ネットメディアもついにここまで来たか! ニコニコ動画による小沢一郎氏の独占インタビューの話ではない。

2010年の大晦日12月31日に、慶應義塾大学が3D高品質の映像と音声で全世界にUstreamを使いベートーヴェン全交響曲を一挙、インターネット中継したのだ。

イベント名は「ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会2010」

しかも、指揮者は、かのローリン・マゼール氏、オーケストラはN響など選りすぐりのメンバーによるメモリアルオーケストラである。

最後に演奏されたベートーヴェン第九交響曲のソリストと合唱は以下の通り。

中丸三千繪(ソプラノ)、
坂本朱(アルト)、
佐野成宏(テノール)、
福島明也(バリトン)

合唱:晋友会合唱団 

この一大プロジェクトは慶應義塾大学とWIDEプロジェクトが東京文化会館大ホールにて開催されたコンサートを全世界に向けリアルタイムでインターネット配信したUstreamを使うことで高品質の映像と音質、ハイビジョン並のネット生中継を実現した。

本ストリーム中継は、720p映像 約2Mbpsで配信、私は午後10時30分に開始したベートーベンの第九交響曲を最初から最後まで視聴したが、画質・音質ともに非常に綺麗であった。

以下の3枚は、私のパソコン画面を複写したものを横500ピクセルに縮小したものである。実際の映像は、ハイビジョン並といってよく、音質も低域から超高域までよくのびており、臨場感もあった。


PC画面より直接取得

PC画面より直接取得

PC画面より直接取得

自宅の書斎にある音響システムは以下の通り。Ustreamからインターネット回線経由で受けた音響信号はアンプのAUXのアナログ入力に入れ、映像はPC用液晶モニターで受像した。アンプはいずれもデジタル入力対応が可能だったが、今回はアナログ入力で対応した。

ネット系は一切特殊な装置は使って折らず、YouTubeやニコ動を使う場合と同じである。なお、PC環境はWindows7、CPUはペンティアムG6950、主記憶は2GBである。

当初、画像がハングしたが送信側が何らかの対応をした模様で、それ以降一切ハングや不具合はなかった。自宅(東京都品川区)のADSLの速度は8Mbps程度であるが、一台で受信する場合はまったく問題はないようだ。

アンプ
ビクター EX-AK1
ボーズ  RA18
LSIのTDA2009を2組使った自作の4チャンネルバイアンプ

スピーカー
ビクター フルレンジ・コーンスピーカー左右1個=2個
BOSE  中高音用小型スピーカ左右2個=4個
ビクター ブックシェルフ左右2個=4個
オンキョー D-D1左右2個=4個

左チャンネル*********右チャンネル
(サブウーファーは別途)

サブウーファー
BOSEサブウーファー1個
ヤマハ・サブウーファー1個、

すばらしい臨場感とハイビジョン並のきめの細かな画像で視聴できた。

アンコールがなかったのが残念だったが、今年は、YouTube、ニコニコ動画そしてUstreamと既存メディアを凌駕するネットメディアのすばらしいコンテンツ(番組、報道、音楽)があった。

Ustreamを使えば記者会見の生全中継やこの種の画期的な市民メディアが実現することになる! 大メディアの呪文から解き放され、日本でも多様なオルターナティブメディア、独立系メディアが情報発信できる!


以下は慶応大学が2010/12/22に出したプレスリリース

慶應義塾大学は、学部研究科横断型研究・教育プログラムの一環として「ベートーヴェン・インターネット配信実行委員会(委員長:環境情報学部長・教授 村井 純)」を設置し、2010 年12 月31 日に東京文化会館大ホールにて開催される「ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会2010」(指揮:ロリン・マゼール)を、3D・高品質の映像・音声で、全世界に向けてインターネット配信いたします。

配信されるコンサート映像は、インターネット基盤を用いアジア諸国の高等教育に貢献することを目的に各パートナー大学に対しリアルタイムの授業配信や講義の共有等を行っている「SOI(School on Internet)Asia プロジェクト」のネットワークでアジア14カ国の大学に届けられ、子供たちが音楽を楽しむための教育プログラムを実施するほか、最先端技術を駆使し学術ネットワークとも協力しながら、様々な形式・手法で世界の国や地域に届けられます。

また、当日は、世界中でコンサートを共に鑑賞できる環境の体験により、芸術と教育の新たな形を考えるための体感実験・討論会を慶應義塾大学日吉キャンパスにて行います(参加者:慶應義塾関係者ほか)。