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ライトノベル感想一覧
  • キノの旅 (17) the Beautiful World (電撃文庫)
  • 魔法科高校の劣等生 (11) 来訪者編(下) (電撃文庫)
  • マグダラで眠れ (4) (電撃文庫)
  • ココロコネクト プレシャスタイム (ファミ通文庫)
  • クロス×レガリア 双貌の王 (角川スニーカー文庫)
  • 瞳のさがしもの (メディアワークス文庫)
  • 学戦都市アスタリスク 04. 追憶闘破 (MF文庫J)
  • グランクレスト・アデプト 無色の聖女、蒼炎の剣士 (富士見ファンタジア文庫)
  • 僕と彼女のゲーム戦争 (6) (電撃文庫)
  • ロストウィッチ・ブライドマジカル (電撃文庫)
  • 葵くんとシュレーディンガーの彼女たち (電撃文庫)
  • アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者7 (講談社ラノベ文庫)
  • 俺の教室にハルヒはいない (角川スニーカー文庫)
  • 僕は友達が少ない9 (MF文庫J)
  • やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7.5 (ガガガ文庫)
  • グランクレスト戦記 1 虹の魔女シルーカ (富士見ファンタジア文庫)
  • 睦笠神社と神さまじゃない人たち (このライトノベルがすごい! 文庫)
  • クラッキング・ウィザード ~鋭奪ノ魔人と魔剣の少女 (このライトノベルがすごい! 文庫)

終物語 (上) (講談社BOX)




シリーズ長いですね……。

戯言もいい加減に長いとは思ったものだけれど、こちらがここまで続く作品だとは思っていなかったというか。あとがきを読んで改めて感じさせられてしまっただけかもしれませんが。

さて、物語は終わりを銘打っているものの、暦の始まりを語る物語になっている。如何にして今の暦くんになったのか。羽川翼と出会う前、忍野メメと出会う前の阿良々木暦とはどういう人物だったのか。

実際問題、数学が得意得意という割りに、どの程度得意で、何で得意なのか。前々から言及していた満点云々の件はどういうことなのか。これまで気になっていたところが明かされたのは良かった。

伝奇でオカルトな怪異は登場しない。

数学と忍野扇が絡まって相まって、それこそ扇で扇がれるごとく煽られて、扇情的に扇動された。忘れていた記憶を思い出すようにそそのかされた物語。

怪異は関わっていないので、斜め上を行くミステリーに仕上がっている。しかし、言わせてもらえば、扇ちゃんの存在自体が空恐ろしいものがあるから、怪異がいなくたって存在しているみたいに、扇ちゃんの存在が怪異でした。

そして、ソダチとガハラさんの修羅場。暦くんが危機的状況に陥ったら容赦ない。気持ち良いくらいの拳をぶつけていくのだね彼女は。これまでの発言を有限実行していくところ嫌いじゃないけれど、女の子がグーパンチはいけない。ホチキスパッチンの時点でもう駄目なきがするけれども。

終物語、どのようにして終わるのか。そも続がすでに決まっているのはどういうギミックなのか楽しみです。

 Presented by Minai.

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キスから始まる戦機乙女(ヴァルキュリア)2 (MF文庫J)

キスから始まる戦機乙女(ヴァルキュリア)2 (MF文庫J)
月見草平
メディアファクトリー
2013-10-24



ラブコメ成分多め。

最上と六道が修羅場を演じているのは楽しいですね。ニヤニヤしながら読めました。ただ、今回は猫かぶり系ヒロインの日比野がメインだっただけに、二人の競い合いはおまけなのだけれど。

この日比野が普段は優等生だけれど、内面は黒いみたいな典型的な猫かぶりをするので、ヒロインの秘密を知って協力者のような関係になるのが良い。

性格はキツイし、言葉もとげとげしているから、文章で読むだけだと驚くけれど、主人公補正で好感をもたれているからなのか、ちょっとした仕草は女の子だから可愛らしさは失わない。

嫌々付き合っているはずなのに、まんざらでもなさそうな雰囲気がいいのかもしれない。あと、何気に海水浴での昆布ってチョイスが面白かった。確かにぬるぬるではあるけれど、昆布とは……。そして、やっぱり巨乳はいないのね。

 Presented by Minai.

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フルメタル・パニック! アナザー6 (富士見ファンタジア文庫)




第二章。

上手いですね。ギアを上げてくるというか、新展開を読ませるにしてもコチラが読みたいときを見透かしたように読ませてくれますし、達也が一歩を踏み出してしまった分岐点にしても描写する部分を丁寧に選択していて好感が持てる。

新キャラクターの登場。

「Navy SEALs」とかドラマでしか名前を知らないですよ。終盤の怒涛の展開から興奮冷めやらぬうちに、絶妙なタイミングで登場して、何より乗っている機体がM9A2。この時点で最高潮でしたが、M9から降りてきたのはロニー・ゼンメルヴァイス。

TAROSにしてもそうだけれど、こういうのは嬉しい。これまでどうしていたのとか、想像できるしそれだけで一つ物語が成立しそう。

また、今回は作戦行動でそれぞれが独立して戦っていたからかもしれないけれど、達也にアデリーナにユースフと、ライバルや宿命の相手と戦う様相になっていたのが燃える展開でもあり、面白かったですね。

このあと、あの引きから菊乃がどうなるのか気になるところ。

 Presented by Minai.

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強くないままニューゲーム (2) Stage2 アリッサのマジカルアドベンチャー (電撃文庫)




スキルシステムを実装しました。

藤が活躍する「ラットマン」、敷島が活躍する「ねずみおとこ」にルート分岐し、お互いのやり方が明確になった今回。あくまで王道に、犠牲者を極力少なく自分が怪我してもがむしゃらにクリアを目指す藤。あくまで非道に、効率を求めてゲームクリアを目指す敷島。

どちらもがありえた未来で、ある未来。選択の先にあったものは非情だったけれど、選択しなければ始まらないし終われない。

ゲームをやっている以上は敷島の方が正しい気がするが、ゲームマスターですら命を大切にしましょうと苦言を呈するほどなので、人間としては葛藤しまくる藤の方が正しいのでしょうね。アクションゲームで、一々犠牲がどうこうは考えないものね。

しかしスキルシステムは便利というか、ゲームバランスがおかしくなっていますね。ゲームらしくなってきたが、結局死ぬには死ぬわけで、シビアには変わらない。説明ないですしチュートリアルが意味を成していないのですよね。

次がどんなゲームになっているのか楽しみです。

――簀巻きと宇宙服の登場には驚きました。

 Presented by Minai.

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東京より憎しみをこめて 1 (星海社FICTIONS)




経産省の官僚とヤクザの娘が出会うことで、何かが変わる。

これまた凄いのが出てきた。まさに著者の作品という具合で、司法、メディア、警察を皮肉りながら、世界の裏側を描いていく。その裏側というのが、一般的に違法となるヤクザ側の世界で、麻薬、武器密輸、詐欺と黒い黒い。

特徴的だったのは、作中で描かれていることは違法で黒くてシリアスなのに、登場人物の扱い方や台詞回しがコミカルだということ。だからけして憎めない奴らに仕上がっていて、話の重さを抑えてくれる。

ただ、このコミカルさは単に序章としての話が淡々としているからというのが大きな理由にも見える。官僚とヤクザの娘が出会うのは終盤だし、その間には二人がどのような状況に陥って出会うことになったのかが描かれる。

はっきり言うと、退屈だった。前半は二人の人生に興味から楽しく読めたのだが、後半は出来ればそのまま出会って欲しかった。終盤での出会いに至るまでに、違法な世界を見せてくれるのは面白かったが、それは瞬間的なもので、やればもっとコンパクトに収まったと思ってしまう。

結果、特に痛快、爽快という部分がなく、あくまで序章として終わってしまっている。この辺りは期待と違って残念でした。

ここまで展開を引っ張ったのだから、二巻からは痛快さダークヒーローの格好良さを読みたい。

 Presented by Minai.

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キノの旅 (17) the Beautiful World (電撃文庫)

キノの旅 (17) the Beautiful World (電撃文庫)
時雨沢恵一
アスキー・メディアワークス
2013-10-10



あとがきの大振りで思わずニヤケながら、カバー外してました。すいません。

物語はいつものキノの旅で、コミカルにシリアスに、物事を斜めから見ていく感じが大好きですし、時に真面目に感動させてくる話を差し込んでくる辺りも好きです。裏切りません。

鉄道の国が一番好きですね。国としての面白さも好きなのだけれど、描写されていく不思議な馬鹿でかい列車というのが魅力的ですし、国の周囲にある環境がこれまた面白さをそそる。

特に気に入っているのは、人間の恐ろしい部分と、人間の美しさの二つが、作中で見事に調和していることだろうか。これぞキノ。

真実を知ってしまった後が清々しいほどに真面目というか、理性的な人々だなと関心するのだ。ここまで真っ直ぐになれるものなのか、文句を言われても言わないその心意気は見習いたい。

他にも、伝説の料理人と間違えられるキノがいて久しぶりに料理が下手という設定を思い出したり、お菓子の選挙をネタとした話があったり、左利き以外は認めない国があったりと楽しめました。

しかし、今回のキノの旅は珍しく分厚いですね。噂の新聞連載が収録されているからだとかで。読めなかった人からすると嬉しい限り。

 Presented by Minai.

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魔法科高校の劣等生 (11) 来訪者編(下) (電撃文庫)

魔法科高校の劣等生 (11) 来訪者編(下) (電撃文庫)
佐島勤
アスキー・メディアワークス
2013-08-10



来訪者編完結。

リ、リーナが活躍していない。天下のアメリカは終始かませ犬の扱いといいますか、達也と深雪の無双とイチャラブを楽しく読む作品だから仕方ないのだけれど、前にもいったように大掛かりな組織とか階級とか、全てにおいて説得力がなくなって括弧笑いを地で行くような扱いになっていますね。

日本の高校生は全員ツヨインデスネー。

ツーマンセルで活躍していたのが印象的な話でもあったような気がします。ミキとかは結構好きなタイプのキャラクターなので、今回結界で活躍していたのが嬉しかったです。

ただ、登場人物が如何せん多いので、その分だけ印象が薄くなるのは仕方ないですね。パラサイトに辿り着くまでも、何となくで盛り上がりはあまりなったような。それも、間に大人たちの戦いが差し込まれるものだから、集中できないのだ。

一年生が終わって二年生になるということだけれど、冷静に考えたらまだ高校一年生なわけですよね。ここからどうやって話を広げていくのだろう。世界を広げるのはありなのだけれど、成長のしようはないわけだよね。終われるのだろうか……。

 Presented by Minai.

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マグダラで眠れ (4) (電撃文庫)

マグダラで眠れ (4) (電撃文庫)
支倉凍砂
アスキー・メディアワークス
2013-09-10



カザンに辿り着いた果てに。

過酷だ。カザンに残された文献を読み、新たな工房を建設し、異教徒の町で一体どんな楽しいことが待っているのかと思えば、待ち受けているのは新たな試練。

マグダラを探し求める者として、幸せを教授することは出来ないのと漠然と考えていたクースラが、幸せを与えてくれるフェネシスと出会って、新天地でのひと時の安息を得たことで思わずここにいたいなと思ってしまう。

中盤までは温かい希望に満ちた日常が描かれるが、以降は窮地に追い込まれる。これまでもそうだったが、クースラの決断が痛い。合理的に一番の利益を得られる方法を取る――のだが、今回は少し違う。

フェネシスがクースラに与えた影響と、クースラがフィネシスに与えた影響の両方を見ることが出来て、物語に与える影響が大きくなってきたのが印象的でした。

謎を解き明かしていく面白さ、探求していく面白さがある作品だけれど、イリーネが加わったことで会話劇の広がりも出来たのですよね。みんなのことを考えるようになったクースラたちの人間関係により深みが出てきたので、これからも楽しみです。

 Presented by Minai.

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