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ご主人様は山猫姫 辺境見習い英雄編

ご主人様は山猫姫―辺境見習い英雄編 (電撃文庫)ご主人様は山猫姫―辺境見習い英雄編 (電撃文庫)
著者:鷹見 一幸
販売元:アスキーメディアワークス
発売日:2009-04-10
おすすめ度:4.5
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 あらすじをぱっと見た印象で想像していた物語と、少し違っていた。何と言うのか、これは失礼なのかもしれないけれど、ここまで”英雄”の部分を扱うとは思わなかった。

 ご主人様は山猫姫――そんなタイトルだから、もっと軽く軽く来るのかと。あらすじの「英雄への第一歩で!?」という謳い文句も、それほど重要ではないと踏んでいたのに。そしたら内容はしっかりかっちりしているじゃないかと。

 もちろんライトノベルなので楽しく読めるのはそうなのだけど、徐々に物語りに引き込ませる文章は上手い。中盤以降は手が止まらなくなり、深夜なのに最後まで読みきってしまった。

 そして、著者リストを見てベテランさんと知る。納得の出来だった。

 ここに来て、自分の評価に「.5」をつけるべきかどうか悩んだ。この作品は自分の中で4より上だと思うのだ。まあ、結局つけなかったのだが。

 それは≪敵を殺すことに躊躇い、一般人がやられた≫ということに引っかかったからだ。主人公がヘタレだとかそういうことではない。確かに難しい問題だし、結果的に見ればそれで良かった。

 敵を殺すことを肯定するのではなく、一度は否定しているので主人公という人間が見えるから――。

 でも自分は何で倒さないだと思ってしまったのだ。そのせいで人が死にそうになったじゃないかと。そのあと覚悟を決めて、という流れになるのなら最初から倒せと。

 でも違う。それじゃ駄目なのだ。読み終わってから考えると、そこで否定してくれなくては駄目なのだ。止めてくれて良かった。

 特殊な読み方をする漢字が多いので、それを把握するのに手間取りはするが、物語入り込める中盤以降は気にならない。

 あらすじからだけでは読み取れない。政治的なやり取りやら、背景があったりして、非常に面白かった。

 また、最初からシリーズ物として書かれているので、本当に宣戦布告されて――というところで終ってしまうのだが、それまでの行程が既に楽しいもので、続きも読みたくなる出来だ。

おすすめ度:4.0

Presented by Minai.


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