2018年12月18日

荒土壁に向かって

「楽田の家」というプロジェクトに向き合っている。設計事務所tessenさんの物件。色々面白い企画。設計事務所tessen 鴻池氏の自宅である。


コンセプトは「手に入れやすい」である。


昨今 気密、断熱などの省エネルギー性能や品質確保によるコスト増 外注費の増加など家の単価は上がる一方だ。


僕自身も高性能住宅しか携わりかたをしらない。先代のオヤジが気密断熱住宅をはじめたのが24年前だ。。


誰でも手軽に家を手に入れやすいためには、気密や断熱などの付加価値を全くなくし、現在の主流から対極に振りきる。壁は土壁にしサッシをあまり使わず木製にし原始的にすることだ。


その試みを「楽田の家」で設計事務所tessen さん達とチャレンジしている。。。


…とはいえ 土壁なんてやったこともないので、見積もりするにも建築雑誌や書籍を過去から引っ張りだして荒壁土や中塗り壁土について、混入する砂やスサなど様々なことを模索してる。


開口部や建具など殆ど大工が作り、外注費を少なくする。内部の間仕切り壁はターポリンテントにして手間を省く。。南には大きな開口部をつくり、庇をだしてパッシブ的要素で日射を取り入れる。一階の床が全て土間仕上げなので、取り入れた日射を蓄熱させる。


夏期はベンチレーターを設置して通風を促進し土間と土壁のひんやり感をあじあう。仕上げは土壁中塗りを剥き出しにしたり、漆喰で仕上げたり。。構造体の素地を剥き出しにする。


床暖房は材料だけ購入し、土間コンクリートと一緒に設置して打設する。。品質や管理に敏感な消費者なら絶対に出来ないが、鴻池さんと僕の建築士どうしなら、なんとかなる(笑)



とにもかくにも

面白いことは

やらなくちゃいけない。



工事費も少ないが

面白いことは最重要だ。



江南市に凡設計事務所の尾関さんというかたがいる。。みずから土壁や竹小舞を勉強して取り組んでいる方だ。。


先日、鴻池さんと二人でレクチャーを受けに尾関さん宅に伺った。。
KIMG1444

KIMG1441

 

土壁だけでなく木製建具など
かなり学ぶことがあった。

そこで見つけた
尾関さんの秀逸な修まり。



梁の片持ちを受ける側の梁継手にかかるモーメント荷重に耐える。。


「追掛大栓継手」


KIMG1442
KIMG1443

感激しちゃった(笑)
どこかで真似たい。



高性能住宅をやりながら、自然住宅もやるなんて…思想に一貫性がない!って声が聞こえてきそうだが。。

建築士は人の褌で相撲をとる職業だ。面白い建築は、素敵で大胆で器の大きいクライアントから生まれる。。高性能でもそうじゃなくても、売りたい訳ではなく設計して作りたい僕は、「別にいいじゃん!」って思う。


面白いことを
追求しないと
長く、やりつづけれませんって…
大変過ぎて疲れます。




だから面白いは
一番たいせつ。

あー
ワクワクしちゃう。




aokazu0319 at 14:56家造り | 思想 この記事をクリップ!
略歴

青山圭成

1977年3月19日生まれ。A型。日本大学工学部建築学科卒業。一級建築士・一級建築施工管理技士。趣味は歴史散策・歴史小説。

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