2009年11月14日

投資の話 13株目 切磋琢磨することと、自分にとって正しいこと

今日は「大きな物語」を語ろうと思う。
参考テクストは、私的にはトレーダー型の覗いて、投資家としてはブログ執筆個人投資家の中で3指にはいる、達人投資家「羊雲ながれて」http://hitsujigumo.at.webry.info/の羊雲氏との論争テーマである。投資に関して上達したければ、氏のブログを拝読して、勉強するのが良かろう。

記事を書いてみて、今回は特に読ませる内容に仕上がり満足である。

言いたい事は山ほどあるが・・・


MUFJが夜中に増資発表ですか。
Y板は、織り込み派と非織り込み派で、バトルで、さらに暴落派と暴騰派が、やはり
1兆円の嫌気暴落と悪材料の出尽くし暴騰を根拠に争っていると。

先物への影響さえ考えればいいから、どうでもいいよ・・・・・とは言えない(笑)
先物筋だけど、MUFJを売ってるんだもん。ただ500円オーバーは強すぎだから金曜日にカラ売りすれば良かったと後悔中。

勝負は水曜の決算発表まで。取り敢えず、最悪400円までの下げを想定し、増資詳細発表後のリバウンド買い狙いで短期利益を取ったあとは、軟調推移かと。
ショートは水曜まで、儲ける機会があって、その後のリバウンドでまた儲けの機会があるから、短期派は、ウハウハでしょ。長期派?銀行のバイ&ホールドなんて命知らずってことで。

信用全力二階建?自己責任。決算買いたいで仕込んだのだろうが、欲の代償を払えよと。以上。

で、本日はこんな辛辣記事を書くのが、目的ではない。100倍大事な話があるので、そっちに移行しよう。

はい。本題です。

テーマ投資とバリュー投資の最終回にして、投資手法とは何なのか?
という命題に答えたい。

はっきり言いまして「各投資アプローチは学説的なものであって、相手に論争をしかけ批判することによって自己の優位性・正当性を主張すべきというアカデミックな態度」の目指す本当の目的は、他のアプローチに対して批判を投げかけることで、自分も批判される緊張状態を作り出し、結果的に自らに投資手法が、未熟であるという「汝の無知」を知覚することによって、他者アプローチへの理解の心、また自己アプローチへの疑問とそれを通して、自らのアプローチを改良していくというのが本当の目的です。

他学派との論争と、自己への懐疑を通じて、ファンダ派もテクニカル派もバリュー派もグロース派もETF派も、投資家として成長していこうじゃないかと。
そう言いたいわけですよ。

「ファンダ分析の長期投資?効率の悪いバカのすること 笑」
とか
「チャート見てデイトレ?手数料と時間の無駄。どうせ大多数は儲からない 笑」
みたいな争いはやめようよと。

まずは相手に強みは素直に認め、自己アプローチへ批判の目を向けるべきだとね。


と言いたのだが、テーマ性の補足をしたい。

テーマ性投資を、より深く掘り上げる良いコメントを頂きました。
テクスト更新にはもってこいです。ブログ書いていて良かった!


「バリュー株それ自体がテーマ化するもあります。数年前だと村上ファンドとかスティールパートナーズなんかが暗躍して資産バリュー銘柄がクローズアップされたような。小田原機器は永久割安放置ですが、立飛企業なんかは含み資産銘柄として値を保ち続けてますからよくわからんものです。バリュー+テーマ性があった方がより良いとは思いますけどね。確か小田原機器もPASMO導入による料金箱の入れ替え特需ってのが上場前にあったと思います」


そう俺は言い忘れていたのだよ。賢い読者諸君は、もう2点に気づいてると思う。

「数年前だと村上ファンドとかスティールパートナーズにより資産バリュー銘柄がクローズアップされた」

そう。数年前は!そして、村上もスティルも当時、含み資産として物凄い価値を持った不動産を所持している企業を主に対象にしていたように思う。彼らはファンドの中でも「買収ファンド」と呼ばれるタイプである。ソロスが大物ヘッジファンドだとしても、彼は某社に買収をしかけたとは聞かない。つまり村上などは、PERやらPBRなど、見ていなくて、単純に企業を乗っ取り、持っている資産を売り飛ばして、利益を得るとか、そこから配当金や自社株買いによって、利益を得ようとしていただけで、バリュー株は、ただの手段に過ぎない。

資産売却によって、何かしらの利益を得られれば良いのだ。その利益こそ、目的で、それを達成するには、資産を持っているバリュー企業の株が好まれたということである。

そして重要なのは、それがライブドア・村上ショック以前は機能したということである。ご存じのように、サブプライム以降、市場のモメンタムも、センチメントも絶望的に暗く、敵対的買収の話さえ出てこないではないか!

有るのは、株主提案絡みの、アデランスネタぐらいで、村上は解散しスティルも株価値下がりで苦しい。(かなりの解約請求が相次いだ)ここ最近は業界再編形式の買収しか聞かない。つまりバブル状態の金余りでしか通用しない「テーマ性」なのだ。
かつ、この場合に対象になるのは土地持ち長者や、金を抱え込んでいる企業で、バリュー投資家が連想するような株が全て対象になるわけではない。またキャピタルゲイン狙いで、流動性の低い小型株が選ばれのも怪しい。そんな株ならMBOで、とっくの昔に上場廃止されている可能性がある。

さらに次が重要だ。
「小田原機器のPASMO導入による料金箱の入れ替え特需」

気がついたことだろう。「特需」そう。特需なのだ。つまり、タスポ効果と同じ。
豚インフル関連と同じ。ごく短い期間のテーマ性でしかない。だって特需だもん。
ウィンドウズ7特需、タッチパネル特需とバリエーションはある。


つまり結論は「テーマ性投資と言っても、テーマ性の長さや機能する条件には、違いがある」ということである。

そして最短が「特需」系のテーマ性で、これは短期トレーダーのテーマ物色との相性がいいが、長期投資には役に立たない部類のテーマ性である。

村上・スティルの例は、バブルなカネ回りの時は、バリュー資産株が買収による、資産売却により先行され易いというバリュー資産株の機能する時期についての話である。これは企業の買収防衛策(株式持合いなど)や、市場のムードによっては効果が大幅に低下するテーマ性の最たる例である。


そして俺が推奨するテーマ株は、今後の社会のあり方(例 民主党政権による少子化対策により、待機児童減少のための民間保育園推進策による、民間保育園運営のJPHDへのビジネス環境の好転)を見込んだ、ジム・ロジャース型のトップダウンアプローチによる長期的な持続テーマ性を持っている。かつ、収益の拡大による業績面での見直しも見据えているので、機能性の問題にも対応している。(市場が悲観だと、流石に厳しいが、普通以上なら機能すると思われる)

長期投資にテーマ性を持ち込むなら採用するテーマ性は特需ではなく、長期で持続するテーマ性を選ぶべきだ。

トレード<短期の特需・関連テーマ性>
長期投資<持続する長期的なテーマ性>
が良いだろう。モデルとして。

どちらも、トレンドフォロー+テーマ性による短期的高騰、業績拡大+テーマ性による長期的株価上昇という株価促進剤になる。違いは短期的に上がるか、段々と上がるかの違いだ。


さてテーマ性のお話は終了。次はバリュー投資。

アンチバリュー投資の代表格で、その筋の人には敵同然である俺だが、フェアにバリュー投資の強みも言いたい。

バリュー投資への批判として、「相場が悪いからバリューになり、相場が良くなったから値上がりしただけの相場環境に支えられた投資手法に過ぎず、優位性の根拠にならない」と前回言った。
このことは撤回する気はさらさら無いが、バリュー投資は、その臆病な姿勢だからこそ、敢えて割安な局面で割安株を買うことによって高値掴みや、バブルに巻き込まれないという点を高く評価する必要がある。
これはデイトレの持ち越しリスクの回避と同じような機能を持っていると思う。
臆病な態度だから、致命傷は負わないという点で。
そして、バリュー投資の本当の他アプローチへの優位性は、バリュー株による運用では無く、バブルを回避する手法により、相対的に他者がバブル崩壊の影響を受ける時でも、手堅く資産を守る点にあると結論付ける。

多数説はバリュー投資は、リターンの上で(恐らくバフェット幻想による)他のアプローチに対して優位であるという意見だが、それはバフェットを見て頭がおかしくなっただけで、本当は暴落耐久度の強さによる、消極的守りによる他アプローチに対する優位性の点で秀でていると思う。
結論は・・・
「学会?の学説に反して、バリュー投資は、市場のモメンタム・センチメントによっては、リターンを高めることが望めるが、下値不安が高い株を買うことで、暴落リスクを巧みに回避することを強みとする手法」と断定したい。

故に、羊雲氏のような達人が行き着いた様に、市場が悲観の時こそ買い場であるから、その時に買い出動できるようにフルインベストは避けて、常に買い余力を残し、高値の時に素直に利益確定し、バブルは無視するというマネーマネジメントが求められるだろう。

さて最後に「投資で自分にとって正しいこと」を語ろう。

羊雲氏が「自分が投資する際に、不安で押し潰されそうになったり、株価が気になって仕事がおろそかになったりしないような、居心地の良い銘柄選択手法を探しているうちに、かつて高PBRまで買われた銘柄が、異常な低PBRに売り込まれたときに買う」という投資行動に行き着いた」

と言い

「自分の想定する投資期間と達成したい成果、テイクできるリスクや自分の性格・嗜好性・ライフスタイル諸々に合致した投資手法を選択しなければ、長く市場に留まることはできません。私は投資の効率性や合理性よりも、そちらの親和性の方に、投資で成功するか否かの分水嶺があると思っているのです」

と投資おいて、リターン以上に最も大事なことについて、語られたことの重みについて触れよう。

そうファンダ派、テクニカル派、バリュー派、グロース派、デイトレ派、スイング派と派閥はあれど、本当に大事なのは・・・

「自分に合った投資アプローチで、相場に挑む」ということである。
それが、本当に資産を築くことが出来るか、出来ないかに繋がる。
自分から見ると、何故こんな銘柄を買うのか?とか、デイトレなど小利でエントリー回数が多すぎる。1〜2か月のスイングで利大を狙うべきだとか思ったりすることが有るが、ファンダに基づいて、その銘柄を買ったり、オーバーナイトが苦痛に感じる者に、その手法は辞めるべきだと言っても、有害でしかないのだ。

全てのトレーダー・投資家は自分にとって適した手法を採用すべきで、コロコロ手法を変えるより愚直に堅持した者の方が、圧倒的に最終パフォーマンスは良いだろう。

だから「自分にあった投資手法にしなさい。しかし、自分のアプローチの欠点とそれを克服する努力だけは、謙虚にやりなさい」

そう全てのトレーダー・投資家諸氏に言いたい。

あなたは正しいが、謙虚さは失ってはならないと。

そうすれば、もっと素敵なトレーダー・投資家になれるから・・・




aoidool at 17:33コメント(0)トラックバック(0) 
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