2003年3月13日@国際フォーラムSummer4RhythmSpecialLive

2005年03月12日

舞台”REBIRTH”〜角松敏生が”演じた”夜〜

2003年7月15日。
下北沢なるところへ降りたのははじめてだった。せまい商店街をぬけると有名だけれどこれまた小さい劇場があった。
パンフレットの販売数が少なくて早く入場しないと買えないと聞いていたので開場の1時間前に行ったら、階段には当日券を求める人たちの列
そう、見るなら今日が最後のチャンス、千秋楽なんだもの。入場のための行列には何故か知り合いが多く、長いはずの待ち時間はあっという間、本番前のラフなスタイルの角松さんもちょっとお見かけできた。

今日は補中席とやらで、園児がすわってもおかしくないようなカワイイパイプ椅子だったので後から腰が痛くなるのは必須だ。ロビーにはなぜかスターバックスが出張していた。

演劇にも関わらず、ステージには大きなスクリーンがあって話の前後を分かりやすく紹介していた。映画でもなんでもそうだけど最初の設定を把握するのが何かと大変な演劇ビギナーの私にはありがたい。
正直ステージで角松さんの姿を見るその瞬間まで役者角松敏生を想像することはできなかった。
ライブのMCでは時々何を言ってるのかわからないこともあったけど、稽古の甲斐あってが台詞もちゃんと聞こえてくる。
最初のところで代議士秘書に暴力を振るうシーンなどもあり、いきなりの展開にハラハラ〜しかし凍結ライブでモニターを蹴った時のことが蘇ったり私の中でまだ角松敏生と坂口孝介が行ったり来たりしていた。
過去へ戻ってからは笑いもあり、お父さん役の原田さん、お母さん役の名和さんが実にチャーミング、そもそもIOHのお芝居はこんな感じなんだろうか。
ステージいっぱいに散らばっている紙飛行機、角松敏生の世界にはお馴染みのディティール、いつかステージから客席に向かって飛ばしたいという国本の願いは、フィクションにしても、相変わらず「行ったり来たり」している私のココロには響いてきてしまう。自分でくしゃくしゃにした飛行機を謝りながら折り直す孝介の声がなんだか涙声になっているように聞こえてこちらも・・・涙。
父母達が車ででかけていくのをどうして止めなかったんだろう・・でも3人がでかけたあとの国本の(のどの下に手をおいて)「ここまででかかっているんだけど、出てこない」のは今日が自分たちの親の命日だったということだった。よくできてるけど、ちょっと悲しい。
もう「行ったり来たり」してなかったけど若いころの自分達に刺されるシーンは見ていてやっぱり辛かった。でもそこで終わらず、幸せな孝介の未来が映像シーンで見られたのは良かったと思う。
途中弾き語りするシーンもあったのは見ているこっちに対するちょっとしたサービスだったのかもしれないけど、無くても十分楽しめたように思う。
私は今回せっかくあった10日のチケットを泣く泣く手放したが、終演後ほんとにそれを後悔していた。B列だったのに・・しかし間近で角松(あえてここでは角松)が血に染まったらもう立ちあがってしまったかもなあ。
インタビューで「最初で最後」というのを読んだけど、こういう演劇またやってもいいのでは?ぜひ今度は元ミュージシャンなんて役どころ(つまり角松敏生とオーバーラップしない)ではない姿もたまにはみせて欲しいと思った。それにしても”坂口孝介”って役名、角松敏生にぴったり合ってる。
次は茶髪の医師”坂口孝介”や美容師”坂口孝介”なんてどうだろうか。

<<STORY>>
2003年7月7日。
新進気鋭の政務次官坂口孝介(角松敏生)と彼の秘書国本は幼馴染み、二人は若い頃はプロデビューを控えたバンドのボーカルとマネージャーの関係だった。日比谷野音での新党設立の決起集会を前にした二人の前に昔の恋人真紀に生き写しの女性美幸が現れ、『私の子守唄だった、母は亡くなる寸前まで聴き続けていた』という孝介の昔の歌のカセットテープを置いて行く。
孝介は決起集会の直前にある収賄疑惑を取らされることがわかる。決起集会に臨む孝介と国本の上に激しい落雷によって上空のヘリが墜落する。

二人が目覚めたのは1979年7月7日の孝介の実家、そこには亡くなったはずの両親、恋人真紀、そしてバンドのメンバーらがいた。42才の姿のままの二人はそのままそこに溶け込んでいった、20歳の時の二人の気配をときおり感じながら。
”よく似ているから”反発していた父親との確執、バンドのマネージャーとして必死になって孝介を支えてくれていた国本、若い頃にはわからなかった思いや友情に気付いた孝介は、このままここに残りたいと思うようになっていた。

孝介の母は真紀が孝介の子供を宿していることを知り、ふるさとへ帰ろうとする真紀に鍵を渡す。その鍵は政治家だった父親が政界を去る原因となったある秘密を握っていた。
そして孝介の父は電話で呼び出され、母と国本の母を連れ立って車ででかけていった。
孝介と国本は今までどうしても思い出せなかったことを思い出す、それは今日が自分の親たちが事故死した日だった。
最初は気配程度にしか感じられなかった20歳の頃の自分たちと向かい合う孝介と国本。若き日の孝介は自分の子供を宿して去った真紀を追っていく、そこからの未来で変えるため、20歳の二人に自分達を消すようにせまる。43歳の孝介と国本は20歳の孝介と国本に包丁を渡す・・
未来は変わり、孝介と真紀は結婚し、美幸が生まれる。真紀は亡くなる寸前に昔孝介の母から預かった秘密の鍵を渡す。
 
2003年7月7日。
孝介は決起集会の場で収賄事件を起こした本当の政治家の名前を語ろうとしていた。

apelila at 21:04│Comments(0)LIVE REPORT 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
2003年3月13日@国際フォーラムSummer4RhythmSpecialLive