに。途中何度か気づくと、村上さんお客さんの後ろにまわりこんでじっとライブを観てくれてた。その真剣な眼差しがうれしい。それにしても、「もうひとつの地球」の音の嵐の吹き荒れるアンプのまん前に座っちまったアベックには何だか申し訳ないことをしたような気がします。ごめんね。

2/17、ソロダイヤローグス、志免町「IN-RI CAFE」。年末にトリオ・ロス・ファンダンゴスのクリスマス・タンゴライブをさせていただいたところ。ソロもさせてくれるというのでありがたく。初めての試み、詩や文章を演奏の合間や最中に何篇か読んでみる。「みどりごイエスの歌」、「ソラの歌」。ワルター・ベンヤミン「歴史の概念について」より「新しい天使」に関する叙述、マフムード・ダルウィーシュ「世界がだんだんとじてゆく」など。ソロでやる曲と響き合う言葉たち。ある種の諦めのような感があった。絶望的な意味ではない。もっと静かな、「自らの分」を認めて受け入れるような、もう少し手ごたえのある感じ。ガザでの出来事によって、ソロはまた新しい局面に入ったように感じる。どこへ行くのやら、ソロダイヤローグス。ライブ後、残ってくださったお客さん数名とマスター柳田さん交えてあれやらこれやら楽しくしゃべってるうちに、うわ、こんな時間!

そうそう、機材をひとつ減らしてみた。あまり不足なし。んじゃこれで行くかな、しばらく。  
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2009年02月15日

つれづれライブ日記2009・2/13 春一番の日

いのちのうたデュオ、北九州八幡・陣山市民センター。
この日はまず午前中に、「バレンタイン・ハートフルコンサート」と銘打たれてる。比較的年齢層の高い方々が多い会場、普段市民センターの色んな講座などにお集まりの方々かな。50以下の方々、50〜70歳まで、70代以上の方々にそれぞれ歌ってもらう場面も作ったのだけれど、70代も元気。すばらしい。コーヒーなどを楽しみながら。最近このデュオのときは小さなパワードスピーカーとマイク、マイクスタンドを持ち込むことにしている。市民センターなんかに備え付けの機材では何かとうまくいかないことのほうが多いので、そのほうが安心。休憩入れて90分弱。時間ピッタリに終わってよっしゃ、とひとり喜ぶ。CDも買っていただいたし、「NPO法人北九州ホームレス支援機構を応援します」の1000人署名にも協力いただいた。募金箱も館長さんに預かってもらった。ありがとうございます。

福岡警固カフェ・ド・カッファ、トリオ・ロス・ファンダンゴス。
夜は警固のとってもおいしいコーヒーの店カフェ・ド・カッファ20周年記念タンゴライブ。この日は完全にノーマイク。まずは立ち位置決めをして、音の感じを掴む。後ろの棚にのっかってた雑誌類を移動すると、そのあたりのハネ返りがよくなって少し聞こえやすくなる。リハが終わって、3人で外へ出ると、すごい大荒れの天候。激しい風と雨。春一番だ。嵐を呼ぶタンゴバンドさ!
ここでのライブは結成後間もなく、8年前くらいにさせてもらったことがある。今回マスターから、過剰な笑いは要りません、とクギが刺されてるよ、といわつなおこから聞かされて、一同大笑い。レファシ物語とか延々やってたっけなあ、あの頃。
店に帰ってくると、みっちりお客さんが入って隙間もないほど。カウンターの中にも人がいる。お店のスタッフは外に出ている。ライブ開始と同時にどんどんあがる室内温度と湿度。マイクに縛られないので身体を動かしやすくて嬉しいけれど、最前列のお客さんの顔に弓を持つ手が当たりそうで、お客さんその都度よけたりしてる。ブエノスアイレス公演時の映像がスライドでピアノの後ろの壁に映写される。時折それにまつわるハナシなんかも交えながら、どんどん演る。お客さんも揺れる。声も上がる。店ごと、タンゴ、タンゴ、タンゴ。
休憩時には名物のおいしいコーヒーと素晴らしく口解けのいい生チョコレート、苺にホワイトチョコレートのかかってるやつが出る。うへーウマソウ!コーヒーも何種類か用意されていて、みんなゆっくりホクホクしてる。
そして2部、みんなで笑ったり歌ったり、そして怒涛の終演。みんなの嬉しそうな顔が、楽しかった!と言っている。ゆっくり帰っていく皆さんを見送りながら、こちらこそ、とありがたい気持ちでいっぱい。幸せなひととき。本当に本当に、ありがとうございました。カフェ・ド・カッファさん、20周年、おめでとうございます!!
さあて、タンゴの節句2009まであとひと月!楽しみ!  
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2009年02月14日

つれづれライブ日記2009・2/8-9 w/高岡大祐

2/8、大阪・谷六ポコペン、Duo w/高岡大祐(tuba)。この日の朝はまず日本基督教団大阪城北教会でお話。「らくだ」を更にヴァージョンアップ。以前よりもさらに全体にわたってこれまで以上にライブ感覚に。午後からは出たトコ勝負で対話形式、楽しかった。
何を語るのか。言葉の中身。それが大切、とはよく言われること。しかしどう語るかも問題なのだ。いかに優れた言葉があったとしてもそれが対話性を欠いていたら、実は全くイミがないのかもしれないと思う。対話はカタチだけれど、実はすでに中身であり、意味そのものだ。
 
さていよいよ夜のライブ会場谷町六丁目ポコペンへ。谷六は中学・高校時代にウロウロしてた界隈。懐かしい空堀商店街。でも日曜日の午後なんて、どこも開いてない。昔もあったような気がする肉屋も閉まっていて、「揚げたてコロッケ」の看板をちぇとうらめしく眺めて放浪徘徊。しかしこれがキツイ。荷物やら機材やらを全部スーツケースに入れてごろごろ転がして歩いているのだけれど、このスーツケース、ハンドルが壊れて無い。それをむりやりガムチャー(バングラデシュの汗拭きタオル)で代用して使っているので重いし足には当たるしひっくり返るし、とにかく使いにくい。そして肩にはヴァイオリンが2挺。ああしんど。

そのうち高岡大祐、自転車で登場。やあやあ、と握手し抱き合って再会を喜ぶ。荷物を店主益山氏主宰の劇団「子供鉅人」の稽古中のポコペンに放り込んで前メシへ。高岡大祐絶賛の完全に下町風情のお好み焼き屋さん「ことみ」でうまいとんぺいと焼きそば、キムチでビール。ええカンジになったところでポコペンへ。築百年の長屋、町屋の四畳半の畳の間。おお、連絡した友達Nさんも来てくれた!セッティングしたところでそれぞれのソロをまず。先攻ワタクシ、曲はせず、完全即興。ついつい勢い余って床に置いたエレアコを足でかき鳴らしながら、アコースティック弾いたりして高岡大祐に笑われる。本望。続いて高岡ソロ。循環呼吸でリズムがグルーヴを出す場面、以前はもっと単純にニューオーリンズっぽかったような気がするのだけれど、今はそこにアラブやらアフリカやら色んなものが浮かび上がってくる。ニューオーリンズもそういえばそもそもそういうトコロだったのだ。しかしこれはもはやどこやらわからん音になっている。歩み続けている身体の出す音。その音を出してる身体がどこで誰と出会い何を食ってたか。それを物語る音。
それからデュオ。ただ、身体の反応だけで演奏する。瞬時の身体の反応を音にすることを心がける。何をやったか、記憶が殆んどないのは、そのせいか。構造とかフレーズとか、構成とかそういうものを全く考えず、思想化や論理化もせず、ただあるがままに、対話する身体を音化する作業であったからかもしれない。
終わってからも、ダンサーのみのりちゃんやら店主益山さんやら残ったみんなとわあわあ言いながら。そしてやがてそのままそこで寝かせてもらう。ぐうすか。

2/9、心斎橋Bar後藤屋材木商店、w/BOILERZ(高岡大祐tuba、ワタンベdrs)。昼過ぎに新しいゴツイ業務用の自転車を中古で手にしてホクホクの高岡大祐登場。まずは近くの店でどえらい分厚さの刺身がこれでもかとのった海鮮丼を昼メシでいただいて、再びポコペンで休憩し、いざ心斎橋へ。アメリカ村のすんげえレコード屋さんに行こう、とプランテーションという店に連れて行ってもらう。本当に小さな店。しかもその店舗を半分ずつ、太鼓屋さんタムタムカンパニーとシェアしている。スペース、と言ってもいいくらいの空間。でも、店主丸橋さんの音楽知識は膨大。世界中どこまでもつながりツナガリ広がっていく。やっぱり"Space"(宇宙)だ。一枚買うと次にまたそことつながって一枚また一枚と底無し果なし21世紀音宇宙の旅になってしまいそうで。キケンがアブナイ。よし今度はカクゴ決めてまた寄るぞ、と。

さて、ここで今夜の共演者、ドラムス・ワタンベと合流。どれくらい前からか、高岡大祐がぜひ引き合わせたい、と言ってくれていた彼の盟友。一緒にこの夜の会場「Bar後藤屋材木商店」へ。ワタンベは小さなバスドラとスネア、そしてハイハットの下側の一枚だけを上下逆にして使用。たった、それだけ。「そぎ落とすこと」と「自由」の関係。でも何よりも運搬が楽、セッティング、撤収もあっという間。これもまた、自由のひとつの形。簡単に立ち位置決め、簡単に音出し。でもついつい楽しくなってしまいそうになるので禁欲し、後は本番のお楽しみ。

さて、店に入ったときに先にそこにいて迎えてくれたのは、この店のマスターと懇意の天ぷら屋「若松」の若主・大二郎さん。彼自身ジャンベやら何やらを叩くミュージシャンでもあって。彼がドラムス入りのこの夜のセッションの会場を探してくれていた高岡大祐にここを紹介してくれたのだった。で、何とこの夜は彼のお母さんの還暦の誕生日、そして後藤屋材木商店のマスターの誕生日。そんなわけでまずは「若松」へ。ライブ開始は21時半。店に行ったのは18時半。3時間もある。えらいことです。目の前の大皿にはウマイもの山盛。頼んで出てくるのを口に入れるたびに一同、「うわー」「うおー」。やかましいわい、ワレワレ。そしてうまい酒。最後の蛤の天ぷらにはついに絶句。小さいけれど、上質な鍋の要件を全て満たしている一品。本番前にメシを食わないとガス欠を起こすのだけれど、楽しく食べすぎるのも問題。音楽も、おいしく食べることも、そして仲間とワイワイやることも、基本的には同じことなのだ。しかもこれが3時間。そして鳴ってる音楽がすごい。金大煥、姜泰煥、最後にはピアソラが鳴り始めた。もうライブやらんでもええやんか、みたいな気持ちになりかかるのをいかんいかん、シゴトやで、と叱咤。

本番開始予定時刻ギリギリまで飲み食いして、会場入り。すでに沢山の人が来てる。演奏開始。その後のことは、断片的にしか覚えていない。ものすごいハイテンション、ハイスピードの連続。踊りだす客。踊りだすダンサー。エレアコヴァイオリンを手や箸で叩きまくったのは覚えているけれど。そうこうしているうちにふと、自分が楽器を弾いているという感覚から離れたような時間帯が訪れた。手や指が、意識から切り離されたような感じ。大音量国籍不明ダンスミュージックそのものが、ぼくの身体を動かし操り、勝手に身体がものすごいスピードで演奏しているような。あれは一体なんだ。そんな不思議な嵐の中でワタンベと目が合ってニヤリ。やっぱり最高ですわ、このヒト。最後にはぼくらをこの会場に引き合わせてくれた大二郎さん飛び入り!最高の一夜。

演奏中も演奏後も泡盛ずっと飲んで、とっても楽しい状態。なんだかんだで2時過ぎくらいに店を後にし、こってりのラーメンを腹に流し込んで、ワタンベんちにお邪魔、ぐうすか。

そんなこんなの夜。どえらい夜。

2/10、番外編。翌朝10時に必死で起きて6歳からお世話になったヴァイオリンの師匠に会いに行く。例のスーツケースをまた必死でゴロゴロ。師匠宅近くのレストランでゴチソウになった後、興味のあるエチュードの譜面を見せてもらいに御自宅へ。向かう途中に師匠が情けない状態のスーツケースを見て「ウチに余ってるのがあるから好きなのあげる」。ひゃーありがたい。天井裏に、ちょうど同じサイズの、うんと丈夫なやつが!コロが4つもついてるやーん。ちゃんとハンドルもついてるやーん。思いがけないプレゼント。ありがたやー。勧められるままに師匠宅で荷物完全詰め替え。さらに帰りには雨が降り、傘までいただくことに。わはは、何から何まで。すんません相変わらず不肖の弟子で。

午後、実家にちょろり顔を出す。座ってあれやらこれやら話していると目が閉じてくる。立ち上がる気も失せるほど疲れていることに気がつく。朦朧としながら話して、ではね、と九州への帰路につく。車中昏睡。気がつくと小倉で慌てて下車。ものすごく身体が重い。

翌日、身体中が「休みをくれ」と音をあげている。そうかそこまでやってたんか、と改めてふり返る演奏。なんでそこまでやるんやろ。高岡大祐はライブ中「音楽がすっきゃからやー」と叫んでた。そりゃそうだ。しかし理由は自分の中だけにあるのではないのかもしれない。「音楽」という交流現象。あるいは音楽する身体の対話、共振。そこに答えがあるのかもしれない。

おおきにありがとう。ほんとうにお世話になりました。

ちなみに高岡大祐は4月にベルギーのピアニスト・ジョバンニと一緒にやってくる。ああ楽しみ。そしてやっぱり最高だったBOILERZも近々九州来るってさ。うはは、楽しみ。またきっと全然違うだろう。「次」が楽しみでなりまへん。  
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2009年02月07日

つれづれライブ日記2009・1/29 2009初ソロ

天神のカフェgigiで、2009年初のソロ。イスラエルによるガザ虐殺のことがずっと心に身体に響いていて、ついにそれ以後初めてのこのライブで「もうひとつの地球」をやることにする。前にやったのはいつだっただろう。この間何回も、今日はやろう、と思いながらライブに臨んだことがあったのだけれど、結局やらずにきた。やるとキツイこの曲、つい躊躇してしまう。しかしこの日、やる、と決めて。
楽しい音だけが音楽だとすれば、これはきっと音楽とはちがう、別の何モノか。叫びが、向こうから、恐ろしい突風の塊となってやってきて衝突する。その衝撃の振動から生まれた、音。

わかったヨ、やるって。

涙が、嘔吐のように、こみ上げる。

「ひさしぶり。」

重ね過ぎてノイズの山となったループの轟音のその中で、そういえば誰かが待っていたような

弾き終えて肩で息をし、うなだれているぼくの頭を誰かの手がそっと按(おさ)えたような

新しい天使(アンゲルス・ノーヴス)と題されたクレーの絵がある。それにはひとりの天使が描かれていて、この天使はじっと見つめている何かから、今まさに遠ざかろうとしているかに見える。その眼は大きく見開かれ、口はあき、そして翼は拡げられている。歴史の天使はこのような姿をしているにちがいない。彼は顔を過去の方に向けている。…私たちの目には出来事の連鎖が立ち現われてくるところに、彼はただひとつ、破局(カタストロフ)だけを見るのだ。その破局はひっきりなしに瓦礫のうえに瓦礫を積み重ねて、それを彼の足元に投げつけている。きっと彼は、なろうことならそこにとどまり、死者たちを目覚めさせ、破壊されたものを寄せ集めて繋ぎ合わせたいのだろう。ところが楽園から嵐が吹きつけていて、それが彼の翼にはらまれ、あまりの激しさに天使はもはや翼を閉じることができない。この嵐が彼を、背を向けている未来の方へと引き留めがたく押し流してゆき、その間にも彼の眼前では、瓦礫の山が積み上がって天にも届かんばかりである。私たちが進歩と呼んでいるもの、それがこの嵐なのだ。
<歴史の概念にについて>ヴァルター・ベンヤミン(浅井健一郎・訳)

そうか、きみか
もう翼は閉じられない、か

でもね
それでも子どもたちは遊んでるってよ
瓦礫の谷間で笑ってるってよ

かわいそうにそんなに目を見開いて
よしよし、よしよし
痛いの痛いの飛んでいけ
飛んでいけ

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2009年02月03日

つれづれライブ日記2009・1/31 big mama

bigmama、福岡プレアデス。天神FMの収録後、現場へ。この日は初めて生ヴァイオリンでbigmama参加。エフェクター類を持っていかなくていいので身軽で楽。セッティングも撤収もらくらく。でも何より演奏そのものに直接触れてる感じがいい。格段にスピードが速く音の断面がくっきりしていて、隙間の静けさも際立つ。そう、これだ。曲もいつも通り全く知らないまま、弾く。ここではいつもそうする。全身をアンテナにして歌を聴きながら、感じながら。歌の上空を飛びまわったり、急降下して歌の中に飛び込んだり、歌に潜むカナシイモノやイタイモノと対話してみたり。楽しかった。bigmamaのライブではいつもは楽しく呑むのだけれど、飲んでご機嫌のメンバーたちの中、ライブ前も中も後もこの日はユエあって一滴も呑まず。打ち上げも失礼して帰る。ちぇー。あ、アシカラズ、よかったなあ。  
Posted by aogoomuzik at 21:11Comments(0)TrackBack(0) ライブ