2012年01月28日

悲しい歌なんか歌わない

悲しい歌なんか 歌わない
悲しい歌なんかもう 歌えない
楽しい歌だけを 歌うんだ
そう決めたんだ

そしたら涙が歌いだした
ぽろりほろりつぶやきながら

悲しい歌なんか 歌わない
悲しい歌なんかもう 歌えない
楽しい歌だけを 歌うんだ
そう決めたのに

楽しい歌なんか 歌わない
楽しい歌なんか もう歌えない
悲しい歌だけを 歌うんだ
そう決めたんだ

そしたら涙が笑いだした
ほほほうへへへい踊りながら

楽しい歌なんか 歌わない
楽しい歌なんかもう 歌えない
悲しい歌だけを 歌うんだ
そう決めたのに
そう決めたのに  

Posted by aogoomuzik at 12:48Comments(0)TrackBack(0)  

2012年01月20日

VAMOS!Trio Los Fandangos!!

今日は楽しみにしていたトリオ・ロス・ファンダンゴスのリハ。ブエノスアイレスからの帰国後初。ブエノスアイレスで得たあの新しいうねりとグルーヴ感覚がどう形になるのか。課題の新曲と以前からやりかけてほったらかしになってた新曲候補をやってみる。あっという間の3時間だった。ああ、本当に楽しかった。こうやって一緒に音楽を作っていくのが楽しいから始まったこのトリオ、今でもこんなに楽しいなんて。いや、これまで以上に、だ。
帰ってファンダリエンソ楽団の音源から聴き取り、改めて新曲を採譜。たった3分弱の曲に何時間もかけて聴きこみながら、我々3人の演奏に置き換えながら。ただ単に全体を聴いていたのではわからなかった細部の構造が見えてきて、楽しくて仕方がない。うはは、おほほ、へええええ、うはー、の連続。そしてそれを元に練習。さらに、リハでも試したブエノスアイレスのヴァイオリン弾きたちから盗んできた新しい弾き方を改めて新曲に応用してみる。ううむ、やはり粘り、ヘヴィさ、ダイナミクス、スピードが全然違う。それまでの自分のビートやグルーヴがえらく軽く乾いていたのだということに改めて気づかされる。
2回目のブエノスアイレスでの、そして帰国後の演奏でのあの新しい感覚、そして今日。1999年から13年、これまでひたすらとにかくガンガン演奏してきた。ブエノスアイレスでも「なんちゅう力強さや!」「なんで地球の裏側のキミらがこんなにブエノスアイレスの、いや今のブエノスアイレスにも少なくなってもうたその感じで演奏できるねん!」大阪弁で言えばそんな感じのことをみんなに言われて不思議な感じさえした。でも、気がつくと今、目の前に、これまでそこにあったことすら知らなかった扉が開いていて、歩いたことのなかった道が足元からまっすぐ伸びて見えるような、そんな感じがする。
そうか、ここに来るために、ここまで来たのか。ここに辿り着くまで、やってきてよかった。ほんとにそう思う。
さて、後戻りなんて、できない。
ワレワレ、この扉、くぐります。この道に、足、踏み入れます。
VAMOS!行くぜ!トリオ・ロス・ファンダンゴス!!  
Posted by aogoomuzik at 00:50Comments(0)TrackBack(0) ライブ | 雑記

2012年01月17日

旦過芋ロックフェスティバル「伊佐美がなんぼのもんじゃい!飲むけど」

旦過芋ロックフェスティバルは、旦過市場内大學堂にて不定期に開催される、谷本仰とフクヤマワタルが事前にテキトーに決めたお題に基づいてそれぞれ自由に用意してきた音源を芋ロック片手に、交互にかけあい、しゃべりまくる、即興のライブDJ合戦のこと。(←このDJってのは最近のあれではござんせん)。

昨日のお題は「伊佐美がなんぼのもんじゃい!飲むけど」。じゃんけんで先手・谷本、後手・フクヤマと決まる。以下かけた曲(奇数:谷本、偶数:フクヤマワタル)。

1.Louis Armstrong "What a wonderful world"(1969)  
2.後藤幸浩「わが子は二十に」 
3.Tom Cora Solo
4.the White Stripes "Stop Breaking Down"
5.高岡大祐「摩口擦」 
6.町田康「うどんの中の世界」 
7.Morphine "honey white"
8.The Beatles "I've got a feelin" →George Harrison "Wah-Wah"
9.Steve Marcus "Hey Jude"
10.二村定一「私の青空」 
11.谷本仰 with his friends「わたしのあおぞら」→Shoomy Band 「皇帝−裸の王様」 
12.Ricky Lee Jones "Smile" 
以上。

途中意外な展開に「うーむ」と考え込んだり、瞬間的な返しであっといわせたり言わされたりしながら、ちょうど90分で美しく終了。おもろい。終了後はナマコの話をきいた後、新年会。ちと飲みすぎたかな。
次回は5/21開催予定。お題は追って。いやーおもろい。  
Posted by aogoomuzik at 22:57Comments(0)TrackBack(0) ライブ | 雑記

2012年01月10日

ブエノスアイレスにて#8 12/11-12 

ブエノスアイレスでの最終公演のミロンガライブをやったカテドラルは、ブエノスアイレスに着いたその日の夜にケンジさんリリアナさんと一緒に来たところ。アングラな感じがとても面白く、ここでやってみたいなあ、と呟いたら早速ケンジさんたちが動いてくれて、帰国前夜にライブが実現することに。
我々の出番は早め12時過ぎから。聞きしにまさる音響の悪さ、演奏途中の急な音量バランスの変化や、たびたびのハウリング。あはは、もうええ、わかった。それにいちいち拘るより、我々の演奏を。その演奏そのもののこの2週間での変化を確かめながら。
2年ぶりに共演が実現したブルーノとシンティア。芸術学校の卒業試験の前夜に時間を作ってきてくれた。やっぱり、いい。人を幸せな気持ちにさせる2人のダンス、そして人柄。そして音楽との一体性は2年前より、さらに。一緒に演ってて楽しいこと。彼らは来年3月にまた日本に来るという。タンゴの節句、また出てよ!というと、やるやる!うれしい!と即座にあの素敵な笑顔で答えてくれた。楽しみ。
そしてケンジ&リリアナ!台風とオブリビオン。台風は2人のダンスだけでなく、お客さんの顔を見ながら演奏するのも楽しい。この日もみんな、いい顔で笑ってた。そして非常に集中力の高いオブリビオン。美しかったなあ。今回のブエノスアイレスへのお別れの、一曲。後で聞けば、リリアナさんの靴の紐が台風のオープニングのところですでに切れていて、急遽出待ちの間に靴を借りてのダンスで、大変だったとか。そうか、それであのダンスのぐっと垂直に深まる感じか。こっちがだめなら、別のやり方で表現を。すぐに対応、さすが。
この日、元々出ることになっていたもう一つのバンドは、ギター3人と女性歌手のカルテート。何と我々、五年半前この楽団のライブを観ていた。そしてこの人たちも我々のライブを観にきていた。なんという奇遇!天上が高く、大きな洞窟のようなカテドラルのフロアの真ん中に椅子とテーブルを置いて、全くのノーマイク、生音生声。なるほどなあ。終演後、歌のルースはケンジ&リリアナのダンスを「クロサワの映画を観ているようだった」と評した。「どの、やろ?」と打ち上げでみんなで大笑い。
月曜日、しかも連休直後ということもあって、お客さんはとても少なかった。しかし、チノの師匠であり、世界的なダンサーであるヘスス・ベラスケスさんがイデアルに続きやってきて、楽しんで踊ってくれていたり、2年間のブエノスアイレス滞在を終えて数日後に帰国の途につくジミー&ユカリの2人が万感こめて踊っていたり、ここでの出演を後押ししてくれたラジオ番組タンゴレラハードのエルナンがかっこよく踊っていたり。カテドラルのライブを仕切ってるマリオも、えらく気に入ってくれたそうで、何より。

翌日、最後のお茶を、とイネスがコーヒーとお茶を用意してくれて、中庭でいただく。イネスの弟で、スエニョ・デ・バンドネオンのメンバーでもあるパトリシオさん、そしてマルセロさんもわざわざ見送りにきてくれた。ありがたいこと。昼下がりの、別れの、ゆっくりしたひととき。

IMG_0318


滞在期間は短い。今やらなければ、体験しなければ。二度と出会うことも経験することもできないかもしれない。そんな思いでとにかく過ごしてきた2週間。ケンジ&リリアナのお2人はそんな我々に「勝手にやれば?」とも言わず、ずっと一緒に歩み、引っ張り、後押しし、助言し、そそのかし、時にはブレーキをかけ、本当に助けてくれた。我々、今回もまたお2人に全くお世話になりっぱなし。文字通り、「いいたかないけど、面倒みたよ〜」(by植木等)の声が聞こえてきます。そして今回のツアーの準備、段取りを全面的に現地で支えてくれたチノ&ミホには感謝ばかり。ひょっとすると今年、日本でご一緒できるかも!

2週間で11回の公演、自主演奏3回、ラジオ出演4回(うち1回スタジオライブ)。観に行ったライブ3回。たった2週間しかない。今、やらなければ、行かなければ、会わなければ。時間は限られている。そんな思いで過ごしてきた。しかし実はそれはブエノスアイレスでの2週間に留まらず、どこであっても、どんなときも同じこと。一生なんて瞬く間。いつどうなるかわからない。今しかない。それが生きているということ。
タンゴはそんな「今」を生きる人々の踊りであり音楽。移民、故郷との断絶、喪失、見知らぬ土地での生活、農村から港町への流入、過去への憧れ、未来への不安、そして絶望。そんな中で居場所を求め続けて歩む人々が、今という瞬間を迎え、決して留まらないその刹那との別れを惜しむようにそれをかき抱いて踊る。タンゴはブエノスアイレスの街とそこに生きる人間の歴史そのもののようだ。そして、それは決して他人事ではない。それが生きるということ。地球の裏側でも。

出発の前日の昼食をとりに、ネグラさんのカフェに行った。ケンジさん、リリさんと3人で。我々が店に入るともう「明日行っちゃうんだよねえ」と悲しそうにしていたが、途中から我々に話しかけては涙ぐむようになり、ついに店を出るときには涙をポロポロこぼしてた。「次にあんたたちが来るときまで生きてられるかねえ…」とネグラさん大泣きすれば、「大丈夫、うちのかあさん絶対死なないから」と娘さん。ネグラさんは81歳。一つ一つの出来事の重さ、「またね」の言葉の意味が、我々とは同じであるはずがない。彼女の時間の濃さを思う。リリさんが、お母さんの遺品のスカーフをネグラさんに手渡し、ネグラさんまた涙。ブエノスアイレスの、おかあちゃん。また会いに来たい。われわれだって、いつ、どうなるかわからない。

さあ宿題は山ほど。感傷に浸ってる暇はない。今回ブエノスアイレスで与えられた出会いの一つ一つをまた、血に、肉にして、新しくなりたい。次の「今」へ。最後に、エルナンとエンリケのラジオ番組「タンゴ・レラハード」でのワタクシの渾身の一言を。

「タンゴがあったから、我々3人は一緒に音楽をやってこられた。ケンジ&リリアナとも、チノ&ミホとも、色んな人たちにも会えた。ブエノスアイレスにも来ることができた。ここでも一つ一つの出会いを経験できた。そしてタンゴがなければ、ブエノスアイレスのうんまい肉は食べられなかった!」

またね、ブエノスアイレス。ムチシマグラシアス、トドス!チャウ!アスタルエゴ、アスタプロキシモ!!

リリさんとネグラさん
  
Posted by aogoomuzik at 19:43Comments(0)TrackBack(0) ライブ