2023年02月02日

みなさん、こんにちは。
その後、いかがお過ごしですか?
ブログの更新がご無沙汰になってしまい、お恥ずかしい限りです。

昨日、実は嬉しいことがありました。
それは、いつも受診していただいている患者さんから、「お誕生日おめでとうございます。」
って言われたのです。
「どうしてご存知なんですか?」ってお聞きしたら、「ブログに書いてありました」って。
読んでいただいただけでもありがたいのに、その方は当院で胃カメラを受けられ、偶然私の誕生日だったのを、覚えていただいていて、とても嬉しかったです。

ところで、新型コロナの検査ですが、当院で行っている方法は二つあります。抗原検査と遺伝子検査。
薬局などで皆さんがご自身でできる、いわゆる簡易キットのほとんどが抗原検査。
これも色々種類があって鼻からと唾液。それと研究用と医療用。
値段も違うみたいですね。
何が違うんだろうと思うと思いますが、やはり正確度が違います。
ウイルスがかなり増えたピークのタイミングで採取すれば、どれも陽性になるでしょうが、ちょっと体調がおかしいなって感じたくらいでは、ウイルスが少ないので、検出不能になることもあります。
一番感度がいいのが、鼻からとる医療用です。でも鼻に綿棒を、差し込むので、痛がって躊躇すると十分な検体が採取できないので、きちんと鼻の奥まで差し込んで取る必要があります。
それでもあまり症状が出て間もないと陰性になることがあります。感染していても陰性と判断してしまうケースが結構あります。いわゆる偽陰性です。
もう少し感度がいいのが、遺伝子を調べる検査です。これはウイルスは決まった遺伝子を持っていますので、その一部が一致すれば診断できるので、検体に含まれる様々な物質の遺伝子を機械で増やして(増幅)して、診断します。遺伝子検査も様々な種類がありますが、当院でより診断を早くしたいので、概ね15分で検出できる鼻から行うNEAR法で行っています。ちなみに唾液で行うPCRもやれますが丸一日かかります。
簡易キットで陰性でしたって方がこちらのNEAR法で調べたら陽性ってことは、しばしば経験します。

この冬はインフルエンザも流行りだしました。
発熱や、喉痛を自覚すると、コロナなのか、インフルエンザなのか、迷いますよね。
たくさんの患者さんの喉を診て、なーんとなくインフルエンザかなとか、コロナかなとか、分かる時もありますが、やっぱり正確に診断するために検査をします。
インフルエンザは、抗原検査しかやっていないので、抗原検査をやります。
ただ、インフルエンザはコロナよりもウイルスの増え方がとてもゆっくりです。
なので、早すぎると、さっきの偽陰性になりやすい。発熱後12時間経過してから検査しましょうっていうのは、そのためです。
当院で患者さんに発症時期や体温の上がり方をきいて、コロナの検査方法を決めています。
現在は、新型コロナは2類なので、検査代は、無料です。便利なことに、コロナとインフルエンザが同時に調べられる抗原検査があります。
同時なので、インフルエンザの検査代も無料になります。
でも、先程お話ししたように、コロナを遺伝子検査で行った場合は、インフルエンザは抗原で行いますと、別々の検査となり、同時の機械ではないため、インフルエンザの検査代は無料とはなりません。
なので、コロナとインフルエンザの検査をしても費用がかかる場合とかからない場合があるのはこういう、ふかーい(?)理由があることをご理解ください。

補足ですが、正確と言われている遺伝子検査の落とし穴があります。遺伝子を調べるわけですので、生きたウイルスを調べているわけではありません。
抗原は、生きたウイルスを調べていますので、陽性であれば、今まさにウイルスがいることになるのですが、遺伝子検査では、ウイルスの遺伝子の一部、すなわちかけらをみています。
ウイルスが死んでも、しばらくは体にウイルスの残存が残っている場合があるので、過去に感染したことがある方が、すぐに(2ヶ月くらいとか言われていますが)、調べてしまうと、感染していないのに陽性になることがあります。偽陽性といいます。注意しながら、診断する必要がありますね。


久しぶりなので、長々と書いてしまいましたが、ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。


aokiclaokicl at 07:20│医療 | 新型コロナウイルス

2022年03月13日

みなさん、ホント、ご無沙汰してしまって申し訳ありません。
3月に入り、春を感じる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしたか?

コロナ、コロナで、忙しい年始からやっと少しずつ、平常を取り戻しつつあります。

春と言えば、花粉症。
高校生から花粉症に苦しんでいる院長ですが、今年もこの季節がやって参りましたね。
昨年はとにかく辛かった。
もちろん抗アレルギー薬を飲んで出かけても、鼻水が止まらず、苦しみました。
そこで数年ぶりに免疫舌下療法を再開しました。
これは、スギとダニしか現在は認められていないのですが、シーズンオフの6月くらいから毎日スギのエキスを舌の裏に舐めて、免疫をつける、というものです。
わかりやすく言えば、スギのエキスに毎日さらされて、いざスギ花粉が飛んできても、へっちゃらさって言う治療です。
息子達もひどい花粉症のため、三人で始めました。
毎日舐めるだけなんですが、先程もお話ししたように、シーズンオフから開始するため、あまり実感がない時に始めます。
そのため、なかなか忘れがちになります。
喉元過ぎれば熱さを忘れる、ではないのですが、息子達も言わないとついつい忘れてしまう。
そのため、途中でやめてしまって、シーズンインした現在、かなり苦しんでいます。
でも、自分は、以前も舌下療法を経験しており、その効果を実感しているので、シーズンインに向けて、コツコツとなんとか続けてきたおかげで、昨年と比べて劇的に症状が軽いです。
花粉症で苦しんでいる方には、是非お勧めしたい治療です。

シダキュアというタブレットを舌の下に舐めるだけ。
ラムネのように一瞬で溶けてしまいます。
あとは5分間、うがいや飲食をしない、ただそれだけでこのつら〜い季節を、快適に乗り切れます。
是非、今苦しんでいる方、シーズンが終わった6月くらいに受診してみてください。

一つ注意が必要なのは、シダキュアを処方できるのは、きちんと講習を受けた医師でしか、処方ができませんので、受診する前に、かかりつけ医にご確認をしてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
https://www.aokicl.com



aokiclaokicl at 04:09│医療 | 花粉症

2021年11月12日

皆様、お久しぶりです。

前回は新型コロナウイルスワクチンを始めますという内容でしたね。

日本人の全人口の70%以上が2回目接種を終え、急速に感染者が減ってきました。
mRNA由来という未知のワクチンをうつことに多くの方が最初は心配されました。
私自身も当初は不安でした。欧米が先行し、医療従事者が接種して、発熱や筋肉痛、倦怠感はあるものの、重大な副反応は少なく、効果抜群であることがわかると、日本人ならでは文化なのか、急速にワクチンが広がり、世界でも例をみない、感染者の減少を記録しています。
もちろん日本人の実直な国民性でもあり、マスクや手洗いもしっかりされているのも予防に寄与していることは言うまでもありません。

さて毎年10月から行ってきたインフルエンザワクチンですが、当院は新型コロナワクチンを本日まで行ってきました。
予約はネットでお願いしているため、初めて受診される方もあり、コロナとインフルエンザを同時に予約を受け付けて、万が一、ワクチンのうち間違いが起きるといけないため、インフルエンザワクチンのネットの予約は新型コロナワクチン接種が終了してからとしておりました。

インフルエンザワクチンをご希望の方には大変おまたせしました。
いつも当院で接種していただいている方が待ちきれず、他院ですでに接種されたかもしれませんね。

申し訳ありませんで、安全第一に行っておりますので、ご理解のほどお願いします。

今年のインフルエンザの流行は様々な憶測があります。
昨年は全く流行しませんでした。
昨年流行しなかったがために自然免疫の獲得が少なく、今夏に乳幼児のRSウイルスした例もあり、乳幼児を中心に流行するのではないのかという意見もあるようです。
今夏での南半球ではインフルエンザがそれほど流行しなかったので、今冬の北半球にはインフルエンザの流行は抑えられるのではないか、という意見もあります。

新型コロナやインフルエンザだけでなく様々な感染症に感染が疑われる場合、当院では一般の方と導線を分けて、裏口から来院していただき、空気清浄機付きのパーティションで仕切られた隔離部屋で診察させていただいております。
新型コロナやインフルエンザの検査も今まで通り行っています。

いずれにしてもインフルエンザにかかりたくてかかるわけではありませんので、予防できることがあれば予防するのが一番と考えており、インフルエンザワクチンの接種をおすすめしています。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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aokiclaokicl at 14:43│ワクチン | 医療