青山貞一ブログ

独立系メディア「今日のコラム」に連動するブログ

海外旅行 

円高を大いに生かし 世界を旅しよう (1)円高は悪なのか? 青山貞一

世は円高である。日本の新聞、テレビのニュースだけを見ていると「円高=悪」という論調ばかりだ。しかし、何も世の中、輸出産業、企業だけでない。 私たち一般人にとって、これだけの円高は外国製品を買ったり、海外旅行に行く上でまたとないチャンスでもある。

またいくら日本政府や日銀が円高に介入しても、おそらく円高は今後も進むだろう。

1ドル=70円、1ドル=60円と進む可能性がある。同志社大学の浜 矩子教授は、ごく最近、テレビ番組で最終的には1ドル=50円まで行くのではと述べていた。 浜教授の専門は
国際経済のマクロ分析である。1ドル=50円はまだしも、1ドル=80円、1ドル=75円になる可能性は十分ある。


もちろん、浜教授が予想するような円高になれば自動車や家電製品など加工貿易で輸出が中心となっている日本企業は壊滅的な打撃を受けることは想像に難くない。

今、政府や経団連が円高を忌み嫌っているのは、あくまで輸出産業、企業だけを重視しているからである。経団連などまさに上場の輸出産業の利権団体にすぎない。

もちろん、日本の産業、企業が輸出が中心であることは間違いなく、これ以上円高が進めば、もとの大企業だけでなく、下請け企業、孫請け企業などが大変な影響を受けることになる。さもなくとも深刻化している日本の雇用がさらに厳しい状態にならざるを得ない。

かといって、グローバル化した今の世界で、円高を日本政府や日銀の介入で抑制することは非常に困難である。実際、最近2−3兆円規模で行った日銀などの介入では、一時2円ほど円安になったものの、すぐにもとの水準に戻っている。

今の円高が本当に日本の経済力の実態を表しているかという問題はあるにせよ、かといって自分たちの都合だけで為替レートをどうにかできる問題ではないのだ。

したがって、私たち一般市民、消費者は自分たちなりに、この円高状況に対して自衛措置をとらなければならない。自衛措置などと言うと大げさだが、円高メリットをいかに活用するかがその場合のポイントとなる。

当然のことだが、円高となれば、私たちの生活に関連する電気代やガス代はじめ輸入品の価格は下がることになる。電気もガスももとは石油、天然ガスを輸入しているからだ。自動車や家電も、欧米諸国や韓国などが製造しているから日本製品以外で良ければ、LGやサムスンのテレビやアウディ、ヒュンダイの自動車は今よりさらに安く買える。アップルのコンピュータもそうだ。

今後、輸出産業、企業ばかりの日本の産業構造、企業体質を変えてゆかなければならない。また円高に強い企業や第三次産業を大いに起業すべきときに来ているとも言える。今までは、あまりにも輸出企業ばかりが幅をきかしてきたことのツケがでてきたとも言える。

現在アジアでは日本自身がたどってきた道をたどっている。アジア諸国は安い人件費と習得した高度技術を武器に、良いものを安く先進国市場に輸出している。日本がいつまでもワンパターンの加工貿易立国で生きて行けるはずもないのである。そもそも、日本の家電メーカーにしても、パソコンメーカーにしても、食品メーカでもアジア諸国に生産の場を移しているではないか。

政府やエコノミスト、評論家はデフレ、デフレと騒いでいるが、そもそも上記のような状況ではアジア諸国からそこそこ高品質で廉価な製品が洪水のように流れ込み、また航空運賃一つとをっても国際競争にさらされるサービス分野では競争が激しくなるから、サービスもリーズナブルにならざるを得ない。流通革命も低価格に貢献している。

本来これも消費者にとっては大いに歓迎すべきことといえる。

つづく

燃料サーチャージは高すぎる! 国際線収支分析「私論」 ∪田→ロサンゼルス路線編  青山貞一


燃料サーチャージは高すぎる!
国際線
収支分析「私論」
∪田→ロサンゼルス路線編

青山貞一
掲載月日:2008年11月16日


 ここでは、JALやANAの国際線の燃料サーチャージ額の妥当性を検討することを目的として、概括的にジャンボジェット機が成田からロサンゼルスまで片道運行する際の収支分析を試みる。

 航空会社から詳細な情報が開示されているわけではないので、以下の分析では、あくまで私的な収支分析であることを最初に断っておく。

 第二編はJALの成田→ロサンゼルス路線について分析する。


1.前提条件

 ここでは収支分析の前提として以下の諸条件をおくものとする。

1−1 路線

 \田→ロンドンの片道巡航(第一編)
 ∪田→ロサンゼルスの片道巡航(第二編) 

 参考:JALの国際巡航路線

1−2 航続距離

 〔鵤隠亜ぃ横娃娃襭蹇弊田→ロンドン路線)出典:JAL

 ¬鵤供ぃ沓娃娃襭蹇弊田→ロサンゼルス路線) 出典:Google Earth



1−3 航空機


 ジャンボジェット(ボーイング747ー400)
出典:Wikipedia

 JALの747航空機、最新所有及びリース一覧
機 種 所有機 リースイン機 (合計)
Boeing747-400 36 1 37
Boeing747-400F(含 747-400BCF) 5 2 7
Boeing747-200/300 9 0 9
Boeing747-200F 3 1 4
 出典:JAL

1−4 乗客数

 いずれも片道とし乗客数が
 。械毅或諭
 ■械娃或諭
 250人
の3ケースを前提に収支計算を行う。

 以下に示す747−400には、エコノミー319座席、ビジネス64座席、ファースト14座席がある。この割合、座席数は航空会社により異なるが、ここでは以下を前提とした。

出典:ボーイング社

1−5 航空チケット料金

 HIS、オールウェーズ、eツアーなど、旅行代理店の実売価格を前提とした。これは格安チケット、エコノミーチケット、ビジネスチケットを調査し、平均的な実売価格を前提とした。

 具体例
 http://www1.tour.ne.jp/search/air/air_dtl.php/313225/2009/2/17/
 http://www1.tour.ne.jp/search/air/air_dtl.php/295361/2009/2/17/

1−6 燃料サーチャージ料金

 いずれも片道とし、
 仝従の3万3千円、
 ⇒菁1月以降実施されるとされる片道2万1千円、
航空会社/行き先 2008年
9月30日発券分までの
燃油
2008年
10月1日発券分からの燃油
日本航空/北米・メキシコ・欧州・中東・オセアニア \28,000 \33,000
全日空/欧州・北米・中東 \28,000 \33,000
 2辰┐栃卞撮泳円
の3ケースを想定する。

1−7 燃料価格と燃料費用

 以下は灯油の1ガロン(3.8リットル)当たりの価格は、この一年以下の図のように変化しているが、本収支分析ではJALが先に示した1バレル当たりの価格が何を指しているのか不明なため、JALがいうロンドン線の燃料使用量と価格をもとに燃料費用を用いている。

 なお、ロスは巡航距離で按分した燃料費用をもちいた。


出典:http://www.wtrg.com/daily/oilandgasspot.html

 以下は、先物原油価格の最新データ。ピークは2008年7月で147米ドルまでいったが、現在は58米ドル。

出典:http://www.wtrg.com/daily/oilandgasspot.html

1−8 為替レート

 1米ドル=100円

 以下は過去1年間の円米ドル為替レート。


出典:Yomiuri online


2.収入

2−1 燃料サーチャージ(片道)

’確船機璽船磧璽犬3.3万円の場合
 
 350人×3.3万円=1155万円
 300人×3.3万円= 990万円
 250人×3.3万円= 825万円

燃料サーチャージが2.1万円の場合
 
 350人×2.1万円= 735万円
 300人×2.1万円= 630万円
 250人×2.1万円= 525万円

G確船機璽船磧璽犬1万円の場合
 
 350人× 1万円= 350万円
 300人× 1万円= 300万円
 250人× 1万円= 250万円

2−2 航空運賃(片道)

 前提:航空運賃は代理店等へのコミッションを除いた額


 国際航空運賃は過酷な安売り販売に曝されていることは否定しない。たとえば、成田−ロサンゼルス往復のJALのエコノミー航空運賃(往復)は、サーチャージ、空港利用税、保険などを除外したチケットは、時期にもよるが代理店で格安券を45000〜60000円で購入できる(以下のURL参照)。

 http://www1.tour.ne.jp/search/air/air_dtl.php/313225/2009/2/17/
 http://www1.tour.ne.jp/search/air/air_dtl.php/295361/2009/2/17/

 ここでは代理店の手数料等を差し引いた後の航空会社の取り分として片道分の格安運賃を2万円、エコノミー5万円、ビジネスクラスを15万円とした。

‐莎劼350人の場合
  250人× 2万円(格安、片道)    = 500万円
   70人× 5万円(エコノミー、片道)= 350万円
   30人×15万円(ビジネス、片道) = 450万円 
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                       小計 1600万円

⊂莎劼300人の場合
  200人× 2万円(格安、片道)    = 400万円
   70人× 5万円(エコノミー、片道)= 350万円
   30人×15万円(ビジネス、片道) = 450万円 
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                       小計 1500万円

乗客が250人の場合
  180人× 2万円(格安、片道)    = 360万円
   50人× 5万円(エコノミー、片道)= 250万円
   20人×15万円(ビジネス、片道) = 300万円 
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                       小計 1160万円


3.支出(成田→ロサンゼルス路線)

3−1 燃料費


 以下はJALの説明

∪田→ロサンゼルス

 東京から1万200キロの彼方にあるロンドンに、約13時間でお客さまと貨物を輸送するジャンボジェット機B747-400(エンジン4発)の総消費量は16万6,000リットル、200リットルドラム缶にして約830本、60リットル燃料タンクの普通乗用車であれば約2,800台分の燃油を消費する。

 ロサンゼルスについて距離の比で燃料の費用を換算すると、燃油価格が1バレル30米ドルの場合約340万円、これが80米ドルに跳ね上がると3倍弱の約920万円になる。

 東京からロサンゼルスまでの直線距離6,700キロの比で換算すると、1バレル30米ドルの場合約220万円、これが80米ドルに跳ね上がると3倍弱の約600万円になる。

http://www.jal.com/ja/corporate/claim/key12/index2.html

 参考:ジャンボ満タン時の航続距離14,815 km、巡航速度Mach(マッハ)
      0.855、913 km/h 、概算で連続巡航時間は16時間となる。

 ジェット燃料は、現在1ガロン=3.8リットルとしてジェット燃料費が1ガロンが2.2ドル程度である。仮に1ドルを100円とした場合、16万リットル×57.9=926万円、ロサンゼルスに換算すると約609万円となる。以下は最近までの燃料価格の推移。

 ※燃料費:ロンドン線の片道の燃料費  約926万円/片道
 ※燃料費:ロサンゼルス線の片道の燃料費  約609万円/片道


 
3-2 人件費

.僖ぅ蹈奪反遊鑒
 平均年収2000万円とし250日勤務として計算
 平均8万円×3人日=24万円

客室乗務員人件費
 現在客室乗務員は派遣が多くなりかつてのような高収入は得られないが、ここでは敢えて3万円とする
http://www.bekkoame.ne.jp/~jcau/ca.pdf
 平均3万円×10人日=30万円

整備及び貨物要員の人件費
 平均年収500万円とし250日勤務として計算。ただし年齢は35歳としている
 平均2万円×5人日=10万円

 ※人件費小計 64万円/日


3−3 旅費

 行き先でのホテル宿泊(定宿宿泊費+日当)

 2万円×13人=26万円
 ※宿泊費・日当合計 26万円/泊


3−4 顧客サービスとしての食費

 350人×0.3万円=105万円
 300人×0.3万円= 90万円
 250人×0.3万円= 75万円

 ※食費 (350人)105万円/日
       (300人) 90万円/日

       (250人) 75万円/日


3−5 ジャンボジェット機の1巡航当たりの損料

 ジャンボジェット(機体+エンジン)は1機約220億円とする。本来航空機器は買いきりでなく、リースだが、ここでは国際線のジャンボジェット機のライフサイクルの巡航回数を2万回と仮定した。

 220億円÷2万回=110万円/回

 ※機器損料合計 110万円/回


3−6 航空機整備費

 
ここでは航空機の整備費を1フライト当たり、機器損料の2割としている。

 ※航空機整備費 22万円/回


3−7 空港利用料(着陸料)


 ジャンボジェット1機につき約100万円(1トン当たりの重量で利用料は決まる)。

 ただし、ここでは成田からロサンゼルスやロンドンに行くので、この費用は含めない。成田から海外に出て、成田に帰ってくる場合、一人一律2400円の空港利用料がかかるが、これは海外から成田に到着する場合の着陸料の一部を意味する。



4.収支分析(成田→ロサンゼルス路線) 

4−1  燃料サーチャージが片道3万3千円の場合

 ‐莎劼350人の場合
 収入合計 2455万円
 支出合計  931万円         
−−−−−−−−−−−−
        
1524万円/片道

 ⊂莎劼300人の場合
 収入合計 2190万円
 支出合計  916万円
−−−−−−−−−−−−
        
1274万円/片道

 乗客が250人の場合
 収入合計 1785万円
 支出合計  901万円
−−−−−−−−−−−−
          
884万円/片道

 いずれも収支は黒字である。

4−2  燃料サーチャージが片道2万1千円の場合

 ‐莎劼350人の場合
 収入合計 2035万円
 支出合計  931万円         
−−−−−−−−−−−−
        
1104万円/片道

 ⊂莎劼300人の場合
 収入合計 1830万円
 支出合計  916万円
−−−−−−−−−−−−
         
914万円/片道

 乗客が250人の場合
 収入合計 1385万円
 支出合計  901万円
−−−−−−−−−−−−
         
484万円/片道


4−3  燃料サーチャージが片道1万の場合

 ‐莎劼350人の場合
 収入合計 1650万円
 支出合計  931万円         
−−−−−−−−−−−−
         
719万円/片道

 ⊂莎劼300人の場合
 収入合計 1500万円
 支出合計  916万円
−−−−−−−−−−−−
        
584万円/片道

 乗客が250人の場合
 収入合計 1485万円
 支出合計  901万円
−−−−−−−−−−−−
         
584万円/片道


5.考察(成田→ロサンゼルス路線)

 上記の分析では、会社組織としての役員報酬、社員給与、チケッティング要員などの地上要員、管理費、固定費などは含まれていない。

 現状でJALやANAは燃料価格が激落しているにもかかわらず燃料サーチャージを3万3千円もとっており、シミュレーションでは乗客が250〜350名の場合、大幅な黒字となっている。このサーチャージは、燃料の費用がピークに達したときのものであるが、激落したの現在も据え置くことで、航空会社は巨額の利益をあげていることになる。成田ーロサンゼルス路線では、ロンドン路線以上比べると片道3万3千の燃料サーチャージによって暴利を得ていると言っても過言ではない。

 JAL,ANAは来年の1月以降、燃料サーチャージを片道2万1千円に下げると国土交通省に届け出た。片道2万1千円の場合、250〜350名のいずれの場合も約1100万円から約500万円黒字となっている。

 今後、燃料価格の下落が継続することが想定される。その場合には、ロサンゼルス路線では燃料サーチャージが片道1万円でも大幅な黒字が見込めるはずである

 上記の分析はあくまで1ドルを100円とした場合であって、1ドルが90円になれば乗客が200名以下でも黒字となる。実際、現状では1米ドル=94−96円となっている。

 JALやANAがロサンゼルス路線でも高額なサーチャージをとっているのは、きわめておかしい。なぜなら北米といってもニューヨークやマイアミまでの遠距離もある。

 ニューヨークなど北米でも西海岸より遠い路線では、巡航距離が大幅に多いが、ロサンゼルス路線ではその半分強の距離である。北米で一律の燃料サーチャージ設定自体がきわめておかしい。たとえば、ロサンゼルスでサーチャージを片道1万5千円とした場合にはニューヨーク路線では2万5千円とするなど、より距離にあわせて燃料サーチャージとすべきである。

 上記は筆者が過去の論考で何度も指摘してきたことだが、航空会社はまさにどんぶり勘定で一律3万3千円としてきた。

 そもそも燃料価格が激落し為替も円高となっているのに、JALやANAは国土交通省に10月1日以降もサーチャージ料の値上げを申請し、国土交通省は何ら行政指導をすることなく、値上げを認めている。

 このようなずさんな価格設定をしている限り、利用者は国際線の利用を抑制する。

 来年以降のサーチャージ値下げ申請に際しても、航空会社は経済不況で需要が下がっていることを理由としている。しかし、現実は燃料価格の下落、為替の円高を利用者が熟知しており、航空会社の現実をみずに燃料サーチャージをあげてきた体質にいやけをさしていることがあることを直視すべきである。

燃料サーチャージは高すぎる! 国際線収支分析「私論」 \田→ロンドン路線編   青山貞一

 

燃料サーチャージは高すぎる!
国際線
収支分析「私論」
\田→ロンドン路線編

青山貞一
掲載月日:2008年11月16日


 ここでは、JALやANAの国際線の燃料サーチャージ額の妥当性を検討することを目的として、概括的にジャンボジェット機が成田からロサンゼルス又は成田からロンドンまで片道運行する際の収支分析を試みる。

 航空会社から詳細な情報が開示されているわけではないので、以下の分析では、あくまで私的な収支分析であることを最初に断っておく。

 まず第一編はJALの成田→ロンドン路線について分析する。


1.前提条件

 ここでは収支分析の前提として以下の諸条件をおくものとする。

1−1 路線

 \田→ロンドンの片道巡航(第一編)
 ∪田→ロサンゼルスの片道巡航(第二編) 

 参考:JALの国際巡航路線

1−2 航続距離

 〔鵤隠亜ぃ横娃娃襭蹇弊田→ロンドン路線)出典:JAL

 ¬鵤供ぃ沓娃娃襭蹇弊田→ロサンゼルス路線) 出典:Google Earth



1−3 航空機


 ジャンボジェット(ボーイング747ー400)
出典:Wikipedia

 JALの747航空機、最新所有及びリース一覧
機 種 所有機 リースイン機 (合計)
Boeing747-400 36 1 37
Boeing747-400F(含 747-400BCF) 5 2 7
Boeing747-200/300 9 0 9
Boeing747-200F 3 1 4
 出典:JAL

1−4 乗客数

 いずれも片道とし乗客数が
 。械毅或諭
 ■械娃或諭
 250人
の3ケースを前提に収支計算を行う。

 以下に示す747−400には、エコノミー319座席、ビジネス64座席、ファースト14座席がある。この割合、座席数は航空会社により異なるが、ここでは以下を前提とした。

出典:ボーイング社

1−5 航空チケット料金

 HIS、オールウェーズ、eツアーなど、旅行代理店の実売価格を前提とした。これは格安チケット、エコノミーチケット、ビジネスチケットを調査し、平均的な実売価格を前提とした。

 具体例
 http://www1.tour.ne.jp/search/air/air_dtl.php/313225/2009/2/17/
 http://www1.tour.ne.jp/search/air/air_dtl.php/295361/2009/2/17/

1−6 燃料サーチャージ料金

 いずれも片道とし、
 仝従の3万3千円、
 ⇒菁1月以降実施されるとされる片道2万1千円、
航空会社/行き先 2008年
9月30日発券分までの
燃油
2008年
10月1日発券分からの燃油
日本航空/北米・メキシコ・欧州・中東・オセアニア \28,000 \33,000
全日空/欧州・北米・中東 \28,000 \33,000
 2辰┐栃卞撮泳円
の3ケースを想定する。

1−7 燃料価格と燃料費用

 以下は灯油の1ガロン(3.8リットル)当たりの価格は、この一年以下の図のように変化しているが、本収支分析ではJALが先に示した1バレル当たりの価格が何を指しているのか不明なため、JALがいうロンドン線の燃料使用量と価格をもとに燃料費用を用いている。

 なお、ロスは巡航距離で按分した燃料費用をもちいた。


出典:http://www.wtrg.com/daily/oilandgasspot.html

 以下は、先物原油価格の最新データ。ピークは2008年7月で147米ドルまでいったが、現在は58米ドル。

出典:http://www.wtrg.com/daily/oilandgasspot.html

1−8 為替レート

 1米ドル=100円

 以下は過去1年間の円米ドル為替レート。


出典:Yomiuri online


2.収入

2−1 燃料サーチャージ(片道)

’確船機璽船磧璽犬3.3万円の場合
 
 350人×3.3万円=1155万円
 300人×3.3万円= 990万円
 250人×3.3万円= 825万円

燃料サーチャージが2.1万円の場合
 
 350人×2.1万円= 735万円
 300人×2.1万円= 630万円
 250人×2.1万円= 525万円

G確船機璽船磧璽犬1万円の場合
 
 350人× 1万円= 350万円
 300人× 1万円= 300万円
 250人× 1万円= 250万円

2−2 航空運賃(片道)

 前提:航空運賃は代理店等へのコミッションを除いた額


 国際航空運賃は過酷な安売り販売に曝されていることは否定しない。たとえば、成田−ロサンゼルス往復のJALのエコノミー航空運賃(往復)は、サーチャージ、空港利用税、保険などを除外したチケットは、時期にもよるが代理店で格安券を45000〜60000円で購入できる(以下のURL参照)。

 http://www1.tour.ne.jp/search/air/air_dtl.php/313225/2009/2/17/
 http://www1.tour.ne.jp/search/air/air_dtl.php/295361/2009/2/17/

 ここでは代理店の手数料等を差し引いた後の航空会社の取り分として片道分の格安運賃を2万円、エコノミー5万円、ビジネスクラスを15万円とした。

‐莎劼350人の場合
  250人× 2万円(格安、片道)    = 500万円
   70人× 5万円(エコノミー、片道)= 350万円
   30人×15万円(ビジネス、片道) = 450万円 
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                       小計 1600万円

⊂莎劼300人の場合
  200人× 2万円(格安、片道)    = 400万円
   70人× 5万円(エコノミー、片道)= 350万円
   30人×15万円(ビジネス、片道) = 450万円 
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                       小計 1500万円

乗客が250人の場合
  180人× 2万円(格安、片道)    = 360万円
   50人× 5万円(エコノミー、片道)= 250万円
   20人×15万円(ビジネス、片道) = 300万円 
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                       小計 1160万円


3.支出(成田→ロンドン路線)

3−1 燃料費


 以下はJALの説明

\田→ロンドン

 東京から1万200キロの彼方にあるロンドンに、約13時間でお客さまと貨物を輸送するジャンボジェット機B747-400(エンジン4発)の総消費量は16万6,000リットル、200リットルドラム缶にして約830本、60リットル燃料タンクの普通乗用車であれば約2,800台分の燃油を消費する。

 費用換算すると、燃油価格が1バレル30米ドルの場合約340万円、これが80米ドルに跳ね上がると3倍弱の約920万円になる。

http://www.jal.com/ja/corporate/claim/key12/index2.html

 参考:ジャンボ満タン時の航続距離14,815 km、巡航速度Mach(マッハ)
      0.855、913 km/h 、概算で連続巡航時間は16時間となる。

 ※燃料費:ロンドン線の片道の燃料費  約926万円/片道

∪田→ロサンゼルス 別途第2編で示すこととする。


 
3-2 人件費

.僖ぅ蹈奪反遊鑒
 平均年収2000万円とし250日勤務として計算
 平均8万円×3人日=24万円

客室乗務員人件費
 現在客室乗務員は派遣が多くなりかつてのような高収入は得られないが、ここでは敢えて3万円とする
http://www.bekkoame.ne.jp/~jcau/ca.pdf
 平均3万円×10人日=30万円

整備及び貨物要員の人件費
 平均年収500万円とし250日勤務として計算。ただし年齢は35歳としている
 平均2万円×5人日=10万円

 ※人件費小計 64万円/日


3−3 旅費

 行き先でのホテル宿泊(定宿宿泊費+日当)

 2万円×13人=26万円
 ※宿泊費・日当合計 26万円/泊


3−4 顧客サービスとしての食費

 350人×0.3万円=105万円
 300人×0.3万円= 90万円
 250人×0.3万円= 75万円

 ※食費 (350人)105万円/日
       (300人) 90万円/日

       (250人) 75万円/日


3−5 ジャンボジェット機の1巡航当たりの損料

 ジャンボジェット(機体+エンジン)は1機約220億円とする。本来航空機器は買いきりでなく、リースだが、ここでは国際線のジャンボジェット機のライフサイクルの巡航回数を2万回と仮定した。

 220億円÷2万回=110万円/回

 ※機器損料合計 110万円/回


3−6 航空機整備費

 
ここでは航空機の整備費を1フライト当たり、機器損料の2割としている。

 ※航空機整備費 22万円/回


3−7 空港利用料(着陸料)


 ジャンボジェット1機につき約100万円(1トン当たりの重量で利用料は決まる)。

 ただし、ここでは成田からロサンゼルスやロンドンに行くので、この費用は含めない。成田から海外に出て、成田に帰ってくる場合、一人一律2400円の空港利用料がかかるが、これは海外から成田に到着する場合の着陸料の一部を意味する。



4.収支分析(成田→ロンドン路線) 

4−1  燃料サーチャージが片道3万3千円の場合

 ‐莎劼350人の場合
 収入合計 2455万円
 支出合計 1253万円         
−−−−−−−−−−−−
        
1202万円/片道

 ⊂莎劼300人の場合
 収入合計 2190万円
 支出合計 1238万円
−−−−−−−−−−−−
          
952万円/片道

 乗客が250人の場合
 収入合計 1785万円
 支出合計 1223万円
−−−−−−−−−−−−
          
562万円/片道

 いずれも収支は黒字である。

4−2  燃料サーチャージが片道2万1千円の場合

 ‐莎劼350人の場合
 収入合計 2035万円
 支出合計 1253万円         
−−−−−−−−−−−−
         
782万円/片道

 ⊂莎劼300人の場合
 収入合計 1830万円
 支出合計 1238万円
−−−−−−−−−−−−
         
592万円/片道

 乗客が250人の場合
 収入合計 1385万円
 支出合計 1223万円
−−−−−−−−−−−−
         
162万円/片道


4−3  燃料サーチャージが片道1万の場合

 ‐莎劼350人の場合
 収入合計 1650万円
 支出合計 1253万円         
−−−−−−−−−−−−
         
397万円/片道

 ⊂莎劼300人の場合
 収入合計 1500万円
 支出合計 1238万円
−−−−−−−−−−−−
        
262万円/片道

 乗客が250人の場合
 収入合計 1485万円
 支出合計 1223万円
−−−−−−−−−−−−
         
262万円/片道


5.考察(成田→ロンドン路線)

 上記の分析では、会社組織としての役員報酬、社員給与、チケッティング要員などの地上要員、管理費、固定費などは含まれていない。

 現状でJALやANAは燃料価格が激落しているにもかかわらず燃料サーチャージを3万3千円もとっており、乗客が250〜350名の場合、大幅な黒字となっている。このサーチャージは、燃料費がこの夏ピークを迎えたときのものであり、激落した現在でも据え置くことで、航空会社は巨額の利益をあげていることになる。

 これは燃料サーチャージを燃料の原価に比べ大幅に高くとっているためであり、異常な状態にある。

 JAL,ANAは来年の1月以降、燃料サーチャージを片道2万1千円に下げると国土交通省に届け出た。片道2万1千円の場合、250〜350名のいずれの場合も黒字となっている。

 今後、燃料価格が1ガロン2ドル以下が継続することが想定される。その場合には、燃料サーチャージが片道1万円でも300名以上の乗客があれば黒字が見込める

 乗客が200名程度となると赤字になる可能性がでてくるが、上記の分析はあくまで1ドルを100円とした場合であって、1ドルが90円になれば乗客が200名でも黒字となる。実際、現状では1米ドル=94−96円となっている。

 JALやANAがロンドン路線で高額なサーチャージをとっているのは、北米及び欧州路線で一律のサーチャージを取っているためではないかと思える。

 ニューヨークなど北米でも西海岸より遠い路線では、巡航距離が大幅に多いが、ロサンゼルス路線ではその半分強の距離である。北米で一律の燃料サーチャージ設定自体がきわめておかしい。たとえば、ロサンゼルスで片道1万5千円とした場合にはニューヨーク路線では2万5千円とするなど、より距離にあわせて燃料サーチャージとすべきである。

 上記は筆者が過去の論考で何度も指摘してきたことだが、航空会社はまさにどんぶり勘定で一律3万3千円としてきた。

 そもそも燃料価格が激落し為替も円高となっているのに、JALやANAは国土交通省に10月1日以降もサーチャージ料の値上げを申請し、国土交通省は何ら行政指導をすることなく、値上げを認めている。

 このようなずさんな価格設定をしている限り、利用者は国際線の利用を抑制する。

 来年以降のサーチャージ値下げ申請に際しても、航空会社は経済不況で需要が下がっていることを理由としている。しかし、現実は燃料価格の下落、為替の円高を利用者が熟知しており、航空会社の現実をみずに燃料サーチャージをあげてきた体質にいやけをさしていることがあることを直視すべきである。

イタリア経済とマフィア〜消費税より高い「みかじめ料」   青山貞一


イタリア経済とマフィア
消費税より高い「みかじめ料」?

青山貞一

掲載月日:2008年11月13日
無断転載禁



 この2月、ひさびさにイタリアにでかけたが、成田空港の銀行で1ユーロが170円を超えていたこともあるが、イタリア、とくにローマの物価の高さにへいこうした。

 たとえばローマ空港の公式両替で両替したとき、通常の手数料以外にも訳の分からぬ手数料がついていて、結局1ユーロ200円近くとなった。


ローマのフィウミチーノ国際空港。ここの両替は
トンデモだ!ここでは両替しない方がよい!


 さすがに地下鉄や鉄道、バスなどの公共料金や博物館入場料などは、問題なかったが、空港やテルミニ駅、さらに町中で売っている清涼飲料水はベラボーに高い。


ローマの玄関口、テルミニ駅
警官はいてもほとんど役に立っていない

 たとえば日本で1本高くても150円で売られている500ccのコーラなどの清涼飲料水は2−3ユーロ、もし1ユーロが200円なら400〜600円もする。単なる水でも500ccのペットボトルで2ユーロしていた。

 ちょっと気の利いたレストランでは、昼食が一番安いビジネスランチでも1600円以上、ディナーとなると、簡単に一人当たり5000円から10000円となる。もちろん、たいした店でなくてこれだ。

 私たちはローマの初日に窃盗にあい相棒がスッテンテンになったこともあって、旅行中、出来る限り質素倹約につとめたのだが、それでもローマの物価には驚くばかりだった。


ローマはスリだらけと聞いていたが、それは事実だった
有名なスペイン広場の階段

 ホテルもテルミニ駅蕎麦の相当ボロで狭いホテルでも、90〜120ユーロはする。15000〜20000円と言ったところだ。もちろん立派な由緒あるホテルならまだしも、木賃宿に毛の生えたようなところでもこのありさまだった。

 これはナポリでも似たり寄ったり、ソレントでやっと少し良くなったが、やはり生活実感からして、飲食がらみが高いと感じていた。


ソレントのレストラン

 .....

 日刊ゲンダイの2008年11月13日号を読み、イタリアの物価の異常に高い原因が氷解した。記事のタイトルは「イタリア、マフィアが最大のビジネス、売り上げ15兆円」。

 イタリア国内の最大ビジネスは、フェラールでもフィアットでも、さらにアルファロメオでもなく何とマフィアが一番の売り上げを稼いでいるというのだ。

 日本ならさじずめトヨタや日立製作所、パナソニック、ソニーといった上場の巨大企業が最大のビジネスとなるが、それでも2008年3月の決算では、日立製作所の売り上げが11兆円、パナソニック(当時は松下電器産業)が9兆、ソニーが8.8兆円と、イタリアのマフィアには遠く及ばないのである。

 ではイタリアのマフィアは、どんな手口で15兆円もの売り上げ?を得ているのだろうか?

 イタリアの流通業界団体が11月11日に出した犯罪組織に関する調査報告書によれば、マフィアは年間約1300億ユーロ、日本円で約15兆8600億円もの売り上げを上げているという。

 同報告書によれば、マフィアは、ナイトクラブ、レストラン、精肉・鮮魚市場などに対する「みかじめ料」や「高利貸し」で何と、国内総生産の6%に相当する額を稼いでいるというのだ。

 もちろん、それ以外に麻薬取引、暗殺、密輸、密造、共謀、恐喝及び強要などの刑事犯罪に通ずる行為やカジノ、博打的なものもあるが、ひとびとの生活や観光客に関連したものが多いことが分かった。

 さらにローマではいたるところにスリや窃盗団がいるが、それらもすべてではないが、マフィアに関係していたり、「みかじめ料」の対象となっている。

 
 そういえば、私たちがローマで経験した両替率の異常さ、レストランや飲食料の高さはいずれもこの「みかじめ料」も帰因しているのだろう。

 同報告書は、金融危機を背景に銀行が貸し渋りに動けば、マフィアによる高利貸の被害が増える恐れがあると指摘している。

 それにしてもマフィアの年間売り上げが15兆円にはおどろいた。
 

ケイプ・ブレトンの秋 青山貞一


ケイプ・ブレトンの秋
〜Cape Breton in Autumn〜

青山貞一


 インゴニッシュのロッジに一泊した。

 今回の現地調査、最後の日、インゴニッシュからハリファックス国際空港までは車で直接向かっても最低7時間以上の旅だ。


ケイプブレトン2日目の走行ルート

 インゴニッシュ出発後、最初に向かったのは、例のテーブルマウンテン、正式名ケイプ・スモーキーである(下の写真がケイプ・スモーキ−)。



 
 まずはこのテーブルマウンテンを登る。イロハ坂のようにくねくねした道を上ると、一気に下りになる。


 ケイプ・スモーキーを下り、海岸線をさらに南東に向かう。



 地図を見ると、ここからシドニー方面へのフェリーをつかった近道(ショートカット)があることがわかった。

 実際に行ってみると、フェリーは名ばかり。対岸に行くには、以下の写真のようにわずか100mもない。あっという間に到着した。400円ほどの料金を払う。


  ここでケイプブレトンで一番大きな町、シドニーに向かう。オーストラリアのシドニーと同じスペルである。

 途中、ここにもパフィンを見学するボートの案内がある。やはりセントジョーンズからケイプブレトンまで、あちこちにその時期になるとパフィンがいるようだ。ただし、季節は初夏。

 この辺の地理は、地図でみても非常に複雑でわかりにくい。海岸線が複雑、地形が入り組んでいて、距離感もよく分からない。借りた自動車にはナビゲーションがついていないのでなかなか大変だ。



 ここからシドニーに行くには、小さな海峡を渡らなければならない。

 地図で見るとかなり大きな橋があるようだ。

 以下がその橋である。何とも立派な本四連絡架橋のような橋だが、通過する自動車はほとんどいない。


シドニーの位置


 上の橋を渡り高速道路を数km行くとノース・シドニーに到着した。ここからフェリーでニューファンドランド島まで行ける。ただし、18時間もかかるそうだ。


NFL行きのフェリー乗り場。間違って中に入ってしまった(笑い)。


空から見たシドニーはこんな町
source:http://sydney.capebretonisland.com/aerial.jpg

 シドニーには工業団地がある。またシドニーはケイプブレトンのビジネスセンターとなっており著名なホテルも海岸側に立地していた。ノヴァスコシアシュウ最後のゴミ焼却炉があったのもこの町であるが、それ以外さして見るところもないので、一気に内湾にそって南西に向かう。南端が次に目的地のIsle Madame。

 昼食をとっていなかったので、途中、タラのフライとポテトチップスなどで食事をとる。どういうわけか、カナダ東部で白身魚というと、タラかハドックである。これが結構うまい。

 ここでもらったパンフレットからケイプブレトンの複雑な地形、海岸線それに紅葉を写した写真を何枚かお見せしよう。名付けてケイプブレトンの秋。

ケイプブレトンの秋

ケープブレトン高原国立公園のすさまじい紅葉(笑い)をこころゆくまでご堪能ください!

http://www.hickerphoto.com/data/media/65/nova_scotia.jpg

http://www.hickerphoto.com/autumn-pictures-4028-pictures.htm

http://www.hickerphoto.com/fall-pictures-4086-pictures.htm



 都合、2時間近く走ると、下の看板に出会う。これこそ、ケイプブレトンでアカディ、アカディア、ケイジャン、すなわちフランス系カナダ人が多く住む地域の地名である。せっかくなので、帰路につく前に Isle Madame をひとまわりすることにした。



 手持ちの地図ではよく分からなかったが、現地に行くと以下のような詳細地図があり、Isle Madameはかなり広く、入り組んだ海岸線となっていることも分かる。


Isle Madame島全図

 島の中は、どこにも下のようにカナダ国旗とともに、フランス国旗の一部に★のマークが付いた旗がある。



 Isle Madame はフランス国旗がはためく以外、これと言って見かけ上、とくに違ったことはなかったが、もらったパンフレットによると、

Isle Madameは、本土に接続するが、ケープブレトン島(ノヴァスコシア)の南の東端に位置している非常にユニークな小さい島です。住民は4,200人あまり、その名称すなわちIsle Madameは、フランスのルイ14世(『マダムデマントノン』)の妻を記念してつけられた。島は幅が約7マイル、南北が10マイルで、多くの小さな村(例えばArichat、プティーデGrat、西Arichat、D'Escousse、Poulamon、マルティニク、Poirierville、Laロンデ岬、ロッキー湾、Pondville)から構成されている。産業は、もともとは漁業と農業であったが今日は、魚の資源量の低下によりプティーデGratのリッチモンド魚類工場が閉鎖され、人々は他の仕事を見つけなければならなくなった。そのため、30マイル離れたケイプブレトン本島に通っている。世帯によっては他の地域に移住した。その場合でも引退と同時にこのIsle Madame帰る。

とある。

 アカディアについては以下を参照のこと。

アカディアの文化

 アカディア人は、同じカナダのフランス系住民でもケベック人(Quebecois)とは異なる歴史、文化とアイデンティティを持っている。アカディア人の多くはカトリック信徒である。

 アカディア人の話すフランス語(Acadian French)は、フランスの古語や古い言い回しを今日まで保っており、発音も若干異なる。この他のアカディア方言としては、ニューブランズウィック州モンクトン付近で話される「シャック」(Chiac)やノバ・スコシア州ケープブレトン島のセント・メアリーズ・ベイ(St. Mary's Bay)で話されるセント・メアリーズ・ベイ方言(St. Mary's Bay French)などが確認されている。

 歴史上の軋轢から、年配のフランス系住民の間では現在に至るまで英国および英語を母国語とする住民に対する反感が根強い。若い世代は英語文化の浸透、また就職に有利なことから英仏バイリンガルであることが多く、母語であるフランス語の喪失が危惧されている。

 現在のアカディアは「国土なき国家」と呼ばれることもある。国歌は「Ave Maris Stella」(讃えよ海の星)。国旗はフランスの三色旗の青地に金の星(アカディアの守護聖人、被昇天の聖母の象徴、「海の星」)をあしらったもの。1884年制定。

 ニューブランズウィック州北東部のアケイディアン半島(Acadian Peninsula)には、18世紀から20世紀までのアカディア人の生活を再現した歴史村型テーマパーク「ル・ヴィラージュ・イストリーク・アカディアン」(Le Village Historique Acadien)がある。家屋、家具・調度のほとんどが実際にアカディア人が居住または使用したものであり、資料的価値が高く、大変興味深い。しばしば年中行事の再現を行っており、アカディアの伝統料理も味わえる。夏期のみ開園。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



Isle Madame の海辺


Isle Madame の海辺 この先は北大西洋

アカディアの歴史

 当初この地域はフランス中西部出身者を中心として入植されたが、仏領ヌーベル・フランス(現ケベック州)と英領ニューイングランドの間に位置するアケイディアの領有権は北米植民地の覇権を争う二国の間を度々行き来し、1755年、フレンチ・インディアン戦争(French and Indian War)勃発を機に、英国はフランス系住民に対し、英国に忠誠を誓うことを強制した。これを拒否し、あくまで中立を固辞したフランス系住民に対し、英国軍はその住居を焼き、所有地を没収し、フランス本国または英国植民地に強制的に移送するという、現代の国際法の観点から見ると大変非人道的な措置を取った。

 この事件はGreat Upheaval、Great Expulsion、Deportation、または Acadian Expulsionと呼ばれる。移送を逃れたフランス系住民の多くはは先住民の手を借りて仏領ヌーベル・フランスに逃亡した。ケベック州マドレーヌ諸島にはイギリス軍の追及が及ばなかったため、アカディア人の集落は存続した。移送されたアケイディアの人々の多くは1763年ごろから英国領となった旧アケイディアに帰還し始め、イギリス系住民の入植地を避けてニューブランズウィック州南東部(モンクトン Moncton 付近)沿岸、北部沿岸、そして州北西部セント・ジョン川(Saint John River)流域のマダワスカ郡(Madawaska County)、バスコシア州ケープブレトン島のシェティキャンプ(Cheticamp)とセント・メアリーズ・ベイ(St. Marys Bay、仏発音:ベイ・サント・マリー Baie Sainte Marie)、プリンスエドワード島南西部エグモント・ベイ(Egmont Bay)、モント・カーメル(Mont Carmel、
発音:モン・カルメル)付近など、そのほとんどが海沿いの土地に定住し、漁と干鱈の加工で生計をたてた。また、アカディア人の一部は、アメリカ南部のルイジアナ地方に定住し、「ケイジャン」の祖となった。
(強調部分は筆者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 
1702年、ノバスコシア州にアカディアが定住し始めた頃の地図


 
実際、島を回ると、この地域が漁業と密接に関係していた様子が分かる。



Isle Madame の夕暮れ

 Isle Madameを一通り巡った後、ハリファックス国際空港に向けて帰る途中、車窓からRRFBの環境デポを発見。当然のこととしてケイプ・ブレトンもノバスコシア州の一部、環境デポがあって当然である。


RRFBの環境デポを発見

 こうしてセントジョーンズ、ケイプブレトンで合計、自動車走行距離1500kmに及ぶ今回の現地視察はすべて終わった。ノバスコシア本島に渡る前に、夕食をとった。

 夕食後、レストランの外に出ると、すばらしい夕焼けに出会った。





2006年9月上旬のカナダ東部への旅はこれですべて終わった。

 
最後にひとこと
                           

 ケイプブレトンは、友人のボブ・ケニーさんから伺っていたように、自然景観が大変すばらしいところでした。しかし、私にとって今回の旅で強く感じたことは、異文化をもったひとびとが日常生活の中でどう接触しているかです。いうまでもなく、この地には、全部で15カ所のアカディ、アカディア、ケイジャンなどと呼ばれるフランス系の人々がつつましやかに生活しています。



 カナダにはケベック州、ケベック市に象徴されるようにフランス系カナダ人が多く住む州や地域があり、公用語も英語と仏語の2つになっています。



 しかし、今回訪れたケイプブレトンはじめノバスコシア州には他にも13もの地域にアカディアと呼ばれるフランス系そしてカソリック系の人々が非常につつましやかな生活しているさまを見ました。プライバシーもあるので、生活の実態を写真化していませんが、もともと米国に比べるとつつましいカナダにあって、彼らの生活は豊かで便利を追い求める先進諸国のひとびとと違う感じがしました。

 3年前ノバスコシアに30名を連れて行ったとき、今回、来日し講演してくれたノバスコシア州政府のボブ・ケニーさんが、いろいろその歴史をバスの中で話してくれました。

 実際、ノバスコシア本島の廃棄物関連見学施設のそばに、ケイジャンが英国系の人々に排斥された場所があり、そこを皆で訪問しました。



 それらケイジャンは、一部がノバスコシア州やプリンスエドワード島州、さらにブランズウィック州に残りました。


カナダ東部地域におけるアカディアの分布図
From Wikipedia, the free encyclopedia

 しかし、他の人々はミシシッピー川(だかテネシー川)上流から米国に南下し、今のルイジアナ州に住みついています。それらフランス系住民は、一昨年、カトリーナという巨大ハリケーンが同地を襲ったとき、多くの被害(死亡者)を出したと聞きました。

ケイジャン(Cajun)

 「アカディア人」を意味する「アケイディアン」("Acadian")の訛りで、フランスのアカディア植民地に居住していたフランス語系の人々のうち現在のルイジアナ州に移住した人々とその子孫。アカディアのフランス系住民は18世紀半ばのフレンチ・インディアン戦争の際、イギリス国王に対する忠誠表明を拒否したため、英国植民地に強制追放(Great Upheaval)され、一部が元フランス植民地でスペイン領となったルイジアナに分散して移住した。

 ルイジアナ州のニューオリンズおよびルイジアナ州南部の「アケイディアナ」(Acadiana)と呼ばれる地域に定着した集団がよく知られている。1990年の国勢調査ではケイジャン人口はルイジアナ州で43万人、米国全土で60万人であった。

...


米国内のケイジャン分布
From Wikipedia, the free encyclopedia

 多くは周囲から孤立したコミュニティーに住み、現在でもケイジャン・フレンチ(Cajun French)と呼ばれる独自のフランス語方言を話す。フランス語アカディア方言(Acadian French)をベースにフランス本土のフランス語、フランス語のケベック方言(Quebec French)やハイチ方言、ハイチのクレオール語(Haitian Creole Language)、北米先住民の諸部族の言語やスペイン語、英語の語彙が混ざったものである

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 さらに、相当前、友人の福井秀夫さん(現在、政策研究大学院大学教授)が留学中、池田さんや原科先生と一緒にミネソタ州にでかけたとき、その南部には、ドイツ系のアーミッシュというひとびとが、やはり非常につつましやかな生活をしていました。以下はそのときのブログです。

●青山貞一、池田こみち:現代文明を拒否し生きる米国アーミッシュ
http://eritokyo.jp/independent/column/amish/index.html

アカディに関するサイト(ただし、フランス語)
http://fr.wikipedia.org/wiki/Acadie

ケイジャン料理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 これらのひとびとは宗教の関係からか、いずれも現代文明に批判的、とくにアーミッシュは電気も使わず、自動車もつかわず馬車で移動するなど、私も大きな関心をもったおぼえがあります。

 皆さんも、今後海外に行く機会があったら、世界史に翻弄されたひとびとの生活についても見てください。


 21世紀末は地球全体が、ひょっとするとこれらの人々のような生活を余儀なくされる可能性も無いとは言えません。文明史論的に彼らの生活をみる視点がますます必要かも知れませんね。

 日本でも反原発運動をしているひとたちに、電力会社などの幹部は、江戸時代に戻ろうというのかなどと言いますが、今こそ、江戸時代の生活様式と生活を本気で研究すべきではないかと思います。

 歴史的見れば、豊かで便利は、そう長くはつづきません。

 くしくも高等学校で世界史を履修しないのに単位を取らせてきたことが大問題となっています。私は世界史が大好きで、大学も国立大学でしたので7〜8科目も受験時に試験を受けました。

 世界史や日本史は私たちにとって非常に重要なものです。それらを粗末にする国には将来はないと行っても過言ではないでしょう。大学受験のあおりで、それらの歴史教育がおろそかにされ、他方、国を愛する心=愛国心が強制される教育が跋扈しています。
 
 今こそ、私たちは世界史や日本史から多くを学ばねばならないのではないでしょうか? 

ケイプ・ブレトン インゴニッシュ漁港の夜明け  青山貞一


ケイプ・ブレトン
インゴニッシュ漁港の夜明け
〜Ingonish, Cape Breton at Dawn〜

青山貞一


 私は旅先で夜明けの写真を撮り続けてきた。なかでもインド洋の島々とカナダ東海岸の朝日はどういうわけか、格別である。

 たとえば、以下は私の大学の「環境報告書」の表紙だが、表紙にある朝日は、今年4月にカナダのケベック市で撮影した朝日である。

 

 下の地図は、インゴニッシュ地域の全体を示している。宿泊したロッジは地図の一番上に位置する。


インゴニッシュの位置


source:http://www.ingonish.com/visit.html


source:http://www.trinav.com/images/ingonish.gif
地図中緑の部分がケイプブレトン高原国立公園

 ここで観光案内からインゴニッシュについて紹介しておこう。


 インゴニッシュは、険しい岬、砂浜、緑豊かな木々の緑に覆われた谷および野生、すべての季節、すべての年齢階層のひとたちの訪問地そして岬、ブルターニュ高地へのあなたの冒険心を満たす。

 このインゴニッシュとして知られる地域はケイプブレトン高原国立公園にそって存在するガボット高地および北大西洋側に存在する小さいコミュニティの集合をさす。

  インゴニッシュのそれら5地域は、インゴニッシュ港、インゴニッシュ浜が中核となり、北インゴニッシュ、南インゴニッシュ、そしてインゴニッシュフェリーから成っている。 北から南端までは16キロメートルに及ぶ。インゴニッシュだけですべてのレクリエ 
 インゴニッシュ浜には 夏に多数の訪問者が淡水湖を含め快適な水泳か享受できる。北大西洋のさわやかな水とみどりのなかでリフレッシュできる。 さらにクジラウォッチングも夏の間にできる。新鮮なロブスターは通常8月中旬まで。

 夏は、ケイプ・スモーキーはすばらしい景勝を提供する。その頂まで車で行ける。 インゴニッシュの秋は芸術家やカメラマンにとって「歓喜」を与える。

 ところで、このインゴニッシュでも朝5時過ぎに起きて日の出を待った。東の空が赤くなり、美しい日の出だ。西の空にも反射して、スモーキーケイプも明るくなってきた。


 インゴニッシュで見たケイプブレトンのご来光である。


ケイプブレトン・インゴニッシュの日の出


ケイプブレトン・インゴニッシュの日の出

 ロッジにも朝日がさしてきた。すがすがしい、気持ちいいケイプブレトンの朝だ。

ロッジの朝

 ロッジはインゴニッシュ漁港のすぐ隣にある。


インゴニッシュ、ロッジ周辺の夜明け

 朝の漁港を散歩する。漁港と言っても、小さな漁船が10艘ほど停泊しているだけだ。

インゴニッシュ漁港の夜明け

 桟橋にはカモメが群をなしている。漁師が余ったタラなどを桟橋にまくことを知っている。
 
桟橋に群がるカモメ

つづく

ケイプ・ブレトン高原国立公園を楽しむ!  青山貞一


ケイプ・ブレトン高原
国立公園を楽しむ!
〜Cape Breton Highland National Park〜

青山貞一

 ウエストマボーを後に、一路、陸地が海に急降下するすばらしい地形が見えるケイプブレトン高原国立公園に向けひた走る。今日の宿泊地は、国立公園がちょうど終わる地点、インゴニッシュ(Ingonish)である。 

 途中、フランス系カナダ人、アカディア(Acadie)が多数居住するCheticamp(仏語)地域を通過する。あちこちに、トリコロールのフランス国旗がはためいている。カナダにはこのような地域が全国各地にあるが、ノバスコシア州にも15ものアカディアが居住する地域がある。英語ではケイジャンと呼んでいる。


通過したCheticampの町、そそかしこにフランス国旗がある


ケイプブレトンにおけるCheticampの位置

 ケイプ・ブレトン島には、Cheticamp以外に島の南部に Isle Madame と言う地域がある。その先端に Little Anse と言うアカディア(ケイジャン)が住む小さな町がある。これについては、別途ブログ化したい。

アカディアの歴史

当初この地域はフランス中西部出身者を中心として入植されたが、仏領ヌーベル・フランス(現ケベック州)と英領ニューイングランドの間に位置するアケイディアの領有権は北米植民地の覇権を争う二国の間を度々行き来し、1755年、フレンチ・インディアン戦争(French and Indian War)勃発を機に、英国はフランス系住民に対し、英国に忠誠を誓うことを強制した。これを拒否し、あくまで中立を固辞したフランス系住民に対し、英国軍はその住居を焼き、所有地を没収し、フランス本国または英国植民地に強制的に移送するという、現代の国際法の観点から見ると大変非人道的な措置を取った。この事件はGreat Upheaval、Great Expulsion、Deportation、または Acadian Expulsionと呼ばれる。移送を逃れたフランス系住民の多くはは先住民の手を借りて仏領ヌーベル・フランスに逃亡した。ケベック州マドレーヌ諸島にはイギリス軍の追及が及ばなかったため、アカディア人の集落は存続した。移送されたアケイディアの人々の多くは1763年ごろから英国領となった旧アケイディアに帰還し始め、イギリス系住民の入植地を避けてニューブランズウィック州南東部(モンクトン Moncton 付近)沿岸、北部沿岸、そして州北西部セント・ジョン川(Saint John River)流域のマダワスカ郡(Madawaska County)、ノバスコシア州ケープブレトン島のシェティキャンプ(Cheticamp)とセント・メアリーズ・ベイ(St. Marys Bay、仏発音:ベイ・サント・マリー Baie Sainte Marie)、プリンスエドワード島南西部エグモント・ベイ(Egmont Bay)、モント・カーメル(Mont Carmel、発音:モン・カルメル)付近など、そのほとんどが海沿いの土地に定住し、漁と干鱈の加工で生計をたてた。また、アカディア人の一部は、アメリカ南部のルイジアナ地方に定住し、「ケイジャン」の祖となった。
(強調部分は筆者)


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』




 Cheticampを後に、どこまでも直線、そして対向車がほとんどいない道路を走ると、やっと下の写真にあるカナダ政府国立公園局のケイプブレトン高原国立公園の看板に出くわす。途中、生協によって果物などの食べ物を調達する。

 遅い昼食を兼ねてケイプブレトン高原国立公園事務所で休憩。途中、生協で買ったバナナ、イチゴ、プラムなどを食べ、牛乳を飲む。何ともヘルシーな昼食だ!?


 国立公園のなかを少し行くと、何と夢にまで見たケイプブレトンのユニークな地形と自然景観が眼前に展開しだした。要所で車を止め、自然景観を堪能する。

 以下はケイプブレトン高原国立公園の全図だが、以下の黒い線で示されるほぼ道路をすべて走破することになる。


ケイプブレトン高原国立公園マップ

ここはすでに国立公園の中

 陸地、高原が急激に海に落ちる景観のオンパレードだ。好天も手伝ってすばらしい景勝を堪能。この地形、景観はどこかに似ていると思ったら、何と北海道の知床半島に似ている。

 公園内をさらに走ると海が見渡せる見晴らし台があった。銀色の海を、凪っており、銀色のグラデーションとなっている。


 国立公園内は、車で巡回できる。その昔、国際大気汚染学会でカルガリーに池田さんと発表に行ったとき、学会の事務局長がわざわざ私たちをバンフ国立公園内に連れて行ってくれた。そのときも同じ事を感じたが、カナダの国立公園は重装備でなくとも、極端な話し、女性がハイヒールを履いていても雄大な自然景観が一望出来るところに大きな特徴がある。


3次元衛星画像で見たケイプブレトン高原北部地域

 飛行機からしか見えないが、この国立公園には以下の写真のような景観が多数ある。


source: Northeast Highlands Chamber of Commrce

 今回のケイプブレトン高原国立公園もまったく同じ思想で公園がつくられ管理されている。勇壮、雄大な自然が老若男女誰でも楽しめる。




 尾根を下る当たりにプレゼントベイがある。その先は、一端国立公園から外にでる。出たところに集中的にB&Bやミニホテルがある。


高原の尾根からの自然景観


ケイプブレトン高原からインゴニッシュに向かう途中に見えるケイプスモーキー



 さらに数10km行くと、インゴニッシュと言う漁村についた。


 あらかじめインゴニッシュにはB&Bやロッジがたくさんあるとビジターセンターで聞いていたこともあり、ここで一泊することにする。ただ、このロッジは朝食がない。


衛星画像で見たインゴニッシュ湾付近


インゴニッシュの全体地図。テーブルマウンテンは正式にはケイプ・スモーキーという。
source:http://www.ingonish.com/visit.html


3次元衛星画像でみたインゴニッシュ湾周辺地域



ロッジの庭からテーブルマウンテンがこう見える!


漁港の夕暮れ

 インゴニッシュの夕暮れだ。時々刻々と景色が変わってゆく。


 夜、近くの魚介レストランに行く。牡蠣、エビ、タラと言ったこの地定番の魚介を使ったさまざまな料理をオーダー。何しろ安い、そして結構いける。


レストランの席からテーブルマウンテンを見る


  つづく

ここもノバスコシア州、ケイプ・ブレトン探訪  青山貞一


ここもノバスコシア州
ケイプ・ブレトン探訪
〜Cape Breton Island, Nova Scotia〜

青山貞一


 この4月、カナダ東部環境会議で講演を依頼されハリファックスに池田こみちさんと行った際、その懇親パーティーで「ケイプ・ブレトン・アイドル」という余興というか、ミュージカルがあった。すごく楽しく盛り上がったミュージカルだった。

 それまで、ノバスコシア州東北部のケイプブレトンについては、ほとんど知識がなかった。ひとつあるとすれば、ケイプブレトン島にあるシドニーと言う工業地域に、「ノバスコシア州で最後の焼却炉」があったと言うことぐらいであった。

 ところで、その春に行われたカナダ東部環境会議の予稿集の表紙に、陸地から急激に海に落ちる地形の写真があった。ケイプブレトンと言えば、その写真が脳裏を過ぎった。以下がその予稿集の表紙である。何とすばらしい自然景観、そしてユニークな地形だろう。

2006年4月ハリファックス市ウェスティンホテルで開催された
カナダ東部環境会議の予稿集の表紙


2006年4月のカナダ東部環境会議における講演タイトルは
廃棄物管理と市民参加に焦点を当てた日本の焼却主義

 まず、ケイプ・ブレトンの位置だが、以下の地図にあるように、ノバスコシア州の北東部にある島である。ノバスコシア州は右のカナダ全体の地図にあるように、非常に小さな州だが、何しろノバスコシア州の面積は日本の東北地方と同じくらいだから、ケイプブレトン島だけでも相当の広さがある。

ケイプ・ブレトンの位置

 今回の2006年9月上旬に行ったカナダ東部の廃棄物管理に関する現地調査は、非常に短期間であった。しかし、セントジョーンズでの調査の後、休日の2日、そのケイプブレトンに足をのばすこととした。ぜひ、上の写真にあるような大地から海に落ちる断崖絶壁をみたい!

 ニューファンドランド・ラブラドール州セントジョーンズ市から一端、ノバスコシア州ハリファックスに返る。セントジョーンズ空港を早朝出発し、1時間ちょっとでハリファックス国際空港に到着。

 ノバスコシア州には何度も来ているが、ケイプブレトンはまだ一度も行っていない。車でハリファックス空港からトルーロ経由で2時間以上、霧の中を走りやっと、眼前に写真のような「ようこそケープ・ブレトンへ」と言う看板に出会う。このころは好天となっていた!

 その看板のちょっと前に、右のような橋を通過した。この橋は何と、ムーヴィング・ブリッジと言って船が来ると、その都度、全体が回転する。橋を通過した直後、小さなヨットが運河を通過し、下の写真用に大きな橋が丸ごと回転した。

 
 何しろケイプ・ブレトンは初めてなので、ノバスコシア州の旅行者案内センターに入り、地図やパンフレットを入手。さらに泊まるならどの辺がよいかなども聞く。すごく丁寧に応えてくれた。
 
 
ケイプブレトンにあるノバスコシア州旅行者案内センター

 下の地図は、ケイプ・ブレトン一日目の予定である。赤い矢印が走行予定ルートである。

 ケイプブレトン島の入り口にムービングブリッジと案内所がある。

 その後、島の西海岸に沿ってケイプブレトン島を北上し、有名な国立公園の中を走り、東海岸のインゴニッシュに宿泊することにした。

ケイプブレトン島での走行コース(1日目)

 最初の到着地は、ケイプブレトン島の西海岸にあるポート・フッド海浜公園である。この公園は千鳥などの野鳥のサンクチャリーとなっている。



 海岸には遊歩道が続き、さらに波打ち際には干潟っぽいところがあり、千鳥が餌をついばんでいた。ここで1時間ほど休憩し、波打ち際のウッドデッキの上を歩く。


 ポートフッドを後に、西海岸を北上すると、沿道にウエスト・マボーという看板があった。何ともすばらしい景観が展開するではないか。そこで車から降りる。




 ウエスト・マボーで30分ほど休み、再度、西海岸を北上する。沿道にのどかな田園風景がゆったり、ゆっくりと広がる。

 何しろひろびろ、のんびり。せせこましい東京の都心に生活している身からすると、まさに我が世の春、命の洗濯である。



 いずれにしてもいつも行く、ハリファックスやルナバーグトと全く違った風景、景観の連続である




 ここではまだ、陸地から急激に海に落ちる地形と自然景観は、まだみえない。

 つづく
記事検索