お茶のこと

2018年06月06日

自性了解の小さな存在

岡倉天心の「茶の本」が宣う。

〜茶道は日常生活の俗事の中に存ずる美しきものを崇拝することに基づく一種の儀式であって、純粋と調和、相互愛の神秘、社会秩序のローマン主義を諄々と教えるものである〜


この文章。
めちゃめちゃ好き。



生きていく中にある美しさを、より注視し日々を積み上げていく大切さ、なにより純粋さと和を尊ぶ調和を重んじ、客と亭主、人間と人間、人と人間、人と人の相互の愛、自由と感覚を合理性よりも重要視するロマン主義の必要性。


どれも全て 現代の人間に不足した要素であり、本来人間として必要な感覚。「茶気」である。



生きることは無駄の積み重ねであるが、それが最後に美しく咲く。金銭や時間の合理性で判断される事ではない。




私はこの世界観を愛し
茶の源泉である仏教観を愛している。


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2018年04月06日

雲錦茶会2018

明日 犬山市本町

大島家住宅において
国の有形重要文化財である茶室
「守中庵」にて雲錦茶会。



守中庵は裏千家 芹澤先生が釜を。

我等、表千家 武田社中は立礼席を担当させて頂きます。



本日雨の中 仕事の合間を縫って
テントはりの準備。


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ずぶ濡れにはなったけど、雨の守中庵もまた彩りが上がり美しいのでございます。





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2018年03月25日

平家物語の和歌茶事

最近ずっと仕事ばかり、しかも頑張っても中々結果としての果実が実らない日々だった。故にリセットもかねて茶事に。

池下古美術 御洒落「澤道庵」茶事にお招きいただきました。木村さん有難うございます。御一緒させて頂いた皆様方有難うございました。

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(画像は澤道庵facebook より 木村さんm(__)mすみません使わせていただきました。)




祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。
娑羅双樹の花の色。盛者必衰の理をあらわす。

おごれる人も久しからず、
ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂には滅びぬ、
ひとえに風の前の塵に同じ。



「ただ春の夜の…」
平家物語を通して 春を感じ 滅し行くものを愛でる…そんな茶事でした。

 
寄り付きの御軸には森村宜稲作。
梶原景季と佐佐木高綱の宇治川先陣争いの大和絵から平家物語の茶事がはじまる。




今回この茶事に参加させてもらったことで、平家物語への興味が一気に増して、朗読や現代語訳を帰宅後に貪った(笑) 学生時代は全く興味なかったのに、いまじゃ食いつきかたが違う。


物語は、平家の滅亡を書いているだけかと思いきや、平家滅亡までを描写しながらも、仏教要素もちりばめられている。人々が涅槃、往生へと求める様が書いていて 中々に更なる興味がわく。


特に清盛の寵愛を受けていた白拍子「祇王」が、清盛に捨てられる様を書いた章では、次に寵愛を受ける「仏御前」という白拍子の前で祇王が舞う場面の描写がある。

その時に吟う詩 

 (仏も昔は凡夫なり、終いは我等も仏なり いづれも仏性具せる身を 隔つることこそ悲しけれ) と祇王は舞う。



これは梁塵秘抄(りょうじんひしょう)という後白河法王が今様と言われる歌謡を編纂したものにある詩を模したものだが、同じ時代に読まれていたこの一説を、仏御前と祇王姉妹の間に隔たりを作った清盛を嘆いて詩にしたものだ。


梁塵秘抄は本来「仏も昔は人なりき、我等も終いには仏なり 三身仏性具せる身と 知らざりけるこそあわれなり」という詩なのだが…これは、 「奇なるかな奇なるかな 云何ぞ如来の具足する智恵は衆生の身中にありて しかも知見せざる」と訳される華厳経の一節を模した歌だ。


 こうやって読み書き出来ない民衆にも、能楽や、白拍子を使い、演目や歌で、殿中だけだった仏教を民衆に浸透させたんだなぁ…としみじみ感じいる。



 話を戻して、平家物語にて清盛の弟 薩摩守忠教が平家の都落ちをする章で、師匠である、藤原俊成に勅撰和歌集に自分の読んだ和歌を選んで欲しいと歌を託す。 この歌は(読み人知らず)として選ばれる。反後白河法王となった平家一門からの作品だと世に発表されなかったのだ。能楽では忠教の亡霊が恨めしさを語る演目もある。



「さざなみや志賀の都はあれにしを昔ながらの山桜かな」 この歌を俊成に託した忠教。
 

自分の故郷である京都の故郷花「ヤマザクラ」。もう荒れてしまった滋賀淡海の近江朝。圓城寺 三井寺がある「長等山」を枕詞に、昔ながらの ながら とかけ、今と昔をつなぐヤマザクラを歌っている。



さらに平家物語「忠教最期」の章では、忠教 木曽義仲討伐の倶利伽羅峠の戦いの後、一乗谷の戦いで討死する。その際矢を入れて背中に背負う箙(えびら)に「旅宿の花」というお題の歌が括られていた。



ゆき(行き)くれて
こ(木)の下かげをやどとせば
はなや今宵のあるじならまし




この辞世の歌の桜や先程の故郷花のヤマザクラを、平家物語、春の夜を通して「桜」を描写させる道具組と茶事構成。。圧巻でした。ますます御茶本来の魅力に魅了されていく自分がいます。



ただ、紀貫之の歌を本歌にして「明石」を枕詞に予州明石寺に旅をしたときに薩摩守忠教を思った…っていう御軸が本席の床にあったのだけど。。。あかん。情報が頭から漏れ誰が書いた書だったか 全く思い出せない(笑)
覚えることや情報が山のようにあって、茶事を終えるころには、頭が何だかいつも重い。



薩摩守にかけた薩摩焼肩衝茶入。
宇治川にある窯元 朝日将軍木曽義仲にかけた朝日焼の茶碗。源平の戦にかけた紅白の御麩が入る汁椀と懐石。



まだまだ色々 茶杓やら白居易の歌が書かれている薄茶器「中次」。仕服や椿。。。
覚えること敵わず。



残念。


でも、いつか
自分の茶事を催すことが出来る様になるために。。良い経験させて頂くこと出来ました。


もう少し平家物語 勉強します。







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2018年03月16日

聖地

先日 土岐市のOB施主様にランチをお誘い頂いた。
仕事の合間に土岐市に向かう。

15分ほど余裕があったので 
現場があった時に行きたくて行けなかった
「織部の里公園」に行ってきた。

ここは元屋敷窯があった窯場跡地。



「ひょうげもの」ファンの僕としてはかなりの聖地。



此処で古田左介も加藤景延も息吸ってたのかぁ…と
思うと オッサンは胸キュンである。






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登り窯の後もしっかり残っていて、陶片があちこちに散らばっている。
僕一人しかいない。。どれだけ陶片を拝借したかったか(笑)
監視カメラありますけどね。



ここで 志野も黒織部も赤織部も・・・・
と思うと、興奮して15分あっという間。





また来ます。



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ランチは瑞浪市の「かず由」。
出汁がめちゃ美味い。。


今度御茶道仲間とこよ。




OB施主様ごちそうさまでした。







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2018年01月17日

栄螺

「穂屋香炉」「五徳」「三葉」「一閑人」「栄螺」「三人形」「蟹」 見立てで蓋置にした代表格。

年末の渥美半島への旅行


胃腸炎でなにもせず部屋で寝ているはめでしたが、どうしても欲しかったので、フロントに栄螺の殻を欲しいと頼んだ。


しかも裏返して自立するやつ。。




食べられないのに
栄螺料理注文して
妻に「あーあ」って言われたのは
言うまでもない。



漆と金を中に塗って
自作します。


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略歴

青山圭成

1977年3月19日生まれ。A型。日本大学工学部建築学科卒業。一級建築士・一級建築施工管理技士。趣味は歴史散策・歴史小説。

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