建築家

2016年08月22日

黄氏の作品

台湾で設計を続ける若手建築家集団  「フィールドオフィスアーキテクト」の1人黄聲遠氏の羅東文化工場を見させて頂く機会がありました。黄聲遠氏は台湾の宜蘭で活躍されている方です。



























構造物としての魅力も凄いですが 何と言っても… ここに自然に人々が憩いに集まり時間を過ごしている空間がもつチカラに圧倒されました。





自由な平面
自由な立面
屋上庭園
ピロティ
連続する水平窓


の…コルビジェ 近代建築の五原則を何となく踏襲したような 形を感じさせつつ…
度肝を抜く構造体。。。

台湾の宜蘭県自体が建築や芸術にチカラを入れている自治体のようで 人々の生活の中に 溶け混んでます。





素敵な空間でした。




aokazu0319 at 09:28 この記事をクリップ!

2016年07月30日

コスモロジー

中々  Blogを更新する余裕がありません。

建FPパネルの割付図や構造PC図チェック…

官公庁の入札…その他諸々。。  

妻の職場で飲み会や懇親会などが重なり
子供達と一緒に夜過ごしたり。。  などなど・・・

通信の課題もやれてない状態。

そんな中ですが・・・隙間に 少しづつ  
前回のスクーリングで知った
ルイス・I・カーンの設計構築思想をに関する本を読んでいる。





「リアライゼーション」と呼ばれる 
彼のデザインに至るまでの思想背景を
探求したくなった所以です。



彼曰く

「我々は物質であると同時に精神、精神であると同時に物質である。我々は我々の世界に縛られる。我々は我々の世界にあって、知の隙間から「永遠」を垣間見、感じ識るが、これを決して知りえない」

物質と精神は、互いに相手を必要としながらも、大きく深い淵で隔てられている。それは、相隣合って接しながら、その間の距離は時として無限に遠い。その二つを結びつけるのは、時として偶然と呼ばれ。時として「お告げ」と呼ばれる知の隙間からさしのべられる永遠の手助けである・・・とするこの結びつきをカーンはリアライゼーションと呼ぶ。



人間は、計りえない実存としてこの世界に誕生し、計りえる実存となりきって死ぬ。いまだ計りえない実存を内側に抱え続ける限り、いまだ計りえる現存によって規定され尽きない限り、人は死なない。
デザインもまた、計りえない実存(Dasein)として精神の中に立ち現われ(Form)、現存の世界で規定されつくして終わる(Shape or  Design)。
「建築」Architectureは、精神の中に立ち現われ、現存の世界の法(Law)と規則(Rule)と人倫(Institution)に従って、建築作品Works of  Architecture として建立される。



物質と精神の間に横たわる深淵こそ、すべての宗教と芸術の存在理由である。この信仰と芸術なくば、この深淵に決して橋はかからない。科学もまた1つの信仰である。  物質と精神と永遠が回劫する一点に、芸術の聖域(sanctuary of Art)がある。 そこは影の宝庫(treasury  of  shadow)である。




ルイスカーンの宇宙論(コスモロジー)



カーンは50才過ぎてから名が通った建築家だ・・・
こんなことばっか考えてるから・・・進みが遅かったのかと、
自分と同じようなこと考えている彼を 愛して愛してやまない。


もっと彼について知りたい




aokazu0319 at 08:42コメント(0) この記事をクリップ!

2016年06月08日

アナーキズム

昨日は一日ダウンして
寝床で関節のだるさと
汗をかきながらの戦いでございました。


今日は何とか出勤してますが
カナリのシャガリ声(笑)



しかしながら一日ずーっと寝ているという訳にも行かないですので 布団の中やベットの上で一日かけて 読まずじまいだった本を読みふけりました。




image


磯崎新さんの東京都庁コンペを題材にした本。
「磯崎新の都庁」 平松剛



京都造形のテキスト課題(しかも一年時の)で、5人の建築家と名建築を調査し纏め、さらに30物件の名建築について調査をし纏めるというハードな課題があります。

スクーリングとは別でね。


しかも一年時。
僕二年目(笑)

こんな調子じゃ卒業迄

間違いなく7年かかります。





その5つの建築家と名建築の調査の一つに私が選んだのは磯崎新さんの「東京都庁設計競技案」についてです。


ご周知の通り、現在建っている新宿の都庁は 言わずもがな「丹下健三」さんの
設計です。 コンペ自体の1等は丹下健三さんだったのですが その裏側にある
選考会で最後まで 挙がっていた案 それが磯崎新さんのコンペ案でした。



この本は単純にコンペについて書かれている本ではなくその人間的背景 社会的・政治的背景 や建築家たちの歴史が
書かれているのでとっても面白いのです。


僕の部屋に一年間放置されていましたが(笑)そのことは悔いてます。。。
何でもっと早く読んで 課題に取り組まなかったんだー!!


・・・・・・・・・・・・っと。



磯崎新氏は丹下健三氏の弟子です。
コンペ説明会直前までこの師弟はお互いがコンペに指名されていることを知りません。その師弟関係と人間模様も面白さの一つです。


明治維新が起こり 建築も西洋文化を取り入れる必要性に直面した日本は工部省工学寮(のちの工部大学校 東京帝国大学)に辰野金吾という男を含め4人が入寮します。

主席だった辰野金吾はロンドン大学に留学し、帰国後は工部大学校の教授になるのです。

その辰野金吾から中村忠太→岸田日出刀→丹下健三という意匠デザイン専門の
東京大学教授たちの血脈・・・・があり、建築学会を牛耳る学閥の存在も
この本を楽しませてくれる要因の一つです。




先日オリンピックの国立競技場のコンペでも東大卒ではない安藤忠雄さんが審査をした結果、1等はイスラエルのザハ氏。残念ながらお亡くなりになったけれどもそのザハ案を否定していたのは、建築家槇文彦氏。
勿論東大教授の学閥出身者。


結局 再度コンペをし当選した隈健吾氏・・・・現役の東大教授(笑)ここまで来るとカナリ解りやすいです(笑)負けてしまったけれど隈氏と戦った伊藤豊雄さん、東大教授じゃないけれど東大出身者。。。(笑)



シナリオ臭い…(笑)




磯崎新さんはこの本の中でこう言ってます「裏側のシナリオのないコンペなんてない」って!それでも磯崎さんがコンペに挑む理由は、訴えるべきものが其処に存在するときコンペに参加するらしいのです。




正直この本に出会えてとてもよかった!

この東京新都庁舎設計競技もコンペ要綱をひも解いてゆけば、正解は・・・所謂お役所が求めているものは ツインタワーと誰でも解くことが出来る。。それを敢て、磯崎氏はツインタワー案を選択せず低層階案にこだわった。

そして、最後まで師匠の丹下案に迫った。。。



新宿という闇に渦巻く 民衆の’やみくろ’を包括して飲み込むような広場をもつ低層案。。。プラトン立体を積み上げて行くデザイン案。

面白いですな。この本。。。



熱が冷めないうちに、課題のレポート作成します。


磯崎氏のファンになりました。
影響されやすいので(笑)・・・・


今回の国立競技場コンペのザハ案に対して磯崎氏は、東大卒の建築家でありながら 「最初のコンペ選考を重視しろ」という意見を述べています。ザハ案をコスト面の憂慮から、散々弄繰り回したことを批判していました。。 

彼のその学閥に染まっていないそのアナーキーさ 潔癖さに益々ほれるのであります。。。







aokazu0319 at 13:32コメント(0) この記事をクリップ!

2016年03月08日

切り開く力

ラ.コリーナで藤森照信氏の話を息子達としていたとき…


長男「パパは建築家じゃないの?」

と尋ねられる。。



正直に自分の気持ちを話した。

「パパは まだ違うよ。  お客さんと一緒にお家を作ってはいても  新しい生き方やこれからの人間の在り方にまで言及できるような力は無いんだ。。今既にある物を使って ちょっと素敵に見えるようなことを頑張るぐらいしか出来ない。それは建築家では無いってパパは考えてる」



そしたら 長男の答え。。


長男「 俺がパパの仇とったるー!」



。。。



(ワシまだ諦めてないですけど…)
 一応プランでは 来世には…と…



次男「リンちゃん(長男)!一緒にパパの仕事手伝いしようよ!!」

と追従してくる次男。。




これには 正直ぞっとした。。。

やばい。
こうやって  僕が見たい事を息子を巻き添えにすることで 無意識領域に何かを刻んでしまっているのではないか??…と。。


これには複雑な感情


申し訳ない気持ち  30%
嬉しい気持ち   20%
辞めた方がいいって気持ち   10%
人智では測りしれない力が効いてるのかも??と思う不思議な気持ち   10%
自分たちのやりたいことを探しなさいと思う気持ち   30%






決して独創的なことが 良いことでも無ければ 悪いことでもない。好き嫌いもあるだろうし 建築家だけが素晴らしいくて建物が出来る訳ではない。。そして建築家だけが未来を作る仕事なわけでは無い。
それを彼らには自分で探して欲しい。


僕は彼ら息子2人とは違う人で、彼らも僕とは違う人間。彼らは自分で自分を理解していき、自分の心をコントロールしていくことしか出来ない。自分で切り開く力を養ってほしい。。自分で決断していく。それが生きる力。


人間が生かされている存在だと思い返し、全てに優しい気持ちになれるようにすること。。それが仕事の意味だと僕は考える。。  それは何も建築だけじゃないしね。。



パパも まだ頑張ります。
仇打ちは 結構です(笑)






aokazu0319 at 07:44コメント(0) この記事をクリップ!

2016年03月07日

La collina

建築家 藤森照信氏の作品を見に、たねやさんのla collina ラ・コリーナに出掛けた。




自然建築デザインの藤森照信氏は、アニメに出てくるような世界観がある。他の作品「泥舟」とか、ツリーハウスみたいなのもそうだ。  見た目は本当にノーマルなおっさんなのに こんな引き出し持ってるの かなり羨ましい。(無礼をお許しください)





たねや 新社屋も建設中。




屋根は草屋根になっていて 水が流されてる。。柱と屋根はまるで一つの大木の様。





藤森照信さんは何度も訪れて 家具や素材を厳選されたようだ。 ラ.コリーナの特集サイトで見た藤森さんの笑顔が素敵な画像は、まるで少年のような純粋な笑顔だという印象を受けた。






子供達もこの建物には びっくらこいた様で、僕がする藤森さんの話を懸命に聞き 空間から何かを感じようとしてた。




いや…只 ふざけてるだけ…
だったかも知れない。





藤森さんは 素敵な建築家だ。
確かにこの建物や空間に接することで 喧騒の中でも、優しい気持ちを思い出す事が出来たり 自分が生かされている存在だということを 思い出せるかもしれない。


独創的な 思想や哲学による 発想力。

これこそ建築家に相応しい。







aokazu0319 at 08:11コメント(0) この記事をクリップ!
略歴
コメントありがとう!
月別アーカイブ
livedoor Readerに登録
RSS
livedoor Blog(ブログ)