2009年03月31日

つれづれライブ日記2009・3/30 自立支援センターでトリオ

トリオw/フクヤマワタル、原田敏夫、ホームレス自立支援センター北九州。NPO交流会でのライブは、これまでデュオw/原田敏夫が多かったのだけれど、初めてこの3人で。「いや〜ええ歌やおまへんか」。路上から脱出して頑張ってる人々、職員、そしてボランティアたち。一緒に歌って笑ってぐぐっと前のめりになって入り込んで、揺れて、頷いて、しんみりして。いくつものやさしい眼差しに出会った。それは切なさや悲しみを含んだ、深い湖のような、眼。大きな拍手、アンコール、ありがたい限り。そう、きっと誰かがちゃんと見てる、聴いてる。お互いに「俺がついてる」と声かけあって行きましょう。それにしてもこの3人、なかなかおもしろい。4/26の88NELSONライブ、楽しみ。

さて、いよいよ明日4/1は西小倉ケイトミュージックにあの高岡大祐(tuba)とジョバンニ・ディ・ドメニコ(p)のデュオがやってくる。必見のデュオ。アタシの分まで楽しんでほしい。そしてどんなすごかったか教えてほしい。そして明後日4/2はこのデュオ+谷本、折尾デルソルにて。えらいことになりまっせ。ハシゴしてください。ぜひとも!  

Posted by aogoomuzik at 03:32Comments(0)TrackBack(0) ライブ 

2009年03月30日

つれづれライブ日記2009・3/29 若松で対話のイミについて考える

いのちのうたデュオw/中島由紀子(p)、若松浜ノ町教会。開演午後3時、教会主催のアフタヌーンコンサート。ゆったり散歩のようなひととき。あっちに道草、こっちで買い食い、そっちで立ち話。そんな感じでゆるり。会堂は天井が高いのだけれど響きがやわらかく、いい感じ。
対話って考えてみれば、何らかの結果や新しい出来事が生み出されてこそ…とは限らない。一見何の意味もない対話にも、やりとりがあって、相手に自分の言葉が伝わったことが自分に伝わって、それがまた相手に伝わって。そんなやりとりそのものにおいて、われわれは自分が他者との交流において生きていて、そういうやりとりする身体として存在しているいうことを感じているんじゃないか。だからたわいもない言葉のやりとりや短い挨拶そのものにイミがあるかもしれない。お互いにそれで気持ちが和むとかそういう「効果」のことではなく、言葉のやり取りそのものにおいてすでに起きている出来事のこと。
たとえば電車の中で、延々続く妻の世間話に、ただ正面を向いて頷いているだけの夫。夫はきっと、つまらない話だ、どこに行くんだこの話は、どこにも行かない、ただぐるぐるまわっているだけだ、何も変わらない、イミもない、くだらない、はいはい…。そう思っている。しかし妻は自分の話が何かを生むとか何かにつながるとか、そんな「結果」や「成果」については考えていない。しかし相手からの応答もさほど必要とはしていない。「成果主義」から自由で、且つ、呼応的であるような対話がもっと活性化したら世の中もっと楽しいだろうに。
音楽においても、全く同じことが言えるなあ。それが何を生むかとか何につながるか、ではなく、音楽という対話の出来事そのものが、すでにその瞬間に、すごく楽しくて大事な出来事なのだ。いちいち有用性や有効性の有無を尺度にするのは、実はとっても回りくどいメンドクサイ遠回り。そして変なことに利用されかねない。そんなことをつらつらと。
明日はトリオ・ロス・ファンダンゴスの最終レコーディング、ホームレス支援者交流ライブ、ドグラマグラミックスダウン。ぎゅぎゅっとね。  
Posted by aogoomuzik at 00:53Comments(0)TrackBack(0) ライブ 

2009年03月29日

海賊こわい

どくろの旗をなびかせ
棒の片足こつこつ
カギの片手ぎらり
狙った獲物は逃さねえ
大砲一発ぶちこむか

暗闇に身を沈めスクリーンの海賊に凝視されている男
うつろな眼の表面にはアイパッチの片目がぎろりと映っている

やられる前にやってやれ
やられてからじゃ手遅れだ
そうだ
手遅れになる前に
やられる前にやってやる
そうだ
あれもこれも何もかも
あいつもこいつも誰もかも
敵か、そうだ
敵だ、そうだ

見ると男の眼にはミサイルが突き立っていて
男の耳に深々と突き刺さった恐怖の切っ先はその口から飛び出して
鈍い光を反射しているのだった

 ねえ、帰ろうよ
 お腹すいたよ

だがすぐ隣にいるのに
男にはその声の主はもう見えないのだった
すぐ耳元で言っているのに
もう聞こえないのだった

 ねえ、帰ろうよ
 お腹すいたよ、ねえ
 
「シーッ!」
周りのおとなたちが一斉にしかめっ面で振り返り
唇の前に人差し指を立てて不快な音を発する

泣きそうになりながら
小さな預言者はくりかえす

 外へ出ようよ  
 お父さん、こわいよ
 帰ろうよ

かわいそうにたったひとりで
闇の、中で
  
Posted by aogoomuzik at 09:45Comments(0)TrackBack(0)  

2009年03月27日

つれづれライブ日記2009・3/20-22 

3/20、トリオ・ロス・ファンダンゴス、アクロス福岡円形ホール。音楽家ユニオン主催のイベントに参加。我々は30分ほどのステージ。お客さん立ち見も含めて190名ほどみっちり。ダンサー・ギジェルモ&ベロニカのダンスも何曲か交えて。数日前にタンゴの節句2009の千秋楽をここでやったばかりなので、その熱、勢いそのままに。終演後、ぜひブエノスアイレスに行ってください!と言ってくださってCDを買ってくださるお客さんも。ありがたやー。

3/22、トリオ・ロス・ファンダンゴス、天神ティエンポ、ミロンガ。実に半年近く間が空いてしまったミロンガライブ。もう声がかからないのか、と心配していたのだけれど、良かった良かった。なんだかすごく沢山の人が来て踊っている。なんと久しぶりの我々のライブ、と聞きつけて駆けつけて来てくださったという。嬉しい限り。やっぱりニギヤカなのがいいよねえミロンガは。
さて、タンゴの演奏とダンスの絡みがどんな感じになっているのかを解説を交えて見てもらうスペシャルプログラムが組まれたこの日。ティエンポの代表サンチアゴと先日色んな話を久しぶりにしたときに出されたアイデアがすでに形になった。時々演奏を止めながら、演奏の感じを変えたりしてそれがギジェルモ&ベロニカのダンスにどう影響するかを実際に見てもらう。これが終わってミロンガが再開されたとき、フロアのみんなの動きがうんとダイナミックになってた!そうこなくっちゃ!ギジェルモは4月から東京へ行くとのこと。東京でまた一緒に出来たらいいねえ!やろうやろう!と盛り上がる。  
Posted by aogoomuzik at 00:00Comments(0)TrackBack(0) ライブ 

2009年03月12日

つれづれライブ日記2009・3/8

下関COM、ソロ。初めてのお店。音別に大音量でBGM流してるわけでもないのに、そこにいて会話している人たちの話し声だけでうるさくってシカタがない店に時々行き当たる。そういうところからは一刻も早く出たくなってしまう。でもCOMは音が柔らかく響いて、うるさくない空間。これ、いい。
開場後みるみる席が埋まって、しまいにゃみっちり満員に。すげー。ありがたいことです。この日は忘れ物が多かった。ナントカするさ。で、単刀直入に行く。この日はそんな感じ。そんなこんなで。終演後の濃いいココア、うまかった!

さあて、今日からいよいよタンゴの節句2009!まずは初日3/13は門司赤煉瓦交流館。サッポロビールやアルゼンチンワインもあるでよ。明日3/14は下関は幡生の「下関酒造・酒庵『空』」。おいしいお酒が試飲価格で楽しめるでよ。そして3/16はアクロス福岡円形ホール!帰ってきたぞ!ぜひどうぞ。  
Posted by aogoomuzik at 23:27Comments(0)TrackBack(0) ライブ 

2009年03月10日

今夜はテレビを!

とにかくぜひご覧下さい。NHK総合、3/10今夜ヨル10時、「プロフェッショナル 仕事の流儀」。NPO法人北九州ホームレス支援機構理事長・奥田知志牧師が取り上げられます。茂木健一郎サンのあれです。

ワタクシもハズカシながらこのNPOの運動の一端に加わり続けてもう19年。アタシの音楽の、きっとそのことは、一部になっていると思っています。いや、そんなことはでもどうでもええです。とにかく、ぜひ、ご覧くださいまし。ふーむ、と一緒に考えてくだされば幸い。あるいは「なるほど…」とか「!」とか「と、いうことは…」とかあるいは「いや、でも…」とか色んなことを感じてくだされば幸せ。どうぞ、ぜひ。奥田知志は盟友。ええ男です。
  
Posted by aogoomuzik at 10:55Comments(3)TrackBack(1) 雑記 

2009年03月07日

ただそれだけでぼくはしあわせだ

何もできないで
ただ地団駄を踏むばかりだった

音で音楽でコトバで祈りで歌で
一体何ができるのか

ひたすら殺されていく人々を
ひたすら殺し続ける者たちを
ひたすら傍観し続ける者たちを
ひたすら無力な自分を
見開いたこの目の中へと
ひたすら流し込まれながら

オンガクハスバラシイチカラヲモッテイマスソレハヒトトヒトヲムスビツケキョウカンヲヨビニンゲンヲセカイヲカエルコトガデキルマホウナノデスアナタモソンナチカラヲサアアナタモ

真夜中のテレビが怪しげな実験とデータを並べ立てては
救われたと証言する人々の
未明の暗さに不釣合いな大袈裟な笑顔とともに
呪文のように
見知らぬ異国の言葉のように
宗教のように
繰り返し
繰り返し
繰り返している

言ってみるがいい

瓦礫の地で廃墟の街で
ずたずたになり果てたわが子の身体の一部を抱いて
絶叫する母親の前で

言ってみるがいい

路上に搾り出され
いっそこのまま目が覚めなければいいのに
ただその思いだけを夢のように抱いて今日も
冷たいアスファルトの上に眠る者たちの前で

ひとつになろう
世の中を変えよう

そんな言葉の主が
今日この日を暮らす人たちの頭上に爆弾を投下しては
動くモノに反射的に銃を乱射させては
胸を張っていたりするのだ

ヒトリノ小サナ手何モデキナイケドソレデモミンナノ手ト手ヲ合ワセレバ何カデキル何カデキル

途切れ途切れに遠くから聞こえてくる歌は
振り払っても振り払っても
連中の醜い歌と不思議にも重なって
聞こえてしまうのだ

何かできんとアカンのかそもそも と
腹立ちまぎれに口ごもっては
テレビに向かって舌打ちをしながら
焼酎のロックなどをすすってゐる
胡坐などかいて
膝に置いた手をつっかい棒に

殺すことも 
傷つけることさえもできない
そんな聖なる無力からは
イヤになるほど程遠い
惨めなこのカラダを
ゆらゆらとようやく
支えているのだった

くやしまぎれに
小さな木の箱に何本か細い糸の張ってあるのをはじいてみる

丸裸の音がひとつ 
ぽろり
こぼれ出た

遠くから響いてくる歌がこの身にこたえて
たったひとりこぼした涙の雫が
ふ と
誰にも聞こえぬ静寂のモノオトをたてた

おめでとうございます ホラ
かわいいおんなのこですよ
かわいいおとこのこですよ

産みの苦しみを経た世界が
いまだ明けぬ闇の中で
息をはずませながらも
へその緒もついたままで
おまえを胸に抱き
おまえの顔を見つめてはしずかに微笑み
おまえの頭をいとおしくなで
おまえの小さな手一杯に
自分の指をそっと掴ませる

おまえがそんな音楽であったなら

ただそれだけで
ぼくはしあわせだ  
Posted by aogoomuzik at 02:25Comments(0)TrackBack(0) 雑記 

2009年03月04日

つれづれライブ日記2009・2/27〜3/1

2/27、沖縄首里「アルテ赤田ギャラリーホール」、トリオ・ロス・ファンダンゴス。6年ぶりの沖縄。そういえば先日の福岡カフェ・ド・カッファでのライブも8年ぶりだった。久しぶりの場所でやると、否応なく昔の自分たちのことを振り返らされる。今回呼んでくださったSさん曰く「エンリケなんとかの話、してましたねえ。25分くらいありましたよ。あれはおもしろかった」。うひゃーレファシ物語。どんだけ喋っとんねんしかし。なんのライブかわからん。「今回はそれはもうやりません。あまりしゃべりませんから」と慌てて答えると「いやいや、お話が楽しかった、ぜひまた聞きたい、という要望もありますから…」だって。やっぱりなんのライブかわからん。そんなわけで最近とんと控えめになったMC、今回はムリして少ーしだけ多めに。ほんまかいな。
最前列で演奏を身体全体で楽しんでくださり、歌を一緒に口ずさみ、ブエノスアイレスの話になると大きく笑顔で頷き相槌を打ってくださってたお客さんは、日系のアルゼンチン人でスペイン語講師として滞在中の方であることが終演後判明。その嬉しそうな反応から、只者ではない、と推察していたのだけれど、やはり。「とってもよかった!またぜひ来てね!」にこちらがと大喜びしてくださり、ありがたい限り。「どんなときも『本人』を前にしてやるようにやってください」と、ファンダンゴスが活動開始した直後、まだ会ったこともない我々に斎藤徹さんが送ってくださった言葉を改めて思い出す。
そうそう、隣のビルで三線の教室をしておられた大工哲弘さんも、レッスン抜け出して外から少し聴いてくださったとのこと。終演後、打ち上げでご一緒して久しぶりの再会。初めてお会いしたのは13年くらい前。沖縄にフィールドワークで訪れた折、大工哲弘さんを招いて演奏を聴かせてもらったことがあり、そこで大胆にもお願いして1曲だか2曲だかご一緒させていただいたのが縁。その後小倉や田川でのコンサートに呼んでくださって共演させていただいたのだった。その時どうして声をかけてくださったのか、泡盛を酌み交わしながら改めて訊ねてみると「いやあ、初めてなのにこの人はよく『ついてくる』なあ、と思ってね」。わはは、必死で耳全開、全身アンテナだったんだろうなあ。こうしておもしろがって目をかけてくださる大先輩は、沖縄にも。本当にありがたい限り。
後日、大工さんからメイルが届く。後日新聞「沖縄タイムス」に写真入りで当夜のことが載っていたのを写真に撮って送ってくださったのだ。「タンゴの楽しさを全身で表現し、軽快な小話で笑わせた」だって。わはは、やっぱりだ。

3/1、福岡・前原「音蔵」、深水郁・谷本仰デュオ。音蔵は、築100年以上の蔵を改装した小さなホール。入ったとたんにその空間の面白さに「おおお!」と思わず声が出る。
そこにお客さんがぎっしり。見上げると天上桟敷のようになっている2階の空からお客さんの顔がのぞいている。ありがたいありがたい。
この日ライブ前に食べたのは前原で30数年ぶりに復活した「栗饅頭」。ついつい一個が二個、二個が三個…パクパク食って本番へ。
そして深水郁新曲「栗饅頭のうた」登場。お客さんも楽しそうに歌う。これまた新曲「灰買茂吉」含め、アンコールも入れて全19曲。彼女の小さな歌たちの内に外に、インプロ的に絡む。形がちゃんとあって、それだけで成り立っているものに、あえてチガウものを加える一興。+αの自由、広がり。瞬発的なスピードがいのち。このデュオの、そこが面白い。
このデュオの次回予定はまだ未定。お楽しみに。

さて、お次のワタクシのライブは日曜日、3/8、下関駅前のカフェ&バーCOMにて、ソロ。開場18時半、開演19時半、チャージ無料、投げ銭、要オーダー。楽しみ。そしてタンゴの節句がやってくる。ビーバ!  
Posted by aogoomuzik at 14:34Comments(0)TrackBack(0) ライブ