今日は夏休み科学イベントの最終弾、「かぐやプロジェクトと月面観察」である。
JAXAから「かぐや」プロジェクトのサイエンスマネージャーである加藤学先生にわざわざ小浜までお越し願って講演していただき、その後ミニ望遠鏡を作って月面観察をしようというイベントなのだが、あいにく朝からどんよりと曇り空。午後はポツポツと雨まで降る始末。
こりゃあだめだと思いつつ、とにかく加藤先生にご講演いただく。

加藤先生講演思えばアポロ11号の月面着陸のとき、私は小学校3年生だった。
あれからちょうど40年、月面上空からをデジタルハイビジョンテレビ中継を、それも日本がする時代になったのだなあと感慨深く聞き入っていた。
JAXAは広報活動の一環としてこの「出前講演」をしているようで、費用も出張費程度なので、皆さんもぜひ打診してみてはどうだろうか。それがJAXAへの予算獲得への一助となるだろうし、こういった開発・基礎研究の積み重ねが国力の蓄積になるのだ。

講演のあと、加藤先生をろくにお見送りもせず(先生、ごめんなさい!)、望遠鏡製作へ。
「10分でできる」というキットだが、なんのなんのけっこう手間がかかる。というか、小学生に自由に作らせたら絶対取り返しのつかない事態になるので、WEBカメラで手元を撮影しつつ、ステップバイステプで製作。
その終盤、加藤先生を送っていった市役所教育委員会のS君が「月が見えます!」と言って入ってきたものだから、いきなりヒートアップ。とにかく作って外へ飛び出す。
望遠鏡観察バーローレンズを使った視野の狭い35倍固定の望遠鏡をカメラ三脚の上に載せて月を視野に入れ、ネジ式の(それもかなり固い)ピント調節で観察可能な状態にするのは至難の業で、そのうえ雲の間に間に月が見え隠れするものだから、スタッフみんなで手分けしておおわらわ。
なんとか視野に入れてピントを合わせ、
 「よし!望遠鏡に触らないようにして見てごらん」
 「うわあーーーー!」
うーん、最高のリアクション。子どもが感動して喜んでくれるのって最高だね。そうなのですよ、それが理科大好きへの第一歩なのですよ。
大人も子どもも必死で大騒ぎして感動して1時間をすごした。
しかし、日食のときといい今夜といい、もう絶望的と思われては空が割れて太陽や月が顔をのぞかせてくれた幸運に驚く。2回ともほとんど同じシチュエーションになっているものなあ。
「雨男」を返上して「首の皮一枚ギリギリ晴れ男」に改名しようか。
望遠鏡は持ち帰ってもらった。望遠鏡、天体観測図鑑、様々なJAXAグッズと子どもたちには「大儲け」だったが、この望遠鏡でぜひまた夜空を見てほしい。そしてその中から1人でも2人でも「もっと観察したい」と思って望遠鏡を買ったり天文ガイドを買ったりしてくれれば最高だ。子どもたちにいろんな刺激を与えるのが我々大人の役目なのだしね。

終わってから片付けて、延々と30分ほども立ち話。今度はあんなことをしよう、どこそこへいこう、今度は泊り込みで・・・・
いいねえ。この熱さと前向きさ。こんなバカと一緒に休日をつぶしてくれる人たちがいることが嬉しくて、帰宅してからビールを飲んでしまった。プリン体カットだけど。^^;
ともあれ、これで日食、化石、キャンドルナイト、かぐやと続いた夏休みイベントは全部終わった。
いやあ、こんなに充実した夏休みは初めてだ。
運もよかったし、いろんな人たちとも巡り合えたし、子どもたちが喜んでくれたし、思い残すことはありません。