昨日は、神戸地裁の周辺をマスコミが取り囲み、被告人が隠れているとでも思ったのか弁護士会にも、記者が張り込んでいて、会館に出入りする何の関係もない弁護士がフラッシュをたかれたようです。かく言う僕も、会館に入ろうとしたときに、記者らしき人から、じいーーっと、凝視されました。

 また、男が弁護士会の塀を乗り越えて庭に入ってきたので、「ここまでするか」と思って、苦情を言いにいこうと思ったら、弁護士会館の庭木の剪定の作業員でした。

 というわけで、今朝の日刊スポーツ(11月25日10時16分配信、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151125-00000066-nksports-soci)。

 「政務活動費をだまし取ったなどとして、詐欺などの罪で在宅起訴された・・・元兵庫県議・・・が24日、神戸地裁で予定されていた初公判を急きょ欠席し、公判は中止された。・・・弁護人は法廷で「(この日朝に)マスコミ関係者と鉢合わせし、精神的パニックになった」などと説明した。・・・

 ・・・弁護人は「けさ自宅を出ようとしたところマスコミ関係者と鉢合わせし、精神的パニックになり、家を出られる状況ではなくなったと連絡があった」と説明。・・・

 ・・・「現在でも家の周りを含めてカメラを構えたマスコミ関係者に見張られている。追いかけられ囲まれることが精神的に負担でしんどい」。本人の意向として「マスコミに追い掛けられないのなら出廷したいと言っている」とのこと。

 昼3時からの裁判に、朝から自宅を出ようとしていた被告人の自宅をすでにおおぜいのマスコミが張っているということ自体極めて異常でしょう。彼は、政治的には大きな説明責任を負っていますが、現在被告人の身。政治的な説明責任を、目的の全く異なる刑事手続きにて全うさせようというのは、どだい無理があります。

 昨日、地裁の上をヘリが飛んでいました。「ヘリで追いかけるほどの大事件か!?」と心底思います。彼は号泣したから目立っているだけ。彼の言動を追いかけて、社会的に意味があるのは、「ザルだった政務調査費の運用実態を改善する」目的があればこそ。彼の自宅やその周辺で迷惑行為をして、朝からワイドショーを賑わしている芸能レポーターたちに、そんな意識があるとはとうてい思えませんね。