皆様 明けましておめでとうございます。
今年こそ幸多い年になりますように。

青森は今日も吹雪、春日の時を思いながら…。
本年もどうぞよろしくお願いします。 青夏
川柳グループ「青い実の会」からの情報とメンバーの作品を集めた籠です。いつの日か、たわわに実る日を夢みて……。
そっちは無事かこっちも無事だ 元気でな 碾鸛石
暑ければ寒いがいいと理由付け 中村桜子
不器用な俺は手加減ばかりする 滝尻善英
なるほどねって上から目線だよね 斉藤綺羅
自己愛の薔薇色少しあたためる 沢田百合子
みどり児を寝かせる雨の子守唄 北嶋青澄
胸にある爆発物の捨てる場所 奥寺良子
サイレンも聞こえぬ夏の甲子園 齋藤あや子
曼珠沙華また会える日を楽しみに 惠谷ゆき
ギリッと氷に強炭酸で生き返る 里村みつこ
コロナには負けない猛暑赤とんぼ 鎌田勝治
ツガル訛りにしどろもどろの翻訳機 安田古道
会場の空気読めない老いがある 阿部治幸
蕎麦の花葬送曲の風に揺れ 俵谷酔光
百日紅昨日の友はもういない 前田悠遊
秋桜よ風はどっちへ吹くのだろ 川嶋 翔
最高の夏を謳歌の百日紅 山口無心
本当は一人芝居がしたかった 内村ゆめ
暑すぎて時計の針を回してる 田中かかし
拡大鏡にぎり朝刊拾い読み 治部 舞
落花生殻もりあげて あれやこれ 鈴木貴子
脇役のままで良いのか茶碗蒸し 伊藤良彦
家じゅうの張り紙剥がし呪縛解く 工藤麦の芽
僕の奥さんという日本語はあり得ない 田沢恒坊
夕闇が迫る私の足元に 綿谷夕雨子
ダイレクトメールくらいの邪魔をする 菊池 京
異常気象もう廻れない花時計 工藤青夏
コロナの騒ぎの中でも、会員はみんな元気で作句に
励んでいます。どうぞお遊びにいらしてください。
次回は下記のように開催します。
日時 10月10日(土)1時半〜
場所 青森市本町 「ジパング」 筺017-777-2294
会費 1000円(珈琲代を含む)
10月25日(金)〜27日(日)まで
青森市民美術展示館で色紙展が
開催されています。
オープニングには小野寺市長のご祝辞も
いただきました。
準備もなかなか大変です。
みなさま お揃いでお運びください。
勝負下着ならぬ救急車下着 霜石
内はスカイツリーの発祥地 勝治
女子会は介護自慢で泣き笑い あや子
街頭募金俯きながら通り過ぎ ゆめ
こんぺい糖イガイガなのに優しいの 華
「おことば」が検閲される深い森 悠遊
私の傾きでしょう雨雫 京
モカ香る 記憶の中の海に居る 夕雨子
幸せを改札口に置いてくる 青海
深呼吸ばかりしている橅の森 青夏
クリムトが描いた女そそり立ち 翔
あっけらかんと目標のない日が過ぎる 治幸
何を視た土偶の眼窩かぜ透る 青澄
愛と呪いは紙一重だね花林檎 百合子
誤作動の脳に拡がる青い空 雄岳
距離おいたつもり置かれていたらしい 綺羅
新しい風と出会って視野を変え 善英
ありそうなことがドラマになっている 良彦
反抗期童の顔でUターン 麦の芽
連休はいつも通りの日々だった 獏
年金も鼠算だと良かったわ 渓翠
曖昧にウフフと笑い生返事 あやめ
一緒に呑みたくて片付けは夫やる 良子
令和得て平和を愛し子を愛し あきお
平成と令和がとけこむ花筏 貴子
去勢され無味無臭だね枯れすすき 古道
五分丈のももひき穿いて初夏の候 みつこ
連休を静かに過ごす八十路坂 さくら
しわしわのリンゴも煮ればコンポート 桜子
忘れ物無いかと探すメモ用紙 無心
さあ、7月21日(日)の20周年記念大会に
むかって前進!
母の日を期待しないで期待する 青澄
令和ご祝儀吹っ飛びました兜町 悠遊
何につけても令和令和と掻き立てる 青澄
高速に乘れば車は動かない さくら
多選より誰か良い人いませんか 無心
あと僅か家計直撃消費税 睦月
優勝杯次は三三七拍子 あきお
老いて子に従い免許返納す 綺羅
やんごとなき方も子育て苦労する 青夏
上級国民誰が隠したこの言葉 悠遊
元号令和官房長官強くなる 酔光
フェイクニュースとフェイクニュースが罵り合う
霜石
秀句
ありがとう平成 おめでとう令和 睦月
飛翔体 何の打ち上げ花火かな 酔光
納税は使命酒飲み煙草呑み 霜石
復興五輪廃炉処理券売ってない 勝治
セブン・イレブン社名変更しましょうよ 霜石
特選
ゴーン逮捕まだまだあるぞ保釈金 貴子