木くずが放置されています。
シロアリに餌をまいているような状態です。
ゴミも散乱しています。
これはユニットバスを支えているブロックです。
左端のブロックは、大きく亀裂が入っています。
地震の横揺れを受けたら、ダルマ落としのように
なるでしょう・・・・
人目に触れない箇所まで気を使って出来上がって
いる建物を購入すべきです。
僭越ながら、ここで新築の仕事をしていた人たち
のレベルが一見して分かります。
日々の住宅検査の事を中心に私事を交えて記載しています。
我々は、新築検査を行い、工事途中の建物に
是正をして頂き、問題点を解消しながら建物を
完成させていくお手伝いをしております。
是正内容の違いはあれども、是正無しで完成する
建物は皆無です。
要するに、必ず新築工事途中に是正してもらう
箇所が出てきます。
中古住宅においては、そのような新築時の是正が
無いまま完成していることを前提に考えれば、何か
しらの問題があると云えます。
その問題点が、簡易な手直し工事等で解決できるもので
あれば良いですが、そうでない場合は、購入をすべきでは
ありません。
概ね我々が検査を行なった中古住宅の半数以上の依頼者
は、検査後購入を取りやめておられます。
先日、検査を行なった中古住宅購入前検査の内容
を数回に分けてご紹介します。
検査依頼者は、建物を大変気に入っておられ、
検査後に契約をする意向でしたが、検査結果を
知り契約を取りやめなさいました。
その判断は、大正解であったと思います。
外壁が建築基準法違反である上に、雨水が外壁
内部に浸透し、腐食している状態です。
手で外壁が簡単にめくれ上がる状態です。
これは、外壁を下から見上げた写真です。
この建物の外壁は、防火被覆がありません。
構造用合板に直接塗装をしており、法律を無視した
考えられない防火違反の建物です。
仮に隣家から火事が発生した場合、直ぐに燃え上がる
建物と云えます。
個人の売主から不動産業者が買受け、室内をリフォーム
した上で、売り出している建物です。
建築の素人である依頼主は、室内がリフォームされて
いるため、綺麗な建物と云う印象があったようですが、
素人の方では分からない、常識外れな問題が存在して
いた訳です。
このようなとんでもない建築違反が一つでもある建物は、それ
以外にも、必ず問題があると考えてほぼ間違いありません。
それは、次回以降のブログで紹介して行きます。
地耐力調査は、スウェーデン式サウンディング試験が
一般的です。
どのように調べるかと言いますと・・・・
下の写真に何本かの鉄棒がありますが、その一番上
に先端がドリルのようになったものがあります。
この鉄棒に基本100kgの荷重をかけ回転さし、
鉄棒をつなぎながら、埋め込んで行くわけです。
25cm貫入するのに何回転必要であるかを求めます。
その回転数から地耐力を求めるわけです。
その結果、特に注意しなければいけないのは、自沈層です。
自沈層では、回転を加えずとも勝手にスルスル沈んで
行きます。
自沈層が連続すると云う事は、地盤が軟弱であること
を意味します。
欠陥住宅って何?
私が検査にお伺いします。
一級建築士
土地家屋調査士 佐野公則