2023年04月18日
みなさん、こんにちは。
最近よく耳にするようになったピロリ菌。
正式にはヘリコバクターピロリ菌ですが、
一体何者なんでしょう?
これは細菌なんですが、ちょっと変わった性質があります。
すなわち、じっくり胃の中に住み着いて、少しずつ胃を荒らすのです。
通常、胃の中には、強酸があり、細菌は住めません。
しかし、乳幼児期のまだ免疫が弱い頃に、胃の中にピロリ菌が侵入すると、ピロリ菌はうまいこと、アンモニアの膜で、バリアして胃内の強酸から、逃れて生き延びるのです。
それが、長年胃の中で生き続けて、胃を荒らしていくわけです。
大人になってから、侵入しても、免疫力がある程度あるため、生きることができないようです。
乳幼児期にどうやって侵入するかは、諸説あるようですが、ピロリ菌を持った親から子供に口移しで感染すると考えられています。
夫婦でピロリ菌がいる方といない方があるけど、親子では結構ピロリ菌に感染していることが多いです。
それで、ピロリ菌は、長い年月をかけて胃の中を食い荒らしていきます。
これがいわゆる萎縮性胃炎というやつです。
こいつが、さらに進むと胃がんの発生する場合があります。
そこで、最近名古屋市で始まったのが、胃がんリスク検診。
これは血液検査で、1.ピロリ菌がいるかどうか?2.胃の萎縮がどれくらい進行しているか?
を調べ、怪しければ、胃カメラで確認して治療を行なっていくというものです。
対象は40歳から59歳、費用は500円と格安で受けられますが、ピロリ菌の除菌歴があったり、ある胃酸分泌薬を内服液中だったり、胃の手術歴があったりすろと、受けられません。
詳しくは、聞いてください。
最近よく耳にするようになったピロリ菌。
正式にはヘリコバクターピロリ菌ですが、
一体何者なんでしょう?
これは細菌なんですが、ちょっと変わった性質があります。
すなわち、じっくり胃の中に住み着いて、少しずつ胃を荒らすのです。
通常、胃の中には、強酸があり、細菌は住めません。
しかし、乳幼児期のまだ免疫が弱い頃に、胃の中にピロリ菌が侵入すると、ピロリ菌はうまいこと、アンモニアの膜で、バリアして胃内の強酸から、逃れて生き延びるのです。
それが、長年胃の中で生き続けて、胃を荒らしていくわけです。
大人になってから、侵入しても、免疫力がある程度あるため、生きることができないようです。
乳幼児期にどうやって侵入するかは、諸説あるようですが、ピロリ菌を持った親から子供に口移しで感染すると考えられています。
夫婦でピロリ菌がいる方といない方があるけど、親子では結構ピロリ菌に感染していることが多いです。
それで、ピロリ菌は、長い年月をかけて胃の中を食い荒らしていきます。
これがいわゆる萎縮性胃炎というやつです。
こいつが、さらに進むと胃がんの発生する場合があります。
そこで、最近名古屋市で始まったのが、胃がんリスク検診。
これは血液検査で、1.ピロリ菌がいるかどうか?2.胃の萎縮がどれくらい進行しているか?
を調べ、怪しければ、胃カメラで確認して治療を行なっていくというものです。
対象は40歳から59歳、費用は500円と格安で受けられますが、ピロリ菌の除菌歴があったり、ある胃酸分泌薬を内服液中だったり、胃の手術歴があったりすろと、受けられません。
詳しくは、聞いてください。
2023年02月02日
みなさん、こんにちは。
その後、いかがお過ごしですか?
ブログの更新がご無沙汰になってしまい、お恥ずかしい限りです。
昨日、実は嬉しいことがありました。
それは、いつも受診していただいている患者さんから、「お誕生日おめでとうございます。」
って言われたのです。
「どうしてご存知なんですか?」ってお聞きしたら、「ブログに書いてありました」って。
読んでいただいただけでもありがたいのに、その方は当院で胃カメラを受けられ、偶然私の誕生日だったのを、覚えていただいていて、とても嬉しかったです。
ところで、新型コロナの検査ですが、当院で行っている方法は二つあります。抗原検査と遺伝子検査。
薬局などで皆さんがご自身でできる、いわゆる簡易キットのほとんどが抗原検査。
これも色々種類があって鼻からと唾液。それと研究用と医療用。
値段も違うみたいですね。
何が違うんだろうと思うと思いますが、やはり正確度が違います。
ウイルスがかなり増えたピークのタイミングで採取すれば、どれも陽性になるでしょうが、ちょっと体調がおかしいなって感じたくらいでは、ウイルスが少ないので、検出不能になることもあります。
一番感度がいいのが、鼻からとる医療用です。でも鼻に綿棒を、差し込むので、痛がって躊躇すると十分な検体が採取できないので、きちんと鼻の奥まで差し込んで取る必要があります。
それでもあまり症状が出て間もないと陰性になることがあります。感染していても陰性と判断してしまうケースが結構あります。いわゆる偽陰性です。
もう少し感度がいいのが、遺伝子を調べる検査です。これはウイルスは決まった遺伝子を持っていますので、その一部が一致すれば診断できるので、検体に含まれる様々な物質の遺伝子を機械で増やして(増幅)して、診断します。遺伝子検査も様々な種類がありますが、当院でより診断を早くしたいので、概ね15分で検出できる鼻から行うNEAR法で行っています。ちなみに唾液で行うPCRもやれますが丸一日かかります。
簡易キットで陰性でしたって方がこちらのNEAR法で調べたら陽性ってことは、しばしば経験します。
この冬はインフルエンザも流行りだしました。
発熱や、喉痛を自覚すると、コロナなのか、インフルエンザなのか、迷いますよね。
たくさんの患者さんの喉を診て、なーんとなくインフルエンザかなとか、コロナかなとか、分かる時もありますが、やっぱり正確に診断するために検査をします。
インフルエンザは、抗原検査しかやっていないので、抗原検査をやります。
ただ、インフルエンザはコロナよりもウイルスの増え方がとてもゆっくりです。
なので、早すぎると、さっきの偽陰性になりやすい。発熱後12時間経過してから検査しましょうっていうのは、そのためです。
当院で患者さんに発症時期や体温の上がり方をきいて、コロナの検査方法を決めています。
現在は、新型コロナは2類なので、検査代は、無料です。便利なことに、コロナとインフルエンザが同時に調べられる抗原検査があります。
同時なので、インフルエンザの検査代も無料になります。
でも、先程お話ししたように、コロナを遺伝子検査で行った場合は、インフルエンザは抗原で行いますと、別々の検査となり、同時の機械ではないため、インフルエンザの検査代は無料とはなりません。
なので、コロナとインフルエンザの検査をしても費用がかかる場合とかからない場合があるのはこういう、ふかーい(?)理由があることをご理解ください。
補足ですが、正確と言われている遺伝子検査の落とし穴があります。遺伝子を調べるわけですので、生きたウイルスを調べているわけではありません。
抗原は、生きたウイルスを調べていますので、陽性であれば、今まさにウイルスがいることになるのですが、遺伝子検査では、ウイルスの遺伝子の一部、すなわちかけらをみています。
ウイルスが死んでも、しばらくは体にウイルスの残存が残っている場合があるので、過去に感染したことがある方が、すぐに(2ヶ月くらいとか言われていますが)、調べてしまうと、感染していないのに陽性になることがあります。偽陽性といいます。注意しながら、診断する必要がありますね。
久しぶりなので、長々と書いてしまいましたが、ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
その後、いかがお過ごしですか?
ブログの更新がご無沙汰になってしまい、お恥ずかしい限りです。
昨日、実は嬉しいことがありました。
それは、いつも受診していただいている患者さんから、「お誕生日おめでとうございます。」
って言われたのです。
「どうしてご存知なんですか?」ってお聞きしたら、「ブログに書いてありました」って。
読んでいただいただけでもありがたいのに、その方は当院で胃カメラを受けられ、偶然私の誕生日だったのを、覚えていただいていて、とても嬉しかったです。
ところで、新型コロナの検査ですが、当院で行っている方法は二つあります。抗原検査と遺伝子検査。
薬局などで皆さんがご自身でできる、いわゆる簡易キットのほとんどが抗原検査。
これも色々種類があって鼻からと唾液。それと研究用と医療用。
値段も違うみたいですね。
何が違うんだろうと思うと思いますが、やはり正確度が違います。
ウイルスがかなり増えたピークのタイミングで採取すれば、どれも陽性になるでしょうが、ちょっと体調がおかしいなって感じたくらいでは、ウイルスが少ないので、検出不能になることもあります。
一番感度がいいのが、鼻からとる医療用です。でも鼻に綿棒を、差し込むので、痛がって躊躇すると十分な検体が採取できないので、きちんと鼻の奥まで差し込んで取る必要があります。
それでもあまり症状が出て間もないと陰性になることがあります。感染していても陰性と判断してしまうケースが結構あります。いわゆる偽陰性です。
もう少し感度がいいのが、遺伝子を調べる検査です。これはウイルスは決まった遺伝子を持っていますので、その一部が一致すれば診断できるので、検体に含まれる様々な物質の遺伝子を機械で増やして(増幅)して、診断します。遺伝子検査も様々な種類がありますが、当院でより診断を早くしたいので、概ね15分で検出できる鼻から行うNEAR法で行っています。ちなみに唾液で行うPCRもやれますが丸一日かかります。
簡易キットで陰性でしたって方がこちらのNEAR法で調べたら陽性ってことは、しばしば経験します。
この冬はインフルエンザも流行りだしました。
発熱や、喉痛を自覚すると、コロナなのか、インフルエンザなのか、迷いますよね。
たくさんの患者さんの喉を診て、なーんとなくインフルエンザかなとか、コロナかなとか、分かる時もありますが、やっぱり正確に診断するために検査をします。
インフルエンザは、抗原検査しかやっていないので、抗原検査をやります。
ただ、インフルエンザはコロナよりもウイルスの増え方がとてもゆっくりです。
なので、早すぎると、さっきの偽陰性になりやすい。発熱後12時間経過してから検査しましょうっていうのは、そのためです。
当院で患者さんに発症時期や体温の上がり方をきいて、コロナの検査方法を決めています。
現在は、新型コロナは2類なので、検査代は、無料です。便利なことに、コロナとインフルエンザが同時に調べられる抗原検査があります。
同時なので、インフルエンザの検査代も無料になります。
でも、先程お話ししたように、コロナを遺伝子検査で行った場合は、インフルエンザは抗原で行いますと、別々の検査となり、同時の機械ではないため、インフルエンザの検査代は無料とはなりません。
なので、コロナとインフルエンザの検査をしても費用がかかる場合とかからない場合があるのはこういう、ふかーい(?)理由があることをご理解ください。
補足ですが、正確と言われている遺伝子検査の落とし穴があります。遺伝子を調べるわけですので、生きたウイルスを調べているわけではありません。
抗原は、生きたウイルスを調べていますので、陽性であれば、今まさにウイルスがいることになるのですが、遺伝子検査では、ウイルスの遺伝子の一部、すなわちかけらをみています。
ウイルスが死んでも、しばらくは体にウイルスの残存が残っている場合があるので、過去に感染したことがある方が、すぐに(2ヶ月くらいとか言われていますが)、調べてしまうと、感染していないのに陽性になることがあります。偽陽性といいます。注意しながら、診断する必要がありますね。
久しぶりなので、長々と書いてしまいましたが、ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
2022年03月13日
みなさん、ホント、ご無沙汰してしまって申し訳ありません。
3月に入り、春を感じる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしたか?
コロナ、コロナで、忙しい年始からやっと少しずつ、平常を取り戻しつつあります。
春と言えば、花粉症。
高校生から花粉症に苦しんでいる院長ですが、今年もこの季節がやって参りましたね。
昨年はとにかく辛かった。
もちろん抗アレルギー薬を飲んで出かけても、鼻水が止まらず、苦しみました。
そこで数年ぶりに免疫舌下療法を再開しました。
これは、スギとダニしか現在は認められていないのですが、シーズンオフの6月くらいから毎日スギのエキスを舌の裏に舐めて、免疫をつける、というものです。
わかりやすく言えば、スギのエキスに毎日さらされて、いざスギ花粉が飛んできても、へっちゃらさって言う治療です。
息子達もひどい花粉症のため、三人で始めました。
毎日舐めるだけなんですが、先程もお話ししたように、シーズンオフから開始するため、あまり実感がない時に始めます。
そのため、なかなか忘れがちになります。
喉元過ぎれば熱さを忘れる、ではないのですが、息子達も言わないとついつい忘れてしまう。
そのため、途中でやめてしまって、シーズンインした現在、かなり苦しんでいます。
でも、自分は、以前も舌下療法を経験しており、その効果を実感しているので、シーズンインに向けて、コツコツとなんとか続けてきたおかげで、昨年と比べて劇的に症状が軽いです。
花粉症で苦しんでいる方には、是非お勧めしたい治療です。
シダキュアというタブレットを舌の下に舐めるだけ。
ラムネのように一瞬で溶けてしまいます。
あとは5分間、うがいや飲食をしない、ただそれだけでこのつら〜い季節を、快適に乗り切れます。
是非、今苦しんでいる方、シーズンが終わった6月くらいに受診してみてください。
一つ注意が必要なのは、シダキュアを処方できるのは、きちんと講習を受けた医師でしか、処方ができませんので、受診する前に、かかりつけ医にご確認をしてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
https://www.aokicl.com
3月に入り、春を感じる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしたか?
コロナ、コロナで、忙しい年始からやっと少しずつ、平常を取り戻しつつあります。
春と言えば、花粉症。
高校生から花粉症に苦しんでいる院長ですが、今年もこの季節がやって参りましたね。
昨年はとにかく辛かった。
もちろん抗アレルギー薬を飲んで出かけても、鼻水が止まらず、苦しみました。
そこで数年ぶりに免疫舌下療法を再開しました。
これは、スギとダニしか現在は認められていないのですが、シーズンオフの6月くらいから毎日スギのエキスを舌の裏に舐めて、免疫をつける、というものです。
わかりやすく言えば、スギのエキスに毎日さらされて、いざスギ花粉が飛んできても、へっちゃらさって言う治療です。
息子達もひどい花粉症のため、三人で始めました。
毎日舐めるだけなんですが、先程もお話ししたように、シーズンオフから開始するため、あまり実感がない時に始めます。
そのため、なかなか忘れがちになります。
喉元過ぎれば熱さを忘れる、ではないのですが、息子達も言わないとついつい忘れてしまう。
そのため、途中でやめてしまって、シーズンインした現在、かなり苦しんでいます。
でも、自分は、以前も舌下療法を経験しており、その効果を実感しているので、シーズンインに向けて、コツコツとなんとか続けてきたおかげで、昨年と比べて劇的に症状が軽いです。
花粉症で苦しんでいる方には、是非お勧めしたい治療です。
シダキュアというタブレットを舌の下に舐めるだけ。
ラムネのように一瞬で溶けてしまいます。
あとは5分間、うがいや飲食をしない、ただそれだけでこのつら〜い季節を、快適に乗り切れます。
是非、今苦しんでいる方、シーズンが終わった6月くらいに受診してみてください。
一つ注意が必要なのは、シダキュアを処方できるのは、きちんと講習を受けた医師でしか、処方ができませんので、受診する前に、かかりつけ医にご確認をしてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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