2016年09月25日

野良猫

去年暮れからの寒い時期、週末に走り始めてすぐの小さな似たような家の並ぶ所。
のんびり日向ぼっこしてるキジ虎の猫。
聞いたら飼い主の居ない野良。
最初はにゃん太郎って呼んで、その無防備なお腹をワシャワシャと撫でるのが楽しみに。
時期に、おいて行かれた野良で、その軒先のお家の人が「みぃちゃん」と呼んでる事もわかり。
私もみぃちゃんと呼んで、もう堅いカリカリがかみ砕けない事を知り、
高級な高齢用のパウチご飯をポケットに忍ばせて走り。
行きか帰りにみぃちゃんにご飯をあげて、その食べてる姿を見るのが楽しみになり。

そうして夏が過ぎ、9月に入って、みぃちゃんの姿を見なくなった。
もう16歳のお婆ちゃんだって聞いたから、もしかして・・・・もしかして。
でも、週末のいつもの時間にも、時々行っていた夜の時間にも、
いつも家々のどこかには居て、「にゃ〜?」と呼ぶと「み”〜〜」と鳴きながら現われてたのに、
今日もやっっぱり居なかった。

最後に見たのは、室外機の上に座っていた後ろ姿。
最後にあげたご飯も、本当に少しのパウチなのに、半分も食べずにぷいって去った。
もう、あんまり量を食べない老猫みぃちゃん。
どうしているのか。
そればかり考える。

どこかのお家に入れてもらって、老後を静かに暮らしてるのか。
それとも、ひっそりとこの世を去ってしまったのか。

今夜もキャットフード11歳以上用をポケットに忍ばせて、
近所をこっそりと探し、消えるような小さな声で「みぃちゃん」と呼んでも、
「み”〜」というかすれた声は聞こえず。
どうしても、どうしてもなんだか悲しい。