2009年10月19日

経済の話 48 商品先物とトップダウンアプローチ 後編

この記事を残して、出張に行ってきます。では、後半をお楽しみください。
今回はモデルケースとして、ジム・ロジャースの大局観を見ながら、正しいトップダウンアプローチの使用方法と、それを磨くためにはどうすれば良いのかをご紹介。これは投資以外に実生活にも役に立つこと間違いなしです。あ。ちゃんと買って下さいよ。日経ヴェリタス。
http://veritas.nikkei.co.jp/

引用だけして、宣伝しないと問題ですからねぇ。これで日経さんも怒らんでしょう(笑)

以下ジム・ロジャーズのインタビュー

「コンニチワと玄関で出迎えてくれたのは長女のハッピーちゃんだった。日本語は最初の一言だけ。付き添っていた子守役の女性とすぐに中国語でおしゃべりを始める。
少しだけ遅れて出てきたロジャーズ氏は記者と握手を交わすと早速、プールサイドにあるエアロバイク(自転車型の運動器具)にまたがり語り始めた。

たいていはこの自転車に乗って運動をします。バイクをこぎながら、パソコンをチェックし、必要があれば携帯電話で話します。同時にいろいろなことができるので、バイクで運動します。バイクをこぎながら新聞も読みます。娘のハッピーを近くの幼稚園まで自転車で送ります。自転車もお見せしましょう。自転車は後輪の上とハンドルの間にそれぞれ子供用の座席を取り付けた、いわゆるママチャリだ。

中国の世紀が来ると予測するロジャーズ氏は中国語教育に熱心だ。子供部屋には、言葉を覚えるため家具などに英語と中国語の名札が張ってある。時間が有れば、世界で何が起きているかを知るためにパソコンを見ます。勉強だと思ったことはないですね。世界について学ぶのがただ好きなんですよ。子供と過ごし、残りの時間は世界で何が起きているのかを調べる。この2つが私の今の最大の関心ごとなのです。

いずれにせよ、円を長期に保有する予定です。円に強気な理由の1つは日本が債権国だということ。さらに、日本政府は数か月前に円を国内に還流する優遇策を打ち出しました。ドル・キャリートレードの方が有利とみて、円キャリーを解消つまり円を買い戻す動きも出ています」


以上である。超富豪がママチャリで送り迎えといのも、微笑ましいし子供との時間を大事にする良いパパだったりするが、大事なのは本当に投資家(心のバランスは、今回は置いておくことにして)とって大事なのは・・・

「日本政府は数か月前に円を国内に還流する優遇策を打ち出しました。ドル・キャリートレードの方が有利とみて、円キャリーを解消つまり円を買い戻す動きも出ています」
この発言だ。このインタビューがいつ行われたのかは分からないが、少なくとも「藤井発言」で円高になったとは思ってないわけだ。それよりも、円キャリートレードの解消=円買い戻し=円高による構造的問題で、故に円高は長期化すると予測したと。

こういう発想が出来るか、藤井発言を信じるかが、勝てる人間と勝てない人間の決定的な、そして圧倒的な差。

私的な話では、経営者に会ってみて、売上10億円以上のグリーンシートと、その先の新興市場上場の社長では、決定的に違う才覚がある。やはり上に行く人間と、行けない人間にはあるラインがあるのだ。それをブレイクした時に、伸びる。飛躍的に。


では、佳境に。どうすればトップダウンアプローチが身に付くのか?
その話へ。

僕は経済学部を出ていないのですよ。ミクロ経済学もマクロ経済学も1度も受けたことがない。正し経済史・経済思想史とかで、その変遷は多少は知っている。
会計基礎とか、簿記原論も受けたことがない。だから、名門国立大卒で会計士のロックオン氏には、経済分野でも、財務分析による銘柄選択で勝てるわけがない。豊富なポートフォリオを管理しながら、成長・市況・割安株に分けて機動的売買により、確実なパフォーマンスを達成するアゴウ氏勝てるわけがない。

圧倒的弱者。そんな自分にも一つだけ武器があった。どうやら天は見放さなかったらしい。おかげで命拾い。それが大局観。何故か、今まで自分の大きな予測が当たってきた。その時は投資をしていなかったが、もししていればと思って、この世界に入った。その大局観で見つけたのがDDで6倍株にまでなった。

そして、その大局観を投資手法にまで落とし込んだのが、グロース株への集中投資。
これだった。そして今、政治・経済の流れを踏まえたうえで大局観を、グロース株への集中投資からグロース投資へと広げた。

その時々で、成長力が有って評価されるものが株式(日本株)に限らないと考えた時に、株や不動産を売ってでも、別の投資対象に集中投資すること道を思いついた。
その上で、相対的に弱いものは、売っていく。これはアクセントで基本は相対的に強いものを買い持ちが理想。しかし圧倒的に弱い場合は、これのショートを優先する。
これが自分における大局観を使った、トップダウンアプローチである。


故に、「太陽光発電・環境関連銘柄はこれだ!」「子育て支援制度 ド本命銘柄!」と考えるのではなく、例えば電機自動車を製造するためには「材料は何が必要か?」
そう考えたら、自動車作りに絶対使用されるパラジウムは、電機自動車でも使われるのか?と「材料」→「使われる材料」に落とし込んで行き、電機自動車メーカーの何処が成功するかが判断出来なければ、普遍的に使用される(つまり世界の全メーカー)パラジウムを買うという結論に達する。そして自動車株は買わない。

買う場合は、圧倒的優位性を示している場合だけ。たとえばインドの二輪と軽自動車の普及速度が飛躍的に伸びていて、インド国内でのシェアが比例して伸びている場合などである。

次に、株式レベルでのトップダウンアプローチの話へ移行しよう。
今、日本の金融株で買ってもいいのは大和証券グループのみ。
時点で、リテールなら松井証券あたりだろう。今度は、現場レベルでのトップダウンアプローチの話である。

大和証券グループは経営者が社員から信頼されている。野村とはそこが違う。
これは直接社員から、聞き出した。経営トップをどう思うかと。足を使って調べた。
そして銀証融合の中で唯一、銀行とは離れて、さらに国内だけでやっていこうとする姿勢が次の時代の金融のトップランナーだと見ている。その思えるのは、僕が次の時代の金融の姿が見えているからである。それが見えるか否かは、大局観を持っているかどうかに関わっていて、それを持つためには徹底的なリサーチをやって、現場を見る必要があるのである。先ほど上場企業の、経営者の話をしたが、セミナー・勉強会・講演会・交流会など参加出来るものは、参加して話を聞くべきだ。


つまり、自分で出かけて行って現場の人間に質問して、自分で見ること。
その上で、もともと自分が持っている大局観によるストーリーに整合するか否かを考える。それが合っていればその銘柄は買いである。

そして、どうすればトップダウンアプローチは身につきますか?ということだが。
それは、自分でリサーチをすることである。金融記事を読んだら、それが本当かどうか裏をとる。間違っていると思えば、その記事は意味をなさない記事である。
この作業を繰り返す。そのうち習慣になっている。


大事なのは、ジム・ロジャーズが言うように、知的好奇心と世界を知ろうという意欲(正し自分の目で)なのである。


これは顧客レポートでも、まだ書いていない記事である。故に皆さんは運がいい。
そして自分としては、フィスコやら何処やらのアホ記事の100倍は内容が有る記事を書いている自負があるが、逆に言えば彼らは自分でリサーチせず、情報筋にだけ頼って書いている。主体性が無い。

だから勉強が彼らは足りないのだ。そして個人投資家が同じこと(機関投資家もそうだが)をすると、大変な失敗をすると申し上げておく。



知的好奇心と世界を知ろうという意欲(正し自分の目で)
大事過ぎるので最後にもう一度、言いました。

aoidool at 07:27コメント(2)トラックバック(0) 
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コメント一覧

1. Posted by きよ   2009年10月21日 16:37
ドル安について質問です。アメリカがドルを刷りまくっているのが理由ではないのでしょうか?
また、今後いくら位になりそうでしょうか?
自分は87円を割ったら勢いがついて80円前半までいきそうな気がしています。
2. Posted by 黒色大聖堂管理人   2009年10月29日 15:23
きよさんへ
>刷り過ぎて低金利なのでドルキャリが流行ってますね。
それが僕も根本的な理由だと思いますが、米国の輸出企業支援のためドル安容認もあるかと。

為替は専門ではないので分かりませんが、87円を割れば走るでしょう。
ただ、それには材料が必要で、その時の環境がどうであるかによって、何処まで円高が進むのかは、決まるかと。一概に、いくらまで円高になるとは言えないですね。

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