March 2005

March 20, 2005

Steve Eaton / Out Of The Blues

23ff237e.jpg 今日、福岡でかなり大きな地震がありました。福岡は、「関西は地震が関東と違ってないんだ」と過去の歴史や、震源となり得る活断層の存在もよく知らないで安心している中で阪神大震災に見舞われた神戸地区とは異なって、ホントに大地震発生の確率や切迫度も決して高くない地域だっただけにちょっとびっくりしました。また個人的にも15年近く前は福岡に住んだことがあり、そして先日、久々に発展した福岡を訪れる機会があっただけに、一日でも早い復旧をと思います。小生は阪神大震災発生の際には西宮に住んでおり、震度7を身をもって体験しましたので、心から被害にあわれた方には「頑張って!」と申し上げたい気持ちです。
 さて、阪神大震災発生のその日、とりあえず無事を確認し、当座の水などを調達し落ち着いた私が、倒壊した家財を元に戻し、飛び散ったガラスを片付けた後で、何をまずしたかというと、呆れられるかもしれませんが、CDの整理でした。重たいSony製のCDラック(200枚ぐらい収容)を2段重ねにしていたのですが、これが3mぐらい宙を舞って、中のCDが部屋中に散乱したのです。で、どうせ片付けるならと、あちこちに飛び散ったCDを、この際だからとアーティスト名順(アルファベット順)にちゃんと並べ替える作業をはじめたのでした。これには、さすがの家内も呆れたようで、逸話となっていますが、災害の中では、それぐらいの冷静さと前向きさが必要だと思います。
 さて、前置きが長くなりましたが、今日の1枚をご紹介しましょう。Steve Eatonの2004年はじめにリリースされた6枚目のアルバム"Out Of The Blues"です。
 Steve Eatonは、70年代始め、Bill LaBountyらとともにFat Chanceというバンドで活動後、74年にフォーク色の強いソロアルバム"Hey Mr. Dreamer"をCapitolからリリース。その後、5年の沈黙を経て彼の地元アイダホのローカルレーベル、Mountain BluebirdからS/Tアルバム"Steve Eaton"をリリースした。このアルバムの詳細の解説はLight Mellow 金澤さんにお任せするとして、Michael Omartianをはじめとするメンツをみただけで「買い」となるLight Mellowど真ん中のアルバムでありました。70年代はCarpenters、Art Garfunkelというビッグネームに曲を提供するなど、むしろソングライターとしての活動の方が一般的には知られていたといえるでしょうか。
 さて、そんな彼の1st, 2nd SoloがVivid Soundの手でCD化され日本で再評価を受ける頃、Steve Eatonは、新たなアルバム制作活動に取り組んでいたのでした。2000年には3rd アルバム"Wish You Were Here"を完成させると、その後、2枚のクリスマスアルバム"New Fallen Snow"、"Christmas with Eaton & Sanders"を立て続けにリリース、そして2003年終わりに完成した6枚目のアルバム"Out Of The Blues"を2004.2にリリースしたのでした。このアルバムのリリースは私、全くノーマークで、ついこの間、ようやく存在に気づき入手となったわけです。
 で内容ですが、1曲目の"Fool For The Moon"は王道のAORで素晴らしいできです。Eric Taggあたりがお好きな方にはたまらないでしょう。「ちょっとJazzyでオシャレな」って、なんかダサイ形容ですが、正にそんな感じです。是非お試しの程を!
 
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aorclub at 16:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0) Today's Disc